『暴君のシェフ』第1話から最終話までのあらすじを、エピソードごとの展開・名シーンを交えてまとめます。

視聴体験を追体験するような臨場感でお楽しみください。

第1話|フランス帰りのシェフが朝鮮時代へタイムスリップ

フランスの料理大会で優勝したヨン・ジヨン(ユナ)は、韓国へ帰国する飛行機の中で父から渡された古い料理書「望雲録」を開きます。

すると突然、皆既日食の影響による異変が起こり、ジヨンは見知らぬ森の中へ。

そこで出会ったのが、朝鮮の王イ・ホン(イ・チェミン)でした。

しかし、現代から突然やって来たジヨンには、目の前の男性が王だとはわかりません。

一方のイ・ホンも、奇妙な服を着て突然現れたジヨンを怪しい人物だと警戒します。

最初から2人は言い争いになり、ジヨンは王を相手にしているとは知らないまま、遠慮なく反発してしまいました。

その後、ジヨンは朝鮮時代へタイムスリップしたことを少しずつ理解していきます。

そんななかで出会ったのが、ギルグム(ユン・ソア)。

行くあてもなく困っていたジヨンにとって、ギルグムは朝鮮時代で最初に頼れる存在となります。

一方、イ・ホンは王宮へ戻ってからも、森で出会った正体不明の女性が気になっていました。

そして物語の終盤、ジヨンは自分が知っている歴史と目の前の世界を照らし合わせ、ここが現代ではないことを実感します。

フランスで成功をつかんだばかりの料理人が、なぜ数百年前の朝鮮へ飛ばされたのか。

さらに、最悪ともいえる出会いを果たしたイ・ホンと、この先どのように関わっていくのか。

第1話は、ジヨンのタイムスリップとイ・ホンとの出会いを中心に描き、2人の物語が始まる回です。

第2話|採紅に巻き込まれ、料理の腕で宮廷へ

朝鮮時代に迷い込んだジヨン(ユナ)は、ギルグム(ユン・ソア)と行動をともにするようになります。

しかし、2人は女性を宮廷へ集める採紅に巻き込まれてしまいました。

ジヨンは年齢を聞かれると正直に「27歳」と答えます。

そのため採紅の対象からは外れますが、完全に自由になれたわけではありません。

そんななか、ジヨンは料理の腕を見せることになります。

現代の調理知識を持つジヨンが作ったのは、低温でじっくり火を通したステーキ。

当時の朝鮮では見慣れない調理法でしたが、肉をやわらかく仕上げるジヨンの技術は周囲を驚かせます。

そして、その料理を口にしたイ・ホン(イ・チェミン)も、ジヨンの腕前に強い興味を持つようになりました。

森で出会ったときには言い争ってばかりだった2人ですが、料理をきっかけに少しずつ関係が変わり始めます。

一方のジヨンは、なんとか現代へ戻る方法を探したいものの、王であるイ・ホンと再び関わったことで、宮廷から簡単には離れられない状況に。

さらにギルグムもジヨンとともに宮廷へ向かうことになります。

フランス料理界で活躍していた現代のシェフが、朝鮮王朝の宮廷料理と関わることになる大きな転換点。

第2話では、ジヨンの料理人としての実力が初めて本格的に発揮され、イ・ホンが彼女を特別な存在として意識し始めます。

第3話|ジヨンが大令熟手に任命される

宮廷へ連れてこられたジヨン(ユナ)は、イ・ホン(イ・チェミン)のために本格的な料理を作ることになります。

現代で培った技術を生かし、朝鮮時代にはない発想を取り入れた料理を完成させるジヨン。

その味を気に入ったイ・ホンは、彼女の料理の腕を高く評価します。

しかし、突然現れた素性の知れない女性が王の料理を担当することに、宮廷の料理人たちは当然ながら反発。

ジヨンも慣れない宮廷のしきたりや厨房の人間関係に戸惑いますが、料理に関しては一歩も引きません。

そしてイ・ホンは、ジヨンを王の食事を担当する「大令熟手」に任命します。

現代へ帰る方法を探したいジヨンにとっては困った展開ですが、これによって王宮で過ごすことが決定的になりました。

一方、イ・ホンの寵愛を受ける淑媛カン・モクジュ(カン・ハンナ)は、突然現れたジヨンの存在を警戒し始めます。

さらに大王大妃を巻き込む形で、ジヨンの料理人としての実力を試す勝負へと話が進んでいきます。

王の舌をつかんだことで、単なるタイムスリップしてきた女性から宮廷料理人へ。

第3話は、ジヨンが本格的に水刺間へ足を踏み入れ、料理をめぐる宮廷での戦いが始まる回です。

第4話|「孝」をテーマにした料理対決

大令熟手に任命されたジヨン(ユナ)ですが、宮廷の料理人たちからすぐに認められるわけではありません。

そんななか、ジヨンの実力を試す料理対決が行われることになります。

課題となったのは「孝」。

豆腐と味噌を使い、親を思う気持ちを料理で表現することが求められました。

現代の感覚を持つジヨンは、当初は味噌を使ったパスタのような料理を考えます。

しかし、大王大妃が本当に求めている味は、豪華さや珍しさではないのではないかと気づきます。

そこでジヨンは料理の方向性を変更。

幼いころに食べた母の味を思い出させるような、素朴で温かい一皿を完成させます。

料理を口にした大王大妃は、亡き母との記憶を思い出し、思わず涙を流しました。

料理の技術だけではなく、食べる人の記憶や気持ちまで考えるジヨンの姿が強く印象に残る場面です。

この勝負を通して、宮廷の料理人たちも少しずつジヨンの実力を認め始めます。

一方、イ・ホン(イ・チェミン)も、ただ珍しい料理を作るだけではないジヨンの姿にますます興味を持つように。

第4話は、現代料理の知識だけではなく、相手の心に寄り添うことこそがジヨンの大きな武器だとわかる回です。

第5話|忘れられたキスとジヨンのカツレツ

前夜、酔ったイ・ホン(イ・チェミン)から突然キスをされたジヨン(ユナ)。

ところが翌朝、イ・ホンはキスのことを覚えていない様子を見せます。

ジヨンはそんなイ・ホンに腹を立て、厨房では干し鱈を勢いよく叩きながら怒りを発散。

その干し鱈を使ってスープを作りますが、2人の間にはどこか気まずい空気が流れます。

一方のイ・ホンも、なぜかジヨンのことが頭から離れません。

政務をこなしながらも無意識に水刺間へ向かってしまうほど、少しずつジヨンを意識するようになっていました。

そんななか行われたイ・ホンの健康診断では、カン・モクジュ(カン・ハンナ)も自ら料理を用意します。

しかし、イ・ホンが気に入って最後まで食べたのは、ジヨンが作ったカツレツでした。

ジヨンは肉を薄く伸ばして揚げ、まるで粉雪のように仕上げた一皿を披露。

料理を通して、またしてもイ・ホンの心をつかみます。

その一方で、ジヨンへの嫉妬を募らせるモクジュは、彼女を排除しようと動き始めます。

宮廷の裏ではイ・ホンをめぐる陰謀も進み、ジヨンが知らないところで危険が近づいていました。

そしてイ・ホンは、イム・ソンジェ(オ・ウィシク)が見つけたジヨンのカバンを受け取ります。

ジヨンを温室へ呼び出したイ・ホンは、ついに前夜のキスについて謝罪。

さらに、ずっと探していたカバンを返してくれたことに喜んだジヨンは、思わずイ・ホンに抱きつきます。

忘れられたと思っていたキスをきっかけに、互いを強く意識し始めるジヨンとイ・ホン。

第5話は、料理だけでなく2人の恋が一気に動き始める回です。

ただし、戻ってきたカバンには大切な「望雲録」が入っていませんでした。

現代へ帰るための手がかりを失ったジヨンは、次の第6話で大きなショックを受けることになります。

第6話|黒ごまマカロンと明との料理対決

ようやく戻ってきたカバンの中に、タイムスリップの鍵となる「望雲録」がないことに気づいたジヨン(ユナ)。

現代へ帰る唯一の手がかりを失ったジヨンは大きなショックを受けますが、イ・ホン(イ・チェミン)は必ず探し出すと約束します。

落ち込んだジヨンは、水刺間の仲間たちと酒を飲んで大酔い。

歌って踊りながら望雲録がなくなった悲しみを爆発させ、普段とは違う姿を見せます。

そんななか、宮廷には明から使臣団が到着します。

正使ウ・ゴン(キム・ヒョンムク)は朝鮮で出された料理にほとんど手をつけず、さらに明から腕利きの熟手3人を連れてきていました。

この態度を知ったジヨンは、朝鮮の食材と現代のフランス菓子の技術を組み合わせた黒ごまマカロンを作ります。

色鮮やかなマカロンを積み上げた華やかな一皿は、ウ・ゴンたちにも強烈な印象を与えました。

しかし、これをきっかけにウ・ゴンは思わぬ提案をします。

明から連れてきた熟手たちと朝鮮の料理人たちで料理対決を行おうというのです。

しかも単なる腕比べではなく、朝貢をめぐる条件までかかった国同士の勝負。

ジヨンは、朝鮮を代表する料理人として大きな責任を背負うことになります。

料理対決に備えるため、ジヨンはイ・ホンとともに町へ出ます。

市場を歩きながら必要な食材を探す2人の姿は、まるでデートのよう。

ジヨンは唐辛子などを見つけ、現代の知識を生かして料理対決に使える新しい味を考え始めます。

料理を通じて急速に距離を縮めていくジヨンとイ・ホン。

しかし2人が穏やかな時間を過ごす一方で、宮廷ではジヨンを料理対決で失敗させようとする動きも始まっていました。

第6話は、黒ごまマカロンをきっかけに朝鮮と明の料理対決が決まり、物語が一気に国家を背負った勝負へと進んでいく回です。

第7話|圧力鍋づくりとチャン・チュンセン探し

明との料理対決に向けて準備を進めるジヨン(ユナ)。

しかし、現代の調理法を再現するには、朝鮮時代には存在しない道具が必要でした。

そこでジヨンが考えたのが、圧力鍋を作ることです。

圧力鍋の製作を任せられる腕のいい職人を探すなかで名前が挙がったのが、チャン・チュンセン。

ところが、チュンセンは簡単に協力してくれる人物ではありません。

ジヨンは彼のもとを訪ね、自分がなぜこの道具を必要としているのかを説明しますが、なかなか心を動かすことができませんでした。

そこでジヨンは、言葉ではなく料理で気持ちを伝えることにします。

チュンセンのために作ったのは、東莱パジョン。

たっぷりの具材を使った香ばしい料理を食べたチュンセンは、次第にジヨンの熱意を理解するようになります。

そして最終的に、料理対決に必要な圧力鍋づくりへ協力することになりました。

一方、イ・ホン(イ・チェミン)もジヨンの準備を気にかけ、彼女を支えます。

最初は何かと衝突していた2人ですが、ここまでくると互いを信頼する気持ちがかなり強くなっていることが伝わります。

しかし、明との料理対決が近づくにつれ、宮廷内ではジヨンたちを妨害しようとする動きも本格化。

必要な食材や調理道具をそろえるだけでも簡単ではなく、ジヨンは次々と問題に直面します。

それでも、現代の知識と朝鮮の食材、そして周囲の協力を組み合わせながら準備を進めていきます。

第7話は、料理対決そのものよりも、その勝負に挑むための準備が中心となる回。

ジヨンが一人の力だけではなく、職人や水刺間の仲間たちの力を借りながら、朝鮮を代表する料理人として勝負へ向かっていく姿が描かれます。

第8話|消えたコチュジャンと明との料理対決

いよいよ、朝鮮と明の料理対決が始まります。

ところが、会場に到着したジヨン(ユナ)が料理を始めようとすると、準備していた大切なコチュジャンと唐辛子粉がなくなっていました。tvN公式の第8話予告でも、この食材消失が大きな危機として描かれています。

第1戦のテーマは「無肉」。

まだ世の中にない肉料理を作るという勝負です。

ジヨンは本来、コチュジャンと唐辛子粉を使った辛い牛カルビ煮込みを作る予定でした。

しかし肝心の材料が消えてしまったため、急きょメニューを変更。

山ぶどう酒を使い、韓国のカルビ煮込みとフランス料理のブフ・ブルギニョンを組み合わせた料理を完成させます。

一方、明の熟手アビスは、唐辛子から作ったラー油を使った鶏料理を披露。

ところがジヨンは、その料理から自分たちが失った唐辛子と同じ香りを感じ取ります。

実はジヨンたちの唐辛子を持ち出していたのは済山大君(チェ・グィファ)。

明側へ渡った唐辛子が料理に使われていたのです。

これを知ったイ・ホン(イ・チェミン)は怒りをあらわにします。

明側も食材をめぐる問題を認めたことで、第1戦は最終的に引き分けとなりました。

続く第2戦でも、ジヨンたちに新たな危機が訪れます。

カン・モクジュ(カン・ハンナ)に脅されていたメン熟手が、料理の途中でわざと自分の手を傷つけてしまったのです。

さらにジヨン自身も手首を痛め、思うように包丁を使えなくなってしまいます。

そこで大きな活躍を見せたのがギルグム(ユン・ソア)。

ジヨンから包丁を託されたギルグムは、北京ダックの皮をきれいにはがすという難しい作業をやり遂げます。

水刺間の仲間たちも力を合わせ、ジヨンは北京ダックをアレンジしたロール料理を完成させました。

対する明の料理人たちは、蓮の葉で包んだご飯や精進料理を組み合わせた一皿で勝負します。

食材を奪われ、仲間が負傷し、自分の手首まで痛めるという絶体絶命の状況。

それでもジヨンは一人で抱え込まず、ギルグムや水刺間の仲間たちと力を合わせて料理を完成させます。

第8話は、ジヨンの料理人としての実力だけでなく、水刺間のチームワークが大きく光る回です。

そして朝鮮と明の勝負はまだ終わりません。

料理対決の決着は、第9話へと持ち越されます。

第9話|料理対決の決着と真明大君の異変

朝鮮と明の料理対決は、いよいよ最終局面へ入ります。

第8話では食材の盗難や負傷者が出るなど、ジヨン(ユナ)たちは何度も妨害を受けましたが、それでも水刺間の仲間たちと力を合わせて料理を完成させました。

そして第9話では、明側の不公平な採点をめぐって緊張が高まります。

自国の料理人を有利にしようとする判定に、イ・ホン(イ・チェミン)は納得しません。

そこで、料理人同士が相手の料理を直接評価する形で改めて勝負が行われ、最終的に朝鮮と明の対決は引き分けという結果になります。

しかし、問題はこれだけでは終わりません。

明の正使ウ・ゴンは、料理対決後にジヨンを貢女として明へ差し出すよう要求します。

大切なジヨンを連れていかれそうになったイ・ホンは激怒。

国同士の外交問題になりかねない状況でも、ジヨンを守ろうとする姿勢をはっきりと見せます。

料理をきっかけに始まった2人の関係が、いつの間にか互いを失いたくないほど深いものになっていることが伝わる場面です。

その後、ジヨンは真明大君のために料理を作ることになります。

ところが、ジヨンの料理を食べた真明大君が突然倒れてしまいました。

宮廷は一気に騒然となり、料理を作ったジヨンに毒を盛った疑いがかけられます。

当然、ジヨンにはまったく身に覚えがありません。

しかし、王族である真明大君が倒れたことで事態は重大になり、ジヨンはそのまま捕らえられてしまいます。

一方、イ・ホンはジヨンが故意に毒を入れるはずがないと信じていました。

それでも証拠がない以上、王だからといって簡単に彼女を解放することはできません。

明との料理対決を乗り越え、ようやく大きな危機を切り抜けたと思った直後に起きた真明大君の事件。

第9話は、料理対決の決着とともに、ジヨンが一転して毒殺未遂の容疑者になってしまう衝撃的な回です。

ここから物語は、料理勝負から宮廷の陰謀へと大きく動き始めます。

第10話|濡れ衣が晴れ、イ・ホンがジヨンにプロポーズ

第9話のラストで、ジヨン(ユナ)が作った料理を食べた真明大君が突然倒れてしまいます。

真明大君を毒殺しようとした疑いをかけられたジヨンは、そのまま牢に入れられることに。

しかし、ジヨンが捕らえられたと知ったイ・ホン(イ・チェミン)は激怒します。

ジヨンを犯人扱いする慈賢大妃に刀を向けるほど怒りをあらわにしますが、そんなイ・ホンを止めたのはジヨンでした。

ジヨンは自分を助けるためにイ・ホンが暴君になることを望まず、まずは自分の潔白を証明してほしいと訴えます。

大王大妃の取り計らいもあり、ジヨンには真相を突き止めるための時間が与えられました。

調べを進めるなかで判明したのが、真明大君が口にしていた薬の存在です。

真明大君は人参を使った料理だけでなく、五霊脂(ごれいし)が入った薬も服用していました。

この2つを一緒に口にしたことが体調悪化の原因だったとジヨンは見抜き、真明大君を回復させることに成功します。

これによってジヨンにかけられていた疑いも晴れました。

一方、事件の裏ではカン・モクジュ(カン・ハンナ)の存在がちらつきます。

イ・ホンもモクジュへの疑いを強めますが、関係者が殺されるなどして決定的な証拠をつかむことはできません。

そして、命の危険まで伴う事件を乗り越えたことで、ジヨンとイ・ホンの関係にも大きな変化が訪れます。

イ・ホンはジヨンに指輪を差し出し、自分の伴侶になってほしいと想いを伝えました。

さらに、これからは朝ごはんを自分が作るという、イ・ホンらしい言葉まで添えます。

現代へ戻ることをずっと考えてきたジヨンも、この瞬間はイ・ホンのそばで生きる未来に心を揺らされているようでした。

ところが、幸せな時間の裏では済山大君が新たな計画を進めています。

大王大妃の進饌宴を利用し、イ・ホンの母である廃妃をめぐる過去を暴こうとしていたのです。

ジヨンとイ・ホンがようやく互いの気持ちを確かめた一方で、王宮ではさらに大きな嵐が近づいていました。

第11話|母の死の真相と済山大君の反乱

第11話では、イ・ホン(イ・チェミン)の母である廃妃をめぐる真実が明らかになり、物語が一気に動きます。

大王大妃の誕生日を祝う進饌宴が開かれ、イ・ホンは自ら処容舞を披露。

ところが、宴の途中で済山大君(チェ・グィファ)が仕組んだ罠が動き始めます。

姿を現したイ・ジャングンは、イ・ホンの母に関する記録を持ち込みます。

さらに、イ・ホンの外祖母まで現れたことで、母が廃妃となり命を落とした事件の真相が明らかになっていきました。

イ・ホンは、母を宮廷から追い出し、最終的に死へ追いやった背景に大王大妃たちが関わっていたと知り激怒。

刀を抜き、大王大妃たちへ向かおうとします。

ジヨン(ユナ)は、この出来事が自分の知る歴史にある「甲申士禍」へつながるのではないかと気づきました。

ここでイ・ホンが怒りのまま人を殺せば、彼は歴史に残る暴君になってしまいます。

そのためジヨンは刀を持つイ・ホンの前に立ちはだかり、必死に暴走を止めました。

ジヨンの言葉を聞いたイ・ホンは、どうにか怒りを抑えることに成功します。

しかし、これこそ済山大君が狙っていた展開でした。

済山大君は、イ・ホンを怒らせて宴の場で惨劇を起こさせ、「暴君」として失脚させようと企んでいたのです。

計画通りにイ・ホンが暴走しなかったため、済山大君はいよいよ反乱を実行に移します。

さらに、大王大妃は命を奪われ、宮廷内では次々と犠牲者が出てしまいました。

そんななか、イ・ホンのもとに「ジヨンがさらわれた」という知らせが届きます。

ジヨンを助けるため、イ・ホンは急いで宮殿を離れますが、これも済山大君が仕掛けた罠でした。

イ・ホンが向かった先にいたのは、木に縛られたイム・ソンジェ(オ・ウィシク)。

ソンジェは済山大君の罠だと気づき、イ・ホンに逃げるよう叫びますが、反乱軍の矢を受けて命を落としてしまいます。

一方、ジヨンも反乱軍に捕らえられていました。

しかし、コンギルの助けを借りてなんとか脱出。

赤い頭巾を身につけた兵士たちを目にしたジヨンは、単なる誘拐ではなく、済山大君による反乱が始まったことを悟ります。

そのころ宮殿では反乱軍が主要な場所を次々と制圧し、済山大君はついに玉璽まで手に入れていました。

ジヨンを助けようとして宮殿の外へ誘い出されたイ・ホンも、反乱軍に包囲され絶体絶命の状況に。

第11話は、済山大君が宮廷を掌握し、イ・ホンとジヨンが離れ離れのまま命の危機に直面するところで幕を閉じます。

前話までの料理を中心とした展開から一変し、王位をめぐる反乱へ突入する緊迫感の高い回です。

そして何より印象的なのは、母の死の真相を知っても、ジヨンの言葉によってイ・ホンが歴史どおりの「暴君」になる道を踏みとどまったこと。

しかし、歴史を変えようとした2人を待っていたのは、さらに大きな危機でした。

第12話(最終話)|命をかけた戦いと現代での再会

済山大君(チェ・グィファ)の反乱によって宮廷を奪われ、追い詰められたイ・ホン(イ・チェミン)。

一方、ジヨン(ユナ)はコンギル(イ・ジュアン)の助けを借りながら身を隠し、なんとかイ・ホンを救おうとします。

しかし、済山大君はジヨンを捕らえ、イ・ホンをおびき出すための人質にしてしまいました。

「一人で来なければジヨンを殺す」と脅されたイ・ホンは、彼女を救うため、危険を承知で済山大君のもとへ向かいます。

王座を奪った済山大君とイ・ホンは、ついに直接対決。

ジヨンを守ろうとするイ・ホンと、王座を手に入れるためなら手段を選ばない済山大君の戦いは激しさを増していきます。

そして戦いの最中、済山大君の刀がイ・ホンへ向けられます。

その瞬間、ジヨンはイ・ホンを守るために自ら前へ飛び出し、代わりに刀を受けてしまいました。

深い傷を負ったジヨンを抱きしめ、必死に呼びかけるイ・ホン。

すると、2人のそばにあった「望雲録」に異変が起こり、ジヨンの姿はイ・ホンの目の前から消えてしまいます。

ジヨンはそのまま現代へ戻っていたのです。

気がつくと、ジヨンは現代の病院にいました。

背中には済山大君に斬られた傷が残っており、朝鮮時代で過ごした出来事が夢ではなかったことを物語っています。

父親とも無事に再会しますが、ジヨンの心に残っているのはイ・ホンのこと。

望雲録を使ってもう一度彼のもとへ戻ろうとしますが、今度は何も起こりません。

さらにジヨンがイ・ホンについて調べてみると、以前とは歴史の記録が変わっていました。

イ・ホンは暴君として最期を迎えたのではなく、ある時突然姿を消し、その後は遺体も見つかっていなかったのです。

もしかするとイ・ホンは生きているのではないか。

そんな希望を抱きながらも、ジヨンは現代で再び料理人として歩き始めます。

それから1か月後。

ジヨンは知人から声をかけられ、レストランの料理長として働くことになります。

そこで待っていたのは、朝鮮時代の水刺間で一緒に料理をしていた仲間たちとそっくりな料理人たち。

もちろん彼らに朝鮮時代の記憶はありませんが、懐かしい顔ぶれに囲まれ、ジヨンは再び料理と向き合っていきます。

そんなある日、店に少々面倒な客が現れます。

その男性は、なんとイム・ソンジェ(オ・ウィシク)とそっくり。

ジヨンが対応に困っていると、そこへ一人の男性が現れました。

振り返ったジヨンが目にしたのは、現代の服を着たイ・ホン。

朝鮮時代に残されたはずのイ・ホンが、時を越えてジヨンを探しに来たのです。

驚きと喜びで涙を流すジヨン。

2人は抱き合い、ようやく再会を果たしました。

ただし、イ・ホンがどうやって現代へ来たのかについては、ドラマの中では詳しく説明されません。

ジヨンが消えた際、イ・ホンの手元には破れた望雲録の一部が残っており、それがタイムスリップにつながった可能性も考えられます。

しかしイ・ホン自身は、その理由よりも「再び一緒にいられること」の方が大切だという態度を見せます。

そしてラスト。

現代で一緒に暮らし始めた2人の姿が描かれます。

朝鮮時代にジヨンへ「伴侶になってくれたら朝ごはんは自分が作る」と約束していたイ・ホン。

その約束どおり、今度はイ・ホンがジヨンのためにビビンバを作ります。

かつて王と大令熟手だった2人が、現代では同じ食卓を囲む恋人同士に。

料理によって始まったイ・ホンとジヨンの恋は、時代を越えた再会というハッピーエンドで幕を閉じました。

まとめ

『暴君のシェフ』は、フレンチと宮廷料理が織りなす絶品グルメエンターテインメントであり、王とシェフの心模様が静かに胸を打つ人生ドラマでした。

最終話まで一気に駆け抜ける疾走感、包丁さばきと愛のさじ加減にハラハラ、じんわりさせられっぱなし!

料理一皿で運命を切り開いていくジヨンさんの強さ、暴君王が見せるギャップ、そして美しい映像と歴史ロマンも魅力でしたね。

ドラマの世界にどっぷり浸って、次はどんな料理で感動させてくれるのか…と期待せずにはいられません。

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