韓国ドラマは一度ハマると止まらない魅力がありますよね。

ところが、中には「面白かったけど二度目はいいかな…」と感じる作品もあるものです。

世界観や展開に圧倒されて一気見したけれど、「もう一度その重さを味わう気力が湧かない」なんてことないですか?

今回は、そんな「もう一回見たいとは思わない」名作・話題作ランキングBEST20をご紹介します。

【韓国ドラマ】面白かったけど二度目はいいかなランキングBEST20!

第20位 トッケビ~君がくれた愛しい日々~

『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』は、初視聴のインパクトがあまりにも強すぎて「一度で胸いっぱい」と感じる方が多い作品だと思います。

重厚なファンタジー設定と輪廻転生を絡めたロマンスは、物語の結末を知ってしまうと、二度目は初見ほどのドキドキ感や緊張感を味わいにくくなってしまいます。

キム・シン(コン・ユ)とチ・ウンタク(キム・ゴウン)の運命は、視聴者に深い余韻とトッケビロスを残します

が、「あの別れ」と「再会」の流れをわかっているがゆえに、二度目は感情の揺れ幅が少し小さくなってしまうのです。

また、死神(イ・ドンウク)とサニー(ユ・インナ)の悲恋も、真相を知ったうえで見ると驚きより復習の要素が強くなり、「切なさの鮮度」が薄れるという声もあります。

映像美やOST、俳優陣の演技は何度見ても秀逸ですが、全16話を通して涙と余韻に浸る重めのストーリーはかなり感情を消耗します。

こうしたロス級の名作ゆえに、気軽に周回しづらいドラマという点が、この作品が第20位に入った理由と言えるのではないでしょうか。

第19位 ダークホール

第19位の『ダークホール-愛を奪う闇-』は、キム・オクビンさんとイ・ジュニョクさんの共演ドラマ。

謎の黒い煙を吸った人が凶暴な変種人間(ゾンビみたいな存在)に変わっていく、サスペンス・パニック系の作品です。

正直、ストーリーは「ゾンビが増えて、逃げて、戦って」の定番パターンで、見慣れた展開が続くので、何度か見直したいとはあまり思えません。

特に序盤の数話以降は、同じような暗いシーンが続き、何が起きているのか分かりにくくなる場面もあって、2回目はちょっとしんどそうです。

ただ、イ・ファソン刑事(キム・オクビン)とユ・テハン(イ・ジュニョク)の姿がとにかくカッコいい。

二人が学校と病院で少しずつ交差していく展開は、じわじわと緊張感があって面白かったです。

変種人間の黒くなった目や血管が浮き出る描写もグロくて迫力があり、ゾンビ慣れしている私でも「うわっ」ってなりました。

イ・ジュニョクさんのビジュアルを楽しめたし、最後まで飽きずに見られたので「面白かった」です。

しかし、「もう一度最初から見直すか?」と言われると、「うーん、いいかな」と思ってしまいます。

第18位 他人は地獄だ

地方からソウルに出てきたユン・ジョンウ(イム・シワン)が、安さにつられて入った考試院で地獄を味わう物語です。

あの古びた考試院のじめっとした空気や薄暗い廊下、変わり者だらけの住人たちが本当に気味悪くて、見ているだけでこっちまで息苦しくなってしまいました。

唯一まともに見えた歯科医ソ・ムンジョ(イ・ドンウク)だけが心の支えと思いきや、そこからが本当の地獄の始まりなんですよね。

オム・ボクスン(イ・ジョンウン)やユ・ギヒョク(イ・ヒョヌク)、ホン・ナムボク(イ・ジュンオク)など、住人たちも全員サイコパス感満載

「こんなところにいたらそりゃメンタル壊れるよ」とジョンウがただただ気の毒になりました。

怖いことが起きそうで起きない時間が長く続いて、最後にドーンと突き落とされる演出も、体力とメンタルをかなり削られます。

正直、ストーリーとしては面白いし、演技も文句なしで一気見してしまう吸引力があります。

イドンウクの新たな一面を見られた満足感はあるものの、「一度見れば十分、強烈に記憶に残る作品」というポジションです。

第17位 ザ・グローリー

「ザ・グローリー」は、ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)が人生をかけて練り上げた復讐を、静かに、そして執念深く実行していくサスペンスで、1回目は本当に夢中で見ました。

高校時代のいじめの描写があまりにも生々しくて、正直、胸がぎゅっと苦しくなるシーンも多かったです。

だからこそ、彼女の18年間の執念には共感しつつも、「ここまで人生を復讐だけに捧げるって、やっぱり切ないな」とも思ってしまいました。

ヨ・ジョン(イ・ドヒョン)の存在が少し救いではあるものの、恋愛要素は控えめで、全体的には終始トーンが暗め。

パク・ヨンジン(イム・ジヨン)をはじめとする加害者たちの冷酷さや、カン・ヒョンナム(ヨム・ヘラン)の事情など、見どころは多い

画面も空気感もずっと重たいので、見終わったあとはかなりどっと疲れました。

パク・ソンフンやチャ・ジュヨン演じるキャラクターたちもクセ強めで、復讐劇としての完成度は高いものの、気軽に「もう一周しよ!」とはなりにくい作品だと感じました。

個人的には、1回目で強烈に心に刻まれる作品だからこそ、リピートよりは余韻を大事にしたくなるドラマだと思います。

第16位 京城クリーチャー

『京城クリーチャー』は、舞台が1945年春の京城というだけでも重たいのに、その上グロめのクリーチャー描写がガッツリ乗ってくる作品です。

主演のチャン・テサン(パク・ソジュン)とユン・チェオク(ハン・ソヒ)はどちらも大好きな俳優さんで、2人が命がけで生き残ろうとする姿には胸が熱くなりました

演技もビジュアルもさすがです。

ただ、人間の欲望が生み出した怪物のグロテスクさがかなり強めで、見ていて気持ち悪くなるシーンも多かったです。

エンタメとして「楽しいからまた見たい!」というタイプではないなと感じました。

また、日本統治時代の描写や日本人キャラクターの言動がかなり不快に映る場面もあり、日本人としてはどうしても気分がざらついてしまいます。

世界配信のNetflixドラマとして、ここまで露骨に反日感情を刺激するような描き方をする必要があったのかなとモヤモヤが残りました。

第15位 放課後戦争活動

「放課後戦争活動」は、普段韓ドラを見ない私でも「これは面白かったなあ」と思える作品でした。

高校生たちが受験の代わりに本物の戦争に巻き込まれるという設定が、最初はちょっと荒唐無稽に感じたけど、意外と引き込まれちゃいました。

学園ドラマのような日常パートと、CGバリバリのSFアクションが混ざっているので、どちらかのタイプが好みなら最後まで見られる感じです。

全体としてはすごくよくできてるなと思います。

とは言え、2度目は正直いいかな、という感じです。

第14位 リメンバー 息子の戦争

第14位は『リメンバー~息子の戦争』。

過剰記憶症候群を持つ弁護士・ソ・ジヌ(ユ・スンホ)が、冤罪で死刑囚になった父の無実を証明しようと、巨大な権力と戦っていく物語です。

正直、最初は「また復讐ものか…」と思って見始めたんですが、意外とハマってしまって、3日で一気見しちゃいました。

ユ・スンホさんのソ・ジヌがすごく印象的で、記憶が少しずつ失われていく姿が切なくて、毎回胸がギュッとしました。

パク・ミニョンさんのイ・イナも、ただのヒロインじゃなくて、しっかりとした存在感があって好感が持てました。

でも、やっぱり一番の見どころはナムグン・ミンさんのナム・ギュマン!

めちゃくちゃ腹立たしい悪役なのに、演技が上手すぎて引き込まれちゃいます。

ただ、一度見たら十分かなという気も。

展開がやや複雑で、悪役が何度も豹変したり、味方になったり敵になったりするところが、2回目はちょっと疲れそう。

でも、全体的には「面白いドラマに出会えた!」と思える作品で、ユ・スンホとナムグン・ミンの演技だけでも見る価値ありだと思います。

第13位 ミスター・サンシャイン

『ミスター・サンシャイン』は、本当に心が揺さぶられる作品で、見終わったあとはしばらく言葉が出なかったくらいでした。

1871年の朝鮮を舞台に、アメリカで育った軍人・コ・ユジン(イ・ビョンホン)と、朝鮮の名門の令嬢・ゴ・エミン(キム・テリ)の運命が、激動の時代のなかで交差していくお話

ユジンの覚悟やエミンの凛とした生きざまに、何度も胸が熱くなりました。

でも、正直なところ、もう一度最初から見直すかと言われると、「うーん……」って思ってしまうんです。

ストーリーがとても重くて、特に後半は切なさがどんどん積もって、心がギュッと締めつけられるような感覚。

ユジンとエミンの恋も、時代の流れのなかでどうにもならない部分が多くて、見ながら「どうか幸せになって」と願うばかり。

日本人として、当時の日本側の描写には複雑な気持ちになる場面もあって、見ながら「いたたまれない……」と思うことも。

でも、だからこそ、歴史の重みや、その時代に生きた人たちの覚悟が、すごくリアルに伝わってくるドラマだと思います。

もう一度見るのはちょっと勇気がいりますが、観てよかった名作です。

第12位 インサイダー

第12位は『インサイダー』。

司法修習生のキム・ヨハン(カン・ハヌル)が、信頼する上長の言葉に従って検察の汚職を暴くために、賭場に潜入。

正直、刑務所を出所するまではすごく引き込まれて「面白い!」って思ってました。

でも、それ以降の展開がちょっと複雑すぎました。

人間関係がどんどん絡み合い、急に過去のシーンに戻ったり、また現在に戻ったりするので、何がどうつながっているのか、正直わからなくなることが多かったです。

さらにカン・ハヌルが痛めつけられすぎて観ていられません。

ただ、ポーカーや賭博のシーンは本当に見ごたえがあって、カン・ハヌルのカードをさばく仕草や、勝負師のような目つきがすごくカッコよかったです。

個人的には学長ソンオ役のキム・サンホさんの演技がすごく好きで、彼のシーンが楽しみでした。

もう一度見ようとは思わないけど、一度は見ておいて損はない作品だと思います。

第11位 黒い太陽

『黒い太陽』は、ナムグン・ミン演じる国家情報院のエリート・ジヒョクが、記憶を失った状態で復帰し、内部の裏切り者を探していくというサスペンスアクションです。

脚本はパク・ソクホさんで、

  • パク・ハソン(スヨン)
  • キム・ジウン(ユ・ジェイ)
  • キム・ビョンギ(チョン・ミンホ)
  • チャン・ヨンナム(ト・ジンクス第二次長)
  • ユ・オソン(ユ・ジェイ)

といった実力派が勢ぞろい。

ナムグン・ミンはこのために肉体改造して、スーツの上からでもわかるほどムキムキで、アクションも迫力満点。

正直、彼のマッチョな姿を見るだけでも一見の価値はあるなって思いました。

ただ、正直に言うと、2度目はちょっと…という感じです。

毎回毎回人が死んで、裏切りが次々に出てくるので、だんだん「またか…」って疲れちゃうんですよね。

敵と味方がオセロみたいにコロコロ変わって、何が本当か分からなくなって、最後までスッキリしないところも正直ちょっと。

ユ・ジェイ(ユ・オソン)のキャラも、必要以上に現場に出てきて足手まといになるし、ちょっとエコ贔屓が過ぎたかなって思いました。

だから、面白いけど「2度目はいいかな」という感じです。

第10位 ボーイフレンド

『ボーイフレンド』は、ソン・ヘギョとパク・ボゴムという豪華キャストが共演した話題作ですが、正直「一度観たらもういいかな」と感じた方が多い作品のようです。

政治家の娘として窮屈に育ち、離婚を経験したホテル代表チャ・スヒョン(ソン・ヘギョ)と、明るく純粋な青年キム・ジニョク(パク・ボゴム)の12歳差の恋愛を描いています。

キューバでの運命的な出会いから始まる物語は美しいのですが、展開がスローテンポすぎて眠気との戦いになってしまう。

偶然の出会い→ハッとする→モジモジ→キス未遂というパターンが何度も繰り返されて、「早く進んで!」ともどかしくなります。

ボゴムの温かい演技や、氷のように凍ったヘギョの心が溶けていく過程は素敵なんですが、淡々としすぎていてハマりきれないんですよね。

携帯を見ながら流し見するにはちょうどいい作品ですが、食い入るように観たくなる展開ではないため、二度目を観る気にはなれない作品です。

第9位 アルハンブラ宮殿の思い出

『アルハンブラ宮殿の思い出』は、ヒョンビンとパク・シネという豪華キャスト、そしてスペインの美しいロケーションがすばらしいです。

また、斬新なARゲームという設定で最初はグイグイ引き込まれる作品でした。

IT企業社長のユ・ジヌ(ヒョンビン)がコンタクトレンズ型のゲーム機で体験するバーチャル世界は本当に衝撃的です。

グラナダの街並みに突如現れる刺客との決闘シーンには鳥肌が立つほど。ヒョンビンのカッコよさも健在で、最初の数話は一気見したくなる面白さ。

ただ、2度目はいいかなと思ってしまうのは、途中から「これ、全部ゲームの中の出来事なのかな?」と思うと感情移入が難しくなってしまうからです。

ゲームなのか現実なのか曖昧なまま進むストーリーに、だんだん疲れてきてしまいました。

それに、ジヌとボニータホステルのオーナー、チョン・ヒジュ(パク・シネ)の恋愛も、惹かれ合う過程がちょっと弱い。

あの二人はなんで好きになったのかいまだにわかりません。

全体的に暗い雰囲気が続くので、見終わった後にどっと疲れちゃいました。

一度観たら十分かなという感じです。

第8位 知ってるワイフ

「知ってるワイフ」は、チャ・ジュヒョク(チソン)とソ・ウジン(ハン・ジミン)の夫婦がタイムスリップで人生をやり直すファンタジーラブストーリーです。

序盤、走り回るジュヒョクの情けなさと、恐妻化したウジンのブチ切れっぷりがリアル。

大学時代の女神イ・ヘウォン(カン・ハンナ)の再登場もあって、最初の数話は正直かなり痺れる面白さでした。

ただ、その後は「やっぱり元の妻が一番大事」という予定調和の流れが見えてきて、タイムスリップ設定のわりに伏線回収が甘く、矛盾も多めです。

チャ・ジュヒョクの自己中で幼稚な行動がずっと続くので、共感よりイライラが勝ってしまいます。

イ・ウニ役の母親を演じたイ・ジョンウン(イ・ジョンウン)や、イ・ヘウォン(カン・ハンナ)の可愛さなど、キャストの魅力で最後まで見られるドラマではあります

全22話のわりに中盤以降は冗長で、2回目をじっくり見返したいかと言われると微妙です。

気軽に一度楽しむにはちょうどいいけれど、二度目はそこまで…と感じてしまう作品でした。

第7位 シンデレラと4人の騎士<ナイト>

『シンデレラと4人の騎士<ナイト>』は、イケメン御曹司たちとのキラキラしたラブストーリー。

初見はとても楽しめる作品です。

ウン・ハウォン(パク・ソダム)を中心に、カン・ジウン(チョン・イル)、カン・ヒョンミン(アン・ジェヒョン)、カン・ソウ(イ・ジョンシン)という豪華キャストが繰り広げる恋愛模様は胸キュン必至でした。

ただ、二度目となると正直「もういいかな」という気持ちになります。

その最大の理由は、展開がベタで予想しやすいところです。

財閥御曹司と貧乏ヒロインというシンデレラストーリーは王道すぎて、一度見たら結末まで頭に入ってしまいます。

さらに、4人の騎士といいながら実際は主要2人に偏っていて、チェ・ユンソク(チェ・ミン)はほぼ空気状態なのも残念でした。

第6位 太陽の末裔 Love Under The Sun

『太陽の末裔』は、軍人のユ・シジン(ソン・ジュンギ)と外科医のカン・モヨン(ソン・ヘギョ)の運命的な恋を描いた大ヒット作です。

確かに映像のスケール感は圧巻で、お金のかかった豪華な制作が伝わってきますよね。

でも正直、一度観たらもういいかな。

その理由は、まずシジンの軽口が気になって、会話の内容が薄っぺらく感じてしまったことです。

特に危険地域でモヨンがミニスカにハイヒールって演出も雑すぎて、現実味がなくて入り込めませんでした。

逆に、サブカップルのソ・デヨン(チン・グ)とユン・ミョンジュ(キム・ジウォン)が最高すぎて、むしろこの2人の恋愛だけで1本作って欲しいくらい!

ミョンジュの真っ直ぐさと、デヨンがアイドルにデレデレするギャップも最高で、メインより断然こっちに感情移入しちゃいました。

第5位 悪霊狩猟団カウンターズ2

『悪霊狩猟団カウンターズ2』は、新たな能力や仲間が増えてスケールアップしているのに、正直「二度目はいいかな」と思ってしまった作品です。

前作では、ソ・ムン(チョ・ビョンギュ)の成長物語が軸になりつつ、カ・モタク(ユ・ジュンサン)やト・ハナ(キム・セジョン)、チュ・メオク(ヨム・ヘラン)たちのエピソードもバランス良く描かれて爽快感がありました。

でもシーズン2は、全体的に行き当たりばったり感が強くて、カウンターズが軍師不在の脳筋チームに見えてしまいます。

ソ・ムンのチート級パワーで「ムンの奇跡」が何でもアリになってしまい、ユン役たちも会議してるか薄れていくか…で、天界サイドのワクワク感もダウン。

新メンバーのナ・ジョクボン(ユ・インス)も、鼻が利く設定は面白いのに、キャラとしてのインパクトはもう一歩という印象でした。

マ・ジュソク(チン・ソンギュ)の悲劇も引っ張りすぎて、母親が出てくるたびに「またこの流れか…」と少ししんどくなってしまったのも本音です。

ただ、悪役のピルグァンを演じたカン・ギヨンの怪演ビジュアルはかなりハマっていて、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」とのギャップも含めて見応えがありました

最終回はドキドキでソ・ムンがとにかくかっこよかったので、一度目は十分楽しめます。

ただ、全体的に情緒不安定な印象が強かったので、「シーズン1が神レベルだった分、2周目まではいいかな…」というのが、個人的な正直な感想です。

第4位 SweetHome2

「Sweet Home 2」は、1作目がすごく面白かった分、2作目もすごく期待しましたが、正直「2回目はいいかな…」。

グリーンホームの住人たちがモンスターと戦うあの緊迫感は健在でした。

しかし、話が広がりすぎて、登場人物が増えて「この人誰だっけ?」となる場面がけっこうあったようです。

ソン・ガン演じるチェ・ヒョンも、1作目みたいに中心にいる感じじゃなくて、あんまり出てきません。

手がずっと翼になってるのも気になる。

代わりに消防官のオリキャラ(パク・ギュヨン演じるユ・ギョンス)が急に前面に出てきて、話がそっちに持っていかれて、ちょっと「??」って感じに。

軍人や実験、母親の過去とか、面白い要素はちゃんとあります。

でも終盤にかけてまた盛り返してきて、「ああ、ここからか!」って感じだし、最後のあの展開は「続編絶対あるやろ」と思わせる終わり方。

1作目がすごく面白かったからこそ、2作目は「うーん…」ってなっちゃう部分もありました。

グリーンホームの閉鎖的な世界観が好きだった分、外の世界が広がったのは新鮮だったけど、ちょっと複雑すぎて、2度見はちょっとしんどいかな。

第3位 地獄が呼んでいる2

「地獄が呼んでいる2」は、4年後の世界で、パク・ジョンジャ(キム・シンロク)が復活。

新真理会と政府が新たな神のシンボルとして利用しようとする流れや、ミン・ヘジン(キム・ヒョンジュ)率いるソド、矢じりの暴走。

そしてチョン・ジンス議長(シーズン2ではキム・ソンチョル)の復活など、設定だけ見ると相当攻めていて面白いです。

ただ、シーズン1に比べると、話の軸がぼやけて「結局、誰の物語なの?」と感じる場面が多かったです。

「地獄とは何か」「告知の正体」など一番知りたい部分がほとんど解明されないまま終わるので、見終わってもスッキリしませんでした。

視聴中に「あれ、何がどうなってこうなったんだっけ?」と混乱することが多くて、ストーリーを味わうより情報を追うだけになってしまった印象です。

ムン・グニョン(役名:ソン・ソヒョン)が久々に見られたのは嬉しかったですし、カルト化した矢じりの狂気や、終盤の派手なシーンなど、一度目の視聴としては「おお、ここはすごい!」と思えるところもちゃんとあります。

でも、全体としては「謎は謎のまま」「モヤモヤもそのまま」終わってしまった印象。

「物語の意味を知りたくてもう一度じっくり見直したい」というより、「一応最後まで見たから、続き(シーズン3)が出たらその時考えようかな」くらいの温度感です。

第2位 イカゲーム2.3

『イカゲーム シーズン3』は、世界的な大ヒットを記録したシリーズの完結編として大きな期待を集めました。

しかし正直なところ「一度観たらもういいかな」と思ってしまった作品でした。

主人公ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)を中心に、フロントマン(イ・ビョンホン)、ミョンギ(イム・シワン)、デホ(カン・ハヌル)、ジュノ(ウィ・ハジュン)、ノウル(パク・ギュヨン)といった魅力的なキャストが揃っていたものの、シーズン2よりも面白さが減ってしまったという声が多数上がっています。

最大の問題は、風呂敷を広げすぎてしまったことでしょう。

参加者視点、島の捜索視点、狙撃手視点と複数の視点を同時進行させた結果、物語がごちゃごちゃして見辛くなってしまいました。

特に終盤は視点が頻繁に切り替わるためテンポが悪く、デスゲームの緊張感よりも「家族リアリティショー」のような人間ドラマばかりが前面に出てきています。

結局、何を見せたいのか分からなくなっているようです。

親しみを持っていたキャラクターたちが次々と死んでいく展開も辛く、1.5倍速で観たという人もいるほど。

唯一、ヒョンジュ(パク・ソンフン)だけは筋の通ったキャラクターとして好印象でしたが、それだけでは物足りません。

シーズン1の鋭さや残酷さは完全に失われ、「これなら1で終わっていた方が良かった」という結論に至ってしまいました。

第1位 ペントハウス

ペントハウスは、とにかく一度見始めると止まらない中毒性のあるドラマでした。

セレブたちが暮らすヘラパレスで、シム・スリョン(イ・ジア)が少女の転落を目撃するところから、一気にドロドロした世界に引きずり込まれます。

オ・ユニ(ユジン)とチョン・ソジン(キム・ソヨン)の因縁、高校時代から続くライバル関係が娘同士にも受け継がれていく展開は、本当に目が離せませんでした。

ただ、正直「2度目はいいかな」と感じたのも事実です。

面白くないからではなく、面白すぎて体力がもたないからです。

話数が多く、とにかく長い上に、回想シーンがかなり多めでテンポが悪く感じるところもありました。

チュ・ダンテ(オム・ギジュン)やハ・ユンチョル(ユン・ジョンフン)、イ・ギュジン(ポン・テギュ)たち大人も子どもたちも、ほぼ全員が問題あり。

ソジンと娘のハ・ウンビョルの壊れたような演技は見どころですが、みんなが常にギャーギャー怒鳴っていて、いじめシーンもかなりしつこい。

「続きは気になるのに、登場人物全員にイライラする」という、なんとも不思議な視聴体験も味わえます。

一度目は勢いでめちゃくちゃハマって完走したけれど、「あのカオスは一度でお腹いっぱい」というタイプの作品でしょう。

まとめ

どの作品も決して「つまらない」わけではなく、一度は見てよかったと思える完成度の高いドラマばかり。

ただ、テーマの重さや感情の消耗度、展開のインパクトの強さゆえに「二度目は難しい」と感じられるのが正直なところです。

韓国ドラマの多様な魅力を楽しむうえで、こうした再視聴できない名作もまた、忘れられないドラマになるのかもしれません。