韓国ドラマでよく登場する王様の正装時の頭のおばあちゃんの家にあった「玉のれん」のような「すだれ」。
異国の大切な文化をこのように例えてしまい大変失礼しました。
このページではそんな韓国時代劇のなかから疑問に思うことあるあるをご紹介していきます。
失礼があってはならないので、しっかりと勉強しておきましょう。←お前が言うなっ!(笑)
王様の儀式用の帽子の「すだれ」邪魔じゃないの?

王様の帽子って、前に垂れてる玉のれんみたいなの、正直ちょっと邪魔そうに見えません? でもあれ、ちゃんと意味があるんです。
正式な場で王が着る豪華な衣装「袞龍袍(コルリョンポ)」に合わせてかぶる冠には、金や刺繍の装飾がびっしり。
単なるおしゃれじゃなくて、「王の威厳」を象徴する大事なアイテムです。
顔の前に垂れるすだれ部分も飾りの一種。
身分や格式を示す意味が込められていて、「私はこの国のトップですよ」というアピールでもあったとか。
役人の帽子の「クジャクの羽」邪魔じゃないの?
韓国時代劇でおなじみ、役人たちがかぶっている「クジャクの羽つき帽子」。
あれ、実は「紗帽(サモ)」っていう正式な冠です。
李氏朝鮮の官僚たちは、このサモを身分や地位を示すために着用していました。

この帽子の一番のポイントは、なんといっても後ろの羽根。
ここに官位の秘密が隠れています。
偉い高官には二重の羽(キョップル)、中級以下の役人は一重(ホップル)という具合に、羽根の数で地位がわかるようになっていたそうです。
しかも、よく見るととっても華やか。
まさに格式の証ですね。
この紗帽は、役人が日常の公務を行うときや、礼服を着るときに使われていました。
ドラマ「チャングムの誓い」にもよく登場しますよね。
網の織り方や羽根の形までランクごとに細かく決まっていて、地位が上がるほど装飾も豪華になっていく。
こちらの帽子も軽くて通気性もありそうでいいですね。↓

昔の韓国の社会って、本当にディテールまでこだわりがすごいです。
王族の食事ごちそうなのにちょっとしか食べない

昔の韓国の王様は、ドラマで見るようにたくさんのご馳走を食べていました。
でも、ただ豪華なだけじゃなくて、その食事にはちゃんと意味があったんです。
李氏朝鮮時代の王様は1日に5回も食事をとっていました。
朝は軽いお粥から始まって、午前の10時には12品ものおかずが並ぶ豪華な朝食。
そして昼は麺類や軽い点心、夕方の5時にはまた12品のおかずが並ぶ夕食をとって、その後はお酒を少し飲んで食事を締めくくっていました。
12品の食事には、ご飯、スープ、キムチ、色んな和え物や焼き物、刺身、煮物、卵料理など、本当にバラエティ豊か。
しかも、王様の食事には毒見役の人がいて、安全にもすごく気をつかっていたんですよ。
この豪華さの理由は、全国から集まる旬の食材を王様が料理を通じて知ることで、国の豊かさや人々の暮らしを感じ取っていたからです。
だから、いっぱい食べるのはただのおごりじゃなくて、王様の大事な仕事の一つでもありました。
つまり、ドラマに出てくる王様の食事は、実際の昔の王様の食事をかなりリアルに表現しているんですね。
もちろん、全部一度にドカッと食べるわけじゃなくて、時間をかけて少しずつ味わっていたそうです。
王様が寝てる時に外で待ってる人連続夜勤かな?
韓国時代劇で王様が寝ているときに控えている人たちは、ただの見張りや付き添いではなく、とても重要な役割を持つ「宮女(クンニョ)」や「尚宮(サングン)」と呼ばれる女性たちです。
「宮女(クンニョ)」や「尚宮(サングン)」は王様のお世話をする専門の女官で、王様の寝室ではいろいろな準備や管理を担当しています。
王様が寝る部屋には、布団の用意や蚊帳、水にぬらしたタオル、人を呼ぶ鈴、尿瓶(おしっこ用の瓶)、針などが準備されていて、これらの用意は宮女たちが行います。
王と女性が寝る際、準備を終えた宮女たちはそっと部屋を離れ、その後は年配の「宿直尚宮(スクチョクサングン)」というベテランの女性たちが寝室の見回りをします。
この役目は高齢の女性が担当しており、王様のプライバシーを守りつつも必要な助言をしたり、体調管理にも気を配っていました。
寝室の周囲には複数の控え室があり、そこには宿直尚宮たちが待機していました。
彼女たちは時には静かに王様の興奮をやわらげるような気遣いもしたと言われ、「お体にさわりますので、もうおやめください」といったアドバイスをすることもあったそうです。
つまり、王様の寝室で控える人たちは、ただ待っているだけの付き添いではなく、王様の健康や安全を守る重要な役目を持つプロの軍団なのです。
王の夜の営みは、国家の血脈をつなぐ大切な儀式。
そんな責任ある役割を担う「宮女(クンニョ)」や「尚宮(サングン)」が控えているからこそ、王様も安心してその務めを果たせたのですね。
尚宮(サングン)」と一緒にいる男性も夜勤?シフト制?
韓国ドラマで「尚宮(サングン)」と一緒にいる男性は、主に「内侍(ネシ)」や「宦官(ファングァン)」と呼ばれる宮廷の男性職員です。
彼らは王様や王室の身の回りの世話を担当する役割で、特に王の護衛や雑務、宮中での調整役として働いていました。
尚宮が女性の女官であるのに対し、内侍や宦官は男性で、朝鮮王朝時代の宮廷における重要なスタッフです。
宦官とは去勢された男性が多く、王の私的な生活や後宮の管理にも関わっていたため、王室の秘密を多く知る立場にありました。
彼らは高い身分ではありませんが、宮廷内での影響力は意外と大きく、時にはドラマの中で重要な役割を果たすこともあります。
夜勤やシフトについて調査!
毎晩、同じメンバーで夜勤をしているように見えるので、いつ休んでいるんだろう?と心配になりますよね?
内侍(ネシ)の勤務は朝鮮王朝時代においては、24時間の交代勤務制で、基本的に翌日は休みという形が一般的なのだそうです。
つまり、内侍は王や世子のそばで24時間勤務し、その後で交代する同僚と交替し、1日の勤務を終えたら休みを取るサイクルです。
王の身の回りの世話や宮中の管理など重要な役割を担うため、常に交代で王や世子に付き従い、不在時がないように勤務しています。
このため、特に危機管理のために、王と世子に直通で連絡が取れる体制が敷かれていました。
交代で24時間勤務をすることで、内侍は疲れをためずに王宮での仕事をこなし、次の勤務に備えて休息を取っていたのです。
つまり、内侍は「ずっと働きっぱなし」ではなく、しっかり交代で休みながら勤務していたというわけ。
安心しましたね。
まとめ
今回は、韓国時代で登場する王様に関する疑問について調査してみました。
初めて韓国時代劇を見たときのあの驚き。
特に王様に関してや王妃様の頭の飾りなど、疑問がたくさんあってお話が入ってきませんでした。
今回、よくわかったので今後は物語に集中したいと思います。
