サスペンス

『SUITS/スーツ〜運命の選択〜』とアメリカの「オリジナル」を徹底比較!

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「またリメイク?」

「本家に比べてどうなの?」って思っちゃいますよね。

正直、アメリカの『SUITS/スーツ』があまりにも完成度高すぎて、リメイクってちょっと。

最初は半信半疑でした。

でも、韓国版『SUITS/スーツ〜運命の選択〜』を見て考えが変わりました。

確かに原作の骨格はそのまま。

でも、そこに韓国ならではの人情と恋のドキドキがドバッと加わっておもしろい。

アメリカ版はクールでスマートなビジネスバトル。

でもこっちは、スーツの下にハートがギュッと詰まってる感じ。

一緒に見ていきましょう。

韓国版『SUITS』って結局どこが違うの?

アメリカ版の『SUITS』は、もう伝説レベル。

ハーヴィー・スペクター(ガブリエル・マクター)とマイク・ロス(パトリック・J・アダムス)のコンビ、あの完璧なテンポと、法廷でバチバチ火花を散らすやり取りに、誰もが引き込まれましたよね。

視聴者数も初回460万人超え、最終シーズンまで人気は衰えず、2019年に9シーズンで幕を閉じました。

でも、韓国版は正直、最初は「またか」と思いました。

リメイクって、成功例より失敗例のほうが印象強いじゃないですか。

特に、あんなに完成された原作を手をつけるなんて、勇気あるというか、無謀というか。

でも、見始めたら「あれ? これはこれでアリかも」と思ってしまったんです。

双方の違いのまとめ

アメリカのドラマ『SUITS/スーツ』と韓国ドラマ『SUITS/スーツ〜運命の選択〜』の違いを以下の表にまとめましたのでご覧ください。

項目アメリカ版『SUITS/スーツ』韓国版『SUITS/スーツ〜運命の選択〜』
制作国アメリカ合衆国韓国
放送期間2011年〜2019年2018年4月25日〜2018年6月14日
シーズン数9シーズン1シーズン(単発ドラマ)
話数シーズン1: 13話、シーズン2〜8:各16話、シーズン9:10話合計134話全16話
ジャンルリーガルドラマ(法律事務所を舞台にしたドラマ)リーガルドラマ(法律事務所を舞台、原作はアメリカ版)
主なキャストガブリエル・マクター、パトリック・J・アダムス 他チャン・ドンゴン、パク・ヒョンシク 他
ストーリー特徴天才的な若者が経歴詐称をして大手法律事務所に入り、敏腕弁護士と共に難事件を解決。法廷シーンは少ないが人間ドラマ重視。アメリカ版が原作だが、韓国の社会事情に合わせて登場人物の背景やサイドストーリーを韓国風にアレンジ。やや重いトーン。
ペース・構成テンポ良く話が進み、次々と事件やドラマが展開オリジナルより話の進みがやや遅く、重厚感を持たせた作り
放送局・配信USA Network、Netflixなど全世界配信KBS 2TV
標準回の長さ約42分約70分
特徴人気が高く9年間にわたり続いた長寿シリーズアメリカ版のリメイクだが単独シーズンのためボリュームは控えめ

まとめると、アメリカ版は全9シーズン134話の長期シリーズで、テンポ良く展開するリーガルドラマです。

一方、韓国版は2018年に放送された1シーズン16話のリメイク作品で、韓国の社会情勢に合わせて重厚なストーリー展開が特徴になります。

どちらも弁護士ドラマの枠組みは共通していますが、国ごとの文化や視聴者層に合わせた違いが見られます.

『運命の選択』って何が運命なの?

韓国版のタイトル、『運命の選択』はアメリカ版にはないですよね。

このタイトル、実はすごく核心を突いています。

主人公のコ・ヨヌ(パク・ヒョンシク)は、天才的な記憶力の持ち主。

でも、両親は事故で亡くなり、大事な祖母は入院中。

生活のために、麻薬の運び屋までやっちゃうほど追い詰められてる。

そんな彼が、偶然逃げ込んだ法律事務所の面接会場で、エリート弁護士チェ・ガンソク(チャン・ドンゴン)と出会う。

そして、警察の前で見事な自己弁護。

その瞬間、ガンソクの心に入ってきたヨヌ。

でも、ヨヌに弁護士資格なんてない。

ロースクールも行ってない。

でも、ガンソクは「お前の記憶力があれば、法律の条文は全部覚えられるだろ?」と、資格なしの偽弁護士として採用しちゃう。

これがまさに運命の選択ですよね。

キャストがすごい!

まず、チャン・ドンゴンさん。

もう、韓国を代表する顔ですよね。

映画『友へチング』『ブラザーフッド』ドラマ『イブのすべて』『紳士の品格』『アスダル年代記』など、いわゆる第一次韓流ブームを生んだスター。

だからガンソク役は、まさに天職かと思いきや、ちょっと違った。

アメリカのハーヴィーは、冷酷で計算高いけど、どこかユーモアがあって、人間味がある。

でも、チャン・ドンゴンのガンソクは、ちょっと完璧すぎて冷たい

初期のうちは、感情の起伏が少なすぎて、「この人、本当に心あるの」って思っちゃいました。

でも、回を進めるごとに、ヨヌに対する信頼や、過去のトラウマが少しずつ見えてきて、「あ、この人も人間だったんだ」とホッとしました。

パク・ヒョンシク!意外な光!

一方、パク・ヒョンシクのヨヌは、最初は「アイドルっぽくて演技が硬いかな?」なんて偏見の目で見てました。

ところが、見ているうちに、その生意気さと切なさがグッとくる

特に、祖母のために必死に働くシーン。

法律の知識で勝負するんじゃなくて、人としての正義感で立ち向かう姿に、胸が熱くなりました。

アメリカのマイクもそうだけど、ヨヌもまた、「正義のためにルールを曲げる男」。

でも、韓国版はそこに家族愛が加わってるから、より感情移入しちゃいました。

パク・ヒョンシクさんの演技がとても繊細で感情移入しやすかったです。

韓国らしさはどこにあるの?

アメリカ版は、法廷での駆け引きと、ビジネスの駆け引きがメイン。

でも、韓国版は社内の人間関係と恋愛にめちゃくちゃ力を入れています。

パラリーガルのキム・ジナ(コ・ソンヒ)とヨヌの恋。

社内恋愛禁止令がある中でのドキドキ。

しかもヨヌは「自分、弁護士じゃないんだぜ」って秘密を抱えてる。

キム主任もまた、過去に傷を抱えてます。

秘密同士の恋って、もう韓国ドラマの王道ですよね。

それに、カン&ハム法律事務所のセットも、ソウルの夜景がバシッと見える高層ビル

社員食堂でキムチチゲ出てきたり(笑)。

アメリカのクールなオフィスとは一線を画しています。

アメリカ版のハーヴィーのオフィスはバスケットボールが飾られてました。

韓国版のガンソクのオフィスには野球関連のグッズが所狭しと並べられています。

やっぱり気になる違和感

正直、訴訟の規模が小さい

アメリカ版だと、大企業の合併や株価操作、国際的な法的問題まで扱うけど、韓国版はちょっと地味。

せいぜい企業の内部告発とか、離婚裁判とか。

スケール感の違いに、「これで本当にトップ弁護士?」って思っちゃいました。

それに、グレーな行動の正当化がちょっと甘い

アメリカ版は、「悪いことをするけど、それも正義のため」というジレンマがすごくリアル。

でも韓国版は、「ヨヌが正しければ、何をしてもOK」という感じで、正義がちょっと単純化されてる気がします。

とはいえ、アメリカはスケールが大きすぎて親近感がなかったけれど韓国版はとてもなじみやすい。

私は、韓国版のほうが観ていて共感できる部分が多くて面白かったです。

よくある質問

Q. パク・ヒョンシクって、本当に弁護士の資格取ったの?
A. いいえ、ドラマ内では最終的に資格を取得するかどうかは明言されていません。ただ、最終回でガンソクが「お前はもう、立派な弁護士だ」と言ってるシーンがあり、視聴者には心の資格をもらったと解釈されています。現実のパク・ヒョンシクさんは、2023年に陸軍現役で兵役を終えており、演技力の成長が話題になっています(朝鮮日報)。

Q. チャン・ドンゴンとパク・ヒョンシク、実際仲いいの?
A. 実は、ドラマ撮影中から仲良しで、SNSでツーショットを投稿したり、バラエティ番組でも共演してます。パク・ヒョンシクは「チャン・ドンゴン先輩は、現場でとても優しくて、教わることが多かった」と語っており(スポーツソウル)、信頼関係が築けていたのが伝わります。

Q. アメリカ版のメーガン・マークルと、韓国版のコ・ソンヒ、どっちが人気?
A. メーガン・マークルは、ドラマ終了後にイギリスのハリー王子と結婚し、世界的な注目を浴びました(BBC News)。一方、コ・ソンヒは韓国では実力派女優として定評があり、「ミスコリア」「夜警日誌」での演技が高く評価されています。人気の種類が違うけど、どちらも強くて芯のある女性像をしっかり演じきってます

まとめ

正直、アメリカ版『SUITS』の影が大きすぎて、韓国版はそのおまけみたいに思われがち。

でも、「運命の選択」ってタイトルが示す通り、これは人間ドラマとしてちゃんと成立しておりすばらしいドラマです。

法廷バトルより、ヨヌとガンソクの信頼関係、ヨヌとキム主任の恋、そして正義とは何かってことを、じっくり問いかけてくる。

最初は「またリメイクか…」って思っても、見終わる頃には「あ、こっちのほうが好きかも」ってなる。

完璧じゃないからこそ、人間らしくて、ちょっとキュンとする

韓国版の毒と笑いと恋、ぜひとも味わってみてください。

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