韓国時代劇では、実在の歴史人物を基にした悪役たちが、視聴者の心に強烈な嫌悪感を植え付け、物語を一層引き立てていますね。

悪役たちの冷酷な策略や権力欲が、主人公たちの苦難を際立たせ、怒りと興奮を同時に呼び起こすのです。

このブログでは、そんな悪役たちの魅力と恐怖を深掘りしてみたいと思います。

【韓国時代劇】強烈すぎる悪役5選!

今回は強烈すぎる悪役が活躍するドラマを5つ選びました。

①朱蒙
②オクニョ
③テジョヨン
④宮廷女官チャングムの誓い
⑤トンイ

早速ひとつずつ見て行きましょう。

①朱蒙

韓国時代劇の金字塔「朱蒙」(チュモン、2006-2007年MBC、全81話)で、主人公チュモン(演:ソン・イルグク)の運命を翻弄する悪役たちが、視聴者の心に強烈な嫌悪を刻み込みましたね。

このドラマは扶余王国の王族争いや漢との対立を描き、悪役たちの陰謀が物語を駆動させる、まさに史劇の醍醐味でしょう。

王妃:嫉妬の化身、家族崩壊の元凶

クムワ王(演:チョン・グァンリョル)の正室、王妃(演:キョン・ミリ)はテソ(演:キム・スンス)とヨンポ(演:ウォン・ギジュン)の実母として登場しますが、側室ユファ(演:オ・ヨンス)とその子チュモンへの異常な嫉妬が爆発。

陰で毒を盛らせたり、宮廷内の派閥を操ったりと、扶余の内紛を加速させました。

中盤、チュモンを陥れる策で民の犠牲を招くシーンでは、胸がざわつきますよね。

あの冷徹な視線、思い出すだけでイラッと来るはずです。

​ただ、出来の悪いヨンポを思う親心には同情します。

テソ:野心家義兄の残虐な執着

長男テソは皇太子争いでチュモンと対立し、クーデターを起こして一時王位を奪いますが、悪政で民心を失う展開が痛快。

ヘモス(演:ホ・ジュノ)の死を招いた自責からユファを側室に迎え、チュモンを我が子として育てる選択も、結局テソの猜疑心を煽るだけでした。

終盤のチュモン追放命令では、権力に溺れた末路が露呈し、視聴者なら「ざまあみろ!」と叫びたくなるでしょう。

ヨンポ&ソルラン:小物コンビの陰湿さ

次男ヨンポは兄テソに利用されつつ、王妃の扇動でチュモン暗殺を企てるダメ男。

玄菟城太守ヤン・ジョンの娘ヤン・ソルラン(演:パク・タミ)が妃となり、漢との結託で扶余を裏切るエピソードは特に腹立たしいですね。

二人は密談を重ね、チュモンの脱出を阻もうとしますが、結局自滅。

こんな小悪党が暗躍する宮廷の息苦しさは現代の職場トラブルみたいで共感しませんか?

プドゥクプル(演:イ・ジェヨン)のような漢寄りの重臣も、ヘモス幽閉を推し進めて高句麗誕生の遠因を作り、嫌われ度を上げています。

ただ、プドゥクプル(テサジャ)は完璧な悪役ではなく国のためを思ってしていることなのですよね。

あなたはどの悪役が一番ムカつきましたか?

朱蒙悪役キャラ嫌悪度ランキング

「朱蒙」の悪役たちは、視聴者の怒りを最大限に引き出す演技で、ドラマの緊張感を高めています。

このランキングは、ファンの感想や陰謀の残虐さ、影響力を基に作成したものです。

順位キャラクターキャスト嫌悪ポイント
1位王妃キョン・ミリチュモン母子への執拗な嫉妬で毒殺を画策し、扶余内紛の元凶。家族崩壊を招く冷酷さが、胸に刺さりますね​
2位テソキム・スンス義弟チュモンを陥れクーデターを起こす野心家。悪政で民を苦しめ、終盤の転落がスカッとするはずです​
3位ヨンポウォン・ギジュン王妃の操り人形として暗殺を繰り返す小物。ソルランとの裏切りが、宮廷の腐敗を象徴しています​
4位ソルランパク・タミヤン・ジョンの娘で、朱蒙の妻と子の城脱出を阻む陰湿さ。妬みが強く典型的な悪女ぶりがイラッと来ます​
5位ヤンジョンユン・ドンファン​漢のヒョント城の太守
6位ナロパク・ナミョンテソの右腕
7位ヨンチェリョンパク・ナヨンヨンタバルの妹

この面々が揃うからこそ、チュモンの英雄譚が輝きました。

あなたなら誰をトップにしますか?

②オクニョ:尹元衡(ユン・ウォニョン)

韓国時代劇「オクニョ 運命の女(ひと)」で、監獄育ちの天才少女オクニョ(チン・セヨン)が権力闘争に巻き込まれる中、視聴者の怒りを爆発させた悪役がいましたよね。

あの冷酷な策略家、尹元衡(ユン・ウォニョン)を演じたチョン・ジュノの存在感は、まさに圧巻でしょう。

ユン・ウォニョンのえげつない悪行エピソード

ユン・ウォニョンは、文定大妃(キム・ミスク)の実弟として王室に食い込み、無実の者を次々に陥れる陰謀を巡らせます。

例えば、オクニョの味方であるユン・テウォン(コ・ス)を虚偽の罪で典獄署に叩き込み、朝廷を混乱に陥れた場面では、視聴者も一緒に歯ぎしりしたのではないでしょうか。

さらに側室のチョン・ナンジョン(パク・チュミ)と結託し、巨額の商団資金で権力を握る姿は、単なる悪党を超えた「許せない化身」そのもの。

こんな奴が実在の歴史人物をモデルにしているなんて、信じがたいですね。

他の悪役も負けていない!文定大妃とチョン・ナンジョン

文定大妃は息子・明宗(ソ・ハジュン)を王位に据えるため、ユン・ウォニョンとタッグを組み、オクニョの出生の秘密を握りつぶそうとします。

彼女の冷徹な視線が画面から刺さってくるようで、キム・ミスクの演技力にゾッとします。

一方、チョン・ナンジョンは芸妓上がりながら野心家で、ソン・ジホン(チェ・テジュン)らを操り、裏で暗躍。

パク・チュミの妖艶さが、嫌悪を倍増させていると思います。

なぜこんなに嫌われる?チョン・ジュノの演技の妙

チョン・ジュノといえばイケメン二枚目俳優ですが、この役では「味のある悪役」を完璧に体現。

爽快な正義のヒロインオクニョとの対比で、余計に苛立ちを煽りますよね。

最終回近くの明宗との対決シーンでは、誰しも「コイツをぶっ飛ばせ!」と叫びたくなるはずです。

こんな悪役のおかげで、ドラマ全体がスリリングに盛り上がったのでしょう。

あなたもあの嫌悪感、きっと忘れられないんじゃないでしょうか。

韓国時代劇「オクニョ運命の女(ひと)」に登場する悪役たちの悪役ぶりを登場人物ごとに詳しく解説します。

  • 尹元衡(ユン・ウォニョン)
    ユン・ウォニョンは、冷酷非情で権力を手にするためならどんな手段も厭わない腹黒い悪役です。彼は文定大妃の実弟であることの権力を盾にし、ライバルを陥れては追放や処刑に追い込みます。嫉妬深く野心家であり、オクニョの味方である人物を陥れるなど、陰謀と策略の限りを尽くす姿は視聴者に強い嫌悪感を植え付けています。ユン・ウォニョンはただの悪役を超えた冷徹な暴君のような存在で、視聴者に「許せない」と感じさせる強烈な役どころです。
  • 文定大妃
    文定大妃は息子の明宗を王位に就けるため、ユン・ウォニョンと手を組んで権力を振るう冷徹な母后です。自身の野望を満たすためなら手段を選ばず、オクニョの出生の秘密を隠そうとし、権力闘争を激化させるなど、剛腕で感情を表に出さない冷ややかな悪役です。彼女の存在はドラマに圧倒的な緊張感をもたらしており、観る者にもう一つの恐怖を与えています。
  • チョン・ナンジョン
    チョン・ナンジョンは芸妓出身の野心家であり、冷酷かつ狡猾に権力と富を追求します。彼女はユン・ウォニョンと結託し、朝廷内での陰謀に深く関与。権力争いに負けじと策略を張り巡らせ、敵対者を貶める姿は悪の化身のようです。妖艶な魅力と意地の悪さが混ざり合い、まさにドラマの黒幕的存在として嫌悪感を集めました。

これらの悪役たちはただの敵役ではなく、それぞれが違った悪の顔を持ち、ドラマの緊迫感とドラマ性を高めています。

特にユン・ウォニョンの策略的で冷酷な振る舞いは、視聴者に「彼を許せない」という感情を強く抱かせた理由でしょう。

③テジョヨン(原題:大祚榮)

韓国時代劇の傑作「テジョヨン」(原題:大祚榮)で、主人公テ・ジョヨン(チェ・スジョン)が渤海建国の英雄として奮闘する中、唐の名将ソリンギ(イ・ドクファ)はまさに宿敵の象徴でしょう。

彼の冷徹な策略と残虐さが、主人公テ・ジョヨン(チェ・スジョン)の苦難を象徴的に描き、多くのファンが「許せない!」と声を上げています。

ソリンギの強烈な嫌悪ポイント

ソリンギは契丹族出身ながら唐に忠誠を誓い、高句麗滅亡後に20万人の流民を強制移住させるなど、民を平然と蹂躙します。

特に、安市城での土山攻撃失敗後、ヨン・ゲソムンやヤン・マンチュンに追い詰められ逃げ帰る臆病さも相まって、ただの強者ではなく「狡猾で卑劣」な印象が強いです。

視聴者からは、その無表情で虐殺を命じるシーンが「イライラの極み」と評され、物語の緊張を最高潮に高めました。

後半ではイ・ヘゴ(チョン・ボソク)と手を組み、テ・ジョヨンを執拗に追う姿がさらに苛立ちを増幅させます。

第92話でイ・ヘゴの首に刀を突きつけ投降を迫るも、結局泥酔して本音を漏らすあたり、人間臭い弱さに敵ながら魅力を感じた方もいたようです。。

イ・ヘゴとの比較:なぜソリンギがトップ?

イ・ヘゴも高句麗の血を引く裏切り者として、チョリン(パク・イェジン)を巡る恋敵ぶりや自ら目を抉る狂気的な決意(第119話)で強烈ですが、終盤のしつこさが「どん引き」との声が上がります。

一方、ソリンギは唐の「大義」を盾に家族や民を踏みにじる点で、憎悪を呼び、視聴者から「最悪の敵」として思われているようです。

ただソリンギを演じるイ・ドクファさんがときどきコミカルな演技をされるので、視聴者はソリンギを憎み切れない時もあります。

結局、ソリンギは最悪の敵でもあるけれど憎み切れない愛される悪役のようですね。

④宮廷女官チャングムの誓い

韓国時代劇の金字塔「宮廷女官チャングムの誓い」では、主人公チャングム(イ・ヨンエ)の純粋な努力を次々と踏みにじる悪役たちが、視聴者の怒りを爆発させますよね。

特にチェ尚宮(キョン・ミリ)がその筆頭で、彼女の冷徹な策略は今見ても背筋が寒くなるほど。

チャングムが宮廷入りしたばかりの頃から、チェ尚宮は同期のヨンセン(チョン・ギョンス)らを操り、チャングムに濡れ衣を着せて苦しめます。​

チェ尚宮の陰湿な策略

チェ尚宮の恐ろしさは、単なる意地悪を超えた権力欲にあります。

例えば、第10話あたりでチャングムの母の料理手帖を巡る陰謀では、チェ一族の野望のためにチャングムを陥れ、果ては殺人未遂まで画策するんです。

キョン・ミリの演技があまりにリアルで、視聴者は「こんな上司の下で働きたくない!」と本気で共感してしまいますよね。

後半、内医院に移ったチャングムを追う彼女の執念は、まるで影のように付きまとい、医女としての道を阻もうとする。

本当に許せない存在でしょう。

ヨリとユンスの保身の毒

チェ尚宮の右腕ともいえるヨリ(ホン・リナ)は、チャングム同期の女官で、叔父のコネを鼻にかけて嫌がらせを繰り返します。

保身のためにチェ一族に与し、チャングムを中傷する姿は腹立たしい極みで、特にチェ一族の失脚時にヨンセンに媚びるシーンでは「今さら何?」とイラッと来ますね。

一方、ユンス(チョン・ミソン)は内医院の医女として、誤診疑惑をネタにチャングムを陥れ、チェ一族の道具に成り下がるのです。

良心の呵責に苦しむ描写が逆にムカつく。

こんな二重スパイみたいな悪役は時代劇ならではの嫌悪感を煽りますよね。

ケグムらの冷酷な嫉妬

内医院医女長のケグム(キム・ソニョン)も見逃せません。

チャングムの才能に嫉妬し、ワライダケの粉を薬に入れるような卑劣な罠を仕掛けます。

表向きは厳格な上司を装いつつ、裏でチェ一族に媚びる姿は、職場いじめの極悪版でしょう。

こうした悪役たちの末路チェ尚宮の失脚やヨリの殺害を見ると、スカッとしますが、それまでのストレスが半端ないです。

あなたもきっと、チャングムの逆転劇に一緒に拳を握りしめたはずです。

⑤トンイ

韓国時代劇の金字塔「トンイ」で、視聴者の心を掴んで離さないのは、正義感あふれる主人公トンイ(ハン・ヒョジュ)の成長譚でしょう。

しかし、そんな爽快ストーリーを引き立てるのが、底知れぬ悪意を放つ悪役たちです。

彼らの陰険な策略に、思わずイライラが募り、画面に釘付けになること間違いなし。​

チャン禧嬪:呪詛と毒殺未遂

チャン禧嬪ヒビン(演:イ・ソヨン)は仁顕王后を廃妃に追い込むため、呪詛の証拠を捏造し、トンイの命を何度も狙います。

終盤ではトンイを斬る刺客を差し向け、黒幕として暴かれても関与を否定する姿が露骨に残虐ですね。

自ら毒を飲み絶命する直前、トンイに世子を託すシーンは哀れですが、それまでの悪事で視聴者の嫌悪は頂点に達しています。

チャン・ヒジェ:手段を選ばぬ冷血漢

チャン禧嬪の兄チャン・ヒジェ(演:キム・ユソク)は、妹の王妃位を固めるためトンイの命を何度も狙います。

目的のためなら暗殺すら厭わない性格が、嫌悪の極みです。

劇中盤、トンイの父ヒョウォンを陥れた剣契事件の黒幕として暴かれるエピソードでは、彼の狡猾さが全開。

視聴者ならきっと、「こんな兄がいたらたまらない」と共感するはずですよ。​

第41-45話でもトンイ暗殺を画策し、拷問耐性を見せながら家族を守ろうとする冷血漢ぶりに、誰もが「許せない」と感じるはずです。

クァク氏や廷臣たちの暗躍

チャン家以外にも、仁顕王后側近のクァク尚宮(演:キム・ヨンエ)のような女官が、トンイを陥れる陰謀を巡らせます。

また、南人派の重臣パク・ヨンジ(演:イム・サンヒョン)らが派閥争いで暗躍する姿は、時代劇らしいドロドロ感を増幅させました。

これらの悪役が織りなす策略の連鎖に、毎回ハラハラドキドキです。

結局、トンイの正義が勝つ爽快感がたまりません。

こうした悪役たちの存在が、「トンイ」を単なるラブロマンスではなく、息をのむサスペンスに昇華させています。

あなたも彼らの末路を見届けたら、きっとスッキリするはずですね。​

まとめ

結局のところ、韓国時代劇の悪役たちは単なる「嫌われ者」ではなく、視聴者の感情を最大限に揺さぶる存在として欠かせません。

ドラマの悪役たちの末路は悲惨ですが自業自得なのでスカッとしますよね。

これらのキャラクターがもたらす嫌悪感こそが、時代劇の醍醐味と言えるでしょう。

ただ、これはドラマなので実在の人物だとしても史実に忠実に再現されているかどうかは難しいところです。

あなたのお気に入りの悪役は誰ですか?