夫・・・・わざわざ試練に挑む

人と言うものは一度手に入れた快適な環境からはなかなか抜け出せないものです
夫は現在。
ソファーに寝転がっています。
このソファーに寝転がるのが夫は大好きです。
そこに横になったら最後なかなか起きません。
そしてどうやら足元にある新聞が見たいらしい・・・足の指で取ろうと努力してます。
床に落ちている新聞ではなくちょうど寝ている足から10cmくらい離れたところにある新聞です。
その新聞は今日に限って分厚い・・・。
結果・・・落としてしまいます。
この間に夫は足がつるのですが彼の名誉のためにもこの部分は書かないでおきましょう。
やさしき妻のはからい。
そして、おもむろに何もなかったかのような顔をして座って、その新聞を手で取り番組欄を見ました。
そういえばこのような人間の動きを私は目撃したことがあります。
まさにデザビュー・・・デジャブー・・・デジャビー(結局言えない)。
夫はケーキを食べてました。
手にクリームが付いたのでティッシュで拭きました。
そしてその使ったティッシュを丸めました。
そしてこともあろうか、約3mは離れているゴミ箱に向かってそのティッシュを投げました。
そして 案の定・・・入らない。
夫は 何もなかった顔をしておもむろにスタスタ歩いて行ってその外したティッシュを拾い、もう一度ソファーに戻りました。
そしてまた 投げたっ!
はずす!
取りに行く!
またソファーに戻る
次こそっ!
・・外しました。
あきらめました・・・。
普通に歩いて行ってゴミ箱に捨てました。
夫「1枚を丸めただけじゃ軽いからかな?」
失敗についての原因まで探っています。
なぜそこまでする?
夫・・・・10億円寄付のニュースに座っていたソファーから立ち上がる!

夫「釣れねーな」
私「さっきの番組でも釣れてなかったよね?」
夫「こっちもだよ 冬は釣れねーんだっしかも スカパー 昨夜やったシティーハンターおんなじの今日またやってんだぜ」
夫 チャンネルを地上波に変える、すると。
アナウンサー「熊本のお城を再建する費用に充ててくださいと匿名で10億円を寄付されました。」
夫「じゅうおくぅう?」
夫が立ち上がりました!
私・・・・・あっ 山が動いた・・・・
夫「その内の5億円を俺にあずけてくれれば・・・」
私「なんでよ なんで参加するん?」
夫「それでその5億を俺の名前で寄付するんだよそうすっと 俺の評価があがってその寄付した人が俺にいくばくかの報酬をくれるって図式よ」
私「意味がわかりません」
夫「10億あったらこの世の悩みはすべて解決するんだろうなぁ」
私「いやいやいや 金持ちは金持ちでまた違った苦労があるんですよ」
夫「金持ちじゃない あなたに言われたくない」
私「いつも韓ドラで財閥とか観てるからわかるんです」
夫「それはちがうな」
私「この寄付した人はもしかして高齢で財産を残すと財産分与でもめそうなので今 ばらまいてるんじゃない?」
夫「だったら俺にくれよ」
私「だから 親戚ちゃうし・・・」
夫「この人は全財産を寄付したわけじゃあないと思うんだよねきっと100億のうちの10億を寄付したから90億はまだ手元にある・・・・」
私「夢は膨らむね・・・無意味に・・・釣れない釣り番組観れば?」