ファンタジー

ネタバレ「キングダム」シーズン2の最終回あらすじ!続編を匂わせる!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

Netflixオリジナル韓国ドラマ「キングダム」シーズン2。

最終話を見終えた瞬間、あなたも「これは終わりじゃない」と思ったのではないでしょうか?

圧巻のバトル、血塗られた宮廷、そして最後に差し込まれた“静かな恐怖”。

韓国史劇×ゾンビという異色の世界観を切り裂くように、チャン世子(演:チュ・ジフン)が迎えた結末は、ただの勝利ではなく「人としての苦しみ」そのものでした。

この記事では、最終話のあらすじを丁寧に追いながら、見逃せないキャラクターの心理や、次シーズンを暗示する伏線を深掘りしていきます。

絶望の宮殿で起きた“嘘の救い”

家族を守るための裏切りと忠誠

処刑の日。

王妃の命令で、チャン世子に従った者とその家族たちが一斉に斬首されることになりました。

震える家族の列の中、キム・テフン隊長はある決断をします。

「世子様の隠れ場所を密告するので…家族だけは助けてほしい」と。

しかし、その密告は世子を守るための大胆な“嘘”。

多くの兵を動かすことで都の警備を手薄にし、その隙にチャン世子は漢陽の関所を抜け出しました。

この一連の場面、静寂と裏切りの緊張感が絶妙で、観る者の胸を締め付けます。

信頼と犠牲が交差する、人間らしい優しさが滲んだ瞬間でもありました。

王妃の狂気と玉座を巡る最終戦

孤立した王妃の賭け

都へ戻ったチャン世子は、ついに王妃(演:キム・ヘジュン)と対峙します。

情勢が不利になった王妃は、味方も次々と寝返り、逃げ場を失いました。

その時、彼女は命令します。

「牢の怪物をすべて放て」。

彼女の選択は、まさに“狂気”。

勝てぬなら世界ごと焼き尽くす――そんな執念が感じられました。

強く、美しく、そして悲しい女。

ラストでゾンビに囲まれ、玉座の前に立つ王妃は恐怖などまったくなく、“凄み”だけが漂っていました。

ソビの勇気と“赤子の運命”

https://x.com/qqs10ve/status/1959220453358391402/photo/1

騒然とする正殿で、ソビ(演:ペ・ドゥナ)はゾンビ化した王妃を前に赤ん坊を抱え、炎をまとう衣で突破。

ゾンビ化した王妃はゾンビの中の女王のようなすごみがありました。

一方の赤子を必死に守るソビその姿は、命の象徴、天使のようにも見えました。

ところが、赤子の手首にはゾンビに噛まれた痕が――。

彼女が震える手で水を使い、寄生虫を取り除くシーンは、静かで、それでいて壮絶。

ここに「水」が命をつなぐ象徴として描かれるのは、実に秀逸です。

氷の池と絶望の戦場

水が唯一の救い――チャン世子の作戦

https://x.com/Portula73561160/status/1747591953393598515/photo/1

ゾンビが正殿だけでなく庭園にも溢れ出す中、チャン世子は“水に弱い”という弱点を思い出します。

「池に誘き出せば勝機があるかもしれない」と。

しかし、時は冬。

庭園の池は厚い氷に覆われていました。

銃で氷を撃ち割り、誘い込む作戦に出た世子たちでしたが、なかなか割れません。

ゾンビは押し寄せてきます。

仲間も一人、また一人と噛まれ、ついにはチャン自身も感染。

痛みをこらえながら池の氷を割りゾンビを水に落とそうとするチャン世子。

ついに池の氷が割れた瞬間、ゾンビたちは次々と水中に引き込まれました。

戦友たちもまた池へ落ち、世子も水に浸かりながら息を繋ぎます。

すると、寄生虫は水を恐れ、傷口から去っていったのです。

この“凍った池”は、物語全体を貫くテーマ、「生命と死」「冷たさと救い」として描かれており、ここで全ての伏線が一本に収束します。

戦いの後、残された者たち

王妃の赤子をめぐる決断

ゾンビの脅威が去ったあと、王宮には静寂が戻ります。

官僚たちは悲願の王位継承をチャン世子に求めますが、彼は「自ら父を斬った者が王になる資格はない」と言い残し、消える決意をします。

また、人々は王妃の赤子の存在を恐れ、「災いの種は今、断つべき」と言い出します。

静かにうなずいた世子は、赤子を抱いたソビに言いました。

「この子を頼む。私は死んだことにしてくれ」。

このセリフには、政治や運命よりも“人としての心”を選んだ重みがあります。

時を越えて語られる“呪いの連鎖”

7年後――新しい王の違和感

季節が移り、7年後。

あの赤子は成長し、幼き王になっていました。

ただこの赤子は従者ムヨンの息子

しかし、ふとした夜、王の手首の古い傷が動き出します。

そこに潜んでいた寄生虫が再び目を覚まし、王の脳へと移動していく――。

この描写、息を呑むほど静かで不気味。

ゾンビの恐怖は終わっていなかった。

むしろ、王座という最も権力の象徴の場所に宿ってしまったのです。

北の大地での新たな旅路

一方その頃、チャン世子とソビは北方の村を旅していました。

彼らの目的は、生死草の真の正体を探り当てること。

ある日、雪深い村で生死草を売る者の噂をつかみ、世子とソビは奥深くまで進みます。

扉を開けた先には、足首に鈴をつけられたゾンビ。

そして、そのゾンビを冷ややかに見つめる女性――チョン・ジヒョン演じる新キャラクターが現れたところで物語は幕を下ろします。

ここで空気がガラッと変わり、北の地とは何なのか?彼女は敵なのか味方なのか?そして、生死草の「さらなる秘密」とは――。

よくある質問

  • 生死草とは何?
    医師ソビの記録によると、死者を一時的に蘇らせる薬草であり、死体の体温低下で寄生虫が孵化し、脳を支配することによって“ゾンビ化”が起こります。
  • 噛まれた者が水で助かる理由は?
    水の冷たさが寄生虫の動きを鈍らせ、体外へ逃す作用があるため。春夏に感染が少ないのも、同じ理屈によるとされています。
  • 王妃はなぜゾンビを解放した?
    王族以外の血が玉座に上ることを恐れ、敵を道連れにする形で“王血の純粋性”を守ろうとした、とも言われています。朝鮮時代の王室権力争いの思想が色濃く反映された行動でもありました。

まとめ

シーズン2最終話は、戦いの終わりではなく、“人間の選択”の物語でした。

チャン世子が選んだのは権力でも栄光でもなく、贖罪と再生の道。

彼の決断があったからこそ、人の心がゾンビのように腐り果てずに済んだのではないか…そう感じます。

そして何より驚きなのが、最後に現れたチョン・ジヒョンさんの登場。

彼女の冷たいまなざしが、この物語の新たな扉を開けました。

シーズン3では、北方での疫病再発、ゾンビを操る者の存在、そして“新王の秘密”が絡み合うことでしょう。

正体不明の氷の大地で、再びゾンビと人間の戦いが始まる――そう考えるだけで、今からワクワクします。

シーズン3制作についてはこちらの記事で考察しています。

当サイト人気の記事