大ピンチからの大逆転!痛快で笑える韓国ドラマ
人生のどん底に落ちた主人公が、予想外のひらめきや仲間の力で見事に巻き返す。
そんなどんでん返しの瞬間ほど気持ちの良いものはありませんよね。
韓国ドラマの中には、笑いと涙が入り混じった「大ピンチからの大逆転」ストーリーが数多く存在します。
今回は、見てスカッと元気が出る、痛快で笑える逆転系韓ドラをピックアップしてご紹介します!
大ピンチからの大逆転!
①『熱血司祭』

怒りに燃える司祭が、不正にまみれた世の中をぶった斬る。
そんなスカッと展開がたまらないのが、キム・ナムギル主演の『熱血司祭(열혈사제)』です。
2019年にSBSで放送され、最終回の視聴率はなんと22.0%!
放送当時、SNSや韓国メディアでも「笑って泣ける神ドラマ」として大きな話題を呼びました。
予想以上に感情が熱くなるドラマでびっくりしました。
怒れる司祭そして仲間たちの再生物語
物語の主人公は、元・対テロ特殊要員という異色の経歴を持つカトリック司祭、キム・ヘイル(キム・ナムギル)。
短気で喧嘩っ早いけれど、誰よりも正義感が強い彼は、恩師であるイ・ヨンジュン神父(チョン・ドンファン)の謎の死に直面します。
この出来事をきっかけに、街の権力者や大企業の不正が少しずつ明らかになっていくのです。
キム・ナムギルさんの怒りの演技はすごいですよ。
声のトーンや表情の変化だけで心にズシンと響く。
一見コミカルなのに、人としての「正義とは何か」を考えさせられます。
熱すぎる共演陣にも注目!

この作品、脇を固めるキャストも本気です。
- ク・デヨン刑事(キム・ソンギュン)
不器用だけど憎めない刑事。最初は頼りなさそうなのに、ヘイルと出会って少しずつ変わっていきます。『応答せよ1994』『D.P.』などで知られる名バイプレイヤーですね。 - パク・キョンソン検事(イ・ハニ)
最初は権力側にいた野心家の検事。けれど、ヘイルに影響されて少しずつ正義の意味に気づいていく女性です。『ワン・ザ・ウーマン』でも豪快な演技が印象的でしたが、このドラマでも存在感抜群! - ファン・チョルボム(コ・ジュン)
典型的な企業ヤクザで、街を牛耳る悪役。でも、この人の悪さが際立つからこそ、ヘイルの怒りが輝くんです。彼が笑うだけで「何かやらかすぞ」とゾクっとします。 - ソ・スンア刑事(クム・セロク)
元セパタクロー選手という異色の経歴を持つ新米刑事で、爽やかな存在。後半になるほどチームのムードメーカーに。
ヘイルを取り巻く人たちも最初はバラバラ。
でも「正義を信じる心」が彼らをひとつにしていきます。
グダム聖堂司祭のハン・ソンギュ(チョン・ソンウ)は元子役俳優です。
「オンマァ」と当時のセリフを話し出したら全員が号泣。
中華料理店配達員のソンサク(アン・チャンファン)は元ムエタイ選手。
ソンサクが戦うシーンでのOSTはテンション上がりまくりです。
そんなソンサクの親友コンビニ店員のオ・ヨハン(コ・ギュピル)も隠れた特技を持っています。
痛快アクション × 人情コメディのバランスが絶妙
『熱血司祭』は単なるアクションドラマではありません。
ヘイルとその仲間たちがグダム大聖堂週神父イ・ヨンジュン(チョン・ドンファン) の死を解明するため力を合わせます。
時には笑いすぎて涙が出そうになったり、次の瞬間に心がギュッと締めつけられたり。
感情のジェットコースター、まさにそんな作品です。
演出を手がけたのはイ・ミョンウ監督(代表作『パンチ』『耳打ち』)。
テンポの良いカットと音楽の使い方が抜群で、一話ごとの起承転結がしっかりしていて飽きません。
脚本は社会派ドラマの名手パク・ジェボムさん。
彼の代表作『良くも、悪くも、だって母親』などにも共通する、「正義と人間味の共存」がここでも光っています。
キム・ナムギルの代表作になった理由
キム・ナムギルさんといえば、『善徳女王』『悪の心を読む者たち』などで幅広い役を演じてきた実力派俳優として有名です。
しかし『熱血司祭』ではこれまでとは違う魅力が爆発しています。
アクション、コメディ、シリアス、どんなジャンルでも自在に行き来する演技力は圧巻で、第46回韓国放送大賞の演技者部門でも個人賞を受賞しました(出典:韓国放送通信審議委員会、SBS公式サイト)。
そして何より怒りの表現が深い。
ただの暴力や復讐ではなく、「理不尽な社会への怒り」「苦しむ人を救いたい怒り」なんです。
見ているうちに、不思議とこちらまで勇気をもらえるような気がしました。
最後まで見た後、タイトル通り熱血という言葉がぴったりだと感じました。
正義を通そうとする人間の姿は、時に滑稽で、時に美しい。
落ち込んだときや、何かに行き詰まったときにぜひ見てほしい一作です。
スカッと感が半端ではありません。
続編『熱血司祭2』の制作もされており、さらにパワーアップしています!
このドラマ、あなたなら誰の成長に一番心を動かされましたか?
②『サイコパス・ダイアリー』

タイトルを見ただけで、「サイコパスだなんてちょっと怖そう」と思った方が多いのではないでしょうか?
でもご安心を。このドラマは笑って泣けるサイコスリラーコメディです。
気弱な青年が勘違いをきっかけにサイコパスになりきります。
そんな奇抜な設定から始まる物語が予想外に爽快ですよ。
気弱な男がサイコパスに!予測不能のあらすじ
物語の主人公は、証券会社に勤めるお人好しの青年ユク・ドンシク(ユン・シユン)。
同僚にはバカにされ、上司にはこき使われます。
そんな日々を送っていたある日、彼は殺人事件の現場に遭遇。
逃げる途中で事故に遭い、記憶を失ってしまうのです。
しかも彼の手には、殺人犯の犯行日記が握られていた。
目を覚ましたドンシクは、日記の内容を自分のものだと勘違いし、「自分は連続殺人犯のサイコパスだ」と思い込むことに。
ここから、気弱で優しい男が最強キャラに錯覚して大逆転していく物語が幕を開けます。
豪華キャストの演技合戦がスゴい!
ユク・ドンシク役:ユン・シユン
ユン・シユンさんといえば、『製パン王 キム・タック』で一躍スターダムに上った実力派俳優です。
本作では、記憶喪失後のサイコ気取りなドンシクを繊細かつコミカルに演じ分け、本当に圧巻。
ユン・シユンさんの真顔でボケる演技は唯一無二。
見るたびに新しい表情を見せてくれます。
そのギャップに毎回笑わされました。
シム・ボギョン役:チョン・インソン
ドンシクを見守る女性警察官ボギョンを演じるのはチョン・インソンさんです。
『私の恋したテリウス』や『ウラチャチャMy Love』など、ラブコメでもおなじみの女優さんですよね。
彼女の真っすぐで人間味あふれる演技が、物語に温かさを添えています。
時折見せる表情の切なさも◎です。
ソ・イヌ役:パク・ソンフン
そして本作の真のサイコパス、ソ・イヌを演じるのがパク・ソンフンさん。
『たった一人の私の味方』『涙の女王』『イカゲーム2.3』などで知られる彼ですが、ここでは全く違う一面を披露。
笑わない瞳、淡々とした語り口、本物の冷血を感じる演技に鳥肌が立ちました。
脇を固める名優たちの存在感にも注目!
・ホ・ソンテ(『イカゲーム』)が演じる元ヤクザのチャン・チルソンは、恐そうに見えてどこか憎めないキャラです。すごくかわいいですよ。
・VICTONのチョン・スビンさんは純粋すぎる末っ子役で、新鮮な魅力を発揮しています。
・イ・ハンウィさん、イ・カニさんなど韓国ドラマ界の名バイプレイヤーたちも出演しており、作品全体の完成度をグッと底上げしています。
脚本は『犬とオオカミの時間』のリュ・ヨンジェさん、演出は『デュエル〜愛しき者たち〜』のイ・ジョンジェ監督。
このタッグはスリラーとコメディの絶妙なバランスが本当に上手いです。
ジャンルはブラックコメディ。でも胸に刺さるメッセージも!
「サイコパス」というタイトルから想像するほど、血なまぐさい描写はほぼありません。
むしろ笑いのテンポが心地よく、勘違いが生んだヒーロー誕生物語のような爽快感があります。
とはいえ、ただのコメディでは終わらないのがこのドラマの深さ。
ドンシクは周囲にいいように使われ、いつの間にか自分らしさを失っていた人間。
そんな彼が、サイコパスという別人格をきっかけに、本当の自分を取り戻していく。
コメディ・サスペンス・ヒューマンドラマの全部を詰めこんだような贅沢な作品です。
③『愛の迷路-トンネル -』

1980年代の刑事が、時空を超えて現代にタイムスリップ。
誰もが一度は夢見る「過去を変えたい」という願いを、切なくもスリリングな物語にしたのが、韓国ドラマ『愛の迷宮‐トンネル‐』(原題:터널)です。
OCNで2017年に放送された全16話のこの作品は、視聴率6.49%を記録。
OCN史上トップクラスの名作サスペンスの一つとして、今も根強い人気を誇っています。
熱血刑事グァンホの時空を越えた捜査
1986年、ファヤン警察署の刑事パク・グァンホ(チェ・ジニョク)は、愛する妻ヨンスク(イ・シア)と幸せな新婚生活を送っていました。
ところが、若い女性ばかりを狙う連続殺人事件が発生。
犯人を追い詰めたグァンホは、トンネル内で頭を打たれ、気を失います。
目を覚ますと、そこはなんと2016年!
30年後の未来では、あの未解決事件が再び起きていました。
彼は冷静沈着な刑事キム・ソンジェ(ユン・ヒョンミン)、そして謎多き犯罪心理学者シン・ジェイ(イ・ユヨン)とチームを組み、事件の真相を探ることになります。
「愛する人を守るために正義を貫く男」その姿に、胸を打たれる人も多いでしょう。
キャストが豪華!
チェ・ジニョク(パク・グァンホ役)は、『相続者たち』『エマージェンシー・カップル』『傲慢と偏見』などで知られる人気俳優。
熱い刑事役が、彼の低く響く声と堂々とした演技にぴったり。
タイムスリップ後の混乱と孤独を細やかに演じきっています。
ユン・ヒョンミン(キム・ソンジェ役)は、元プロ野球選手という異色の経歴の持ち主。
『魔女の法廷』『グッドワイフ』でも見せた知的な演技力が際立ち、冷徹刑事の裏にある「母への哀しみ」を繊細に表現しています。
イ・ユヨン(シン・ジェイ役)は、『親愛なる判事様』『国民の皆さん』などに出演。
彼女の静かな眼差しと、抑えた感情表現がドラマ全体に奥深さを与えています。
そして、忘れてはいけないのがエン(VIXX)が演じる2016年のもう一人のパク・グァンホ。
同姓同名の二人の存在が物語の核心を揺さぶり、視聴者を最後までハラハラさせます。
サスペンス×ヒューマン×愛
『愛の迷宮‐トンネル‐』は、ただの刑事ドラマではありません。
過去と未来を行き来する中で描かれるのは、「愛する人を想う心」「失われた時間の償い」、そして「命の温もり」です。
特に印象的だったのは、グァンホが未来の世界で妻ヨンスクの面影を見つけるシーン。
彼の苦しむ表情に、こっちまで胸が締めつけられました。
また、犯人の動機や警察内部の暗部にもリアリティがあり、「人間の闇」にも鋭く切り込んでいます。
このドラマの魅力は「希望の再生」
最愛の妻を想い、時空を越えて正義を貫く男。
過去の傷を癒しながら絆を築く仲間たち。
『愛の迷宮‐トンネル‐』は、絶望の中にも「希望」がしっかりと描かれたドラマです。
ラストの展開は、正直びっくりしました。
でも見終えた後、心が温かくなります。
「人生は、やり直せる」そんなメッセージを感じました。
サスペンスが好きな人にも、ヒューマンラブが好きな人にも刺さる一作です。
過去と現在、そして愛が交錯するこの物語、ぜひ観てみてくださいね。
まとめ
絶体絶命の状況から這い上がる主人公たちの姿は、ただのエンタメを超えて私たちに勇気をくれます。
笑えて、スカッとして、気づけば胸が熱くなる。
そんな「大逆転ドラマ」は、毎日の疲れを癒やす最高のスパイス。
あなたもぜひ、お気に入りの痛快リベンジストーリーを見つけてみてください。

















