韓国ドラマの中で、助けが絶望的に見える崖落ちシーンがある3作品をご紹介します。

これらのシーンはハラハラドキドキで、思わず「大丈夫?」と心配してしまうほど迫力満点です。

今回はそんな心臓に悪い名場面を振り返ってみましょう。

死んだと思ったら生きてた韓国ドラマ3作!

①復讐の花束をあなたに

韓国ドラマの崖落ちシーンはもはや伝統芸能です。

その瞬間、「まさかここから助かるなんて!」と言いながらも、なぜか目が離せなくなります。

そんなドラマが『復讐の花束をあなたに』です。

タイトル通り、愛と裏切り、そして復讐の果てに咲く花束のような人生を描いたマクチャンの傑作だと思います。

助からないはずの崖落ちから運命が動き出す!

物語の主人公は、イ・テプン(カン・ウンタク)

高校時代の事故により7歳の知能しか持てなくなった彼は、母・キョンヘ(ヤン・ミギョン)と隣人のハン・ユジョン(オム・ヒョンギョン)に支えられて穏やかに暮らしています。

ところがユジョンの双子の姉、ユラ(イ・チェヨン)が現れたことで、平穏な生活が一変するのです。

ユラは自らの妊娠の責任を他人に押し付け、テプンの子として偽り結婚

財産と名誉を手に入れるためなら、どんな嘘も恐れない悪女です。

その冷酷さが序盤から炸裂していて、見ているこちらまで背筋がゾクゾクしました。

やがてキョンヘが陰謀によって殺人者として投獄され、命を奪われるという悲劇が発生。

そこからテプンの運命は崖っぷちへ。

実際、これもう絶対助からないでしょという衝撃の崖落ちシーンが登場します。

視聴者の多くが息をのんだであろうその場面。

その上、遺体が見つからないのです。

しかし、テプンは奇跡の生還を果たし、後天的サヴァン症候群となって覚醒。

別人の名ユ・ミニョクとして、検事にまで上り詰め復讐の刃を振り下ろすのです。

この展開は正直かなり無理があるはずなのに、不思議と胸が熱くなるんですよね。

どれだけ転落しても立ち上がるテプンの姿に、ついがんばれ!と声をかけたくなります。

魅力的なキャラクターと圧倒的演技力

マクチャン・プリンスことカン・ウンタクが演じるテプンは、7歳の知能を持つ純粋さと、復讐者としての狂気を往復する難しい役どころです。

彼の静かな怒りの表情には説得力があり、心を揺さぶられますね。

オム・ヒョンギョン演じるユジョンもまた印象的です。

どんな状況でもテプンを信じ続ける姿は、儚くも強い女性そのもの。

双子の姉・ユラとの対比が際立っています。

イ・チェヨンの悪女ぶりはまさに圧巻で、「そこまでやる?」と呆れるほどの執念。

通常どんな悪女でも、どこか哀しみを感じさせる演技をするのですがイ・チェヨンの演技には揺らぎがありません。

どこまでも嫌な女です。

また、イケメン御曹司カン・ソンウ(イ・シガン)の存在も欠かせません。

彼はユジョンへの片想いと、ユラからの執着の狭間で揺れる純粋な男。

物語の中で彼がどう壊れていくのか。

まさに愛の連鎖反応を象徴する人物だと思います。

抜け出せないドロドロの連鎖、それでも見てしまう理由

復讐、裏切り、偽りの愛、そして再生。

『復讐の花束をあなたに』には、韓国ドラマの中でも最も濃厚な人間模様が詰め込まれています。

正直、「また崖!?」と思うようなシーンもありますが、そのおかげでテプンは7歳の知能から天才に変わることができたのです。

最終的にテプンがどんな結末を迎えるのか。

たとえすべてを失ったとしても、彼が母の無念と自分の愛を貫こうとする姿勢には共感せずにいられません。

それこそが、マクチャンドラマ最大の魔力でしょう。

他の方はこのような感想を寄せていましたのでご覧ください。

長い!そしてその割に最後の駆け足感がすごい!ここまで頑張ってついてきたんだから、もっとじっくり伏線回収してくれーと思ってしまった。
とはいえ、ハンユラの悪女っぷりはペントハウスとチュダンテを彷彿とさせるし、ソジュンのヤンデレ感も大好きでした。

引用:レビューサイトfilmarks

『秘密と嘘』と出演者が何人かかぶっていたりセットが似ていた、健康器具の店がまた出てきたけどスポンサー的なものなのかな?
『秘密と嘘』のファギョンは怪物だと思っていたけど違うタイプの怪物…いやファギョン以上の怪物ハン・ユラ。
イ・チェヨンさんの演技が強烈ですごい。最後の方は笑ってしまった。
1番面白かったのはファヨンが踊るところとアーーーッって言うところ。
サンテさんが良かった。
あと、『秘密と嘘』にも出演されていたイ・イルファさんがステキだった。

引用:レビューサイトfilmarks

②朱蒙

2006年にMBCで放送され、最高視聴率53%を記録した大河史劇『朱蒙(チュモン)』。

史実に基づきながらも、壮大なスケールと人間ドラマで描かれた高句麗建国の物語は、今も多くのファンの心に刻まれていますね。

数ある名場面の中でも、最も印象的なのが助かりそうもない崖落ちシーンです。

視聴者の誰もが絶望を感じながらも、「朱蒙なら生きて戻るかもしれない」と信じた瞬間だったと思います。

絶体絶命の崖落ち!

主人公チュモン(演:ソン・イルグク)は、当初臆病で頼りない王子でしたが、試練を乗り越えるごとに壮大な志を抱く英雄へと成長します。

問題の崖落ちシーンは、彼が漢軍との激戦の中で命を賭して逃げ延びる場面に描かれています。

追い詰められ、戦況も不利。

味方は倒れ、敵が迫る中、チュモンは最後の手段として身を投げる決断をするのです。

「彼はもう戻らないのでは」とユファ(オ・ヨンス)やソソノ(ハン・ヘジン)たちが涙を流す姿には、視聴者の胸も締めつけられました。

しかし、その後、奇跡のように再登場する姿はまさに英雄の復活でしたね。

復活後彼を支えたのは、運命に導かれた仲間、マリ(アン・ジョンフン)、オイ(ヨ・ホミン)、ヒョッポ(イム・デホ)といった義兄弟たち。

彼らとの絆がチュモンを再び立ち上がらせた瞬間だと言えるでしょう。

この場面には、「生き延びることこそ使命だ」というチュモンの強い意志が見て取れます。

生を諦めないそれが彼を伝説の王へと導く原動力だったのでしょうね。

ソソノへの想い

崖落ちシーンの余韻をさらに切なくするのが、ソソノ(ハン・ヘジン)の存在です。

彼女はチュモンを亡くしたと思い込み、涙の中でテソ(キム・スンス)との政略結婚を避けるために別の男性ウテと結ばれます。

この誤解によるすれ違いが、後らの運命を大きく変えました。

それでも二人が再会を果たすとき、互いの信頼は変わっていませんでしたね。

ソソノの知略と行動力が高句麗建国の礎を築いたのは、チュモンへの信念が生き続けていたからでしょう。

彼女の一途で凛とした生き様に、多くの女性視聴者が憧れを感じたのではないでしょうか。

父ヘモスと義父クムワ

『朱蒙』の魅力は、戦と愛、そして親子の葛藤が複雑に絡み合う人間ドラマにあります。

チュモンの実父ヘモス(ホ・ジュノ)は不屈の英雄でありながら、悲劇的な最期を迎える人物。

一方で彼を育てたクムワ王(チョン・グァンリョル)は、義理と忠誠、愛と政治の狭間で苦悩し続ける王でした。

崖落ちの場面でチュモンが見せた生への執念には、この二人の父の想いが重なって見える気がします。

「命が尽きても志は受け継がれる」という、朱蒙という作品全体のテーマが凝縮された名シーンですね。

『朱蒙』の崖落ちシーンは、ただのアクション描写ではありません。

それは王子チュモンが伝説の大王へと生まれ変わる瞬間であり、命を懸けて理想を追う人間の姿を描いた象徴的な場面なのです。

命を失うかもしれない極限で彼が選んだのは前へ進むこと。

それは現代を生きる私たちにも通じます。

どんな困難も信念で乗り越えられるという、静かな勇気のメッセージではないでしょうか。

他にも下記のような意見もありました。

第3話視聴中
すでに面白い

2006年放送、最高視聴率53%、平均視聴率は韓国テレビドラマ史上4位の40.98%を記録した作品

引用:レビューサイトfilmarks

色々な時代劇をみたつもりだったのに、こんなに面白い名作を見てなかったとは。
最初は顔が好みじゃなかったけど、だんだんとチュモンがかっこよく見えて、男らしく素敵だった!
ソソノが綺麗。
チュモンが最強なので、スカッとする場面もたくさんで見応えあり。
続編の風の国もみたいな。

引用:レビューサイトfilmarks

③その電話が鳴るとき

仮面夫婦が迎える衝撃の運命

韓国ドラマ『その電話が鳴るとき』は、一本の電話からすべてが崩れ始める政略結婚夫婦のロマンス・スリラーです。

主演のユ・ヨンソクとチェ・スビン、そして重厚な脇役陣による緊張感あふれる物語は、静かな心理戦と手に汗握る展開が絶妙に融合していますね。

物語中盤に登場する「崖からの転落シーン」は、視聴者の誰もが息をのむ名場面でしょう。

ヒロイン・ホン・ヒジュ(チェ・スビン)が崖の上で大勢に囲まれ写真を撮るシーン。

「キャー」という叫び声をあげて落ちてしまうのです。

助かる見込みがほとんどない高さ。

数十メートルはありそうです。

しかも、崖の下は海や川でもなく地面です。

もちろんペク・サオンはじめ多くの人が探すのですがみつかりません。

海に落ちたのなら流されて見つからなくてもわかるけど、崖の下は地面なのですぐにみつかりそうですよね?

さらに助かったヒジュは動けなくて大きな岩にもたれています。

これだけ大きな岩の上に落ちたのなら頭などを打ってもっと重症だったはずです。

ただ、このシーンをきっかけに、ペク・サオン(ユ・ヨンソク)の中で凍りついていた感情が動き出します。

ペク・サオン(ユ・ヨンソク)|心を閉ざしたエリート報道官

ユ・ヨンソクが演じるペク・サオンは、政治名家の息子でありながら、信念にも情熱にも忠実な報道官です。

冷静に見えて実は人一倍、責任感と愛情に満ちた人物だと思います。

妻との結婚は政略という名の契約でしたが、崖から落ちたヒジュからの電話に彼は「失いたくない」感情をむき出しにすることになります。

その苦悩の表情一つ一つに、ユ・ヨンソクの演技の深さが光っていますね。

ホン・ヒジュ(チェ・スビン)|沈黙の奥に宿る強さ

ヒロインのホン・ヒジュは幼少期の事故で声を失ったことにされ、手話で生きてきた女性です。

チェ・スビンの静かな演技が、ヒジュの繊細さと芯の強さを見事に表現していると感じます。

夫とは会話もない「仮面夫婦」の関係でしたが、誘拐事件を機に彼女の内面世界が次第に明かされていく展開が実に巧妙ですね。

崖落ちの涙をこらえる瞳、あの一瞬に、ヒジュという人物のすべてが詰まっているようでした。

心の叫びが声に出せない分、彼女の手の震えや視線が雄弁に語っているようです。

主要キャストと注目の脇役たち

  • ユ・ヨンソク(ペク・サオン役):『賢い医師生活』『ミスター・サンシャイン』で知られる人気俳優。今作では冷徹さと人間的弱さのギャップが魅力。
  • チェ・スビン(ホン・ヒジュ役):繊細な表情演技で知られる実力派。ヒジュの「沈黙の愛」を丁寧に体現しています。
  • ホ・ナムジュン(チ・サンウ役):ヒジュの大学の先輩にして精神科医。彼の言葉が時にヒジュを救い、時に混乱させるキーパーソンです。
  • チャン・ギュリ(ナ・ユリ役):サオンの元同僚でアナウンサー。過去の因縁が事件の鍵を握っているとも言われています。

それぞれの人物が複雑に絡み合う構図は、まるで糸がもつれた蜘蛛の巣のよう。

誰が敵で誰が味方なのか、最後まで分からない緊迫感に引き込まれますね。

こちらのようなレビューもあがっているようです。

ねっとりじっとり片想いするこじらせ男子がー!
大好物だあー!
ゴールデンタイムは短かったけどっ

みなさんのレビューを読んでから見たから、逆にそれが面白かった。
後半面白くなるという人、後半失速するという人、爆笑したという人、人それぞれで、どゆことー?の答え合わせをしながら見る感じ。
私は失速することなく最後まで面白かったな、ザ・メロドラマ展開笑!

引用:レビューサイトfilmarks

1話、さっぱり意味がわからないの。謎が多くて。それが徐々に解き明かされるんだけど、この夫婦は一体なぜこんな暮らしを?両家の秘密とは?封印されさ猟奇的な事件…まぁ面白い。やっぱり韓国ドラマ最高!って感じなんだけど、
最終話がねぇ…これはもう韓国ドラマあるあるなのかな…
ツッコミ所多いのよ。最終話見るまでは4.5の勢いだったからちょっと残念。

引用:レビューサイトfilmarks

まとめ

これら3作は、まさに「助かりそうもない」絶望的な崖落ちシーンが視聴者の心を掴む名場面の宝庫です。

韓ドラならではの緊迫感やドラマチックな展開を存分に楽しみたい方に特にオススメ。

あなたもぜひ、ハラハラしながら彼らの運命を見守ってみてくださいね。

韓国ドラマ好きには見逃せない3作品です!