韓国のチョン・ジヒョン×カンドンウォン主演のDisney+ドラマ「北極星」が、予想外の方向で燃え上がっています。
ファンが待ちに待ったチョン・ジヒョン×カン・ドンウォンの初共演。
それなのに、中国では一部のセリフや演出が「反中だ!」と炎上。
まるでスパイサスペンスさながらの騒動っぷりです。
ここでは、いったい何が問題になったのか、そして製作陣がどう釈明したのか、深掘りしていきましょう。
正直、ちょっとびっくりしますよ。
ドラマ『北極星』中国で炎上!問題になった「セリフ」と「演出」

火種になったのは、第4話チョン・ジヒョンさん演じる大統領候補ムンジュのセリフ。
「中国はなぜ戦争を好むのだろう。核爆弾が国境地帯に落ちるかもしれないのに。」
このたった一言で、中国のSNSが反応を見せました。
「中国を侮辱した」「国家を挑発している」というコメントが殺到し、まるで外交問題レベルの勢いです(引用:香港紙『明報』2025年10月21日報道)。
さらに、物議をかもしたシーンはこれだけではありません。
- 五つ星の模様が入ったカーペットを登場人物が踏む場面
- 善人は韓国語や英語を話すのに、悪役が中国語を話す設定
- 大連のシーンが香港で撮影され都市のイメージを歪曲した
- チョン・ジヒョンが李白の詩を朗読する際の発音も問題
中国ネット上では「中国の象徴を侮辱している」「意図的な印象操作だ」との声もあがり、ついには不買運動まで勃発したとのことです。
中国最大のSNSであるWeibo上では「#NoPolaris(北極星ボイコット)」のタグがトレンド入りするほどでした(出典:朝鮮日報・スポーツソウル報道)。
ドラマ『北極星』企業広告にも波及!チョン・ジヒョン、ブランド契約に暗雲?
炎上が拡大した影響は、思わぬ方向へ。
チョン・ジヒョンさんがモデルを務める高級ブランド「La Mer」や「Louis Vuitton」の広告が、中国のプラットフォームから次々と削除されたというニュース(NEWSIS, 2025年10月22日)。
しかし、彼女の所属事務所PEACHYはすぐに反論しました。
「広告のキャンセルは『北極星』放送前に決まっていたことで、反中騒動とは無関係」と明言(引用:聯合ニュース, 2025年10月23日)。
つまり、騒動に便乗した憶測が一人歩きした可能性が高いというわけです。
所属事務所は「現地代理店に確認したところ、スケジュールの都合で延期・キャンセルされた」とも説明しました。
ネット民がざわつく中、本人は沈黙を貫いています。
さすが、その対応は「プロ」ですね。
ドラマ『北極星』制作側の釈明
脚本を担当したチョン・ソギョン作家(『お嬢さん』『別れる決心』などでパク・チャンウク監督とタッグ)は、今回の件について冷静にコメントしています。
「北極星の背景は“架空の世界”です。すべての国名を仮想にする予定でしたが、現実味を考慮して一部現実と同じ名前を使いました」と釈明(取材:朝鮮日報、2025年10月21日)。
監督のキム・ヒウォンPDも「批判の意図など全くなかった。俳優たちは脚本に忠実に演じただけ」と語っています。
「戦争」「核」「国家間の対立」などの重いテーマを描く中で、特定国を狙った政治的主張と誤解されたとのこと。
ディズニーとしてもグローバル配信作品ですから、慎重にバランスを取った脚本だったはずですよね。
ただ正直、タイミングが悪すぎました。
世界情勢的にもピリピリしてるこの時期に、“中国”という言葉が入るだけで、過剰反応が起きるのは予想できたとも言えます。
主演ふたりの熱演!そして皮肉な結果
チョン・ジヒョンさんが演じるのは大統領候補で、理想と現実の板挟みになるムンジュ。
対するカン・ドンウォンさんは北朝鮮出身の傭兵サンホ。
セリフは少ないけれど、存在感が凄まじいです。
二人の“静と動”のバランスが絶妙で、特に緊張感あふれる警護シーンでは鳥肌ものでした。
作家のチョン・ソギョン氏は
「ムンジュというキャラクターは、チョン・ジヒョンのスター性をもとに生まれた」
と語っており、彼女のためのドラマと言っても過言ではありません(ディズニー・コリア取材、2025年10月初旬)。
皮肉なのは、その輝きが国際的な火種にもなってしまったこと。
“光が強ければ影も濃くなる”ってやつですね。
よくある質問
Q1:「北極星」は本当に反中ドラマなんですか?
A1:公式的には全く違います。制作陣は「いかなる国を批判する意図もなかった」と明確に否定しています(参考:朝鮮日報取材、2025年10月21日)。
Q2:中国市場で配信停止になる可能性は?
A2:現時点では公式な停止は発表されていません。ただし、中国のSNS上で配信リンクが一時的に検索除外になったという報告もあります。
Q3:チョン・ジヒョンさんの今後の活動に影響は?
A3:事務所によると、広告やドラマ出演予定に変更はないとのこと。流石“アジアの女王”、冷静な対応です。
まとめ
こうして見ると、ドラマ『北極星』はまさに“国際級の大作”という名にふさわしい炎上劇も抱え込んだようです。
ただ、逆に言えば、それだけ注目されている証拠でもあります。
「中国」「戦争」「核」重いテーマの中で、チョン・ジヒョンさんの演技は冷たくも情熱的で、心を掴まれる。
カン・ドンウォンさんとの張り詰めた空気感も映像美も一級品でした。
騒動抜きで見れば、韓国ドラマのスケールを一段引き上げた傑作だと評価されているようです。