雑記

韓国ドラマのハルモニ(おばあさん)役は10人ほどで回してる?

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「またこのおばあちゃん出てる!」

韓国ドラマを見ていて、そんな déjà vu(デジャヴ)を感じたことありませんか?

まるで“韓ドラ界の永久レギュラー”。

登場するハルモニ(おばあちゃん)役の顔ぶれ、ほぼ固定メンバー説が濃厚です。

SNSでも「韓国ドラマのハルモニ、同じ人じゃない?」なんてツッコミが飛び交うほど。

いや、ほんとそうなんですよ。

今回は、そんな“韓ドラ10人ハルモニ部隊”の正体に、少し毒をまぜつつ愛をこめて突っ込んでみましょう。

どうして同じ女優が出続けるの?

安心感という魔法!

視聴者にとって、見慣れたハルモニが出てくるだけで「あ、今回も安心♡」と感じるのです。

“国民の母”や“国民の祖母”と呼ばれる彼女たちは、いわば韓ドラ界のマスコット。

登場した瞬間からもう私のハルモニって感じですよね。

彼女たちの存在は、脚本家や演出家にとっても保険のようなものなのだとか。

「このシーン、感動足りないな」→「ヘジャさん呼ぼう」。

「視聴者からの共感を得たいな」→「キム・ヘスクさんに頼ろう」

はい、これで1ランク上がります。

若手不足のリアル事情

実は「おばあちゃん役が演じられる若手」が少ないのも現実。

キム・ヨンオクさん(1937年生)なんて、30代からハルモニ役をしていたほどの筋金入りです。

若くても“老け芝居がうまい女優”は貴重なのだそうですよ。

韓ドラ界のゴールデンハルモニたちを紹介!

①キム・ヨンオク

韓国ドラマ界に「おばあちゃん役の専業女優」という職業を確立した立役者、キム・ヨンオクさん。

1937年生まれ、芸歴60年以上。

もはや“歩く韓国ドラマの歴史”と呼んでも過言じゃありません。

声優出身という異色経歴を持ち、デビュー当時は少年役の吹替まで担当。

つまり、声の演技力がずば抜けていたということです。

30代からハルモニ役に転向し、以降は“どのドラマにもいるおばあちゃん”として愛され続けています。

代表作は、『イカゲーム』『海街チャチャチャ』『コーヒープリンス1号店』『応答せよ1988』『彼女の私生活』『ザ・キング:永遠の君主』『花より男子~Boys Over Flowers』などなど。

ジャンル問わず「情」「笑い」「涙」全部をひとりで持ってくるのがヨンオク流。

そして驚くなかれ、SNSもバリバリ現役。

インスタの自撮りフィルターも使いこなす83歳!

どんな若手よりもトレンドを掴んでるあたり、まさに生粋の“現役ヒロイン”です。

②ナ・ムニ

ナ・ムニさん、1941年生まれ。

人生そのものがドラマ脚本みたいな人。

代表作には、映画『アイ・キャン・スピーク』(2017)、ドラマ『私の名前はキム・サムスン』『思いっきりハイキック!』『ナビレラ』『ただ愛する仲』などがずらり。

なかでも映画『アイ・キャン・スピーク』は温かさと悲しみを交えて見事に演じています。

https://x.com/nozoooco/status/1629866896073064457/photo/1

さらに『最後のピクニック』(2024)では、同じくレジェンドのキム・ヨンオクさんとW主演。

ドラマ『ナビレラ』の演技もすばらしかったですよね。

ソン・ガンが本当の孫のように見えました。

③キム・ヘジャ

https://x.com/mkreglus/status/1916095257252663429

1941年生まれ、1982年、『晩秋』で映画デビューを果たしたキム・ヘジャさん。

代表作は、映画『母なる証明』、そしてドラマ『宮 -Love in Palace-』『まぶしくて ―私たちの輝く時間―』『私たちのブルース』。

とくに『まぶしくて』はすばらしい演技が評価され、第55回百想芸術大賞 テレビ部門 大賞を受賞しています。

実は一時期、女優を辞めていたこともある彼女。

でも「もう一度演じたい」という想いから復帰し、再び“国民の母”の座へ。

その経験が、彼女の言葉一つひとつをより深くしているんでしょうね。

2025年は『君は天国でも美しい』でソン・ソックさんと夫婦役を演じ大ヒットしました。

④キム・スミ

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キム・スミさんほど“毒”と“愛”をバランスよく使いこなす女優はいません。

1949年生まれ、キャリア50年以上。

『今日妻辞めます』『バリでの出来事』『エージェントなお仕事』『伝説の魔女~愛を届けるベーカリー~』『皇后の品格』など、どのドラマにもスパイスのように登場。

ガラガラ声で、口は悪いけど結局いい人」というクセ強め母キャラは彼女の代名詞です。

でも素顔は料理上手で、テレビ番組『スミさん家のおかず』(JTBC)では手料理で人を泣かせるという新境地も開拓。

東京・新大久保に自身の店を出したこともあり、韓国エンタ界きっての“女優兼おかん”。

共演者たち曰く「本番前の説教が一番心に残る」。

つまり、撮影前から名演技が始まってるのです。

ほんと、人生そのものがエンタメでしたね。

2024年10月25日午前、75歳で逝去されました。

心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

⑤コ・ドゥシム

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韓ドラ界の“鉄のオンマ”にして、圧倒的受賞数を誇る女帝コ・ドゥシムさん。

1951年生まれで、済州島出身。

地元の誇りを背負う“済州の母”でもあります。

SBS演技大賞、KBS演技大賞、MBC演技大賞。

彼女が取っていない賞を探すほうが難しい。

TVから映画までほぼ全方位型の名優で、代表作は『伝説の魔女』『上流社会』『雪の女王』『輝くウォターメロン』『カーテンコール』など。

特に映画『輝く瞬間』(2021)で、33歳下のチ・ヒョヌと繊細な恋を演じた時は、観客全員が「え、恋って年齢関係ないの?」とソワソワ。

実際、この作品で彼女は年齢観の固定観念をぶっ壊しました。

温かさ、威厳、包容力、その全部を同時にまとえる人。

相手役がどんな大物でも、コ・ドゥシムが画面中央に立った瞬間、主役は彼女になる。

それが“受賞女王”の貫禄です。

⑥キム・ヘスク

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ドラマの“母さん不足”問題を一手に解決してきたのが、我らがキム・ヘスク。

『冬のソナタ』『秋の童話』といった“四季シリーズ”全制覇、そして『シュルプ』『賢い医師生活』等未だにドラマ出演ばく進中です。

『スタートアップ~夢の扉~』の2020年ごろからハルモニ役を演じておられます。

1955年12月30日生まれなので、2025年10月時点でちょうど70歳。

これからはハルモニとしての役が増えてきそうですね。

⑦ソヌ・ヨンニョ

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「この人が登場すると急に人生が深くなる」と噂されるソヌ・ヨンニョ。

1942年生まれで、舞台畑から出てきたガチ職人。

主要出演ドラマ『君は僕の運命』『女王の花』『ミスモンテクリスト』『ヒョンジェは美しい』

どの作品でも悪役のハルモニまたはオンマを演じているイメージがあります。

ヨンニョさんはドロドロ愛憎復讐劇に必ず出てくるハルモニとも言えますよね。

そして、決して黙ってはおらず自分の息子、または娘、孫がどんなに悪いことをしでかしてもかばうのです。

しかも、偉そうにしゃべりまくる。

こんな、ハルモニを上手に演じてくださるからこそドラマは面白くなっていくのですよね。

⑧パク・ウォンスク

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1980年代から40年以上、韓国ドラマの「姑役」「偏屈ハルモニ」の代名詞!

だけど、実は素顔が超チャーミングなパク・ウォンスク。

『オールイン』『コーヒープリンス1号店』『皇后の品格』『運命のように君を愛してる』などで、“一筋縄ではいかない母親像”を確立。

ちょっと悪者っぽい役を演じるイメージのウォンスクさんですが、『運命のように君を愛してる』では愛情たっぷりのハルモニを演じています

太陽のような笑顔がとても印象的な女優さんですよね。

⑨カン・プジャ

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1931年生まれ!もはや“生きる韓国ドラマ史”のような存在。

最近では『本物が現れた』『チョコレート』『三度結婚する女』『棚ぼたのあなた』にも出演し、80代を超えてもなお現役。

いずれのドラマでも優しいハルモニを演じておられます。

いじわるな顔は似合いませんよね。

2002年放送『張禧嬪(チャン・ヒビン)』では、威厳のある荘烈王后を演じていました。

チャン・ヒビンは殺伐としたドラマでしたがカン・プジャさんが画面に現れると一瞬「ホッ」とした記憶があります。

カンプジャさんの笑顔は本当の自分のハルモニのように思えますよね。

⑩チョン・ヘソン

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韓国ドラマ界で「上品なおばあちゃん」と言えば?そう、この方チョン・ヘソンさんですよね。

1942年生まれの大ベテランで、清らかな笑顔と重厚な演技、両方を兼ね備えた数少ない“品格系ハルモニ”です。

デビューは1960年代初期。

舞台経験を積んでからテレビ界に進出し、以降『グリーンローズ』『製パン王キム・タック』『福寿草』『黄金の花嫁』など数多くのヒット作に出演。

マクチャン、イルイルドラマ(毎日放送されるありえないことが次々に起こるドラマ)には必ず登場するイメージですよね。

ドロドロ愛憎復讐劇になくてはならない人材です。

印象的なのは、2012年のドラマ『福寿草』。

韓ドラ史上トップクラスにランクしていると思われる悪女チェ・ユラの祖母チョ女史(チョ・ミョンレ)を演じました。

チェ・ユラを怪物にしたのは紛れもなく祖母チョ女史の甘やかしが原因。

上品なお顔なのに、セリフひとつひとつが憎たらしかったです。

同世代のナ・ムニさん、キム・ヨンオクさん、カン・プジャさんとも舞台時代からの“戦友”。

彼女が画面に出ると、ドラマが盛り上がるのはこの豊かな人生経験ゆえでしょうね。

よくある質問(韓ドラファンからの素朴な疑問)

Q1:なぜ若い女優がハルモニ役をやらないの?
A:メイクや演技指導の手間に対してリアル感が出にくいためです。制作側は“本物感”を重視します。

Q2:ハルモニ役女優のギャラは高いの?
A:トップ層(ナ・ムニさんやキム・ヘスクさん)は1話1000〜1500万ウォンほどと報じられています(出典:スポーツソウル2023年)。

Q3:世代交代は起きないの?
A:じつは40〜50代の“次世代オンマ女優”が台頭中。キム・ミギョンさんやラ・ミランさんなど、母役層が厚くなってきています。

まとめ:10人で世界を動かすハルモニ・ユニバース

正直、韓国ドラマのハルモニ枠はもはや“聖域”。

彼女たちがいないと、涙腺が開かないのです。

でも、同じ顔ぶれでも飽きないのが不思議。

セリフ一つに人生が滲むから。

演技じゃなく「生き様」なのでしょうね。

ハルモニだけではありません。

韓国ドラマではハラボジ(おじいさん)も10人ほどで回してるというあるあるがありますよー。

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