まさかの親友と夫の不倫。
最初の5分で胸にナイフを刺されたような衝撃を食らう韓国ドラマ、それが『ピンクのリップスティック』です。
愛に裏切られ、人の心がどう変わるのか。
その“女の変貌”を描いたドロドロ復讐劇が、朝ドラ枠でなんと最高視聴率23.6%を叩き出しています。
すごいですよね、朝からこの濃さ。
主演のパク・ウネさんが、これまでの清楚イメージを脱ぎ捨て、“魔性の女”に大胆転身したことでも話題となりました。
愛も友情も嘘まみれ…復讐の炎に包まれる女の物語
ユ・ガウン(パク・ウネ)は、太陽アパレル社長令嬢として大切に育てられた品のお嬢様。
恋人ジョンウ(イ・ジュヒョン)と学生時代に結ばれ、「この人なら一生幸せにしてくれる」と信じていたんですよ。
姑や小姑にこき使われ、いじめられながらもジョンウの家族に必死に尽くしている心優しいガウン。
ところが、夫は親友ミラン(ソ・ユジョン)と裏でコソコソ。
しかも、養子にした子どもが二人の間の実子だったという地獄コンボ発動です。
それに気づくまでが長かった!
しかし、すべてを知ったガウンは決して泣き寝入りしません。
どん底から這い上がり、流通業界のカリスマ、メン・ホゴル(トッコ・ヨンジェ)に接近。
再婚を果たし、“復讐の女神”へと覚醒するのです。
この辺りのパク・ウネさんの表情変化、まさに「清楚→悪女」の美学。
あのかわいくて子猫のような目が、次第に“怒り狂った野獣の輝き”を帯びていくのがゾクゾクします。
キャスト紹介:正義か、裏切りか?個性爆発の登場人物たち

ユ・ガウン(パク・ウネ)
清純派女優パク・ウネさんが本作で演じるのは、裏切られた末に復讐の鬼と化す社長令嬢。
かつて『チャングムの誓い』『イ・サン』で見せた柔和なイメージを捨て去り、真紅の口紅で愛憎劇を支配します。
「純粋な女性が復讐に染まっていく。その変化を丁寧に演じたかった」と本人コメント(フォレスターエンターテインメント公式談話より)。
パク・ジョンウ(イ・ジュヒョン)

愛よりも出世に命をかける野心家。
幼少期の貧困をバネにのし上がってきた男ですが、欲にまみれた結果、人の心を失いクズになっていきます。
見た目はスマート、でも内面は冷徹。
ハ・ジェボム(パク・グァンヒョン)

「君を愛して死ねるなら本望」なんて言いそうな、激情型ロマンチスト。
本当の愛を知らないガウンに光を見せる存在でもあります。
彼のまっすぐな思いが、視聴者の心を温めます。
キム・ミラン(ソ・ユジョン)

“友達の夫を奪う”系ヒロインの代表格。
生い立ちの不幸もあり、愛と嫉妬の境界線が崩壊しています。
ソ・ユジョンさんの妖しくも哀しい演技がクセになるんですよね。
「ピンクのリップスティック」恋も友情も焼け焦げる!悪女ミランの“毒”が沁みる韓流復讐劇
韓国ドラマの世界に“いい人ばかり”なんて存在しない。
愛と憎しみのハイカロリーな人間模様こそ、視聴者を夢中にさせるスパイスです。
その代表格と言われるドラマが『ピンクのリップスティック』(분홍 립스틱)。
視聴率20%超えを叩き出したこの作品の真の主役は、実は“ヒロイン”ではなく、“悪女”キム・ミラン(ソ・ユジョン)と言われています。
一見デキる美女、でも内面は業火級の嫉妬で満たされている
ミランは主人公ガウン(パク・ウネ)の親友。
そう、“親友”がキーワード。
ドラマの最初こそ、優雅にワインを傾けながらガウンの結婚を祝って見せます。しかし、内心は「いいわね、あなたばかり幸せで」と毒を飲み込んでいるのがミラン。
その毒があまりに濃いもんだから、最終的には夫ジョンウを奪い、家庭も人生も丸ごと炎上させるという“事故物件級の人生”を歩むことになるのです。
ミランの毒舌プロフィール
- 職業: ファッションデザイナー
- 長所: 美貌と知性(を武器に人を破壊できる)
- 短所: 自分の不幸を他人のせいにする
- 生い立ち: 酒びたりの父、問題だらけの母のもとに生まれ、家庭という名の地獄で育つ
- 夢: “誰かの幸せを奪ってでも、自分の価値を証明すること”
子どもの頃、「静かにしてなさい」と言われ過ぎたのでしょうか?
大人になった彼女は反動で、誰よりも派手に、誰よりも刺激的に大声で叫びまくっています。
しかも貧しさと劣等感をこじらせた結果、「ガウンの夫ジョンウ」を奪います。
もうこの時点で嫌な予感しかないです。
“略奪愛”という名のドラマ的エンタメ
「愛されたかっただけよ」と涙ぐむミラン。
と、言いたい気持ちはわかる。
だが、その愛が“人のもの”である時点で話はだいぶこじれています。
ガウンの夫ジョンウは、妻の関係や家庭を利用してアパレル会社を乗っ取ろうとする冷血なビジネスマン。
そんな“愛も会社も同時に奪うコンボ”を見せつけられたガウンが復讐を決意し、冷たい微笑にピンクの口紅を塗る瞬間、ドラマは最高潮を迎えます。
悪女ミランの魅力は、“完璧にネジがぶっ飛んだリアリティ”
ミランの最大の魅力は、ただの悪人ではないこと。
彼女は人を傷つけるたび、ちょっと悲しげに目を伏せる。
そんなこと、わかってる。
でも止められないのよという顔をして。
その中途半端な良心が、逆にタチが悪いですよね。
悪の自覚がない悪女ほど、手に負えないです。
確かに、彼女のようなタイプは現実にもいます。
嫉妬と孤独と承認欲求のハイブリッド。
もはや“人間の闇の展示会”といえる存在感で、ドラマの空気を一気に中毒的にしてくれます。
パク・ジョンウ — 愛より出世、心より計算!
『韓国ドロドロ愛憎劇』界最強の“クズ夫”パク・ジョンウ。
どんなドラマにも“最低男”のポジションはありますが、『ピンクのリップスティック』(분홍 립스틱) のジョンウほど見事にその称号を勝ち取った男はいません。
演じるのはイ・ジュヒョンさん。
見た目は完璧、笑顔は爽やか、でも中身は氷点下の野心マシーン。
もはや人間の皮をかぶった男を見事に演じ切っています。
「成功したい」願望!人間性をどこかに忘れてきた男
ジョンウは、幼いころ貧困に苦しみ、「金のない人生は地獄だ」と悟りました。
その学びは正しい。
しかし、彼はその一歩先を行きすぎたようです。
彼の頭の中はいつも「どうすれば出世できるか」「どうすれば金持ちの女を落とせるか」。
恋愛も結婚も“ビジネス戦略”の一部です。
大学で出会ったガウン(パク・ウネ)が社長令嬢だと知った瞬間、彼の脳内で「カチッ」と音がしたでしょう。
あとはフルスピードで結婚→会社乗っ取り→妻の親友(ミラン)と不倫のジェットコースター一直線。
あまりに計画的な破滅っぷりに、見ているこっちはツッコミが追いつきません。
「愛してる」の後に「…と言えば、君の会社も僕のものになるね」って裏の声が聞こえてきそうです。
ガウンとミランを同時に手玉に取る器の小ささ
ふつう、二股をかける男って、少しはバレないように努力するものですよね?
でもジョンウは違います。
もはやバレても平然と開き直る。
でも、彼がいないとドラマが面白くならないのも事実です。
ここまで毒舌でこき下ろしておいてなんですが、ジョンウという男がいなければ『ピンクのリップスティック』はこれほどヒットしなかったでしょう。
彼の裏切りがガウンを覚醒させ、ミランの狂気を引き出し、視聴者を毎朝イラッとさせながらも釘付けにしたと言えます。
つまり、彼は“最悪の男”でありながら、“最高のドラマメーカー”。
悪役としての天才、視聴率の燃料、そして全女性の「こういう男マジ無理」を代表する存在です。
それでもガウンは立ち上がる

ミランの裏切りで全てを失ったガウンは、復讐という名の舞台へ堂々とカムバック。
かつての清楚なお嬢様から、ピンクのリップスティックを塗る冷徹な美女に転生します。
これまでやりたい放題だったジョンウとミラン、そして姑に復讐を誓いじわじわと地獄に突き落としていきます。
『ピンクのリップスティック』はガウンが生まれ変わってからが真骨頂。
そこまではどんなにイライラしても視聴を辞めずに頑張ってくださいね。
ファイティン!
制作スタッフと作品背景
脚本を手がけたのはソ・ヒョンジュさんです。
社会的テーマとドロドロ愛憎を描くことに定評がある脚本家で、「愛と復讐の本質」を見事に描き出しています。
演出はチェ・チャンウク監督(『ニューハート』『ケ・セラ・セラ』)で、家庭劇でありながらサスペンス的テンションを随所に盛り込む手腕が光ります。
そして音楽。
映画音楽監督チェ・ワニが手がけたOST『黒い涙』は、Moscow Film Orchestraによる壮大なオーケストラで、ネットでも「音が美しすぎて泣ける」と話題になりました。
韓国放送:MBC(2010年1月11日~)
全149話、平均視聴率16.9%、最高視聴率23.6%を記録。
よくある質問(Q&A)
Q1. 『ピンクのリップスティック』はどこで観られる?
現在KNTV、または日本のCSチャンネルで再放送・配信版が随時放映されています。韓国ではMBC系列で放送され、Netflixでは未配信です(2025年10月時点)。
Q2. このドラマのタイトルの意味は?
「ピンクのリップスティック」は、ガウンの“女としての再生”を象徴するアイテム。リップを塗るたびに、彼女の復讐心が色濃くなっていくんです。ちなみに、リップの色設定には監督自らの意図が込められていて、「無垢と毒の共存」をテーマにしているそう。
Q3. 実際に裏切りシーンはドロドロ?
ドロドロ度、100%中120%。愛人ミランがドレス姿でガウンの家に現れる修羅場シーンは、もはや“韓国昼ドラ界の伝説”。SNSでも「朝食が喉を通らなかった」との声が続出しました。
まとめ
『ピンクのリップスティック』は、単なる復讐劇ではありません。
傷ついた女性が“再び立ち上がる”ための闘いでもあるんです。
「裏切られて終わり」じゃない。
ガウンの姿は、今を生きる私たちへのエールのようにも感じます。
パク・ウネさんの表情ひとつひとつに、女の痛みと強さが同居していて回を進めるごとに強くなっていきます。
見終わったころには、あなたもきっとスカッと心が晴れやかになっていることでしょう。
ABEMAで2025年10月31日まで全話見放題になっています。
ただあと13日間で1話約30分×149話は厳しいですね。
huluでも配信中です。
こちらは、期限が今のところありません。