韓国ドラマを見ていると、ヒロインがうるさい、怒りすぎ、「キレすぎでは?」と感じることがあるようです。

実際に日本のレビューでも海外のレビューでも、声の大きさや感情表現の強さが気になるという声は出ていました。

ただ、その印象だけで韓ドラのヒロイン全体を語っていいのかは別の話です。

そこで今回は日本と海外のレビューを見ながら考察しました。

日本のレビューでは「声が大きい」「感情が強い」と受け取る声が多い

日本のレビューを見ていくと、ヒロインへの不満は「性格が悪い」というより、まず声の大きさや感情表現の強さに向かっています。

特にラブコメでは、怒る、騒ぐ、泣く、言い返すといった反応が大きく演出される作品があり、それが「うるさい」と感じられているようでした。

『彼女はキレイだった』『星から来たあなた』『ジャガイモ研究所』『Mr.プランクトン』などのネットの感想でも、その傾向が出ています。

たとえば、『彼女はキレイだった』にはこんな感想が寄せられていました。

面白いが、ヒロインにストレスを感じてしまう。
ヒステリックで自分を卑下してて迷惑を考えない行動がちょっと。

引用:Filmarks『彼女はキレイだった』

『星から来たあなた』でも、近い反応が見られます。

主人公の女の人がきんきん声で少しうるさい。

引用:Filmarks『星から来たあなた』

最近の作品でも、同じ見方は消えていません。

『ジャガイモ研究所』には次のような感想がありました。

ヒロインがうるさすぎるし、カップルとしても似合ってない気がした。

引用:Filmarks『ジャガイモ研究所』

『Mr.プランクトン』でも、このような声があります。

イ・ユミちゃんはギャーギャーうるさいキャラが鼻についてちょっとしんどかった。

引用:Filmarks『Mr.プランクトン』

つまり日本では、「韓国ドラマのヒロインは感情の出し方が大きい」と受け取る人は実際にいることがわかりました。

しかもこれは1作品だけではなく、複数作品にまたがって出ている反応のようです。

ヒロインを肯定的に見る声

一方で、日本のレビューは否定ばかりではありません。

同じ韓国ドラマでも、ヒロインを「自立している」「振り切れていて魅力がある」「最初は苦手でも途中から見方が変わった」と受け止める感想もあります。

『シティーホール』では、ヒロインを高く評価する感想がありました。

ヒロインを演じたキム・ソナが素晴らしかったのは言うまでもない。

引用:Filmarks『シティーホール』

『ハピネス』では、強めの女性主人公がむしろ魅力として受け止められています。

ヒロインのぶっ飛び具合が魅力で、己を貫く様がカッコいい。

引用:Filmarks『ハピネス -守りたいもの-』

『目覚めたら3人彼氏』には、最初は共感できなかったが見方が変わったという感想がありました。

最初はヒロインに共感できず面白くなかったけど、短めだからとりあえず全部観てみたら、おおってなった。

引用:Filmarks『目覚めたら3人彼氏』

『損するのは嫌だから』でも、ヒロインの変化を好意的に見る声があります。

ヒロインが損得勘定から、だんだん純粋な愛に目覚めていく様は気持ちがほっこりする。

引用:Filmarks『損するのは嫌だから』

このあたりを見ると、日本の視聴者も単純に「うるさいヒロインは全部だめ」と見ているわけではありません。

背景や成長が見えると評価が変わることも多いようです。

海外レビューでも「うるさい」「いら立つ」という声がある

海外でも、ヒロインに対して似た不満は見つかります。

Redditでは「声が大きい女性主人公が苦手」「無礼でいら立つ」「書き方が雑で見ていられない」といった反応が出ています。

たとえば、KDRAMAのスレッドにはこんな声があります。

もともと、声が大きくてうるさい女性主人公は苦手です。

引用:Reddit r/KDRAMA

別の投稿では、韓国ドラマ全体の女性主人公像に不満を持つ人もいました。

多くの女性主人公が、うるさすぎるか、気分屋すぎるか、もうめちゃくちゃに見える。

引用:Reddit r/kdramarecommends

『内省的なボス』のヒロインについては、強い批判もあります。

自分勝手すぎるし、いつも自分が正しいという態度で、相手にきつい。

引用:Reddit r/KDRAMA

別スレッドでは、こうした書き方そのものへの不満も出ています。

女性キャラクターの書かれ方にいら立つようになった。
意地悪か、貧しくて世間知らずか、そのどちらかに寄りがち。

引用:Reddit r/KDRAMA

さらに、こんな声もありました。

ヒロインがただただうるさかった。

引用:Reddit r/kdramarecommends

海外でも、「韓ドラのヒロインはキレすぎでは」と感じる人が一定数いるのは確かです。

しかも、日本と同じく、問題にされているのは声の大きさ、怒り方です。

海外では反論が強い

ただ、海外レビューで見逃せないのは、女性主人公への批判に対する反論が多いことです。

海外のレビューサイトRedditでは、「なぜ女性キャラクター(特に主役)は男性よりも嫌われるのでしょうか?」という問いかけに、このような答えが返っていました。

おそらく、ドラマの視聴者の多くが女性なので、魅力的な俳優が演じるキャラクターなら何をしても問題ないからでしょう。

引用:Reddit r/KDRAMA

別のスレッドでは、もっとはっきりした言い方もありました。

女性キャラに向けられる二重基準や女性嫌悪にうんざりしている。

引用:Reddit r/KDRAMA

このあと、この方は「ファン・ジョンウム」を例にあげて説明をしています。

「『7人の脱出』でファン・ジョンウムはずっと叫んでいる印象を受けます。ところが、周りの男性もファン・ジョンウム以上に叫んでいるのに誰もなにも言われていない」とのこと。

またここまで言っている人も出ていました。

もしかして内面化された女性蔑視でしょうか?私たちは無意識のうちに女性に対して男性より高い基準を要求しているのかもしれません。

あるいは無意識のうちに女性主人公と自分を比較しているのかもしれません。

引用:Reddit r/KDRAMA

つまり海外では、「たしかにうるさいと感じるヒロインはいる。でも、男性俳優も大声で叫んでいたりするのに何も言われないのはおかしい」しかも「それを韓ドラの女性主人公全体の特徴みたいに言うのは違う」という見方があるようです。

このレビューから見えること

日本でも海外でも、韓国ドラマのヒロインを「うるさい」「感情が強すぎる」と感じるレビューはたしかにあります。

ただ、その一方で、背景描写の薄さや女性キャラだけに向いている厳しい視線を指摘する声も目立ちました。

つまり、「そう見える作品はある」が、「韓ドラのヒロイン全体がそう」とは言い切れない、というのが実際のところです。

問題はヒロインよりも演出と脚本

「韓国ドラマのヒロインはうるさくてヒステリック」と言い切るのは乱暴かもしれません。

そう見える時期や作品はありましたが、原因はキャラクターや女優そのものではなく古い演出や脚本の作り方にあったとも考えられます。

ラブコメ全盛期の誇張された演技

少し前のラブコメでは、怒ったり泣いたりすねたりといった感情表現を大きく見せる演出が定番でした。

テンポの速いやり取りや強めのリアクションも人気の要素だったのです。

ただ、今の感覚で見ると「感情が激しすぎる」と感じられるため、日本や海外の視聴者が「声やリアクションが大きい」と指摘するのもそのためです。

薄い脚本がヒロインを誤解させる

登場人物の背景や心情が丁寧に描かれていれば、強い言動にも納得できます。

けれど、その描写が浅いと、「怒鳴る」「騒ぐ」といった表面的な印象だけが残ってしまいます。

海外で「女性主人公は描写が薄い」と言われるのは、この脚本上の弱点を正確に指摘しているのかもしれません。

近年のヒロインはもっと静かで強い

最近の韓国ドラマには、感情をぶつけるよりも静かに意志を貫くヒロインが増えているようです。

仕事で実力を発揮したり、感情を抑えながら動いたりする姿も多く描かれ海外でも「主体的な女性が多い」と高く評価されています。

作品ごとに見る視点を

「ヒロインがうるさい」と感じた経験自体は間違いではありません。

ただし、その印象を韓国ドラマ全体に当てはめてしまうのは誤解だと言えます。

作品の演出や時代、脚本の深さ、そして視聴者の感じ方まで含めて考えると、よりリアルな韓ドラの姿が見えてくることでしょう。

まとめ

韓国ドラマのヒロインがうるさい、ヒステリックだと言われるのは、たしかに一部の作品では事実です。

しかし、それはヒロイン全体の特徴というより、古いラブコメの演出、人物描写の薄さ、女性キャラだけに向きやすい厳しい見方が重なった結果ともいえます。

日本と海外のレビューを並べると批判だけでなく擁護の声も多くありました。

作品ごとに見ていくと、印象は大きく変わってきますね。

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