「そこまで理不尽なことするの!?」と叫びたくなるほどひどい展開の韓国ドラマはマクチャンドラマと呼ばれています。
マクチャンドラマとは、ありえないことが次々と起こり、登場人物の理不尽さにイライラしつつ、復讐の快感でハマっちゃう中毒性があるドラマです。
韓ドラのドロドロした魅力全開で、つい見続けちゃうマクチャンドラマのその理不尽ワールドを一緒に探っていきましょう。
理不尽にもほどがある3作!
①完璧な結婚のお手本

韓国ドラマ『完璧な結婚のお手本(완벽한 결혼의 정석)』を見たあと、まず出てくる言葉はこれでしょう。
「理不尽にもほどがある!!」
けれど、なぜか目が離せない不思議な中毒性があります。
愛憎、裏切り、復讐、そしてタイムスリップ。
「詰め込みすぎ!」と思うほど怒涛の展開。
でも、それが“マクチャンドラマ”(ドロドロ愛憎劇)の醍醐味でもありますね。
理不尽その①:養母の差別がエグすぎる
主人公ハン・イジュを演じるのはチョン・ユミンさん。
児童養護施設出身でハン家に養子として引き取られた彼女は、実母のように接してくれるはずが、現実は真逆。
イ・ミニョンさん演じる養母イ・ジョンへの偏愛と差別の落差がすさまじい。
実の娘ユラ(チン・ジヒ)には惜しみない愛情を注ぎながら、イジュには冷淡な態度。
しかもイジュの夫ユ・セユン(オ・スンユン)は妹ユラに想いを寄せていたという、聞いただけで胃が痛くなるような設定になっています。
その事実を知った直後にイジュは交通事故に遭い、なんと死んでしまうのです。
「神様、試練多くないですか!?」と言いたくなりますが、ここからの復讐劇が爽快なんですよね。
理不尽その②:クズ中のクズ夫!
イジュの夫セユンは、最低の男です。
「妹に近づけるから」という理由でイジュと結婚するなんて、正気を疑うレベルですよね?
そんな中で現れるのが、イジュの新しいパートナー、ソ・ドグク(ソンフン)です。
テジャグループの御曹司で完璧なハイスペ男子ですが、実は彼も複雑な家庭環境を抱えています。
異母兄であるソ・ジョンウク(カン・シンヒョ)と兄弟バトルを繰り広げる場面には、「またこの兄弟も一筋縄ではいかないな…」とため息が出てしまうほど。
ですが、ドグクとイジュの絆が深まるにつれて、少しずつ心が癒されていく展開がロマンチックで胸に響きます。
ソンフンさん特有のツンデレな甘さが炸裂していて、「これは復讐ラブロマンスの新境地かもしれない」と思えてきます。
理不尽その③:凄まじい母と娘の泥仕合!
最大の見どころは、イ・ミニョンさんとチン・ジヒさんの“母娘マクチャンファイト”です。
母ジョンヘの歪んだ愛情と、娘ユラの嫉妬が重なり合って、毎話ハラハラが止まりません。
とくにイ・ミニョンさんの悪女演技は圧巻です。その勢いは『ペントハウス』のチョン・ソジンを彷彿とさせるほど。
優雅さと狂気が同居した表情演技には、思わず「この人、怖すぎる!」とゾクゾクさせられます。
チン・ジヒさんもまた、母親譲りの悪女DNAを見事に継承。
かつてのキュートなイメージからは想像できない表現力で、視聴者を翻弄します。
それでも面白いと思えてしまう理由
理不尽な設定や強烈なキャラクターが次々に飛び出すのに、なぜか最後まで観てしまう。
理由は明確でテンポの良さと、ちょいちょいやり返すときの爽快感がやみつきになるからです。
全12話というコンパクトな構成の中に、愛と復讐のバランス、そしてスカッとする物語が詰まっています。
イジュがかつての自分を乗り越え、傷ついた心を癒やしていく姿には、どこか救いを感じるでしょう。
確かに「理不尽にもほどがある」ドラマですが、それこそが視聴者を惹きつけるスパイス。
理不尽な目に遭ったあとには必ずスカッとする爽快感を味わえます。
U-NEXTで独占配信中のこのドラマ、まだ観ていない方には韓国式ジェットコースター復讐劇として全力でおすすめです。
他の方はこのような感想を寄せていましたのでご覧ください。
復讐系、スカッと系が好きな人には絶対オススメ!
引用:レビューサイトfilmarks
イジュ(主人公)が変にナヨナヨしてなくてよかった、韓ドラって悪役が最後まで悪役を貫いてくれるからいい。
これぞ韓ドラ!って感じのドロドロ復讐劇。あまり期待してなかったけど、見始めたら面白くて徹夜で一気見しました。
引用:レビューサイトfilmarks
悪役側の迫真の演技は結構エグくて見もの。韓国版シンデレラって感じ。
「私の夫と結婚して」にも近い感じ。
②血も涙もなく

ドラマ「血も涙もなく(原題:피도 눈물도 없이)」は、姉妹の愛憎を軸に展開する濃厚ドロドロ復讐劇です。
にもかかわらず、気がつけば理不尽さすら楽しんでしまう不思議な中毒性があります。
主人公の姉ヘウォンを演じるのはイ・ソヨン、そして妹ヘジ(後にペ・ドウンと改名)を演じるのはハ・ヨンジュ。
この2人の演技合戦が凄まじく、序盤から目が離せません。
幼い日の誓いが“呪い”へと変わる
ヘウォンとヘジは、幼い頃おそろいのイニシャル入りペンダントを付け「ずっと一緒だよ」と誓いました。
しかし、両親の離婚によってその約束は悲劇的に崩れ去ります。
父親についていくはずだったヘジは、別れ際のヘウォンの何気ない一言をきっかけに母親についていくことになりそれ以降ずっとヘウォンを恨み続けるのです。
このわずかなひと言が後の壮絶な復讐劇を生むなんて、まさに理不尽にもほどがある展開ですよね。
なぜなら、姉のヘウォンはヘジのためを思って父親と一緒に行ったら孤児院に入れられると教えてあげたのですから。
ところが、実際には孤児院に入れられるどころか父親が再婚した相手は優しい人だったのです。
改名し、別人として復讐を誓う妹
一方、母親についていったハ・ヨンジュ演じるヘジはペ・ドウンに改名。
貧乏な生活からひねくれてしまい、まるで別人のようになったドウン。
幼い日の純粋さは跡形もなく、野心と怒りに満ちた女性へと変貌します。
彼女が狙うのは、権力者YJグループ会長イ・チョル(チョン・チャン)の地位と家族。
愛人の座を手に入れた彼女の前に現れたのは、イ・チョルの息子ジチャン(チャン・セヒョン)の婚約者。
そこまでは韓国ドラマによくある展開と思いきや、その婚約者こそが生き別れた姉ヘウォンだった!という衝撃。
この瞬間、「嘘でしょ!そんな偶然あり得る?」と視聴者みんなが思ったことでしょう。
でも、この“ありえなさ”こそがドラマを盛り上げていくのですよね。
理不尽だけど、結局ハマってしまう理由
正直、登場人物全員が感情的で、時々「話し合えば済むんじゃないの?冷静になって」と思うシーンもあります。
けれど、それでも見続けたくなるのは、役者たちの演技力の高さと、次々起こる裏切り・復讐・涙の応酬に引き込まれてしまうからです。
特にヘジ(ペ・ドウン)の復讐計画が自分の感情に飲み込まれていく後半は見応えがあり、イ・ソヨンとハ・ヨンジュの対峙シーンではセリフ以上に目の演技が語っているようでした。
「血も涙もなく」は、ツッコミどころ満載で、「えー!なんでそんなことするの!?」と一人で画面に向かって話しかけてしまうタイプのドラマです。
それでも最後まで見届けずにはいられない怒りと愛情の渦。
理不尽なのに、感情が動く瞬間があります。
他にも下記のような意見もありました。
全104話。
一話につき35分程度です。数ヶ月掛かりようやく観終わりました。
どうやら途中で作家さんが変更になったそうで、韓国ドラマだとあるあるなのかな?どのサイトのレビュー評価も結構厳しめな印象ですが、韓国の復讐系ドラマは多少ごちゃごちゃしていて途中ちょっとよく分からない脚本になりがちでも、イライラハラハラドキドキしながら楽しめるのでこちらのドラマも楽しめました。
姉妹役の女優さんお二人共に美しく美脚。
引用:レビューサイトfilmarks
何話目だっかドラマ後半から後半からソ・ハジュンさんが出演されたのも最後まで観られた理由のひとつでもあります。
いや、人が死にすぎ
引用:レビューサイトfilmarks
IT国と言ってるのにバックアップ、クラウド保存しなくて…何やってる感
今60話、完走しないかな
③二番目の夫

「ここまでやる!?」と驚く展開が続く『二番目の夫』。
2021年にMBCで放送された全150話の長編ドラマで、平均視聴率7.27%、最高視聴率は10%を超えるなど、地上波昼ドラとしては異例のヒットを記録しました。
物語の中心にいるのは、ポン・ソンファ(オム・ヒョンギョン)。正義感の強い明るい女性で、貧しい幼少期を乗り越え、ようやく愛する夫・ムン・サンヒョク(ハン・ギウン)と子どもに囲まれた幸せな日々を手に入れます。
ところが、その幸せはあっという間に崩れ去る。
出産の最中、夫のサンヒョクはなんと会社の上司・ユン・ジェギョン(オ・スンア)と不倫していたのです。
しかもそのジェギョンは、後に「親友」としてソンファに近づいてくるという衝撃の展開。視聴者の怒りが沸点に達したのは言うまでもありませんね。
復讐の炎、そして“第二の人生”へ
裏切りの果てにすべてを失ったソンファは、どん底から這い上がり、壮絶な復讐劇へと突き進んでいきます。
愛する息子まで奪われ、理不尽な運命に翻弄されながらも、彼女は新しい名前と姿で再び立ち上がるのです。
そんな彼女の前に現れるのが、ジェギョンの異母兄で心優しき青年・ユン・ジェミン(チャ・ソウォン)。
ソンファの怒りと哀しみを理解し、そっと支える存在として登場します。
2人の間に芽生える淡いロマンスは、復讐劇の緊張感を一瞬だけ和らげる癒しの時間でもありました。
チャ・ソウォンは、この役を通じて“優しすぎる天使男子”のイメージを確立し、オム・ヒョンギョンとのケミも話題に。
2人は実際にドラマ後、結婚を発表したことでも注目を集めました。
まさにドラマを超えたロマンスですね。
悪女ジェギョンの暴走と恐ろしいまでの執念
ドラマのもう1人の主役ともいえるのが悪女・ユン・ジェギョン。
演じるのは元RAINBOWのオ・スンア。
彼女の野望・劣等感・執着心が見事に描かれ、視聴者を「憎たらしいのに魅力的」と唸らせました。
ジェギョンは、自分の成功と父・ユン会長(チョン・ソンモ)からの承認を求めるあまり、ソンファを陥れ、周囲を操り、手段を選ばず暴走していきます。
まさに“昼ドラ界のラスボス”です。
冷たい目つきと仄かな狂気の表現は圧巻で、悪役演技賞を与えたいほど。
理不尽展開の嵐、でも不思議とスカッとする!
このドラマを語るうえで外せないのは、その“理不尽さ”。どれだけ努力しても報われないソンファ。
裏切る側は次々と栄華を極め、運命があまりにも残酷。でも、だからこそ復讐が成功した時の快感が何倍にも跳ね返ってくるのです。
観ていて胸が締めつけられる瞬間と、思わず拍手したくなるカタルシス。
その波が150話を通して続くのだから、本作が“昼ドラ沼”を代表する作品になったのも納得でしょう。
『二番目の夫』は、愛と裏切り、そして再生のドラマです。
理不尽な世界を真正面から受け止め、壊されても立ち上がるヒロインの姿に、多くの視聴者が自分を重ねたのではないでしょうか。
序盤では呆れるような出来事が次々と起こり、「ありえない!」とツッコミながらも、最終的には「やっぱり面白かった」と唸らされる。
そんなジェットコースターのようなドラマ体験を与えてくれる作品です。
こちらのようなレビューもあがっていました。
ずっとずっとずーっとジャギョンが嫌な人で最後まで
引用:レビューサイトfilmarks
なかなかソナが報われなくて
やっと成敗したら
復讐なんてしなければとか
韓国ドラマぽいな
150話マラソン完了。最後まで目が離せない良作でした。
引用:レビューサイトfilmarks
人の話を最後まで聞かないから後から後悔するし、大事な秘密話を扉越しにほとんど盗聴されるというのがツッコミどころ。
とにかく複雑すぎる家族関係図は韓国ドラマならではであらためて感服します
まとめ
この3作は理不尽の極みだけど、それが復讐劇を熱くするスパイス!
イライラを我慢した後のスカッとする気分を味わいたい時にぴったりですよ。
あなたも怒りと爽快感のジェットコースターに乗ってみませんか?









