韓国ドラマは、吹き替え版も手軽で良いけれど、役者の息遣いや感情の機微、歌声に込められた想いまで余すことなく受け取るなら、断然「字幕派」という方は多いはず。

今回は、そもそも吹き替えが存在しない作品も含め、推しの「声の温度」を聞くために、どうしても字幕で観てほしい珠玉の韓国ドラマ3選を熱くご紹介します。

第3位『テプン商事』

本作は、カン・テプン役のジュノを筆頭に、オ・ミソン役のキム・ミンハ、ワン・ナムモ役のキム・ミンソク、ピョ・ヒョンジュン役のム・ジンソンらが出演。

さらに、ソン・ドンイル、キム・ジヨン、キム・サンホといった実力派が脇を固めています。

そもそも吹き替え版がない本作ですが、たとえ今後出たとしても、やっぱり字幕で観たいドラマです。

理由はシンプル、ジュノの声が良すぎるから。

特にオ・ミソン(キム・ミンハ)とのロマンスシーンは字幕でこそ真価を発揮します。

「好きみたいです」に隠された照れと本気

第7話、港で無事に戻ってきたテプンに対し、ミソンが感情を出したシーン。

その流れでテプンが「オ主任が好きかも 服はよごれてるし髪もボサボサだけど かわいい」と伝えます。

ここでのジュノの告白の声がいい!

照れと本気が絶妙に混ざり合った、なんとも言えない言い方が本当に素晴らしい。

歌声でわかる想いの変化

印象的なのは、第8話のタイ出張シーンです。

クラブのステージで「君の瞳に恋してる」を歌うテプンが、途中で会場を出ようとするミソンに気づきます。

そこからは、明らかにミソンへ向けて気持ちを届けるように歌うテプン。

この声のニュアンスの変化は、字幕で本人の声を聞くからこそ伝わる演出です。

キスシーンに滲む「恋する温度」

タイで、コ課長の濡れ衣を晴らすために駆け回った二人。

その後、テプンが「そばにいてくれてありがとう」と感謝を伝えると、二人の距離が一気に近づきます。

仕事の相棒として信頼し合ってきた二人が、ようやく恋の温度にたどり着くこのシーン。

テプンの声からは、ミソンを大切に想う気持ちや、好きな人を前にして少し浮かれているような高揚感まで伝わってきます。

伝説の名言!「キスしたら結婚」

キスのあとの「テプンらしさ」も愛おしいポイントです。

キスをして「もう二人は恋人!」と舞い上がってしまうテプン!

ところが、ミソンは「付き合おう」とは言われていないため関係を決めきれません。

このズレがなんともかわいらしいのですが、テプンの声にもその少し舞い上がった感じが出ています。

ミソンの前で一生懸命かっこつけたいのに、気持ちが先走ってしまう。

そんな軽さと甘さは、本人の声で聴くとより一層魅力的です。

第2位『トラウマコード』

ペク・ガンヒョク役のチュ・ジフンを筆頭に、ヤン・ジェウォン役のチュ・ヨンウ、チョン・ジャンミ役のハヨン、そしてユン・ギョンホ、チョン・ジェグァンら豪華キャストの医療ドラマ『トラウマコード』。

『トラウマコード』は、日本語吹き替えで視聴できます。

チュ・ジフン演じるペク・ガンヒョクの日本語吹き替えは、杉田智和さんが担当されており大好評。

もちろん日本語吹き替えも魅力的ですが、チュ・ジフンの「怒鳴り声」の圧や、韓国語での説得力は特別です。

救命の現場に響く、チュ・ジフンの圧倒的ボイス

戦場帰りの天才外科医・ガンヒョクにとって、救命の現場は1秒が命を分ける場所。だからこそ、彼は優しく説明なんてしません。

「早く動け」「そこどけ」「患者を死なせる気か」。

そんな圧迫感のある鋭い言葉が、チュ・ジフンの低く響く声で飛んできます。

この怒鳴り声が単なる乱暴な言葉に聞こえないのが面白いところ。

患者を何としても救うという執念と、弟子であるジェウォンを一人前に育て上げようとする強引な愛情が、声の端々に混ざっているからです。

「ついていけば助かる」と思わせる説得力

ガンヒョクの声を受け止めるのは、チュ・ヨンウ演じるヤン・ジェウォン。

最初はガンヒョクのスピードと厳しさに戸惑い、どう動いていいか迷う彼の声も、また絶妙です。

しかし、その怒鳴り声に揺さぶられながら、少しずつ確実な手つきへと成長していく。

この師弟のやり取りは、字幕で本人の声を聞くことで、より臨場感を持って胸に迫ります。

怖いのに目が離せない、そして「この人についていけば助かるかもしれない」と確信させる。

そんなガンヒョクの頼もしさは、チュ・ジフンの声があってこそ完成するものです。

看護師ジャンミとの絶妙なテンポ

ハヨン演じる看護師チョン・ジャンミとのやり取りも必見です。

ガンヒョクが怒鳴っても怯むことなく、即座に反応して動き出すジャンミ。

二人の会話には独特のテンポ感があり、強い言葉が飛び交う中でも、チームが少しずつ形になっていく様子が伝わってきます。

アクション映画のようなスピード感

医療ドラマでありながら、アクションさながらのスピード感を放つ本作。

その疾走感を支配しているのは、間違いなくチュ・ジフンの声です。ペク・ガンヒョクという医師が持つ「患者を絶対に死なせない」という執念を、ぜひ本人の声で浴びてください。

怖いのにかっこいい、怒鳴るたびに目が離せなくなる唯一無二の医師の姿がそこにあります。

第1位『ダイナマイト・キス』

コン・ジヒョク役のチャン・ギヨン、コ・ダリム役のアン・ウンジンを筆頭に、キム・ムジュン、ウ・ダビら豪華キャストが贈るラブコメディ。

吹き替え版は存在しませんが、たとえ制作されたとしても、チャン・ギヨンのあの低音ボイスを聴き逃すことは絶対にできません。

「偽装」が「本気」に変わる瞬間の甘さ

物語の始まりは済州島。

ダリムは元恋人への見栄から、居合わせたジヒョクを恋人だと紹介してしまいます。

ジヒョクもまた、仕事上の事情でそれに乗ることに。

偽りの関係が続く中、パーティーでダリムが咄嗟にしたキス。

ジヒョクにとってそれは計算外の出来事でした。ダリムが離れた後、ジヒョクが「もう一度」と求めるキス。

この時の声の温度が、まさに字幕で聴くべきポイントです。

最初は余裕たっぷりに振る舞っていたジヒョクが、ダリムのキスをきっかけに一気に本気モードへ切り替わる。

その声のニュアンスは、演技の枠を超えた甘さとして耳に届きます。

この場面、単なるキスの応酬ではなく、「ピンチを切り抜けたいダリム」と「恋に落ちたジヒョク」という二人の感情のズレが、チャン・ギヨンの声を通じて痛いほど伝わってくるのです。

再会後の「冷たい低音」が物語るもの

物語が動き出すのは、会社での再会後です。ダリムは「既婚者で子持ち」という嘘を抱えて入社してきます。

済州島で心を通わせた相手が、実は自分を欺いていたと知ったジヒョクの態度は一変します。

テラスでの衝突シーンや、意味のない課題を与えて辞めさせようとする姿。ジヒョクの声には、未練よりも先に強い怒りが宿ります。

特にプールサイドで報告書を投げつける場面は圧巻です。

ダリムが報告書を守ろうと迷わず飛び込んだとき、彼女の必死さを目の当たりにしたジヒョクの責めるような低い声には、怒りだけでなく、深い傷心と、忘れられない自分自身への苛立ちまでが混ざり合って聞こえます。

突き放したいのに、火事の騒ぎでは彼女を救うために迷わず飛び込んでいく。

怒っているのに放っておけない。そんなジヒョクの矛盾する感情が、チャン・ギヨンの低音ボイスに乗ることで、キャラクターとしての奥行きが格段に増すのです。

字幕で味わう「恋の温度」

ダリムの嘘に揺さぶられ、本気で惹かれ、傷つき、それでも突き放せない。

そんなジヒョクの複雑な感情を味わい尽くすなら、やっぱり字幕が一番です。

アン・ウンジン演じるダリムとの絶妙な掛け合いも含め、チャン・ギヨンの低い声で聴く『ダイナマイト・キス』は、単なるラブコメの枠を超えた濃密なドラマとして、あなたの胸に深く残るはずです。

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