韓国女優ソン・ハユンさん。
ドラマ『私の夫と結婚して』での怪演は圧巻でしたが、皮肉にもその“リアル悪女疑惑”
いじめ問題が、彼女の人生を一変させてしまいました。
しかも、21年前の出来事をめぐる告発と反訴、SNSでの暴露合戦、そして法廷での応酬。
韓国芸能界の闇とリアルタイムで進行する“真実バトル”に、今も多くの視線が集まっています。
今回はこの騒動、どこまでが事実で、ソン・ハユンさんは今どうしているのか、徹底的に掘り下げます。
疑惑は1本の暴露投稿から始まった
2024年春、JTBC『事件班長』で放送されたある証言が、すべての始まりでした。
番組内で匿名の投稿者A氏(のちにオ氏と判明)が、「高校時代、ソン・ハユンに約90分間ビンタされた」と主張。
「え、悪女役は本物だったの?」とネットがざわついたのは言うまでもありません。
彼の主張によれば、当時ソウルの高校で起きたこの暴行後、ソン・ハユンさん(本名キム・ミソン)は強制転校処分を受けたとのこと。
ただし、その証拠となる学校記録は見つからず、学校側も「該当データは残っていない」と回答しています。
当時2004年、まだ韓国には現行の학교폭력예방법(校内暴力防止法)が施行されておらず、懲戒記録や処分の履歴が一切残らない時代だったようです。
この“記録の空白”が、騒動をさらにややこしくしています。
番組『気になる話Y』で再燃!新たな証言者も登場
2025年9月、SBSの『気になる話Y』がこの件を再特集。
そこに登場したのは、別の女性カン・ヒョナ(仮名)さん。
彼女もまた、「高校時代、ソン・ハユンと他2名に集団暴行を受けた」と証言しました。
さらに、当時の目撃者を名乗る人物チョン・ジュンヒョク(仮名)氏も番組に出演し、
「彼(オ氏)が座っていたところにソン・ハユンが来て、“私の悪口を言った?”と怒鳴り、人形のようなもので叩き続けていた。」
と語ったのです。
SNSは再び炎上。
「信じられない」「嘘でしょ」「演技と現実が混ざってる」と、コメント欄は大荒れ状態に。
A氏の証言には一貫性があり、しかも新たな目撃者との整合性も見えることでした。
でも、疑惑が再燃した裏で、ソン・ハユンさんも黙ってはいませんでした。
ソン・ハユンは“完全否認”で反撃開始
いじめ疑惑が出てから1年、沈黙を破った彼女はついに法的反撃へ。
2025年7月、法律事務所JIEUMを通じて、告発者A氏(=オ氏)を名誉毀損および脅迫罪などで刑事告訴。
「暴行事実は一切ない」「暴力による転校もしていない」と真っ向から否定。
さらに驚いたのは、A氏の捜査協力のために航空券・ホテル代・交通費の全額を支援すると表明したこと。
ただし、A氏はこれを拒否しました。
理由は「ミスリードを誘うような報道であり、支援内容も全額ではない」とのこと。
なんという“ギブ・アンド・テイク地獄”。
まるで韓国ドラマの脚本そのまんまです。
ちなみにA氏は現在アメリカに居住中。
警察の出頭要請にも応じておらず、「指名手配処分」が下されたと報じられました。
ただしこれは“逮捕”ではなく居住地確認のための通知措置。
双方が「被害者」を名乗る、極めて複雑な構図になっています。
法廷の攻防:証拠VS記憶
ソン・ハユン側は「学校の公式資料」「証人の公証陳述書」などを提出し、潔白を主張。
一方でA氏側は「目撃証言が複数あり、状況は一致している」と反論。
ここで専門家の見解も登場。
弁護士キム・ヨンス氏はSBSの番組でこう語っています。
「懲戒記録がないからといって、“暴力がなかった”とは言えません。当時の制度では記録が保存されない仕組みだったためです」
(出典:SBS『気になる話Y』2025年9月5日放送)
これがまた、一般視聴者を混乱させましたよね。
“証拠がない”=“無実”とは言えない。
けれど、“証言だけ”では断定できない。
まさに、「真実は鏡の裏側」状態です。
ソン・ハユンの現在と再起の動き
この騒動で契約を終了した所属事務所「キングコング by STARSHIP」から離れたソン・ハユンさん。
一時は芸能活動を中断していましたが、現在は新しい事務所と契約交渉中との報道も。
関係者によると、彼女は自主的に心理カウンセリングと法律セミナーを受講しており、再出発に向けて準備をしているという話も(出典:『スポーツソウル』2025年10月17日)。
一方で、ファンの中には「本当に信じたい」「彼女の笑顔をまた見たい」という声も多く、YouTubeのコメント欄では温かいメッセージも増えつつあります。
そう、やっぱり演技の実力は本物だったのでしょう。
悪女役を“演じられる”だけで“悪女になる”わけじゃないですからね。
よくある質問(FAQ)
Q1. ソン・ハユンさんは本当にいじめをしたの?
A氏が主張していますが、公的な処罰記録や直接的な証拠は確認されていません。双方の主張が食い違っており、現在も法的手続きを通して検証中です。
Q2. 本当に強制転校だったの?
ソン・ハユンさんは「自主的な転校」と説明。学校側は当時の記録が残っていないと回答しています。
Q3. 今後の活動予定は?
所属事務所契約を終了し、現在は次のドラマ・映画復帰作を検討中。ファッション誌でのインタビューも準備段階にあると言われています。
まとめ
ここまで騒動が長引くと、「どちらが嘘をついているのか」というより、
「誰が本気で真実を明かそうとしているのか」が見えてきます。
ソン・ハユンさんは確かに、防戦一方ではなく、法のもとで正面から向き合おうとしています。
その姿勢には、少しだけ“芯の強さ”というか、人間味を感じますよね。
とはいえ、疑惑を完全に払拭できるかどうかはこれから。
“なかなか厳しい現実”の行方を、私たちはもう少し見届けるしかなさそうです。