韓国ドラマには、正体を隠して別人になりきる主人公がたびたび登場します。

ところが、年齢や身分をごまかしているつもりでも、視聴者から見ると最初からバレバレなことも。

「どうして周囲は気づかないの?」とツッコミながら見るのも、こうした作品の面白さです。

今回は、20代から50代への変身や、35歳から20歳、高校生へのなりすましなど、少し無理のある変装が楽しい韓国ドラマBEST3を紹介します。

第3位 『Missナイト & Missデイ』

公務員試験に何度も挑戦してきた20代の就活生イ・ミジン(チョン・ウンジ)。

ある日突然、太陽が昇ると50代の女性(イ・ジョンウン)に変身し、日が沈むと元の姿に戻る不思議な体質になってしまいます。

厳密には自分で変装しているわけではなく、本当に別人の姿へ変わっているため、見た目だけで正体を見破るのは不可能。

しかし、ミジンは行方不明になっている叔母イム・スンの名前を借り、50代のシニアインターンとしてソハン地方検察庁で働き始めます。

外見は50代でも、中身は20代のまま。

パソコンを素早く使いこなし、体力試験でも驚くほどの運動能力を発揮するため、周囲からは何でもできる伝説のシニアインターンとして注目されます。

いくらアルバイト経験が豊富だからといって、50代の新人がこれほど身軽に動き、若者向けの機器やソフトを使いこなしたら、さすがに何かあると疑われそうです。

さらに、ミジンは昼間にイム・スンとして働き、夜になると本来の姿で検事ケ・ジウン(チェ・ジニョク)と会います。

ジウンの前に、話し方も性格もよく似た2人の女性が交互に現れることになるのですが、なかなか同一人物だとは気づきません。

ミジンも正体を隠そうと必死ではあるものの、日没の時間が近づくと仕事を放り出す勢いで帰宅。

突然走り出したり、物陰へ隠れたりと、怪しさを自分から増やしています。

誰にも見られない場所で変身しなければならないのに、毎日のようにギリギリまで外にいるところも危なっかしく、「もう少し早く帰ったほうがいいのでは」と心配になりました。

外見は完璧に別人でも、行動や仕事ぶりにはミジンらしさが丸出し。

イ・ジョンウンとチョン・ウンジが、表情や話し方、リアクションまで似せて演じているため、視聴者には同一人物であることがよく伝わります。

正体の隠し方はバレバレですが、昼と夜で立場も年齢も変わる設定は新鮮

秘密が明らかになりそうなハラハラ感と、イム・スンの豪快な活躍を一緒に楽しめる作品です。

第2位 『Missホンは潜入調査中』

金融監督院で働く35歳のエリート証券監督官ホン・グムボ(パク・シネ)。

不正資金の流れを調べるため、妹ホン・ジャンミの名前を借り、20歳の高卒新人社員としてハンミン証券へ潜入します。

35歳から20歳へ、実に15歳もの若返り。

グムボもさすがに無理があると思ったのか、本当に20歳に見えるか確かめるため、わざと年齢確認を受けようとする場面まで登場します。

髪形や服装を若々しく変え、話し方まで幼くしようとするグムボ。

パク・シネは実年齢より若く見える女優ですが、それでも20歳の新入社員は少し苦しいところがあります。

何より隠せていないのが、長年金融業界で働いてきたエリートの貫禄です。

入社試験では問題の間違いを見つけ、ほぼ満点で合格。

入社後も上司や先輩を前に物おじせず、必要なときには的確な指示を出してしまいます。

見た目を若くしても、判断の速さや仕事ぶりは完全に35歳のベテラン監督官。

20歳の新人がここまで堂々としていたら、もう少し早く正体を疑われてもよさそうです。

さらに困ったことに、ハンミン証券の新社長として現れたシン・ジョンウ(コ・ギョンピョ)は、グムボが9年前に別れた元恋人。

昔付き合っていた女性とそっくりな新人社員が突然現れたのに、簡単には正体にたどり着きません。

グムボも元恋人の目の前で潜入を続けることになり、顔を見られるたびにバレるのではないかと落ち着かない様子です。

社員寮では、社長秘書のコ・ボクヒ(ハ・ユンギョン)たちと共同生活を開始。

仕事中だけではなく、朝から晩まで20歳を演じなければならず、つい年上らしい話し方や面倒見のよさが出てしまいます。

若い服を着て無理にかわいらしく振る舞う姿も面白いのですが、黙っているほうが正体を隠せるのではと思ってしまいました。

ただし、変装がバレバレなのは、このドラマが最初から狙っている笑いのひとつ。

35歳のグムボが20歳の新人に振り回されるのではなく、逆に豊富な経験と度胸で会社の人々を圧倒していくところが痛快です。

第1位 『アンダーカバーハイスクール』

国家情報院のエース要員チョン・ヘソン(ソ・ガンジュン)は、任務中に国宝級の仏像を壊してしまい、降格処分を受けます。

名誉挽回のために命じられたのは、高宗皇帝が隠したとされる金塊を探し出すこと。

その金塊が眠っている可能性がある名門ビョンムン高校へ、転校生として潜入することになります。

チーム長から「かなり童顔だから大丈夫」と押し切られ、制服を着て高校生になりきるヘソン。

確かにソ・ガンジュンは若々しく、制服姿にも大きな違和感はありません。

ただし、国家情報院で厳しい訓練を受けてきた大人なので、立ち姿や鋭い目つき、落ち着き方が周囲の生徒とはまるで違います。

背も高く、鍛えられた体で、どこから見ても普通の高校生には見えません。

特にバレバレなのが、潜入前に担任教師のオ・スア(チン・ギジュ)と偶然出会う場面です。

酒を飲んでいたヘソンは、店で騒ぎを起こした不良たちをあっという間に制圧。

その姿を見たスアは、ヘソンを大人の男性だと思い、ひと目で心を奪われてしまいます。

ところが翌日、同じ男性が制服を着て、自分のクラスの転校生として登場。

つい昨日までお酒を飲み、何人もの不良を倒していた男性を、本当に高校生として受け入れて大丈夫なのかと心配になります。

ヘソンは生徒同士のいじめや不正を見過ごせず、国家情報院で培った判断力や身体能力を何度も発揮。

本人は目立たないように潜入するはずだったのに、困っている生徒を助けるたび、むしろ学校で最も目立つ存在になっていきます。

制服を着ただけで声や話し方を変えるわけでもなく、行動にはベテラン要員らしい貫禄がたっぷり。

周囲の生徒が何も疑わないことのほうが不思議です。

それでも成立してしまうのは、ソ・ガンジュンの若々しい顔立ちと、少しとぼけたコメディー演技があるから。

見た目は爽やかな転校生なのに、悪者を前にすると突然エリート要員の顔へ戻るギャップが痛快です。

3作品のなかでも、「制服を着ただけでは?」というツッコミどころが最も大きいため、第1位にしました。

高校生への変装はバレバレですが、正体を隠しながら学校の問題を解決していくヘソンは格好よく、回を重ねるほど応援したくなる主人公です。

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