韓国ドラマ『トリガー(Trigger)』で、キム・ヨングァンが究極の悪を演じています。

一見親切な青年で冷静でスタイリッシュ。

でもその奥に秘められた狂気と哀しみが、彼の魅力をさらに際立たせています。

キム・ナムギルとのW主演という豪華な顔合わせだけでも話題の『トリガー(Trigger)』

今回はキム・ヨングァンが演じる「武器ブローカー・ムン・ベク」の魅力を、3つのポイントでじっくり見ていきましょう。

【トリガー】キム・ヨングァンが悪なのに美しい魅力3選!

① 狂気と品格の両立

まず驚かされるのは、ムン・ベクという悪役の美しさ。

裏社会に生きながらも、妙に清潔感のある佇まい。純白のスーツを完璧に着こなし、眼差し一つで空気を変える。

まるでファッションショーのランウェイから抜け出したような悪党です。

キム・ヨングァンがモデル出身(元ディオール専属モデル)だからこその立ち姿の説得力が、ムン・ベクの威圧感を支えています。

実際、撮影現場では「立っているだけでムードが変わる」とスタッフからも絶賛されたそうです。

② 演技力の高さ

口数が少ないキャラクターほど、演技力が問われますよね。

そして、自分が完全に優位な立場に立った時に笑う悪党の憎たらしいこと!

『トリガー』のムン・ベクもそのタイプです。多くを語らずに、視線と表情で全てを物語るキャラクター。

注目してほしいのが、ヨングァンが極悪な犯罪をつぎつぎと起こすときの表情です。

『Call It Love』(2023年/Disney+配信)でも見せた、あの「切なさと迷いを含んだ目」。

今回はそれが、より冷徹で計算高い男の内面を描き出しています。

ただ、ときどき浮かべる人間らしさに観ている側が惑わされる。

悪党なのに彼の過去を知ると共感してしまいます。

この心理戦こそ、ヨングァン演技の真骨頂でしょう。

③ 渾身の役作り

今回ヨングァンは、アクション俳優顔負けのトレーニングを積んで挑んでいます。

特殊部隊出身のアクション指導者のもと、銃器操作・体術・射撃フォームを徹底的に練習。

さらに、ムン・ベクという役に闇のリアルさを出すために、体重を意図的に落とし、少し疲弊した雰囲気を出すようにしたそうです。

実際、撮影中にキム・ナムギルとの格闘シーンでは「本気で息が詰まった」と語るほど過酷な現場だったとか。

それでも彼の動きには一切の無駄がなく、銃を撃つ瞬間の静かな集中力は圧巻。

アクション初挑戦とは思えない完成度です。

【トリガー】登場人物とキャスト紹介

役名演者キャラクター概要
イ・ドキム・ナムギル元スナイパーの警官。連続銃器事件の真相を追う。正義感と冷静さを併せ持つリーダー的存在。
ムン・ベクキム・ヨングァン武器ブローカー界の中心人物。裏社会を支配するカリスマ。イ・ドと対峙する“ダークヒーロー”。
チョ・ヒョンシクキム・ウォネトミョン派出所の所長でイ・ドの上司。時に父親のように彼を見守る存在。
チャン・ジョンウチャン・ドンジュイ・ドの後輩警官で協力者。明るく社交的だが、内には強い使命感を秘めている。
ハン・ジユンイ・ソンビントミョン派出所の犯罪分析官。冷静で頭脳派。イ・ドと衝突しながらも事件の核心に迫る。
ナ・ギョンホキム・ビョンチョル警察庁監査官。捜査の裏に潜む権力構造を探る冷徹な人物。組織の“影”の存在。
チョン・ハリンチョン・ウンチェ事件を追う記者。SNSを駆使して市民目線から真実を掘り下げる。強い正義感を持つが、危険にも立ち向かう。
ペ・ソンジェホ・ソンテムン・ベクの右腕で取引を管理する実務者。忠誠心が厚いが、過去に秘密を抱える。

それぞれの人物が銃という禁断の存在を軸に交錯していく物語構成。

イ・ドの「正義」とムン・ベクの「悪」。

そして、その狭間で揺れる他の登場人物たち。

誰が味方で、誰が敵なのか。

その境界が曖昧になっていくスリリングな展開に期待が高まります。

キム・ヨングァンのこれまで

彼の歩みを振り返ると、実は常に変化の連続でした。

モデルとしてキャリアを築きながら、『ピノキオ』(2014年)で俳優として脚光を浴び、『D-Day』(2015年)では天才外科医を演じ、『サムバディ』(2022年)で初めてダークな役に挑戦。

そうやって少しずつ陰の演技を磨いてきた彼が、『トリガー』でついに完全なヴィランへ。

2025年のキム・ヨングァンは『トリガー』以外にもドラマ「ウンスのいい日」、映画「ファーストライド(原題)」など、多数の作品で活発な活動を展開しました。

2026年には「私を充電して(原題)」への出演を確定させています。

アクションからヒューマンまで、幅の広さを見せてくれそうですね。

まとめ

キム・ヨングァンの“悪”には、ただの冷酷さではなく、人間の芯のようなものが宿っています。

セリフがなくても彼が画面に映るだけで「何?どうなるの?」とドキドキ。

まさに動く芸術といっても過言ではありません。

次に彼がどんな形で戻ってくるのか、今から楽しみです。