長編韓国ドラマって、序盤でペースが掴めないこともありますよね。
でも「復讐の花束をあなたに(原題:비밀의 남자)」は、ある瞬間から一気に引き込まれるんです。
筆者も最初は“静かな家族ドラマかな?”と思いきや、“怒涛の復讐劇”へと加速する展開に思わず夜更かししてしまいました。
どの話から面白くなるのか、そして主演カン・ウンタクさんがどんな役を演じたのか――ファン視点とリサーチ情報を交えてご紹介します。
「復讐の花束をあなたに」基本情報

- 原題:비밀의 남자(秘密の男)
- 放送局:KBS2
- 放送期間:2020年9月7日~2021年2月10日
- 話数:全105話(日本放送では編集により全78~158話構成)
- 主演:カン・ウンタク、オム・ヒョンギョン、イ・チェヨン、イ・シガン
- 演出:シン・チャンソク
- 脚本:イ・ジョンテ
愛・裏切り・復讐という韓国ドラマ王道テーマを貫きながら、「後天性サヴァン症候群(事故後に天才的能力を発揮する)」という設定が新鮮。
“復讐でしか愛を取り戻せない男”という切ない骨格に、視聴者がぐっと引き込まれました。
面白くなるのは何話から?

結論から言うと――第20話以降から一気に面白くなります。
序盤では主人公イ・テプン(カン・ウンタク)の幼少期から、母との絆、姉妹ユジョン&ユラとの出会いが丁寧に描かれます。
正直、最初の10話は日常要素が多くテンポもゆるやかです。
しかし、第18~20話あたりで物語が大きく動きます。
- テプンが母を冤罪で失う
- ユラ(イ・チェヨン)の策略が暴かれる
- 川へ落ちたテプンが生死の境をさまよう
そして――彼は5年後、別人「ユ・ミニョク」として再登場!
ここで「まさか同じ人物!?」と視聴者が衝撃を受けるんです。

この瞬間、ただの恋愛ドラマから本格的な復讐劇に転換します。
カン・ウンタクさんの“覚醒後の冷徹な目線”が美しくも怖い。
彼の表情だけで、過去の痛みや決意が伝わってくるんですよ。
カン・ウンタクの役どころ

カン・ウンタクさんが演じるのは、イ・テプン/ユ・ミニョク。
事故で知的障害を負う青年ですが、再び大惨事に遭い、“天才的な記憶力と分析力”を持つ人物に覚醒します。
それでも根底には純粋さが残っていて、復讐の最中にも母や恋人を思い出す描写に胸が熱くなります。
実はカン・ウンタクさん、このドラマのために検事らしい所作やスーツ姿の立ち姿まで研究したそうです(出典:KBS公式インタビュー)。
同じ年の代表作「最後まで愛」では愛に苦しむ青年を演じていましたが、今作では冷静で知的な“リベンジャー”に大変身。
ファンの間でも「こんなカン・ウンタク初めて見た」と話題になりました。
物語のターニングポイント:第94話と最終回
第94話
「復讐の花束をあなたに」で特に語られるのが第94話の衝撃シーン。
この回ではチャ・ソジュン(イ・シガン)がユラの“携帯の秘密”を掴み、物語の核心へと踏み込みます。
このあたりから、隠されていた家族の秘密や“本当の父親”の正体がつながっていくんです。
まさに伏線回収の回。
最終回(第105話)
涙なしには見られません。
テプンが自らの病と戦いながら、ユラ・ファヨンを法のもとに裁き、ようやく愛するユジョン(オム・ヒョンギョン)と再会。
母の納骨堂でのプロポーズシーンは、静かで温かく、復讐というテーマを超えた“救い”を描いています。
SNSでも「最後の5分で号泣した」「ここまで見続けて本当に良かった」と大反響でした(出典:YouTube KBS Drama フォーラム投稿コメント)。
見どころポイント

- カン・ウンタクさんの二面性演技(純朴から冷徹へ)
- ユラを演じるイ・チェヨンさんの悪女演技。鳥肌が立つほど上手い。
- イ・テプン/ユ・ミニョク(カン・ウンタク)が“偽装死”して真実を暴こうとするサスペンス展開
- 第94話から一気に畳みかける謎の連鎖
- 主題歌が切なく美しく、場面をより際立てている
よくある質問
Q:どの話まで我慢すればハマりますか?
A:20話以降で一気にストーリーが加速します。
前半を観てキャラクターを掴むと、後半の痛快さが何倍にも感じられます。
Q:実話をもとにしたドラマ?
A:フィクションですが、韓国ドラマ特有の「財閥と権力の闇」「冤罪」というテーマをリアルに描いています。
Q:主演俳優カン・ウンタクさんの他の代表作は?
A:「愛はぽろぽろ」(2016)、「最後まで愛」(2018)、「優雅な母娘」(2019)などがあります。
いずれも“愛に誠実な男”を演じ、安定感のある演技が評価されています。
Q:原題비밀의 남자(秘密の男)との意味の違いは?
A:韓国では“秘密を抱えた男の生き様”に焦点を当てていますが、日本タイトルは“復讐を花束に喩えた詩的な表現”で、復讐の中の愛と痛みを象徴しています。
まとめ
「復讐の花束をあなたに」は、ただの復讐劇ではありません。
人がどれだけ傷ついても、愛を信じて立ち上がる物語です。
特に第20話、そして第94話からの加速は圧巻。
カン・ウンタクさんの演技力が光り、彼の瞳ひとつで感情が伝わってくるほど。
復讐なのに、痛々しいのに、どこか美しい。
そんな複雑な感情が見事に絡み合う作品でした。
まだ見ていない方へ――「長いから…」とためらう前に、ぜひ20話目まで観てみてください。
その先はもう、止まりません。