韓国ドラマ日本リメイク版がちょっと残念だったBEST3!

韓国ドラマの日本リメイク版は、知っている物語だからこそ期待も大きくなります。
大好きだった登場人物や忘れられない名場面が、日本ではどう描かれるのか楽しみな一方、見比べると少し物足りなく感じることも。
そこで今回は、パート1に続いて、ちょっと残念だった日本リメイク版を3作品選びました。
辛口ですが、キャストの演技など、日本版で良かったところもあわせて紹介します。
第3位『ごめん、愛してる』

韓国版『ごめん、愛してる』は、ソ・ジソブ演じるチャ・ムヒョクの孤独があまりにも深く、見ているだけで胸が苦しくなる作品でした。
ところが日本版では、その重くて暗い空気が少し薄くなってしまった印象です。
岡崎律(長瀬智也)は、幼い頃に母親に捨てられ、裏社会で生きてきた男性。

事件に巻き込まれて余命わずかとなった律は、最後に親孝行をしたいと実母を捜します。
しかし、母親の麗子(大竹しのぶ)は、もう1人の息子・サトル(坂口健太郎)を溺愛し、裕福な生活を送っていました。
原作で強烈だったのは、ムヒョクの捨てられた野良犬のような危うさです。
ほとんど何も語らなくても、ソ・ジソブの寂しそうな目を見るだけで、愛されたかった気持ちが伝わってきました。
一方、長瀬智也は体格がよく、どこにいても存在感があります。

かっこいいのですが、少し頼もしすぎて、今にも壊れそうな律の孤独が見えなかったのが残念でした。
また、日本版は全10話なので、律と三田凜華(吉岡里帆)が惹かれ合っていく過程や、母親への怒りが十分に積み重ならないまま、物語が進んでいきます。
韓国版のような、とことん暗くて救いがないほどの悲しさを期待すると、意外とあっさり。
原作を見て号泣した後では、「もっと苦しくしてくれてもよかったのに」と思ってしまいました。
さらに、韓国版の切なさを盛り上げた『雪の華』の存在が大きすぎます。
日本版にも宇多田ヒカルの『Forevermore』という素敵な主題歌がありますが、原作の映像と音楽が一体になった独特の世界観には届かなかったように感じました。

ただし、長瀬智也の不器用でまっすぐな演技は、後半になるほど胸に響きます。
大竹しのぶや池脇千鶴の演技もさすがで、原作と比べなければ、家族に愛されなかった男性の切ない物語として十分に見応えのある作品でした。
第2位『ボイス 110緊急指令室』

韓国版『ボイス~112の奇跡~』を見た後、日本版も期待していました。
絶対聴覚を持つ橘ひかり(真木よう子)が、助けを求める人のわずかな声や周囲の音を聞き分け、樋口彰吾(唐沢寿明)たちを現場へ向かわせるタイムリミットサスペンスです。
通報から3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙。
この緊迫した設定は、日本版でもそのまま生かされていました。
ただ、見ていて最初に気になったのは、とにかく怒鳴る場面が多いことです。
樋口が熱血刑事なのはわかるものの、毎回のように大声で感情をぶつけるため、途中から少し疲れてしまいました。
韓国版のム・ジニョク(チャン・ヒョク)もかなり荒っぽい刑事でしたが、妻を救えなかった苦しみや、カン・グォンジュ(イ・ハナ)を少しずつ信頼していく変化が丁寧に描かれています。

日本版の樋口は怒りの印象が強く、繊細な悲しみが見えにくかったのが残念です。
もうひとつ気になったのが、韓国版を忠実に再現しているところ。
事件の流れや登場人物の設定がよく似ているため、原作を知っていると次に何が起こるのか予想できてしまいます。
せっかく日本を舞台にするなら、日本の警察や110番通報の仕組みに合わせた、もう少し大胆な変更があってもよかったと思います。
橘ひかりが音に集中する場面も、同じような演出が何度も続きます。
耳を澄ませ、かすかな物音を拾い、現場に指示を出す。
最初は引き込まれますが、回を重ねるうちに少し単調に感じてしまいました。
そして、韓国版を見ている人にとって最大の壁は、やはり悪役です。
キム・ジェウクが演じたモ・テグは、整った顔と異常な残酷さの落差が強烈でした。
静かに笑っているだけで怖く、登場した瞬間に空気が変わるほどの存在感があります。
日本版の悪役も十分に恐ろしいのですが、モ・テグの衝撃を知っていると、どうしても物足りなく見えてしまいました。

ただし、日本版にも思わず息を止めるような場面はたくさんあります。
伊勢谷友介の不気味な演技には独特の怖さがあり、石川透を演じた増田貴久も、重い物語の中に人間らしい温かさを加えていました。
原作と比べず、日本の刑事サスペンスとして見れば、毎回続きが気になる勢いのある作品です。
第1位『スカイキャッスル』

韓国版『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』は、学歴のためなら家族さえ壊してしまう上流階級の人々を描いた作品です。
セレブ妻たちの見栄、夫たちの出世争い、子どもを追い詰める受験競争が絡み合い、ブラックコメディとしても楽しめました。
日本版の舞台も、富裕層が暮らす高級住宅地「スカイキャッスル」。
浅見紗英(松下奈緒)は、長女の瑠璃(新井美羽)を超難関の帝都医大付属高校へ合格させるため、受験コーディネーターの九条彩香(小雪)と契約します。
しかし、韓国版で感じた「ここに住む人たちは何かがおかしい」という異様な空気が、日本版では薄くなっていました。
まず残念だったのが、受験の設定です。

韓国版ではソウル大学医学部への合格が目標で、親も子どもも人生を懸けています。
韓国の激しい学歴社会と結びついているため、親たちの行動は恐ろしいのに、どこか現実味がありました。
日本版では帝都医大付属高校への受験に変更されています。
もちろん高校受験も大切ですが、家族全員が壊れるほど執着する理由としては、少し迫力不足。
架空の高校ということもあり、合格することがどれほどすごいのかも伝わりにくく、「そこまでやる?」という疑問が先に浮かんでしまいました。

そして、全20話の韓国版を全9話にまとめたことで、物語がとにかく忙しいです。
事件が起こったと思ったら、すぐに次の秘密が発覚。
登場人物の気持ちを理解する前に状況が変わるため、衝撃的な展開まで少し軽く見えてしまいました。
韓国版では、複数の家族がそれぞれ問題を抱え、親子関係が少しずつ崩れていきます。
一見どうでもよさそうな夫婦げんかまで後につながり、脇役にも愛着が湧きました。
日本版では浅見家を中心に話を急いだため、ほかの家族が物語を動かすための駒のように見える場面があります。
豪華さも、もう少し欲しかったところです。
韓国版のスカイキャッスルは、庶民が簡単には近づけない閉ざされた世界に見えました。
日本版も家や衣装はきれいですが、普通の高級住宅地という印象が強く、「選ばれた人間だけが暮らす城」には見えません。
さらに、受験コーディネーターの存在感にも差を感じました。

韓国版でキム・ジュヨンを演じたキム・ソヒョンは、低い声で話すだけでも恐ろしく、親の欲望を見抜いて操る姿は悪魔のようでした。
小雪が演じた九条彩香も不気味ではありますが、落ち着いた美しさが前に出ていて、何をするかわからない狂気はやや控えめです。
主人公の紗英も、松下奈緒が上品で美しすぎました。
原作のハン・ソジン(ヨム・ジョンア)は、完璧なセレブ妻の仮面をかぶりながら、追い詰められると見栄も欲もむき出しになります。
その必死さが怖くて、時には笑えたのですが、日本版の紗英は最後まできれいにまとまりすぎていた印象です。
ただ、日本版は展開が速いため、原作を知らなければ毎週続きが気になるドラマだったと思います。
新井美羽や田牧そらをはじめとする子どもたちの演技も見応えがあり、親の期待に苦しむ姿には胸が痛みました。
韓国版と比べると物足りなさは残りましたが、全9話で見られる受験サスペンスとしては、最後まで勢いのある作品です。
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