韓国ドラマを見ていると、ヒロインに共感できる作品もあれば、「そこでその動き方をするの?」と戸惑う作品もありますよね。

相手を思う気持ちは分かるけど伝え方や「そっちを選んだの?」とモヤモヤが残る。

そんな場面があると恋愛ドラマは一気に賛否が分かれます。

そこで今回は、ヒロインの行動に視聴者の意見が大きく割れた韓国ドラマを3作品に絞ってまとめました。

ヒロインの行動に賛否が出た韓国ドラマBEST3!そこでそう動くのは違うのでは?

第3位『恋するアプリ Love Alarm』

主要人物の関係

『恋するアプリ Love Alarm』の中心にいるのは、キム・ジョジョ(キム・ソヒョン)、ファン・ソノ(ソン・ガン)、イ・ヘヨン(チョン・ガラム)の3人です。

ジョジョは苦しい家庭環境の中で生きるヒロイン。

ソノは裕福ながら孤独を抱える人気者で、ヘヨンは長くジョジョを想い続ける誠実で静かな存在として描かれます。

さらに、ジョジョのいとこパク・クルミ(コ・ミンシ)やアプリ開発者チョン・ドック(イ・ジェウン)など、登場人物それぞれの“温度差”が物語を彩るドラマでした。

賛否が集まった行動

この作品でジョジョに賛否が集まった理由は、ソノにもヘヨンにもどこか“中途半端”に映る行動が続いたからです。

もちろん、ジョジョにはそうせざるを得ない背景があります。

ただ、視聴者の目線では、彼女が気持ちを隠したまま相手を傷つけてしまう場面が多く見えました。

特に、相手を遠ざけるときに理由を言わず、黙って距離を取る描写が多いため、「その沈黙に共感できる」という人と、「そこは言葉にすべきだった」と感じた人で意見が分かれました。

ソノとの関係

もっとも不満の声が多かったのは、ソノとの関係です。

ソノはジョジョに強く惹かれ、一直線に気持ちをぶつけるタイプ。

ジョジョも心を動かされているように見えるものの、突然距離を置いてしまいます。

その理由がソノに十分伝わらないまま時間が過ぎていくため、彼の立場から見ると“置き去りにされた”印象が残りました。

ソノを応援する視聴者ほど、ジョジョの行動に納得できない場面が多かったのも頷けます。

ヘヨンとの関係

一方、ヘヨンとの関係もまた賛否を呼びました。

ヘヨンは長い間ジョジョを見守る穏やかな存在で、押しつけがましくなく支える姿に好感を持つ人が多かったです。

しかし、ソノとの関係を見てきた視聴者からは、「ヘヨンの優しさに逃げたように見えた」との声も上がりました。

ここでも、誰を好きかというより、“どう向き合ったか”が評価を分けるポイントになったのです。

設定と行動のずれ

このドラマは“10メートル以内に好きな人がいれば通知が鳴る”という恋愛アプリが世界のルールになっています。

本来なら気持ちがはっきり見えるはずの世界なのに、ジョジョは本心を隠し続けます。

好意が可視化されるはずの環境で、誰よりも気持ちを語らない。

その矛盾が作品の面白さであり、同時にジョジョへのもどかしさを生んだ理由でもありました。

評価が割れた理由

結局、『恋するアプリ Love Alarm』はジョジョだけで完結しないドラマです。

ファン・ソノ(ソン・ガン)かイ・ヘヨン(チョン・ガラム)か――どちらの視点で見るかによって、ジョジョの印象はまったく変わります。

「つらい事情があるから理解できる」と共感する人もいれば、「事情があってもその態度は違う」と感じる人も。

ヒロインの行動にここまで賛否が分かれた韓国ドラマは珍しく、まさに“見る人の立場で評価が変わる”1本といえるでしょう。

第2位『テプン商事』

主要人物と立場

『テプン商事』の物語の中心にいるのは、カン・テプン(イ・ジュノ)、オ・ミソン(キム・ミンハ)、そしてミソンの家族です。

テプンは父が残した会社を突然背負うことになった若き後継者で、ミソンはその現場を支える経理兼営業担当。

さらに、彼女には妹のオ・ミホ(クォン・ハンソル)、弟のオ・ボム(クォン・ウンソン)、そして祖母のヨム・ブニ(キム・ヨンオク)がいて、家族の生活そのものを支える責任を負っています。

だからこそ、ミソンは“恋に揺れるヒロイン”というより、“家族と会社の現実を背負う女性”として描かれているんです。

責任感の強さ

賛否が分かれたのは、ミソンの責任感が時に行きすぎて見えるから。

彼女はトラブルが起きると、まず自分ひとりで抱え込んで行動します。

テプンに相談するより先に決断してしまうことも多く、そんな姿を「頼もしい」と評価する声がある一方で、「そこは1人で背負う場面ではないのでは」と感じた人もいました。

相手を信頼して任せるより、自分が耐えようとする。

だから応援したくなるのに、つい「そこでそう動くのは違うのでは?」と言いたくなるヒロインでもありました。

恋愛より現実の優先

特に印象的なのが、ミソンが恋愛より現実を優先する姿勢です。

テプンは父の会社を守ろうと必死に変わっていく人物ですが、ミソンはその思いを理解しつつも、家族の生活や会社の安定を常に先に考えます。

そのため、2人の関係が近づきそうになっても、突然線を引いたように距離を取ることも。

テプン目線で見ると、「ここまで支えているのに、気持ちを返してくれない」と感じてしまう場面があり、そこでミソンの行動にモヤモヤを覚えた視聴者も少なくありませんでした。

慎重さの背景

とはいえ、ミソンの慎重さにははっきりと理由があります。

祖母と弟妹を支える立場である以上、失敗すれば自分一人の問題では済まない。

だからこそ、恋愛よりも生活を優先するのは当然とも言えます。

冷たいのではなく、現実を見据えた行動なのです。

テプンを応援する人ほど「もう少し素直になってほしい」と思い、ミソン目線で見る人ほど「簡単に動けない気持ちが分かる」と感じる。

この現実的な描き方こそ、ドラマに厚みを持たせた要素でした。

評価が割れたポイント

つまり『テプン商事』は、ヒロインの心が読めないから賛否が出たわけではありません。

オ・ミソン(キム・ミンハ)が、カン・テプン(イ・ジュノ)の思いを理解しながらも、家族と生活を優先して慎重に動いた結果、「そこは違う」と「いや、それでいい」と意見が割れた作品なのです。

恋愛よりも現実が重くのしかかる世界の中で、ヒロインの“選び方”が視聴者の評価を大きく分けた一本でした。

第1位『スタートアップ: 夢の扉』

賛否の中心

この作品でヒロインのソ・ダルミ(ペ・スジ)に賛否が集まったのは、ハン・ジピョン(キム・ソンホ)とナム・ドサン(ナム・ジュヒョク)の間で揺れる中、相手への接し方が時に冷たく、残酷に映る場面があったからです。

手紙の真実

最初の大きなポイントは、物語の鍵にもなっている“子どものころの手紙”。

ダルミにとってその手紙は、つらい時期を支えた大切な思い出でした。

けれど、実際に書いたのはジピョンで、名前だけドサンを借りていたのです。

視聴者はずっと「ダルミがいつ真実を知るのか」「知ったあとどう受け止めるのか」を見守ってきました。

だからこそ、真実が明らかになっても彼女の気持ちの整理がはっきり描かれない場面では、「もう少しジピョンの立場を考える描写がほしかった」と感じた人が多かったのです。

ジピョンとの向き合い方

次に議論を呼んだのは、ジピョンの存在を知りながらも、ダルミがドサンとの関係を深めていく展開です。

ジピョンはダルミの祖母とも深いつながりがあり、過去だけでなく現在の彼女を支える場面も多く描かれました。

その積み重ねを見てきた視聴者の中には、「こんなに尽くしてきたのに報われないなんて」と感じる人も少なくありません。

決してダルミが悪いわけではないものの、ジピョンへの向き合い方があっさりして見えたことが、不満の声につながりました。

ドサンを選んだ理由

さらに、ダルミがドサンを選ぶ理由にも賛否が分かれました。

ドサンは夢を追いかける現在進行形の存在で、共に成長する相手として描かれます。

しかし、一部の視聴者からは「手紙の思い出で引っぱっておいて、最後は“今そばにいるから”という理由で選ぶのか」と疑問の声も。

もちろん、ダルミ自身の自由な選択ではありますが、“手紙の思い出”から“現在の恋”への気持ちの切り替わりが十分に伝わらなかったため、ヒロインだけが都合よく動いたように感じられてしまったのです。

受け止め方の分岐点

結局のところ、ダルミが嫌われたというよりも――

  • 手紙の真実を知った後、ジピョンにどう向き合ったのか?
  • ドサンを選ぶまでにどんな心の変化があったのか?

この2つの描かれ方が、人によって受け止め方を分けたポイントでした。

評価が分かれた理由

『スタートアップ: 夢の扉』は、単なる三角関係ドラマではありません。

ソ・ダルミというヒロインが「どう選び」「どう伝えるか」をめぐって、それぞれの視聴者が「そこは違うのでは?」と思わず声を上げた作品です。

ジピョン派にもドサン派にもそれぞれの正義があり、まさに“ヒロインの選択”に最も賛否が集まった韓国ドラマのひとつと言えるでしょう。

まとめ

今回取り上げた3作品は、ヒロインが嫌われたというより、相手への向き合い方や気持ちの返し方に意見が分かれたドラマでした。

だからこそ、見ている人の立場や応援している人物によって感想が大きく変わります。

「それは違うのでは」と感じる場面がある一方で、その迷いや不器用さもまた作品の魅力です。

ヒロインの選択まで含めて語りたくなる3作品でした。

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