韓国ドラマの数あるヒット作の中でも、不動の人気を誇るキーワードが「記憶喪失」です。​

かつては「ベタな設定」と言われることもありましたが、近年の韓ドラはひと味違います。

ロマンス、サスペンス、時代劇など、ジャンルを超えて記憶喪失が物語の深みを増すスパイスとして巧みに取り入れられており、視聴者の心を掴んで離しません。​

「次に何を観るか迷っている」「あの名作をもう一度振り返りたい」という方のために、今回は数多くの作品の中から、特におすすめしたい記憶喪失ドラマを5作品厳選してご紹介します!

※こちらの記事はあくまでも個人の感想によるものです。

「こんな人もいるんだ」と楽しくお読みいただけると幸いです。

記憶喪失といえばこの韓国ドラマ5選!

記憶喪失と言えばこちらの5作品です。

①『紳士とお嬢さん』
②『冬のソナタ』
③『100日の郎君様』
④『ワンザウーマン』
⑤『恋人~あの日聞いた花が咲く音~』

ひとつずつ見ていきましょう。

①『紳士とお嬢さん』

『紳士とお嬢さん』は、まさに記憶喪失をグッドタイミングで盛り込んだ、韓ドラ王道ホームドラマです。

主人公イ・ヨングク(チ・ヒョヌ)は山での事故をきっかけに、なんと22歳から41歳までの記憶をすべて失ってしまいます。

41歳の財閥会長でありながら、心は22歳の青年に戻ってしまうというギャップがまず強烈。

そんなヨングクを支えるのが恋人のパク・ダンダン(イ・セヒ)で、2人の恋の行方が一気に波乱含みになります。

ヨングクは、恋人の顔を忘れて、室長チョ・サラ(パク・ハナ)と婚約してしまうのですが、記憶が少しずつ戻るにつれ、なぜか彼女に心が動かないことに気づきます。

なぜかダンダンへの想いだけは忘れられない。

このあたりの心が覚えている愛という展開が、韓ドラ好きにはたまりません。

子どもたちの健気な支えにも心を動かされます。

チョ室長のホラーテイストな執念、ダンダンの素直すぎる涙、そしてヨングクのこじらせ紳士ぶり。

すべてが絡みあって、韓ドラすぎる一品に仕上がっています。

②『冬のソナタ』

韓国ドラマで記憶喪失と言えば『冬のソナタ』ではないでしょうか?

ユジン(チェ・ジウ)との約束に向かう途中で交通事故に遭ってしまった主人公のカン・チュンサン(ペ・ヨンジュン)。

意識不明の重傷となって春川からソウルへ搬送されるシーンは、視聴者の心を締め付けました。

事故の後遺症で、チュンサンはユジンとの初恋の思い出も含め、すべての記憶を失ってしまうのです。​

母親のミヒは息子を守るために、結婚して戸籍を作り変え、チュンサンに「イ・ミニョン」という新しい姓名を与えて別人として生きる道を選ばせました。

一方、デートの約束を胸に待ち続けていたユジンは、突然「事故死」の知らせを受け、現実を受け入れられません。

チュンサンの面影を探しては何度も涙する日々を送ることになります。

この繊細な悲しみに「ドラマなのにリアル」「感情移入度が半端ない」と共感の口コミが殺到したのも納得です。

そして10年後、アメリカから帰国したミニョンとして再会したチュンサン。

ユジンをかばって再び交通事故に遭い、昏睡状態から目覚めるとついに自分がチュンサンだった記憶を取り戻します。

記憶が完全には戻らず曖昧なまま、春川の思い出の場所を巡り少しずつ過去を取り戻していく過程が、切なくもドラマティックに描かれます。

この二度の交通事故と記憶喪失という設定が、『冬のソナタ』を記憶喪失ドラマの金字塔にした理由でしょう。

③『100日の郎君様』

世子イ・ユル(演:ド・ギョンス〈EXO・D.O.〉)が記憶を失う場面は、『100日の郎君様』の中でも特に印象的です。

宮廷の陰謀に巻き込まれ、刺客に襲われて倒れた彼は、過去の記憶をすべてなくしたまま庶民の村へと流れ着きます。

その瞬間から、完璧主義で冷徹だった世子イ・ユルは、どこか抜けていて不器用な「ウォンドゥク」という庶民としての新しい人生を送ることになるのです。

運命的に彼を助けるのが、聡明で芯の強い女性ホンシム(演:ナム・ジヒョン)。

彼女は身を守るためにウォンドゥクと偽装夫婦を演じることになります。

最初は庶民の暮らしになじめず、薪割りも畑仕事もままならないウォンドゥク。

ですが、次第にホンシムへの想いが芽生え、表情に少しずつあたたかさが出てきます。

けれど記憶がなくなっても、その「俺様」っぷりは相変わらずです。

自分が世子だったことは覚えていないのに、礼儀作法や言葉遣い、完璧を求める性格はすっかり身体に染みついていて、庶民の村でもいちいち上から目線。

ホンシム(演:ナム・ジヒョン)が必死に働いていても浪費するだけでお金を稼ぐ能力がありません。

その俺様ぶりがときに村人を呆れさせ、ときにホンシムをイラッとさせるのですが、どこか憎めないのがウォンドゥクの魅力。

偉そうなのに草刈りひとつまともにできないウォンドク。

そのアンバランスさが本当に可愛らしいです。

個人的には、ウォンドゥクがホンシムにたじたじになる瞬間こそ、このドラマの一番の見どころ。

その後、本気で彼女を守ろうとする姿には、最後まで心が掴まれてしまいました。

④ 『ワンザウーマン』

『ワンザウーマン』の記憶喪失シーンは、まさにドラマの運命を動かす重要な瞬間です。

絵画詐欺事件の犯人を追っていた検事チョ・ヨンジュ(イ・ハニ)は、オークション会場の地下駐車場で謎の車にひかれてしまいます。

病室で目を覚ましたヨンジュは、自分が誰なのか、どこにいるのかまったく思い出すことができません。

集まった親族からは自分とそっくりな財閥ハンジュグループの嫁カン・ミナ(イ・ハニ)だと告げられます。

この記憶喪失がストーリーの鍵となり、暴力団から裏金を巻き上げる破天荒な検事が、突然おしとやかな財閥令嬢として生きることになる、というコメディと謎解きが始まるのです。

記憶を失ったヨンジュが、病室で見知らぬハン家の面々に囲まれるシーンは最高に笑えるので見逃し厳禁ですよ。

これまでカン・ミナをいじめていた姑にヨンジュがため口で話すシーンには爆笑してしまいます。

『ワンザウーマン』は正反対の性格を持つヨンジュとミナの一人二役を演じたイ・ハニの演技力が光る、最高視聴率17.8%を記録した大人気作品です。

⑤『恋人~あの日聞いた花が咲く音~』

ナムグン・ミン×アン・ウンジン主演の大河ロマンス『恋人~あの日聞いた花が咲く音~』。

記憶喪失のシーンは名場面です。

ドラマの後半でイ・ジャンヒョン(ナムグン・ミン)は、内需司での苛烈な拷問と死の淵をさまよう中、ようやくユ・ギルチェ(アン・ウンジン)の献身によって救い出されます。

命が助かったものの、彼が目を覚ますとそこには残酷な現実が待っていました。

愛するギルチェのことを、まるで知らない人のように見つめてしまうのです。

この時のギルチェの表情がまた忘れられません。

血まみれの彼を抱きしめ、「生きていてくれてありがとう」と声を震わせる姿に、彼女の深い愛と喪失感が入り混じっていました。

ジャンヒョンは心優しい性格のままですが、幼い頃の記憶しかなく、周囲の人々にすら警戒心を抱く状態。

けれど不思議とギルチェにだけは心を許す、その無意識の絆がたまりません。

ギルチェはあきらめず、自分たちが愛し合っていたことを思い出してもらうために、あやとりを教えたり、頬に軽くキスをしたりと少しずつ距離を縮めます。

ギルチェの言葉、「私たちはこうしてもいい仲です」という一言には、彼女の強さと優しさが凝縮されていました。

彼女の行動がどこか可愛らしくて、もう一度恋を始めるような時間がとても尊かったです。

そして運命の瞬間ジャンヒョンが落とした指輪を拾い上げた途端、拷問の記憶とギルチェへの想いが一気に蘇ります。

震える声で「すまない」と抱きしめるシーンでは、ここまでの長い苦しみが報われるようで涙が止まりませんでした。

ナムグン・ミンのわずかな表情の変化だけで記憶の戻る瞬間を描ききる演技は圧巻。

アン・ウンジンの涙もまた、恋の成就というより「魂の再会」を感じさせます。

まとめ

記憶喪失というテーマは、失った過去を取り戻すプロセスや、記憶がなくても再び惹かれ合う運命的な愛を描くのに欠かせない要素です。

今回ご紹介した5つの作品は、どれも設定が斬新で、何度観ても新しい発見がある名作ばかりです。​

感情移入しながら、時には涙し、時にはハラハラしながら楽しんでみてください。​

あなたの心に残る「記憶喪失ドラマ」のNO.1はどの作品ですか?

ご意見ご感想はXで教えてください。

X→かよよんちゃん