「韓国ドラマのどこがそんなにおもしろいの?」と聞かれて、その魅力を一言で伝えるのは意外と難しいものです。

伏線が緻密に回収される脚本の巧みさ、キュンっとする言葉や行動、思わず感情移入してしまう魅力的なキャラクター、そして映像美や音楽の演出。

そのすべてが調和した韓国ドラマは、一度触れると人生観さえ変えてしまう力を持っています。

今回は、そんな韓国ドラマの真髄を体験でき、質問した人に「ドヤッ」と言えるラブコメ系の傑作3作品をご紹介します。

第3位 マンスリー彼氏|理想の恋も現実の恋も、全部詰め込んだラブコメ

「韓国ドラマのどこがそんなにおもしろいの?」と聞かれたら、まず見せたくなるのが『マンスリー彼氏』です。

仕事に追われて恋愛を諦めかけていたウェブ漫画PDのソ・ミレ(ジス)が、理想の彼氏を選べる仮想恋愛サービス「マンスリー彼氏」を体験する物語です。

仮想空間には、王子様のような初恋相手や医師、秘密要員、トップスターなど、現実ではなかなか出会えない完璧な男性たちが次々と登場します。

ソ・ガンジュン、イ・スヒョク、オン・ソンウ、イ・ジェウク、キム・ヨンデなど、主役級の俳優が理想の彼氏として現れる豪華さも見逃せません。

「次はどんな彼氏が出てくるの?」というワクワク感が続き、韓国ドラマをあまり見ない人でも入り込みやすい作品です。

ただ胸キュンを並べるだけではなく、ミレが現実世界で犬猿の仲だった同僚パク・ギョンナム(ソ・イングク)を少しずつ意識していく展開もポイント。

画面の中には何もかも理想どおりの男性がいるのに、気になるのは思いどおりにならない現実の相手という構図が、物語をさらにおもしろくしています。

夢のようなデート、豪華な俳優陣、笑える掛け合い、じれったい現実の恋。

韓国ドラマが得意とする「ありえない設定を、本気でときめける物語に変える力」が、この1本にぎゅっと詰まっています。

「韓国ドラマって、こんなにぜいたくで楽しいの?」と思わせてくれる、初心者にもすすめたくなるラブコメです。

第2位 ダイナマイト・キス|ベタな展開を全力で盛り上げる韓国ラブコメ

「韓国ドラマのどこがそんなにおもしろいの?」と聞かれたとき、ラブコメの楽しさを伝えるなら『ダイナマイト・キス』は外せません。

生活のために子持ちの既婚女性だと偽り、ベビー用品会社に就職した独身女性コ・ダリム(アン・ウンジン)と、彼女を既婚者だと信じながら惹かれていくチーム長コン・ジヒョク(チャン・ギヨン)の恋を描いた作品です。

2人の恋は、済州島で交わした強烈なキスから始まります。

一度きりの出会いで終わるはずが、ダリムがジヒョクの部下として現れたことで状況は一変。

しかも、ジヒョクはダリムを夫も子どももいる女性だと思い込んでいるため、好きになってはいけないと必死に気持ちを抑えようとします。

避けようとするほど相手が気になり、誤解を解こうとするたびに別の誤解が生まれる展開は、まさに韓国ラブコメの王道です。

現実なら「早く本当のことを話して」と言いたくなる設定なのに、テンポの良い掛け合いと次々に起こる騒動によって、つい続きが気になってしまいます。

特におもしろいのが、クールで仕事のできるジヒョクが、恋をした途端に余裕を失っていく姿です。

既婚者を好きになったと思い悩みながらも、ダリムがほかの男性と親しくしていると嫉妬が止まりません。

頭では諦めなければいけないと分かっているのに、表情や行動には気持ちがすべて出てしまう。

そんな不器用なギャップをチャン・ギヨンがコミカルに演じています。

アン・ウンジンも、追い詰められるたびに機転と勢いで乗り切ろうとするダリムを生き生きと表現。

ウソがバレそうになるハラハラ感と、2人の距離が近づく胸キュンが交互に押し寄せます。

偶然の再会、偽装した身分、勘違い、嫉妬、三角関係。

定番の要素をこれでもかと詰め込みながら、笑いとときめきを大きく膨らませるのが韓国ドラマのおもしろさです。

「そんなことある?」とツッコミながらも、気づけば2人の恋を本気で応援している。

『ダイナマイト・キス』は、王道ラブコメを全力で楽しませてくれる作品です。

第1位 素晴らしき新世界|韓ドラの“全部盛り”がここにある

「韓国ドラマのどこがそんなにおもしろいの?」と聞かれたとき、真っ先に見てもらいたくなるのが『素晴らしき新世界』です。

朝鮮時代に悪女の汚名を着せられ、非業の死を遂げたカン・ダンシム(イム・ジヨン)。

彼女の魂が現代の無名女優シン・ソリの体に入り、冷酷な財閥後継者チャ・セゲ(ホ・ナムジュン)と出会うファンタジーラブコメです。

朝鮮時代の女性が、スマートフォンや自動車、現代の食べ物に驚くタイムスリップコメディだけでも十分おもしろいのに、本作はそれだけでは終わりません。

ダンシムは、現代の常識を知らない一方で、宮廷を生き抜いてきた度胸と知恵を持っています。

芸能界の理不尽な扱いにも屈せず、自分を見下す相手には堂々と反撃。

かつて悪女と呼ばれた強烈な性格が、現代ではむしろ個性的な魅力として受け入れられ、無名女優だったソリの人生まで大きく変わっていきます。

歴史上の悪女が現代に来たら人気者になるという逆転の発想が、韓国ドラマらしい痛快さです。

そんなソリと衝突するのが、お金と成功のためなら手段を選ばないチャ・セゲ。

最初はソリを厄介者のように扱っていたセゲですが、誰にも媚びず、自分に真正面からぶつかってくる彼女が次第に気になり始めます。

冷酷だった御曹司が恋に落ちた途端、ソリの姿を街中の広告モデルにまで重ねてしまうほど夢中になる姿は、思わず笑ってしまうかわいらしさ。

余裕たっぷりだった男性が、恋によって振り回されていくギャップは、韓国ラブコメの大きな楽しみの一つです。

さらに、過去から続く因縁や出生の秘密、財閥内部の争い、芸能界での成功、復讐、三角関係まで登場。

これほど多くの要素を詰め込んでいるのに、テンポよく物語が進むため、次の話を止めにくくなります。

イム・ジヨンの振り切った演技も、本作のおもしろさを何倍にも膨らませています。

豪快に食べ、男性にも負けない腕力で悪人を倒し、古風な言葉遣いで堂々と啖呵を切るソリは、従来の守られるヒロインとは正反対。

セゲに助けられるだけではなく、自ら戦い、ときにはセゲまで守ってしまう姿が爽快です。

笑えるラブコメとして始まりながら、物語が進むほどダンシムが悪女と呼ばれるようになった過去や、セゲが冷酷になった理由も明らかになります。

明るい場面から切ない場面へ一気に切り替わり、笑っていたはずが次の瞬間には泣かされる。

この感情の振り幅こそ、韓国ドラマにハマる大きな理由ではないでしょうか。

タイムスリップ、財閥、復讐、前世からの因縁、ツンデレ御曹司、強いヒロイン、胸キュン、笑い、涙。

韓国ドラマのおもしろい要素を全部詰め込み、それを勢いだけではなく、魅力的な登場人物の物語として成立させています。

「そんな展開ある?」と笑いながら見始めたはずが、気づけば登場人物の運命を本気で心配している。

『素晴らしき新世界』は、韓国ドラマがなぜ多くの人を夢中にさせるのか、その答えを見せてくれる作品です。

気に入ったドラマが見つかるといいのですが、もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん