「え、また商社ものドラマ?」「IMFって、あの通貨危機の?」
そう思ったあなた、侮るなかれ。
この秋、tvNで放送中の『テプン商事』が、まさかの成長沼ドラマとしてSNSをざわつかせています。
主演は、あの2PMのジュノさん。
彼が演じる自由すぎたお坊ちゃまカン・テプンが、崖っぷちの貿易会社を引っ張る姿が胸アツと話題に。
でも、一方で「ちょっと展開雑じゃない?」「IMFを軽く扱いすぎ」といった苦言もチラホラ。
さて、このドラマ、見るべきかスルーか?
一緒に覗いてみましょう。
『テプン商事』あらすじ!あるあると意外が共存!
1997年の韓国。
IMF通貨危機が国全体を揺るがしていたあの時代。
夜な夜なクラブ三昧で遊んでいた青年カン・テプン(ジュノ)は、アックジョン(狎鴎亭)で一番人気のある「アックジョン・ストリート・ボーイズ」のリーダーでした。
ナイトクラブに行ってもモテモテ。
テレビのインタビューを受けるくらいの有名人です。
今でいうインフルエンサー。
ところが、突然の父の死をきっかけに、家業である貿易会社「テプン商事」で働くことになります。
「え、いきなり入社?ほぼ倒産寸前て!」
そう、まさに地獄のスタート。
お金も経験も人脈もゼロ。
でも、逃げない男テプンが、社員たちと共に再起を目指す姿が、この物語のキモなんです。
IMFという重い背景を扱いつつも、どこかコミカルでポップ。
昔ながらのオフィス風景(黒電話とか、そろばんとか!)が出てきて、「懐かしい〜」と韓国の視聴者からは高評価なのだとか。
まるでタイムカプセルを覗いたような懐かしさとヒューマン味が絶妙なのでしょうね。
「クセになる」不思議なテンポ感
さて、ここが賛否両論の分かれるところ。
SNSでは「テンポが早すぎる!」という声があれば、「このスピード感が逆に新鮮」と擁護するファンも。
特に第1話から第2話にかけて、テプンが遊び人から突然まともな社会人へ変貌する流れは、「いや、心の準備ゼロで会社員って!」とツッコミ必至です。
でもね、この強引さがドラマの魅力にもなっているんです。
たとえば第4話では、テプンとオ・ミソン(キム・ミンハ)が釜山へ出張。
ミソンが暗算で為替を瞬時に計算して商談をまとめるシーンは爽快です。

このストーリー展開のスピード感がたまりません。
まあ、確かに「現実味ゼロじゃない?」と思う場面もあります。
でも、それも含めて懐かしい韓ドラの香りですよね。
ジュノとキム・ミンハの熱演がすべてを救う
このドラマの最大の武器は、何と言ってもジュノさんの演技力の高さ。
彼が見せる「不器用に頑張るテプン」が、妙にリアルで、誰でもちょっと自分を重ねちゃいます。
通帳を見てお父さん(ソン・ドンイル)を思い出すシーンは号泣必至です。
一方、相手役のキム・ミンハ(『Pachinko』で国際的に注目された女優)さんも、冷静さの中に優しさが光ります。
この2人の掛け合い、テンポ、息づかい、どれも見応えバツグン。
さらに豪華助演陣も勢ぞろい。
チン・ソンギュさんとキムヘウンさんがサプライズ出演した第4話では、視聴者のコメント欄が一気に沸騰!
キングザランドEP.4の時もいい掛け合いだったチン・ソンギュさん
— Nana (@kuroishi_999) October 15, 2025
テプン商事でのケミはいかに?🤭
絶対オモロイやん!!
楽しみで仕方ない!#이준호 #LEEJUNHO #イジュノ #Typhoonfamily #태풍상사#テプン商事 #ジュノ #진선규 https://t.co/rWzkOE9Gtw pic.twitter.com/B0c1bRxqVV

「チン・ソンギュさん出るだけで空気変わる」「ヘウンさんの本場のプサン訛りが最高!」「面白すぎて鳥肌立った」と、SNSには称賛の声が飛び交いました。
キム・ヘウンさんの当時流行っていたであろう厚化粧とバリバリの釜山の話し方にノックアウトされました。
もうヘウンさんの虜です。
IMF危機を軽く見せすぎ?視聴者のモヤモヤも
一方で、一部メディア(朝鮮日報やスポーツソウルなど)では、「IMF危機という重いテーマが若干エンタメ寄りに描かれすぎている」との指摘もあるそうです。
実際、同時期に苦しんだ人々の記憶がまだ鮮明な韓国では、軽い扱いに違和感を覚える声もあるのかもしれませんね。
ただ、これは制作陣の意図も。
あの時代の市井の人々、普通の人々はどうやって危機を耐え抜いたのか。そして、失敗や痛みを経験しながらも立ち上がる過程を通して、希望のメッセージを届けたいのです。
引用:『テプン商事』の狙い
つまり過去の痛みを教訓ではなく、未来への糧として再解釈したドラマ、という位置づけですね。
視聴率は右肩上がり!「暴君のシェフ」に続くヒットの兆し
視聴率は初回5.9%、2話6.8%、3話7.4%、そして第4話では9.0%を記録!(ニールセンコリア 2025年10月19日データ)
このペースなら、2桁台も目前。前作『暴君のシェフ』と同じく、じわじわ「見始めると止まらない系ドラマ」としてファンを増やしています。
特に20〜40代の視聴者層に人気で、「時代ものなのにテンポが軽快」「服装が逆にオシャレ」とSNSでも話題です。
よくある質問(FAQ)
Q1:ジュノさんの役作り、どんな準備をしたの?
A:tvN公式インタビューでジュノさんは「自分もテプンのように失敗しながら成長してきた気がします」と語っています。役柄への共感が強いようです。
Q2:ドラマの舞台はどこ?
A:主にソウルと釜山で撮影されています。特に釜山の港シーンは、当時の海外貿易の雰囲気をリアルに再現するため実際の港湾区域で収録されたそうです(出典:tvN公式制作ノート)。
Q3:日本で観る方法は?
A:Netflixで独占配信中です。字幕も丁寧で、レトロな韓国オフィス文化を知る勉強にも◎。
まとめ
『テプン商事』は、ちょっとツッコミたくなる展開もあるけれど、それごと愛せてしまうドラマ。
あの時代の痛みと希望、そして不器用な人たちの汗と涙が混ざり合った物語は、観ていてどこか懐かしく、そして温かい。
ジュノさんの熱量ある演技、キム・ミンハさんの知的で芯の強い存在感、どちらも見応えがあります。
「ノスタルジーにグッとくる」
そんな韓ドラの原点を思い出させてくれる『テプン商事』。
忙しい日々にちょっと疲れた夜、あなたもぜひテプン商事の社員たちに会いに行ってみてください。


