韓国ドラマは、観始めると止まらない魅力がありますよね。

でも、正直「あれ?思ってたのと違う…」とガッカリ。

とくにネットで高評価なのに「うーん…なんで?」って思うことがあなたも経験ありませんか?

この記事では、「何が言いたいのかわからなかった」韓国ドラマを3作品ピックアップ!

そして「なぜ大ヒット作なのに面白く感じなかったのか」その理由も探っていきます。

何が言いたいのかわからなかった韓国ドラマ!大ヒット作なのになぜ?

①呑金ータングムー

Netflixで配信された「呑金ータングム」

イ・ジェウクさんの韓服姿に期待していた方も多かったはずです。

でも、観終わった後に「あれ?結局何が言いたかったんだろう」って首をかしげた人がいるようですね。

私も最初は「還魂」のような世界観を期待してワクワクしながら見始めました。

イ・ジェウクさんの時代劇というだけで壮大なドラマがみれると期待して開封。

でも最終回を見終わった時の感想は「うーん…」でした。

なぜ楽しめなかったのか

8歳で行方不明になった富豪の息子シム・ホンラン(イ・ジェウク)が12年後に突然帰ってくる。

異母姉のシム・ジェイ(チョ・ボア)や義兄のシム・ムジン(チョン・ガラム)は「本当に本人なの?」と疑い始めて…という設定自体は面白そうですよね。

でも、この作品には「後継者問題」「謎の組織」「呪術師」「ミステリー要素」「禁断の恋?」みたいなものが全部詰め込まれていて。

全12話でこれ全部やるのは無理があったんじゃないかな。

案の定、伏線の回収が雑で「えっ、それで終わり?」ってなっちゃいました。

特に気になったのが恋愛展開です。

ホンランとジェイの関係なのですがいきなり恋に落ちてる印象を受けます。

異母姉弟という設定なので感情移入しづらく応援もできず。

幼馴染とかじゃダメだったのかな?なんて脚本家でもないのにあれこれ気を回してしまいました。

あと、商団の手下がたくさん出てくるのですが、黒い服着た人たちばかりで見分けがつかない。

誰が誰の味方かわからなくて混乱します。

そして最大の謎が「雪鬼」。

ファンタジーなのかリアルなのか最後まで曖昧で、結局あれは何だったの?って視聴者全員が思ったはずです。

イ・ジェウクの魅力だけは本物

文句ばっかり言ってますけど、イ・ジェウクさんのアクションシーンは本当に素晴らしかったです。

身長187cmのスタイルを活かした殺陣、ゆったりとした所作。彼って画面に映ると目が離せなくなるんですよね。青い韓服がよく似合っていて、眼福でした。

キム・ジェウクさんがハンピョン大君という狂気じみた役を演じていましたが、出番が少なくて残念。

Wジェウクって話題になってた割に、あまり絡みもなかったし。

結論:イ・ジェウクファン向け

「呑金(タングム)」は古代の残酷な刑罰の名前で、ドラマでは欲望に取り憑かれた人々が描かれています。

正直、この作品を楽しめるのはイ・ジェウクさんの大ファンかもしれません。

美しい殺陣シーンや韓服姿を堪能したい方なら目をつぶれるかも。

でも、しっかりした時代劇やロマンスを期待している方には物足りないと思います。

「還魂」のような完成度を期待していた方は、特にがっかりするかもしれませんね。

②貞淑なお仕事

日本は規制かもと言われていた噂のあの韓ドラ」、それがこの「貞淑なお仕事」。

舞台は1992年の田舎町。まだ「性」なんて口に出すのもはばかられるような時代に、主婦たちがアダルトグッズの訪問販売を始める、というかなり挑戦的な設定です。

コンセプトだけ聞くとめちゃくちゃ面白そう

性のタブー、女性の自立、貧困から抜け出したい現実、専業主婦の孤独…。

こういうテーマを、コミカルさも交えながら描くお仕事ドラマかな、と期待したんです。

前半は実際、その期待通りでサクサク見られました。

・性の話題に触れるのも恥ずかしい主婦が、「売るために」知識を身につけていく
・田舎の奥さんたちが、最初は商品にドン引き
・だんだん興味を持って本音を語り始める
・「妻」「母」「嫁」として押し込められていた女性たちが、自分の欲望や不満を少しずつ言葉にしていく

すごく良かったポイント

単なるエロネタではなく、「性って本当は誰のためのもの?」「女の人が楽しんじゃダメなの?」と、あの時代だからこその葛藤がちゃんと描かれていました。

それに、訪問販売のシーン自体も小さなドラマの連続なんですよね。

夫婦仲に悩む妻、子どもだらけで自分の時間がない母親、性生活を恥と思い込まされてきた世代の女性たち…。

そこに、ちょっと場違いなキラキラ商品を持った販売シスターズが乗り込んでいく。

最初は大騒ぎなのですが…。

この辺は、正直かなり新鮮で、「あ、韓ドラってここまでやるんだ」とワクワクしました。

問題は、ここから

物語が進むにつれて、軸がだんだんブレ始めます。

お仕事ドラマだと思っていたら、

・誘拐事件
・過去の秘密
・警察が追う謎の案件
・「実はこの町には大きな闇が…」的なサスペンス展開

こういう事件要素が前面に出てきて、「あれ?これ、何のドラマだっけ?」となっていきました。

視聴者の感想で「お仕事ドラマは3〜4割、後半はほぼゼロだった」という声がありましたが、本当にその通りだと感じます。

視聴後の印象

ただ、視聴後の印象をひとことで言うなら、「やりたいことが多すぎて、結局何が一番言いたかったのかぼやけてしまったドラマ」。

大ヒット作と言われて期待して見ると、「ん…惜しい…!」と首をかしげる人も多いと考えられます。

お仕事ドラマとしての爽快感を求めるなら、途中からストレスが溜まるかもしれません。

一方で、「90年代の性タブーに挑む女性たち」というテーマに惹かれるなら、前半だけでも十分見る価値はある、と感じました。

あなたはどっち派でしょうか?

「事件いらなかったよね」と一緒にうなずくのか、それとも「いや、あの混沌も含めて好き」と感じるのか…。

もし見ていたら、どこで違和感を覚えたか、逆にどこが刺さったのか、教えてもらえると嬉しいです。

③イ・ドゥナ

大ヒットしたし、スジ(ペ・スジ)のファンの間では「スジ様のためだけに見た」「かわいすぎる」などの声が多い『イ・ドゥナ』。

でも、正直「個人的にはつまらなかった」「何がテーマなのかわからなかった」という人も、結構いる気がします。

私もそのひとりで、途中から「あれ、これって何の話?」って思って、ちょっとモヤモヤしながら最終回まで見ちゃいました。

どんな話?曖昧な青春ラブコメ

「イ・ドゥナ!」は、ガールズグループ「ドリームスイート」のメインボーカルだったイ・ドゥナ(スジ)が、ある出来事をきっかけに突然芸能界を引退。

その後、大学に復学して、普通の大学生の生活を送る話です。

彼女が住むシェアハウスに、土木工学科の2年生・イ・ウォンジュン(ヤン・セジョン)が入ってくる。

2人は最初はギクシャクするけど、だんだん距離が縮まっていく。

一見すると「元アイドル×普通の大学生」のラブコメっぽいけど、実際は「アイドルの裏側」「SNSやネットの暴力」「人間関係の曖昧さ」みたいな、ちょっと重いテーマも混ざってる。

でも、そのテーマの伝え方が「はっきりしない」感じで、視聴者によって「青春ラブコメだと思った」「アイドルの苦悩の話だと思った」「ただの曖昧な恋愛ドラマだと思った」って、解釈がバラバラになっちゃうんですよね。

キャストとキャラ、どんな感じ?

・イ・ドゥナ(スジ)
元アイドルで、今は大学に復学したドゥナ。見た目はクールで無愛想だけど、実は寂しがり屋。スジの「目で話す」演技がすごく上手くて、無表情でも「今、すごく傷ついてる」ってのが伝わってくる。でも、芸能界を辞めた理由がぼんやり描かれてるから、「何がそんなに辛かったの?」って、視聴者としては「???」ってなる部分も。

・イ・ウォンジュン(ヤン・セジョン)
真面目でちょっと天然な工学部の大学生。ドゥナとシェアハウスで暮らし始め、最初は戸惑うけど、だんだん彼女に惹かれていく。ヤン・セジョンの「優しいけど、恋愛に鈍感」な感じがすごく自然で、リアルな大学生っぽい。でも、ドゥナとの関係が「好き?嫌い?友達?恋人?」と、ずっと曖昧なまま。

・周辺キャラも個性派

  • キム・ジンジュ(ハヨン):ウォンジュンの片思い相手で、ちょっとツンデレな文学部女子。
  • ク・ジョンフン(キム・ドワン):シェアハウスのルームメイトで、ドゥナに一目惚れ。
  • ソ・ユンテク(キム・ミノ):心理学科の4年生で、ちょっと哲学っぽいセリフを言う。

みんな個性は強いんだけど、話の軸が「ドゥナとウォンジュンの曖昧な関係」に集中しすぎて、周辺キャラの深掘りが物足りない感じもします。

なんで「つまらない」「何が言いたいのかわからない」ってなるの?

まず、ストーリーのスピード感がすごくゆるいと感じました。

1話で「ドゥナが芸能界を辞めた」という大きな出来事があるのに、その後は「大学の授業」「シェアハウスの日常」「ちょっとした恋愛模様」みたいな、日常シーンが延々続きます

「アイドルの苦悩」や「ネットの悪口」って、もっとドンッとくる展開があってもいいはずなのに、あえて淡々と描いてるところがよくわかりません。

あと、ドゥナとウォンジュンの関係性も、すごく曖昧です。

  • ちょっとしたケンカをする
  • たまにキスする
  • 一緒にご飯を食べる
  • でも「付き合ってる」って言わない

この「曖昧さ」が、リアルな若者っぽくていいって人もいるけど、「はっきりしないからイライラする」「結局、何が言いたいの?」ってなる人も多いのではないでしょうか。

特に最終回は「ドゥナは自分の道を選び、ウォンジュンも自分の道を歩む」という、ちょっとおしゃれな終わり方なんだけど、

「じゃあ、2人はどうなったの?好きだったの?好きじゃなかったの?」って、視聴者としては「えっ、それだけ?」って感じに。

正直、スジのファンじゃない人にとっては、「スジがかわいい・きれい」ってこと以外に、ドラマとしての「見どころ」がちょっと弱いかもしれませんね。

まとめ

韓国ドラマは世界中で愛されるコンテンツだけど、全部が全部、万人受けするわけではないですよね。

「あれ?何が言いたいのかわからなかった」と感じるドラマがあっても不思議じゃない。

この記事で取り上げた3作品は、自分には合わなかったものの、別の人からは大絶賛されているかもしれません。

ドラマの感想はひとそれぞれなので、そういうところも韓ドラの面白さなのでしょうね。