“真実を隠したまま笑って生きる”って、なかなかドラマチックな人生ですよね。
そんな大人の矛盾がつまった韓国ドラマ『愛を抱きしめたい~屈辱と裏切りの涯てに~』(SBS・全122話)。
一見ホームドラマに見えますが、胸キュンとイライラが交互にやって来るジェットコースター作品なんです。
視聴率14%超えという韓国の平ドラマ枠の中でも上位の数字を叩き出し、2016年SBS演技大賞では優秀演技賞まで受賞。
主演のキム・ジヨンさんとコ・セウォンさんの“じれったくも温かい”関係性が、「見てるこっちがソワソワする」と話題になりました。
愛を抱きしめたいのあらすじ
秘密を抱えた母そして一途な男
ウェディングドレスデザイナーのイ・ウニ(キム・ジヨン)は、若くしてシングルマザーに。
明るく前向きな女性ですが、娘には決して言えない“ある秘密”を胸にしまい込んでいます。
そんな彼女の前に現れるのが、製菓グループの息子であり、ハラウェディング社長のナ・ミンス(コ・セウォン)。

コ・セウォンといえば見守りの王子様ですよね。
この男、いわゆる「誠実で鈍感」。
でも一度好きになったら一直線。
いや、ちょっと重いくらい(笑)。
ある日、ウニが参加したウェディング博覧会で、ミンスは彼女に亡き恋人の面影を見てしまい、もう目が離せません。
そこから始まる2人の関係は、“過去の因縁”を含んだまま思わぬ方向へ転がっていくのです。
家族の温もりと女たちの戦い
ミンスの姉であり、「パパ製菓」の経営支援本部長ナ・ソニョン(イ・ミニョン)は、包容力のある“理想のお姉さん”風キャラ。
でも、旦那のキム・サンホ(イ・フン)には裏の顔が。
愛人シン・ダヒ(シム・ウンジン)まで登場し、家庭はドロッドロ。
愛人シン・ダヒとキム・サンホはこれまで数々のマクチャンドラマを観てきた筆者ですが、その中でも1.2を争うほどのクズぶりです。
出てくる言葉はすべて嘘で、嘘だらけで最低。
人間ではなく怪物のような2人にお人よしのヒロインたちはコロッとだまされちゃいます。
ただ、ヒロインたちはいつまでも騙されたままではいません。
“真実”が少しずつ明かされていくとともに、復讐の鬼と化していきます。
やられた以上にやりかえすのでスカッとしますよ。
主なキャストと人物紹介

- キム・ジヨン(イ・ウニ役)
明るくて芯のあるシングルマザー。過去の痛みを抱えながらも、娘を守るためならどんな困難も立ち向かう、現代版“韓ドラ母”。 - コ・セウォン(ナ・ミンス役)
律儀で恋愛には超不器用。だが一途さだけは誰にも負けない。演じるコ・セウォンさんの誠実な雰囲気がキャラにドンピシャ。彼のスーツ姿がまた、妙に似合うんですよね。 - イ・ミニョン(ナ・ソニョン役)
弟思いで社交的。けれど夫の裏切りに気づいた瞬間に放つ“沈黙の圧”は、まさに韓ドラ界の奥様代表。 - イ・フン(キム・サンホ/クム・バンソク役)
成功とお金に執着する典型的な“ダメ夫”キャラ。見てるとちょっとイライラするけど、こういう人物がいるからドラマは面白いですよね。
そのほかにも、シム・ウンジンさん(ダヒ役)の魔性の女っぷりや、コン・ダイムさん演じる娘ヘインの繊細な演技も見どころ。
よくある質問
Q1. 全話見るにはどこで配信してる?
A:BS11やホームドラマチャンネルで放送されたほか、2025年現在はアジアドラマティックTVなどで再放送があります。DVDも発売中。
Q2. コ・セウォンさんの他の出演ドラマは?
A:代表作に『怪しい三兄弟』『星も月もとってあげる』『狂気の愛』があります。どの作品でも“一途系男子”の印象が強いですよね。
Q3. 作品タイトルの意味は?
A:「抱きしめる」という行為には、“赦し”と“受け入れ”の二重の意味があると言われます。この作品では、それが家族・愛・過去すべてに通じています。
まとめ
『愛を抱きしめたい』は、ただの復讐劇じゃなくて、「人は何度でも愛を選び直せる」ことを教えてくれる作品だと思います。
コ・セウォンさんの真っ直ぐな眼差しに支えられ、ヒロインたちが立ち上がって復讐に燃えます。
平日の昼下がりに観たら確実に沼落ち間違いなしです。
人間関係がドロドロでも、最後には不思議と心が温かくなる。
そんな不思議な余韻を残す“王道韓国ドラマ”の一つです。
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