「またリメイク?」
「本家に比べてどうなの?」って思っちゃいますよね。
正直、アメリカの『SUITS/スーツ』があまりにも完成度高すぎて、リメイクってちょっと。
最初は半信半疑でした。
でも、韓国版『SUITS/スーツ〜運命の選択〜』を見て、ちょっと考えが変わりました。
確かに原作の骨格はそのまま。
でも、そこに韓国ならではの“人情”と“恋のドキドキ”がドバッと加わってるんです。
アメリカ版はクールでスマートなビジネスバトル。
でもこっちは、スーツの下にハートがギュッと詰まってる感じ。
ちょっと毒っけも効かせて、笑いも忘れずに、一緒に見ていきましょう。
韓国版『SUITS』って、結局どこが違うの?

アメリカ版の『SUITS』って、もう“伝説”レベル。
ハーヴィー・スペクター(ガブリエル・マクター)とマイク・ロス(パトリック・J・アダムス)のコンビ、あの完璧なテンポと、法廷でバチバチ火花を散らすやり取りに、誰もが引き込まれましたよね。
視聴者数も初回460万人超え、最終シーズンまで人気は衰えず、2019年に9シーズンで幕を閉じました。
でも、韓国版は正直、最初は「またか」と思いました。
リメイクって、成功例より失敗例のほうが印象強いじゃないですか。
特に、あんなに完成された原作を手をつけるなんて、勇気あるというか、無謀というか。
でも、見始めたら「あれ? これはこれでアリかも」と思ってしまったんです。
『運命の選択』って、何が“運命”なの?

韓国版のタイトル、『運命の選択』って、アメリカ版にはないですよね。
このタイトル、実はすごく核心を突いてると思うんです。
主人公のコ・ヨヌ(パク・ヒョンシク)は、天才的な記憶力の持ち主。
でも、両親は事故で亡くなり、大事な祖母は入院中。
生活のために、麻薬の運び屋までやっちゃうほど追い詰められてる。
そんな彼が、偶然逃げ込んだ法律事務所の面接会場で、エリート弁護士チェ・ガンソク(チャン・ドンゴン)と出会う。
そして、警察の前で見事な自己弁護。
その瞬間、ガンソクの目にヨヌが映ったんです。
でも、ヨヌに弁護士資格なんてない。
ロースクールも行ってない。
でも、ガンソクは「お前の記憶力があれば、法律の条文は全部覚えられるだろ?」と、資格なしの“偽弁護士”として採用しちゃう。
これがまさに“運命の選択”ですよね。
キャストがすごい!でも、期待と違う?
まず、チャン・ドンゴンさん。
もう、韓国を代表する“顔”ですよね。
『紳士の品格』『シカゴ・タイプライター』など、エリートキャラの帝王。
だからガンソク役は、まさに“天職”かと思いきや、ちょっと違った。
アメリカのハーヴィーは、冷酷で計算高いけど、どこかユーモアがあって、人間味がある。
でも、チャン・ドンゴンのガンソクは、ちょっと“完璧すぎて冷たい”。
初期のうちは、感情の起伏が少なすぎて、「この人、本当に心あるの」って思っちゃいました。
でも、後半になるにつれて、ヨヌに対する信頼や、過去のトラウマが少しずつ見えてきて、「あ、この人も人間だったんだ」とホッとしました。
パク・ヒョンシク、意外な“光”!
一方、パク・ヒョンシクのヨヌは、最初は「アイドルっぽくて演技が硬い」って印象でした。
でも、見ているうちに、その“生意気さ”と“切なさ”がグッとくるようになってきたんです。
特に、祖母のために必死に働くシーン。
法律の知識で勝負するんじゃなくて、“人としての正義感”で立ち向かう姿に、胸が熱くなりました。
アメリカのマイクもそうだけど、ヨヌもまた、「正義のためにルールを曲げる男」。
でも、韓国版はそこに家族愛が加わってるから、より感情移入しちゃうんですよね。
韓国らしさって、どこにあるの?
アメリカ版は、法廷での駆け引きと、ビジネスの駆け引きがメイン。
でも、韓国版は社内の人間関係と恋愛にめちゃくちゃ力を入れてる。
パラリーガルのキム・ジナ(コ・ソンヒ)とヨヌの恋。
社内恋愛禁止令がある中でのドキドキ。
しかもヨヌは「自分、弁護士じゃないんだぜ」って秘密を抱えてる。
キム主任もまた、過去に傷を抱えてる。
“秘密同士の恋”って、もう韓国ドラマの王道ですよね。
それに、カン&ハム法律事務所のセットも、ソウルの夜景がバシッと見える高層ビル。
味噌の壺が飾ってあるし、社員食堂でキムチチゲ出てきたり(笑)。
アメリカのクールなオフィスとは一線を画してる。

でも、やっぱり気になる“違和感”
正直、訴訟の規模が小さい。アメリカ版だと、大企業の合併や株価操作、国際的な法的問題まで扱うけど、韓国版はちょっと“地味”。
せいぜい企業の内部告発とか、離婚裁判とか。
スケール感の違いに、「これで本当に“トップ弁護士”?」って思っちゃいました。
それに、グレーな行動の正当化がちょっと甘い。
アメリカ版は、「悪いことをするけど、それも正義のため」というジレンマがすごくリアル。
でも韓国版は、「ヨヌが正しければ、何をしてもOK」という感じで、正義がちょっと単純化されてる気がします。
よくある質問
Q. パク・ヒョンシクって、本当に弁護士の資格取ったの?
A. いいえ、ドラマ内では最終的に資格を取得するかどうかは明言されていません。ただ、最終回でガンソクが「お前はもう、立派な弁護士だ」と言ってるシーンがあり、視聴者には“心の資格”をもらったと解釈されています。現実のパク・ヒョンシクさんは、2023年に陸軍現役で兵役を終えており、演技力の成長が話題になっています(朝鮮日報)。
Q. チャン・ドンゴンとパク・ヒョンシク、実際仲いいの?
A. 実は、ドラマ撮影中から仲良しで、SNSでツーショットを投稿したり、バラエティ番組でも共演してます。パク・ヒョンシクは「チャン・ドンゴン先輩は、現場でとても優しくて、教わることが多かった」と語っており(スポーツソウル)、信頼関係が築けていたのが伝わります。
Q. アメリカ版のメーガン・マークルと、韓国版のコ・ソンヒ、どっちが人気?
A. メーガン・マークルは、ドラマ終了後にイギリスのハリー王子と結婚し、世界的な注目を浴びました(BBC News)。一方、コ・ソンヒは韓国では実力派女優として定評があり、「ミスコリア」「夜警日誌」での演技が高く評価されています。人気の種類が違うけど、どちらも“強くて芯のある女性”像をしっかり演じきってます。
まとめ
正直、アメリカ版『SUITS』の影は大きすぎて、韓国版はその“おまけ”みたいに思われがち。
でも、「運命の選択」ってタイトルが示す通り、これは“人間ドラマ”としてちゃんと成立してるんです。
法廷バトルより、ヨヌとガンソクの信頼関係、ヨヌとキム主任の恋、そして“正義とは何か”ってことを、じっくり問いかけてくる。
最初は「またリメイクか…」って思っても、見終わる頃には「あ、これはこれで好きかも」ってなる。
完璧じゃないからこそ、人間らしくて、ちょっとキュンとする。
韓国版の“毒”と“笑い”と“恋”、ぜひとも味わってみてください。