まったくもう、なぜ韓国のゾンビはあんなに元気なんでしょうね。
アメリカのゾンビはのそのそ歩いてるのに、韓国のゾンビときたらまるで体育会系。
倒しても倒しても立ち上がってくる執念深さ、どこで鍛えたんだろう?と突っ込みたくなります。
さあ、そこで今回はゾンビの生態をまじめ(だけど明るく)に掘り下げてみましょう。
なお、筆者はゾンビドラマが大好きですが、ビビリなのでこのページには怖い画像は張り付けていません。
あってもふわーっとしてます。
ビビリ協会会員様どうぞ、安心してお読みください。
ゾンビが登場する韓国ドラマや映画を紹介!
韓国ドラマとゾンビ。
一見ミスマッチのようで、実はこの組み合わせはめちゃくちゃ相性が良いんですよね。
たとえば、世界中を震撼させたNetflixオリジナル『キングダム』。
主演のチュ・ジフンさんが演じる世子チャンが、王宮の陰謀とゾンビ疫病に立ち向かう姿は圧巻。
ゾンビが疾走する時代劇なんて前代未聞。
でもその走りが妙にリアルで怖い。
日が暮れた瞬間に動き出す演出なんて、「来た来た」と叫びながら手に汗握ってしまいました。
それ以外にも
コン・ユ主演『新感染 ファイナル・エクスプレス』
ハン・ヒョジュ&パク・ヒョンシクのドラマ『ハピネス』
学生たちの絶叫で話題になった『今、私たちの学校は…』
ヒョンビン×チャン・ドンゴン『王宮の夜鬼』
ユ・アイン主演『#生きている』
もはや走るゾンビは韓ドラ界の定番です。
『#生きている』は登ってきます。
『ハピネス』は一旦正気に戻って会話までします。
韓国ゾンビ界、スタミナ強すぎ問題がさく裂しています。
アメリカ「ウォーキング・デッド」のゾンビの動きは?

対してアメリカのゾンビといえば、『ウォーキング・デッド』。
こっちは一味違う。
ウォーカーと呼ばれるゾンビたちは、見た目も動きもすでに死んでいる並みにスロー。
でもね、その分群れで迫ってきます。
静かな脅威タイプ。
鈍足だけど逃げ場がじわじわ無くなる、あの絶望感。
スピードではなく圧で来る。
進化系のランナータイプも出てきましたが、それでも韓国ゾンビの瞬足ぶりには敵いません。
アメリカドラマ「Zネーション」のゾンビは走る!

実はアメリカにも走るゾンビがいました。
それが『Zネーション』。
こちらは終末世界を舞台に、唯一ワクチンを作れる男マーフィーをカリフォルニアに護送するロードムービー型ゾンビドラマ。
普通のゾンビ物かと思いきや、笑いあり、ツッコミどころ満載。
突然放射能ゾンビが出てきたり、半ゾンビ化した仲間が復活したり。
極めつけはゾンビを操れる男の登場です。
もはやゾンビ無双。
これ、ツッコミながら見るのが正解かもしれません。
Zネーション外伝「ブラックサマー」も壮絶なる走りをもれなく見せてくれます。

開封して数分で絶望を味わえます。
おもしろいですよ。
韓国ドラマ「キングダム」と「ウォーキング・デッド」ゾンビの違い
韓国のゾンビとアメリカのゾンビ。
どっちが強い?速い?怖い? 気になりますよね。
死んでからゾンビになるまでの時間!

『キングダム』では、感染してから変異までがあっという間。
「嚙まれました」
「はい!ゾンビ」なんてことも。
主要人物であっても誰でも容赦なく速攻でゾンビになります。
一方、『ウォーキング・デッド』のウォーカーは、死後数分から数時間。
主要人物の場合は翌日まで大丈夫な時もありました。
じわじわ蘇るタイプ。
変身スピード勝負だと韓国の圧勝です。
ゾンビのくせに元気なのはどっち?
明らかに韓国。
あのスピード感、もはや陸上部。
100m走レベルの勢いで全員がこっちに向かって突進してきます。
一方でアメリカ勢は「筋トレ不足?」って思うほどゆっくり。
でもだからこそ、じわじわ追い詰める怖さがあるんですよね。
まだ大丈夫だろうと思っていたら「え、もう来たの?」思わず叫んじゃうほどすぐそこまで来てるので気を付けましょう。
走る?
韓国ゾンビ=全速力。
アメリカゾンビ=歩く。
この違いが一番大きい。
『ウォーキング・デッド』のウォーカーがもたもたしてる間に、『キングダム』のゾンビなら3人は仕留めてます。
急所はどこ?

どちらも脳。
『ウォーキングデッド』は脳をやられない限り、首から上だけでも動いています。
『キングダム』ではいかに夜明けを生き延びるかも大切。
太陽が出ると一瞬動きが止まる、というルールがあります。
このルールは後にいろいろ変わってきますが、ドラマの中でも調査中です。
ドラマチックというか複雑なのでシーズン3が待たれます。
ギャーと声かけてから襲う?
『ウォーキング・デッド』のゾンビは「うおぉぉ!」「ギャー」と一声かけてくれます。
『キングダム』は、静かに現れたかと思ったら突然大合唱。
『ウォーキング・デッド』のゾンビはある意味親切。
音にも敏感なので空き家に入るとき、ドアで物音をさせることでゾンビが出てくるかどうか確認することが可能です。
ゾンビのマナーも国によって違います。
追いかけてくる?
『キングダム』のゾンビたちは、もうストーカー級。
山でも川でも全力ダッシュでついてきます。
屋根の上まで上がってくるからえらいことに。

『ウォーキング・デッド』は、ドアに阻まれるタイプ。
「そこどいて!」って言いたくなるほど鈍い。
でもそのしつこさが怖いです。
よくある質問
Q:どうして韓国のゾンビはあんなに走るの?
A:監督のキム・ソンフンさんがインタビューで「生きたいという欲望の象徴」と語っています。飢餓や絶望から生まれた生きるエネルギーを表現しているそうです(出典:Netflix公式インタビュー)。
Q:韓国のゾンビ作品で一番怖いのは?
A:筆者的には『キングダム』。あの夜になると動き出すルールが心理的にきつかったです。しかも時代劇だからビルとかがなくて逃げ場が少ない。
Q:ゾンビ役はどう撮影してるの?
A:実は『キングダム』のゾンビ俳優たちは専用アカデミーでトレーニングを受けており、体幹や動きのタイミングまで細かく指導されているそう。走り方ひとつにも演技があるんです。(出典:朝鮮日報)
まとめ
結論。
韓国のゾンビは怖いのに美しい。
走るフォームまでゾンビとして完璧で、感情まで伝わるゾンビなんて、もはや芸術レベルです。
正直、最初は「怖いし無理!」と思っていた私も、気づいたら魅了されていました。
アメリカのゾンビが「絶望」を語るなら、韓国のゾンビは「飢えと生への渇望」を全身で叫んでいる。
そしてその活きの良さこそ、韓国エンタメの情熱そのものなのかもしれませんね。