【韓国ドラマ】めっちゃ貧乏な設定の主人公3選!生活大丈夫!?
韓国ドラマって、なぜかめっちゃ貧乏な設定の主人公が多いですよね!
冷蔵庫の中は空っぽ、家はボロボロ、でも心はめちゃくちゃ強い!
そんな貧乏キャラが奮闘する姿を見てると応援したくなっちゃいます。
今回は、思わず「生活大丈夫!?」って言いたくなるほど貧乏な設定の3作品を集めてみました!
【韓国ドラマ】めっちゃ貧乏な設定の3選!
①メイクイーン

1980年代の韓国を舞台に、造船という男社会の中で夢を追う一人の少女を描いたドラマ、메이퀸(メイクイーン)。
主人公のチェ・ヘジュ(ハン・ジヘ)は、生まれながらにして過酷な運命を背負った激貧のヒロインです。
それでも笑顔を絶やさず、自分の夢を一歩ずつ追いかける姿が胸を打ちます。
ハクスの悲劇から始まる壮大な物語
物語は、石油工学者のパク・ハクス(ソンウ・ジェドク)が親友ドヒョン(イ・ドクファ)の裏切りにより命を落とすところから始まります。
ドヒョンに脅された部下キチュル(キム・キュチョル)は、ハクスの娘ユジンを殺せず、軍隊の先輩ホン・チョル(アン・ネサン)に託します。
こうしてユジンは「ヘジュ」と名を変えて育てられるのです。
ホンチョル一家は貧困にあえぎながらも懸命に生きています。
彼らの暮らしぶりは、本当にめっちゃ貧乏という言葉がぴったりです。
ホンチョルがいなくなり、継母と幼い義理の弟や妹と一緒に橋の下で生活をしたこともありました。
その後も、ご飯もろくに食べられない極貧生活が続くのです。
それでもヘジュは明るく前向き。
そんな彼女の笑顔に救われるシーンが何度もあります。
運命に導かれる出会い
11年後、成長したヘジュは造船の町・蔚山にやって来ます。
そこで出会うのが、キチュルの息子チャン・チャンヒ(ジェヒ)と、造船会社の御曹司カン・サン(キム・ジェウォン)です。
幼なじみでありながら、ヘジュを巡って複雑に絡み合う三角関係が切なく描かれています。
特にチャンヒの「貧しさから抜け出したい」という心の闇と、ヘジュの「夢で家族を幸せにしたい」という純粋な願いが対照的で、物語に深みを与えるのです。
サンの優しさとチャンヒの葛藤、その間で揺れるヘジュの心情には共感が止まりません。
夢を追って突き進むヘジュ
ドラマ全体を通して感じるのは、貧しさは決して不幸ではないというメッセージだと思います。
貧しくても、努力し、夢を信じ、仲間と支え合う。
そんな姿に心を打たれました。
ヘジュが何度も挫折しそうになりながらも、造船技術者になる夢を諦めない姿は本当に感動的です。
彼女を支える仲間たちとの絆や、母グミとの再会シーンなど、涙なしでは見られないエピソードも多いですね。
豪華キャストと見どころ

- ハン・ジヘ(ヘジュ役):明るく逞しいヒロインを好演。彼女の笑顔が物語を照らしています。
- キム・ジェウォン(サン役):まっすぐで誠実な御曹司。温かい微笑みにキュンとしますね。
- ジェヒ(チャンヒ役):野望と愛の間で苦悩する青年を繊細に演じています。
- ヤン・ミギョン(グミ役):母の愛を貫く姿が印象的です。
造船業の発展する1980年代を背景に、親の世代の裏切りと償いが子どもたちの運命にどう影響するか、人間ドラマとしても見応え十分です。
ヘジュがどんな逆境にもくじけず、夢に向かって突き進む姿に、きっと多くの視聴者が「がんばれ!」と声をかけたくなるでしょう。
このドラマで一貫して描かれているのは「努力」「希望」「家族愛」。
貧しくても、心が豊かであれば人生は輝ける。
そんなメッセージがあふれています。
②マイディアミスター

人は、なぜ他人の「苦しさ」や「貧しさ」に心を動かされるのでしょうか。
「マイ・ディア・ミスター」は、まさにそんな問いを静かに投げかけてくる作品です。
2018年にtvNで放送され、主演はイ・ソンギュン、そしてIU(本名イ・ジウン)。
平均視聴率は4%台ながら、口コミでじわじわと評価を高めた人生ドラマの代表作と言えるでしょう。
貧困の中で生き抜くイ・ジアンのリアルさ
物語の中心人物イ・ジアン(IU)は、幼い頃から家庭環境に恵まれず、今も祖母(ソン・スク)を介護しながら多額の借金を抱えて生きています。
「めっちゃ貧乏」と言う言葉では片付けられないほど、彼女の生活は過酷です。
光の差し込まない狭い住まい、借金取りイ・グァンイル(チャン・ギヨン)に追われる日々、コンビニ弁当とインスタントラーメンで空腹を満たす現実。
そんな中でも、彼女は冷静に、でも真っ直ぐに生きているのです。
その姿に胸を打たれる視聴者は多いでしょう。
社会の片隅で奮闘する普通のおじさんパク・ドンフン
一方、建設会社の部長パク・ドンフン(イ・ソンギュン)は、表面的には「安定したサラリーマン」に見えますが、心の奥には深い疲労と孤独を抱えています。
給料日はあっても、自分の自由になるお金はほとんどない。
家族を支え、母の老後を心配し、兄たちの面倒を見る。
いわば、彼もまた精神的に貧しい人間なのです。
そんな2人が出会い、少しずつ互いの存在に救われていく。
ドラマの核は、この「救済の過程」にありますね。
残酷な現実の中の、小さな優しさ
印象的なエピソードとして挙げられるのが、ドンフンの机から消えた5000万ウォンの商品券の件です。
実は、その商品券を捨てたのはジアンでした。
彼女の思惑とドンフンの誤解、その中に生まれる奇妙な信頼関係が、このドラマの肝です。
食事を共にするシーンでは、ジアンが少しずつ人間らしい表情を取り戻していきます。
ドンフンに「笑うとき、少しだけ幸せになりますね」と言うような瞬間、視聴者もまた、心が温かくなるのではないでしょうか。
キャストと脇役たちが描く人生の重み
- パク・サンフン(パク・ホサン)…長男。楽観的だが、どこか切ない夢追い人。
- パク・ギフン(ソン・セビョク)…三男。かつては監督として注目されたが、今は落ちぶれ気味。
- カン・ユンヒ(イ・ジア)…ドンフンの妻で弁護士。冷静ながら、心に迷いを抱える女性。
- ト・ジュンヨン(キム・ヨンミン)…ドンフンの上司であり、妻の不倫相手でもある男。
彼らを通して浮かび上がるのは「誰もが不完全で、誰もが痛みを抱えている」という現実です。
貧しさの先に見える人間の光
「マイ・ディア・ミスター」나의 아저씨は、華やかな恋愛劇ではありません。
代わりに、静かな希望と共感が積み重なっていきます。
「ああ、人ってこうやって生きていくんだな」と思わせてくれるんです。
貧しいからこそ、嘘がない。
孤独だからこそ、誰かの優しさが沁みる。
そんな丁寧な描写が、この作品の魅力だと思います。
苦しみを抱えながらも、誰かと心を通わせたい人には、きっと刺さるドラマでしょう。
見終えたあと、「生きること」をもう一度信じたくなるドラマだと言えます。
③イカゲーム

世界中で社会現象を巻き起こした오징어 게임(イカゲーム)は、ただのサバイバルドラマではありません。
そこには、「貧しさ」「絶望」「人間の欲望」といったテーマが深く絡み合っています。
その中心にいるのが、誰よりも貧しく、けれどどこか憎めない主人公성기훈(ソン・ギフン)です。
倒れそうで倒れないダメ男ギフンという存在
構造調整によって職を失い、ギャンブルと借金を繰り返す日々。
母の金を盗んで競馬に出かけるほど追い詰められています。
離婚してからは娘にも会えず、心も生活もボロボロ。
それでも「なんとかなるさ」と笑おうとする姿に、不思議と共感してしまう人は多いのではないでしょうか。
母の糖尿病治療費や娘を取り戻すための資金が必要なギフンにとって、金は生きるための最後の希望。
その絶望の淵で出会った謎の男(演:コン・ユ)から奇妙な名刺を手渡されたことが、彼の運命を大きく変えていきます。
命を懸けたゲーム、そして人間の本性
「456億ウォンの賞金」という甘美な誘惑に導かれ、ギフンが連れられた先は、想像を絶するデスゲームの会場。
子どもの遊びを模したゲームなのに、負ければ即死という理不尽なルールが待っていました。
ギフンと共に参加するのは、
・冷静で頭脳派の元同級生조상우(チョ・サンウ/演:パク・ヘス)
・北朝鮮からの脱北者강새벽(カン・セビョク/演:チョン・ホヨン)
・現実に打ちのめされた中年男性알리 압둘(アリ・アブドゥル/演:アヌパム・トリパティ)
それぞれが切実な理由を抱え、命を賭けて戦います。
ゲームが進むにつれ、友情と裏切り、理性と狂気が交錯していく光景には息を呑みますね。
特にビー玉のエピソードで描かれた仲間同士の葛藤は、多くの視聴者の心をえぐった名シーンでしょう。
ギフンの救いはどこにあるのか
物語の終盤、ギフンは生き残るものの、巨額の賞金を手にしても幸福を感じられない姿が印象的です。
お金では満たされない心の貧しさが、彼のどこか虚ろな瞳に表れています。
まさに、現代社会が抱える「富と孤独」の象徴と言えるでしょう。
이정재(イ・ジョンジェ)の繊細な演技がギフンの人間味を際立たせ、視聴者に「もし自分ならどうするか?」と問いかけてきます。
このドラマを見終えたあと、しばらく胸の奥がざわざわして落ち着かなかった人も多いと思います。
韓国ドラマ『イカゲーム』は、貧困や格差といった重いテーマを、極限のサバイバルという形で提示した社会派ドラマです。
単にスリルを楽しむ作品ではなく、生きるとは何かを考えさせられる名作だと思います。
まとめ
お金はなくても、夢や根性、そして恋はある。
貧乏設定のドラマは、どこか人情味があって心に残りますよね。
今回紹介した作品も、笑いあり涙ありで見応えバッチリです。
貧乏だけど幸せな世界に、ちょっと癒されてみませんか?
そんな人間臭さや中毒性こそが、韓国ドラマの真の魅力なのかもしれません。









