検事や刑事が主役のミステリー

悪の心を読む者たちは実話?モデルになった実際にあった事件を紹介!

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今回は韓国SBSで2022年1月14日放送開始ドラマ『悪の心を読む者たち』は実話なのかどうかについて検証します。

結論から申し上げますと『悪の心を読む者たち』は全話、実際にあった事件をモチーフに作られたドラマです。

ネタバレになりますが第1話から詳しく解説していきます。

赤い帽子事件(第1話)

ドラマの第1話で描かれているストーリーは、2003年3月~2005年はじめにかけて実際に起こった赤い帽子事件です。

赤い帽子事件は67名を暴行し53名に強制わいせつ行為を行い16名は未遂というなんとも恐ろしい事件でした。

韓国では赤い帽子事件と言えばとても有名で誰でも知っています。

犯人は赤い帽子を被って犯行に及んでいたため赤い帽子事件として名づけられました。

しかし、犯人はなぜそんなに目立つ帽子を被っていたのでしょうか?

それは「赤は演技が良いから」だそうです。

なんともあきれるやら。

チェ・イング幼児誘拐殺人事件(第3話)

第3話は幼児を誘拐し殺害に及ぶという残酷で卑劣な事件がモチーフになっています。

実際には2001年5月10日にソウル城東区で起こりました。

誘拐されたのはキム・ユンジちゃん(当時4歳)

ユンジちゃんは父親と兄の3人で公園を散歩していました。

父親は公園をジョギングするため30分ほど2人の子供から離れました

30分の空白の時間にユンジちゃんが行方不明になり両親や関係者の祈りも虚しく

5月19日、松亭洞(ソンジョンドン)の住宅街で変わり果てたユンジちゃんが発見されています。

警察は児童性暴行事件で前科のある人物の中から容疑者を4人まで絞り込みその中にいたのがチェ・イング!

チェ・イングは逃走を図っていましたが、自宅を捜索すると多くの証拠が見つかり犯人と断定。

やがて警察の捜索により宿に隠れていたチェ・イングを逮捕。

チェ・イングは2001年10月に死刑を宣告されました。

ところがこれを不服としたチェ・イングは反訴し2002年1月ソウル高法2審判決で無期懲役に減刑となっています。

ユ・ヨンチョル連続殺人事件(第4話)

第4話に描かれているのは2003年9月から2004年7月まで韓国の国民を怖がらせた連続殺人事件です。

その名もユ・ヨンチョル連続殺人事件

犯人のユ・ヨンチョルは何度も窃盗の疑いや暴行、未成年強姦などで刑務所に出たり入ったり。

やがて2003年に刑務所から出所すると、なんとソウル江南区で大学の名誉教授とその妻を鈍器で殺害してしまったのです。

その後もソウルの富裕層老人や出張マッサージの女性など、計16件、20名を殺害。

2003年10月16日ソウル江南区一軒家に侵入、70歳の男性とその妻を鈍器で殺害

警察への通報によりユ・ヨンチョルは逮捕に至ります。

その通報とは、出張マッサージ店からのものでした。

出張マッサージに呼び出された女性が次々と失踪しているとのこと。

ユ・ヨンチョルが出張マッサージに来た女性を次々と殺害していたのでした。

2005年死刑宣告を受け現在2023年5月31日も刑務所で服役中です。

ユ・ヨンチョルについては韓国映画「チェイサー」やNetflix「レインコートキラー」でも描かれています。

チョン・ナムギュ連続殺人事件(第6話)

第6話では2004年~2006年にかけて起こった凶悪連続殺人事件がモチーフとなっています。

13名を殺害し、20名を負傷させた犯人はチョン・ナムギュ。

チョン・ナムギュは2004年1月富川市の公園で遊ぶ13歳のユン君とイム君をナイフで脅し暴行に及び首を絞めて殺害してしまったのです。

さらに2006年4月22日窓に鍵がかかっていない26代の女性宅に侵入。

鈍器で殴るも被害者が激しく抵抗したため失敗に終わり、物音を聞きつけた家族により取り押さえられました。

2007年4月死刑が確定。

しかし2009年11月、ソウルの刑務所でビニール袋で縄を作り首をつり搬送先の病院で死亡しています。

カン・ホスン連続殺人事件(第11話)

 

最後は2004年から京畿道南部一帯で起きた連続殺人事件です。

第11話と最終話はカン・ホスンによる10名の女性を暴行、殺害した実際にあった事件がモチーフになっています。

カン・ホスンの動機がなんとも恐ろしい。

まさにサイコパスです。

動機とは4度結婚している内4回目の妻が実家の火事で亡くなったそうです。

本人が言うには

妻の死以来女性を見ると殺害願望を抑えられなくなった」とのこと。

犯行の手口は人気のない場所で最終バスを待つ女性を言葉巧みに車に同乗させ犯行というやり方。

ドラマでも詳しく描かれていますが、最終バスを待つ女性に車で近づき

車で送りますよ」と優しく声をかける犯人。

警戒する女性は車の中に貼ってある犬と一緒に撮ったカン・ホスンの写真を見てつい車に乗ってしまうのです。

カン・ホスンはこの犬との写真については女性に良い印象を与えるための小道具だと供述しています。

犬をかわいがる心など持ち合わせていないサイコパスカン・ホスンは撮影後はその犬を食べてしまったとのこと。

2009年7月31日に死刑判決が下されています。

エンディング

プロファイラーなど認めない警察官や刑事たちとの確執やサイコパスの心を読むために自らも心を病みそうになってしまった主人公ヨハン。

トップスター俳優キム・ナムギルがすばらしい演技力で視聴者の心をわしづかみにして放しません。

エンディングでヨハンはあるインタビューに答え向けられたカメラの向こう側に言います。

「必ず捕まえる」

だれを捕まえるのかまでは描かれませんでした。

もしかしたらシーズン2があるかもしれません。