気づけば夜中の3時「あと1話だけ」が止まらない。

サスペンスにハマると寝不足が続きます。

今回は、思わず次の展開が気になりすぎて一気見してしまう危険な名作ランキングTOP20を厳選して紹介します。

緻密なストーリー、予想外の展開、そして息を呑む演出に、あなたもきっと眠れなくなるはずです。

おもしろすぎて止まらない!危険なサスペンス名作ランキングTOP20!

こちらが面白すぎて視聴が止まらなくなるサスペンスランキングTOP20 です。

第20位 魔女のゲーム
第19位 凍える華
第18位 皇后の品格
第17位 D.P.
第16位 ヴィンチェンツォ
第15位 軍検事ドーベルマン
第14位 完璧な結婚のお手本
第13位 7人の脱出
第12位 復讐の花束をあなたに
第11位 ザ・グローリー ~輝かしき復讐~
第10位 交渉の技術
第9位 復讐代行人~模範タクシー~
第8位 トリガー
第7位 告白の代価
第6位 ボイス~112の奇跡~
第5位 エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち
第4位 悪の心を読む者たち
第3位 白雪姫には死を
第2位 私の夫と結婚して
第1位 財閥家の末息子

ランキングは筆者が考えて考えて考え抜いて決めました。

あなたにとっての1位はまったく違うかもしれませんが、「あーそんな感じ方もあるんだな」と優しい気持ちでお読みいただけると幸いです。

それではひとつずつ詳しくみて行きましょう。

第20位 魔女のゲーム

巨大財閥の裏で隠された娘の真実。母の愛と復讐が絡み合う衝撃作です。

ユギョン(チャン・ソヒ)は、愛娘を突然の爆発で失います。

しかし8年後「あなたの娘は生きています」という手紙が届き、児童養護施設で心優しい少女ヘス(キム・ギュソン)と出会い。

DNA検査の結果、ヘスが実の娘だと判明しますが、会長の陰謀で別の少女ガンジュ(ハン・ジワン)の検査結果とすり替えられてしまうのです。

知らないままガンジュを娘として育てたユギョンと、本当の娘ヘスの運命が徐々に狂い始めます。

大人になったヘスは検事のジホ(オ・チャンソク)と幸せな家庭を築きますが、セヨンとして育ったガンジュはチョナグループの室長に。

そしてジホと密会を重ねているという衝撃的な展開に。

母の愛、裏切り、そして真実が交錯する物語は、1話から目が離せません。

脚本のイ・ドヒョンが丁寧に描く人間ドラマに、思わず感情移入してしまいますよ。

第19位 凍える華

母を失い、冷たい義母に育てられたナヨン(イ・ユリ)。

教会でのピアノ演奏だけが心の拠り所でした。

ナヨンのピアノに魅了されたテジュン(ソ・ジュニョン)は教会に通い始め、二人は次第に惹かれ合います。

しかし母が交通事故で亡くなり、母の初恋相手だったギョンワンに引き取られることに。

妻のユギョン(キム・ヘリ)と娘のセジン(パク・ハナ)からは冷たい仕打ちを受け続けます。

ある日、亡くなった母が握りしめていたイヤリングをユギョンの部屋で発見したナヨンは、衝撃の真実に気づいてしまうのです。

15年後、テジュンとナヨンは愛を育む仲になっていましたが、アメリカ留学にはセジンの同行が条件という展開に。

過去の秘密と現在の愛が複雑に絡み合う展開は、胸がキュンとする場面と切ない場面が交互に訪れます。

母の死の真相、そして運命的な再会がどう物語を動かしていくのか、最後まで目が離せない作品です。

第18位 皇后の品格

「2018 SBS演技大賞」で最優秀演技賞に輝いたチャン・ナラ、チェ・ジニョク、シン・ソンロクの豪華共演作です。

ある日突然皇后になったオ・サニー(チャン・ナラ)と、秘密を抱えた王室警護員チョン・ウビン(チェ・ジニョク)。

「運命のように君を愛してる」以来4年ぶりの共演が話題になりました。

絶対権力を握る大韓帝国の皇帝イ・ヒョク(シン・ソンロク)が物語に緊張感を与え、王室の陰謀と愛憎劇が展開されます。

演技派俳優たちの熱演が光り、2018年のSBS演技大賞では3人全員が最優秀演技賞に輝くという快挙を成し遂げました。

皇室という閉ざされた世界で繰り広げられる権力闘争、裏切り、そして愛

チャン・ナラの感情表現の豊かさと、チェ・ジニョクの切ない眼差しに心を奪われます。

王室の華やかさの裏に隠された闇を暴いていく展開は、まさに一気見必至のサスペンスです。

第17位 D.P. -脱走兵追跡官-

Netflixで配信され、世界的に衝撃を与えた名作。

Web漫画が原作で、原作者の実体験がベースになっています。

2022年の百想芸術大賞で作品賞、助演賞、新人賞を受賞した本作。

百想芸術大賞は「韓国のゴールデングローブ賞」とも呼ばれる権威ある賞です。

最大の魅力は、軍内部の闇や不条理な社会を痛烈に風刺し、リアルを追求した点。いじめや縦社会、貧困といった社会問題を、目をそむけたくなるほど生々しく描いています。

メインキャストのチョン・ヘイン、ク・ギョファン、キム・ソンギュン、ソン・ソックに加え、シーズン2では穏やかなルックスで「イケオジ」と称されるチ・ジニが陸軍本部の法務室長ク・ジャウン役で登場。

ミュージカル女優キム・ジヒョンも国防部検察団の作戦課長ソ・ウン中領役で出演が決定しています。

多くの人にインパクトを与え問題を提起した、紛れもない名作です。

第16位 ヴィンチェンツォ

イタリアマフィアの顧問弁護士だった主人公が、故郷韓国で繰り広げる復讐劇。

韓国系イタリア人のヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ)が帰国して、悪を悪で制する痛快な展開が魅力です。

法律事務所のエース弁護士ホン・チャヨン(チョン・ヨビン)との掛け合いは、時にコミカルで時にシリアス。

チャヨンの後輩弁護士チャン・ジュヌ(テギョン)、法律事務所代表ハン・スンヒョク(チョ・ハンチョル)、検事チェ・ミョンヒ(キム・ヨジン)、そしてバベルグループ会長チャン・シンソ(クァク・ドンヨン)といった個性的なキャラクターたちが物語を彩ります。

マフィア流の戦略と韓国の法律を駆使して、巨悪を倒していく様子はスカッとする爽快感があります。

ソン・ジュンギのスタイリッシュなアクションと、チョン・ヨビンの魅力的な演技が見どころ。

相関図を把握することで人間関係がより深く理解でき、物語への没入感が増しますよ。

先の読めない展開を最大限に味わえる作品です。

筆者は、『ヴィンチェンツォ』を視聴してからは街にいるハトを見ると「インザーギ」を思い出すようになりました。

第15位 軍検事ドーベルマン

韓国初の軍法廷・軍検事を扱った痛快アクションドラマ。

金のために軍検事になったド・ベマン(アン・ボヒョン)が主人公です。

新任検事のチャ・ウイン(チョ・ボア)と手を組み、絶対的な階級社会である軍隊内の腐敗や巨悪を徹底的に裁いていきます。

ノ・ファヨン(オ・ヨンス)、ヨン・ムング(キム・ヨンミン)、ノ・テナム(キム・ウソク)といったキャラクターたちとの対立も見どころ。

洗練されたスタイリッシュな演出と、法廷モノ最高峰の脚本家によるスピーディーな展開が魅力です。

腐敗した軍隊を成敗し不正義を正すという目的で、ベマンが真の軍検事へと成長していく姿が描かれています。

アン・ボヒョンのアクションシーンは迫力満点で、チョ・ボアとの息の合ったコンビネーションも素晴らしい。

軍という特殊な環境での法廷バトルは、これまでにない新鮮さがあります。

第14位 完璧な結婚のお手本

復讐と愛の複雑な関係を描いたドラマ。

ハン・イジュ(チョン・ユミン)は義母と義祖母に騙されて結婚しましたが、実は義妹のハン・ユラ(チン・ジヒ)と結婚しようとしていたのです。

復讐のためにソ・ドグク(ソンフン)との結婚を選んだイジュですが、彼との関係が深まるにつれて自身の気持ちが変わっていく様子が描かれます。

ソ・ジョンウク(カン・シニョ)、イ・ジョンへ(イ・ミニョン)といったキャラクターたちも物語に深みを与えています。

ストーリーがサクサク進み、キュンキュンするシーンも多く、視聴者を引き込む要素が満載です。

ソンフンのツンデレが特に評価されていて、人情味溢れる彼氏役として魅力的です。

ただ、次々と明らかになる真実には、思わず息を呑んでしまいますよ。

第13位 7人の脱出

ペントハウスの制作陣による新シリーズ。

数多くの人々の嘘と欲望が絡み合い、消えてしまったある少女の真相を探る物語です。

少女に関わった7人の前に次々と起こる信じられない事件の数々が描かれ、最終的に生き残るのは誰の欲望かという謎が解き明かされます。

オム・ギジュン、ファン・ジョンウム、イ・ジュン、イ・ユビ、シム・ウンギョン、ユン・ジョンフン、ユン・テヨンといった超豪華キャスト。

それぞれのキャラクターが抱える秘密と欲望が少しずつ明らかになり、視聴者は誰が真実を語っているのか分からなくなります。

ペントハウスで培われた制作陣のノウハウが存分に発揮され、予測不能な展開の連続。

1話見たら最後まで止まらない、そんな中毒性の高い作品です。

『ペントハウス』のあらすじや結末はこちらのページで解説しています。↓

第12位 復讐の花束をあなたに

事故で知能が7歳まで低下した青年イ・テプン/ユ・ミニョク(カン・ウンタク)が、母への復讐を果たすための壮絶なストーリー。

幼なじみのハン・ユジョン(オム・ヒョン)と共に生活し、周囲の人々との関係を築くテプン。

ギョンユラ(イ・チェヨン)、イ・シガン、チェ・ジェソン、イ・イルファといったキャラクターたちとの人間模様も見どころです。

全105話で2020年9月7日からKBSで放送された本格復讐劇です。

知能が低下したという設定ながら、テプンの純粋さと強い意志が視聴者の心を打ちます

カン・ウンタクの繊細な演技が光り、母への愛と復讐心が交錯する複雑な感情を見事に表現しています。

長編ドラマですが、1話1話の密度が濃く、最後まで飽きさせない構成になっていますよ。

第11位 ザ・グローリー ~輝かしき復讐~

韓国で大ヒットしたNetflixオリジナルの復讐劇。

高校時代に壮絶ないじめに遭ったムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)が、10年以上かけて加害者たちに完璧な復讐を果たしていく物語です。

金持ちで権力を持つパク・ヨンジン(イム・ジヨン)をリーダーとするグループから、極めて残酷ないじめを受けて人生を壊されたドンウン

教師になり、ヨンジンの娘の担任として再び現れ、綿密な復讐計画を実行に移していきます。

いじめの描写は非常にリアルで、暴力や精神的苦痛がはっきりと描かれるため、見ている側もかなり重い気持ちに。

一方で、ドンウンが冷静に相手の弱みを突き、心理戦や罠を仕掛けていく様子は、まるで囲碁のように計算された戦略。

ヒューマン・スリラーとして、いじめの現実とその傷が大人になっても癒えないこと、そして「悪に報いを」という強いテーマが描かれています。

見応えのあるサスペンスに、思わず一気見してしまいますよ。

第10位 交渉の技術

大企業のM&A(企業買収・合併)を舞台にしたオフィスサスペンス&お仕事ドラマ。

経営危機に陥った財閥「サンイングループ」の再建を託された伝説の交渉人ユン・ジュノ(イ・ジェフン)が主人公です。

M&Aチームを率いて会社再建に挑む一方で、次期会長の座を巡る権力争いや社内政治・裏切りが絡む頭脳戦が展開されます。

共感力に優れた弁護士オ・スニョン(キム・デミョン)、数字に強い課長クァク・ミンジョン(アン・ヒョンホ)、MZ世代らしい感性を持つインターンのチェ・ジンス(チャ・ガンユン)といった個性豊かなチームメンバーが魅力的です。

会議室・交渉の場・取締役会などでの心理戦が多く、セリフや駆け引きを楽しむタイプのドラマ。

企業ドラマ・財閥もの・社内政治が好きな人にはたまらない内容です。

交渉術やM&A、経営再建といったテーマに興味がある社会人視聴者には、仕事の視点でも楽しめる作品ですよ。

第9位 復讐代行人~模範タクシー~

タクシー運転手キム・ドギ(イ・ジェフン)が主人公の痛快復讐アクション。

「ムジゲ運輸」は表向きは普通のタクシー会社ですが、裏では被害者からの依頼を受け、法で裁けなかった悪人を懲らしめる「模範タクシー」として活動しています。

元特殊部隊出身のドギは、天才ハッカー、改造エンジニア、元刑事などとチームを組み、社会的弱者の代わりに復讐を代行。

検事のカン・ハナ(イ・ソム)は模範タクシーの存在に気づき追いますが、彼らの正義と自分の立場の間で葛藤します。

ムジゲ運輸の社長チャン・ソンチョル(ペ・ソンウ)は青い鳥財団を運営する慈善家で、実は模範タクシーのリーダー的存在です。

悪徳企業、性犯罪者、暴力団、いじめ加害者など、世間で話題になるような悪人をド派手に仕留める展開は爽快でスカッとします。

人気ウェブ漫画が原作で、韓国の実際の社会問題や事件をモチーフにしているため共感しやすい。

法律では裁けない悪を自らの手で裁くというテーマで、正義とは何か、復讐と報いの境界を問う作品です。

第8位 トリガー

銃規制が厳しい韓国社会に違法銃器が出回る中で繰り広げられるガン・ディザスター・アクションスリラー。

元特殊部隊員でスナイパーだった警察官イ・ド(キム・ナムギル)が主人公です。

市民に常に敬意を持って接する警察官だったイ・ドですが、ある凄惨な事件をきっかけに紛争地から流出した銃が韓国で出回っていることを知ります。

過去のある事件が原因で銃を遠ざけていた彼ですが、人々を救うために再び銃を手にすることに。

正体不明の武器ブローカーであるムン・ベク(キム・ヨングァン)と疑いながらも行動を共にし、銃密輸の危険なルートを調査していきます。

元スナイパーという設定にふさわしい、キム・ナムギルの圧巻の銃器アクションが魅力。

単に派手さを追求するのではなく、緻密で迫力あるアクションシーンが展開されます。

サスペンス・スリラー的な要素やどんでん返しも面白く、予測不能な銃器事件が連鎖的に起こる過程は手に汗握る没入感がありますよ。

第7位 告白の代価

Netflixで2025年12月に配信された韓国ドラマ。

無実の罪を背負った主婦と、刑務所の”魔女”と呼ばれる女が交わす狂気じみた”取引”を描いた骨太な心理スリラーです。

美術教師のアン・ユンス(チョン・ドヨン)は、夫・イ・ギデが刺されて倒れているのを発見しますが、証拠が不利に働き夫殺害の容疑で有罪判決を受けます。

刑務所で出会った”魔女”モ・ウン(キム・ゴウン)は「あなたの夫を殺したのは私だ」と自白してもいいと持ちかけ、恐ろしい代価を提示。

モ・ウンの条件は、ユンスが誰かの命を差し出すこと。

この狂った契約によって、ユンスは仮釈放され娘との生活を取り戻しますが、その代価の重さに怯えます。

ミステリーと心理スリラーを軸にした、ノワール調の重厚なドラマ。

「真実と嘘」「罪と罰」「倫理と欲望」が交錯する、人間の闇を描いた作品です。

毎話の密度が高く緊張感が途切れず、一気に見終わる構成になっています。

チョン・ドヨンとキム・ゴウンの目の演技の応酬が見どころで、「演技のデスマッチ」をお楽しみください。

第6位 ボイス~112の奇跡~

韓国で大ヒットしたサスペンス・捜査ドラマ。

警察の112通報センターを舞台に、通報者の声から事件を解決していく”音”に焦点を当てた骨太の刑事ドラマです。

敏腕刑事のム・ジニョク(チャン・ヒョク)は3年前に妻を殺され、心を閉ざして交番勤務に。

112通報センターの隊員カン・グォンジュ(イ・ハナ)は父を殺された過去を持ち、アメリカ留学から帰国してセンター長になります。

2人はソンウン地方警察庁の”112通報センター ゴールデンタイムチーム”に所属し、自身たちの家族を殺した連続殺人犯を追いつつ、次々と起きる難事件を解決していきます。

グォンジュの最大の特徴は絶対聴覚です。微かな音を聞き分け、事件の現場や犯人の情報を突き止められるボイスプロファイラーとして活躍。

通報者の声や背景音から、人質の位置、犯人の人数、武器の種類、さらには犯人の心理状態まで読み取れるグォンジュ。

通報の音声だけから事件を解く“音探査”の緊迫感、次々と起きる連続殺人事件の謎解き、そしてジニョクとグォンジュの過去の悲劇に向き合う姿がドラマチックに展開されハラハラドキドキが止まりません。

2025年12月時点でシーズン4までシリーズ化され、日本でもNetflixなどで配信されている人気作です。

第5位 エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち

大手法律事務所「ユルリム法律事務所」を舞台にした韓国のリーガル群像劇。

「理想と現実のギャップ」に揺れる新人弁護士たちの成長と葛藤を描くドラマです。

正義感が強くとても優秀な頭脳を持つ新人弁護士カン・ヒョミンですが経験が浅いため、妥協を許さない冷徹なパートナー弁護士ユン・ソクフンにより成長する姿が面白いです。

1話完結型の訴訟と事務所内ドラマが並走する構成で、テンポは比較的軽快。

離婚、自殺幇助、セクハラ、恋愛トラブル、家族問題など、視聴者にも身近な現代的テーマが多く感情移入しやすい作りになっています。

ヒョミンは要領は悪いが芯が強く、回を追うごとに「ただの理想論」から一歩踏み込んだプロの弁護士へ成長していきます。

ソクフンは冷静で人情に流されないタイプですが、過去の離婚や心の傷も徐々に明かされ、人間味が描かれる。

各話のテーマには「愛」が多く、恋人・家族・ペット・芸術など、さまざまな”愛”が法律問題として法廷に持ち込まれるのがこの作品ならではのカラー。

「新人が激務事務所でもがきながら成長するお仕事ドラマ」が好きな人にぴったりの作品ですよ。

第4位 悪の心を読む者たち

韓国初のプロファイラーの誕生と連続殺人事件の捜査を描く本格心理サスペンス。

1990年代後半の韓国を舞台に、動機の見えない強姦殺人・連続殺傷事件が多発します。

被害者に寄り添う感受性の高い刑事ソン・ハヨン(キム・ナムギル)が、服役中の凶悪犯たちと危険な対話を重ねながら、連続殺人犯の心の闇に迫っていく物語。

派手なアクションよりも、取り調べ室での会話や心理戦、過去事件の再現シーンなど”地味だけど濃い”心理描写が中心の硬派サスペンスです。

実在の韓国初プロファイラーの記録をベースにした作品で、当時の警察組織の限界やマスコミ報道、世論との葛藤もリアルに描かれています。

キム・ナムギルは静かな佇まいの中に、被害者への共感と犯人への冷徹さを同居させた演技が高く評価されています。

鑑識係長クク・ヨンス(チン・ソンギュ)ら分析チームとのバディ感・信頼関係の変化もドラマの感情的な軸。

『シグナル』『ボイス』のような実録系・プロファイリング系サスペンスが好きな人には、間違いなくハマる作品です。

第3位 白雪姫には死を

冤罪の疑いをかけられた青年が、11年前に起きた女子高生連続殺人事件の真相に迫っていく韓国発のサスペンス・ミステリードラマ。

原作はドイツのベストセラーミステリー小説『Snow White Must Die』です。

高校時代の友人と恋人を殺害したとして有罪判決を受けた青年ジョンウは、泥酔していて当時の記憶が曖昧なまま服役。

11年後に出所して故郷の村へ戻ってきますが、村人たちは冷たい視線と敵意を向けます。

そんな中、かつて「血の海の倉庫」で消えた少女たちに関する白骨遺体が新たに発見され、時間が止まっていたはずの事件が再び動き出す。

元受刑者として村に居場所を失いながらも、ジョンウは捜査に関わる刑事と次第に信頼関係を築き、自分にかけられた罪の真偽と村に隠された真相に向き合っていきます。

舞台となる村は一見平穏に見えますが、住民たちの心には保身、嫉妬、階級意識、差別意識が渦巻いており、「村ぐるみの隠蔽」が物語の大きなキーワード。

表向きは善良な人間に見える人物ほど、過去の罪や利己的な動機を抱えていることが次第に明らかになり、視聴者は誰を信じていいのかわからなくなります。

タイトルの「白雪姫」というモチーフも多層的な読み解きが可能で、視聴後に考察したくなるタイプの作品ですよ。

第2位 私の夫と結婚して

夫と親友に裏切られて殺されたヒロインが、10年前にタイムリープして「二度目の人生」で復讐と自分の幸せ探しに挑む韓国ドラマ。

2024年に韓国で放送され大ヒットしました。

主人公カン・ジウォンは、モラハラ気質の夫と姑に苦しめられた末、夫と親友の不倫&殺害によって命を落とします。

ところが目を覚ますと10年前に戻っており、「今度はゴミ夫とは結婚せず、親友に夫を押しつけて復讐し、自分の人生をやり直す」と決意。

夫と親友への徹底した復讐劇でスカッとする場面が多い一方、ヒロインが自己犠牲的な性格から「自分を大事にする人間」へ成長していく過程が丁寧に描かれます。

タイムリープ要素、ラブロマンス、社会派な夫婦問題(モラハラ・不倫・義家族との軋轢)が絡み合い、1話ごとに強い印象を残す構成。

日本版もAmazonオリジナルとして配信され、両国で人気を博しています。

「復讐×タイムリープ×ラブ」を一気に味わえる骨太なストーリーが好きな人、モラハラ夫や不倫へのカタルシスを求めている人に特に向いています。

第1位 財閥家の末息子

2022年に韓国で放送された人気復讐ファンタジー韓国ドラマ。

財閥に尽くして殺された男が、その財閥の末息子として生まれ変わり、未来の知識を使って一族への壮大な復讐を果たす物語です。

主人公ユン・ヒョヌ(ソン・ジュンギ)は、巨大財閥「スニャングループ」に忠誠を尽くす秘書で、裏金処理の任務の途中に殺されます。

死んだはずのヒョヌは、意識が戻ると1987年の韓国でスニャングループの末息子・チン・ドジュンとして生まれ変わっていました。

未来の歴史や経済の知識を武器に、自分を殺した財閥一家への復讐を誓い、スニャングループを乗っ取る計画を進めていきます。

ドジュンはIMF危機や半導体ブームなどの未来の知識を活かして、財閥の危機を救い祖父のヤンチョル会長の信頼を獲得。

中盤以降、後継者争いが激化し、株価操作や不正を暴いて次々とライバルを倒していくところが爽快です。

検事のミン・ヨン(シン・ヒョンビン)とは、正義と復讐の狭間で複雑な関係を築きながら、スニャングループの腐敗を暴いていくドジュン。

転生復讐の痛快さ、財閥家のドロドロ人間関係、韓国現代史との絡みが見どころです。

1987年から2000年代初頭の韓国を舞台に、IMF危機や経済変動をリアルに描きながら復讐劇が進みます。

ソン・ジュンギは秘書ヒョヌと末息子ドジュンの2役を演じ分け、演技の幅が高く評価されています。

復讐劇や「人生2周目」系のファンタジーが好きな人、財閥もの・後継者争い・ドロドロした家族ドラマが好きな人には、間違いなく堂々の第1位にふさわしい作品です。

まとめ

このランキングで紹介した20作品は、どれも「あと1話だけ」が止まらない中毒性の高いサスペンスばかりです。

復讐劇、心理戦、法廷バトル、財閥ドラマなど、ジャンルも多彩。

ただ、ランキングに関しては人それぞれなのであなたの順位とは全く違うかもしれませんね。

寝不足覚悟で、あなたもこの危険なサスペンスの世界に飛び込んでみませんか?