復讐劇

韓国ドラマ!手ぬるい最終回の復讐劇にがっかりした3作!

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復讐劇って期待して見始めて最終回で「え、それで終わり!?」ってガッカリしちゃうことありませんか?

韓ドラの復讐は派手なはずなのに、最終回が手ぬるくてスカッと感ゼロ…。

今回は、そんな復讐が中途半端で残念な最終回の韓国ドラマ3作をピックアップしました!

見ててイライラしたポイントなど共感していただけるとうれしいです。

この記事はネタバレを含みます。

もしも、まだ「財閥家の末息子」「アゲイン・マイ・ライフ」「トリガー(キムナムギル主演)をご覧になってないのならそっとこのページを閉じてください。

さらに、これからご紹介させていただく3作品は、メガヒットしたドラマです。

多くの方が絶賛されており、このページに書かれていることはあくまでも個人の感想だということをご了承ください。

手ぬるい最終回の復讐劇にがっかりした韓国ドラマ3作!

①財閥家の末息子

韓国ドラマ『財閥家の末息子(Reborn Rich)』は、2022年に放送され、最高視聴率26.9%を記録した大ヒット作です。主演は言わずと知れたソン・ジュンギ

華やかなキャスティングと、転生×復讐という最強設定で放送前から大きな話題を集めました。

ところが、実際に全話を見終えた視聴者の間では「思っていたより復讐が手ぬるい」「最終回に納得できない」という声が多く聞かれました。

視聴前の期待値が高すぎた分、肩透かしを感じた人も少なくなかったようです。

転生から始まる復讐劇のはずが…

物語の主人公ユン・ヒョヌ(ソン・ジュンギ)は、財閥スニャングループの忠実な社員。

しかしある日、裏切りに遭い命を落とします。

ところが次の瞬間、彼はスニャン家の末息子チン・ドジュンとして転生するのです。

未来を知る立場となったヒョヌ(=ドジュン)は、過去を変えて復讐を果たそうと動き出します。

序盤の設定は完璧だったと思います。

第2話から一気にストーリーが動き、未来の知識を使って財閥の権力争いを勝ち抜くドジュンの姿はまさに痛快

この頃の緊張感とスピード感はワクワクさせられましたね。

しかし中盤以降、復讐が思ったほど鋭くない。

策略戦のはずが、いつの間にかビジネスドラマに寄っていってしまうのです。

「ヒョヌが何のために転生したのか?」という核心が薄れていき、復讐の快感より企業合併の難しさが目立ってしまったように感じました。

最終回の改変にファンから賛否両論

本作が「つまらない」と言われる最大の理由は、やはり最終回の展開でしょう。

原作ウェブ小説では希望ある結末だったのに、ドラマ版では大きく改変。韓国SNSでは「ご都合主義がすぎる」「ここでそのオチ?」という投稿が相次ぎました。

特にがっかりしたのは、ドジュン(=ヒョヌ)の復讐が中途半端な形で終わってしまう点です。

これまでの努力も、積み上げた伏線も、最後にふわっと消えていく。

スニャン家との決着も曖昧で、「結局、彼は何を得たのだろう」と虚無感すら残りました。

演技だけが救い――圧巻のイ・ソンミン

そんな中でも、キャスト陣の演技は圧倒的に素晴らしかったと思います。

特にスニャングループの会長チン・ヤンチョルを演じたイ・ソンミン

彼の一挙手一投足に緊張感が走り、圧倒的な存在感を放っていました。

「このドラマは彼のためにある」と感じた人も多かったのではないでしょうか。

歴史×企業ドラマとしては優秀、だが復讐劇としては弱い

『財閥家の末息子』が評価されたもう一つの理由は、実際の韓国現代史とのリンクです。

IMF危機、ITバブル、さらには政財界の癒着問題など、社会派の要素が随所に散りばめられていて、歴史ドラマとしての見応えは十分あります。

ただ、その分「個人の復讐」というテーマがどんどん薄れていくのが惜しかった。

序盤に感じた痛快さは失速し、後半は経済ドキュメンタリーのよう。

復讐劇を期待していた視聴者には、物足りなかったと言わざるを得ません。

「転生して過去をやり直す」ほどの奇跡を手にした主人公なら、もう少し強烈で爽快な結末を見せてほしかったですね。

『財閥家の末息子』は、企画・テーマ・演技のどれもが超一流。

にもかかわらず、脚本の甘さと復讐のぬるさで満足度が下がった作品だと思います。

15話までは本当に名作級でした。

それだけに、最後の1話で「うそでしょ…?」と感じた人は多いはずです。

個人的には、「復讐の完成度ではなく、人生を見つめ直すヒューマンドラマとして見ると楽しめる」と思います。

ただ、あの壮大な設定を見せられてしまうと、どうしても痛快なカタルシスを求めたくなってしまいますよね。

結局、燃え切らなかった復讐劇だったと言えます。

それがこの作品の印象として残りました。

ただ、『財閥家の末息子』には続編が約束されています。

最終回はシーズン2の伏線だと思えば納得でいる部分もありますよね。

他の方はこのような感想を寄せていましたのでご覧ください。

ストーリーは面白くて見飽きなかったけど、最後に目的を達成する場面があまりにもアッサリしていて残念。16話にわたって復讐の物語を積み重ねているのに残念。創業者会長とのやりとりが一番面白かったけど、それも認められたいのか復讐なのかよくわからないところがあったな。

引用:レビューサイトfilmarks

良くできているドラマ。
イ・ソンミンに引き込まれたー。
酷評多いですが、私はラストまで含めてお気に入りどす。

引用:レビューサイトfilmarks

②アゲイン・マイ・ライフ

2022年に放送された韓国ドラマ『アゲインマイライフ(Again My Life)』。

主演はイ・ジュンギ、そして圧倒的な悪役としてイ・ギョンヨンが登場します。

脚本のテーマは「死からの再スタート」「巨大悪へのリベンジ」という本来なら胸のすく設定。

それなのに、どうしてここまで「手ぬるい」と感じてしまったのでしょうか。

序盤の引き込みは完璧。しかし中盤から失速

第1話の展開は実にスリリング。

正義感あふれる熱血検事キム・ヒウ(イ・ジュンギ)が、時期大統領候補チョ・テソプ(イ・ギョンヨン)の不正を暴こうとするも、逆に殺し屋ドクターK(ヒョン・ウソン)に屋上から突き落とされる。

死んだはずのヒウが“人生をやり直す”ことになるというプロローグは、まさに期待の一言でした。

高校時代に戻ったヒウが死んだ両親を再び抱きしめるシーンは涙なしには見られません。

ここで視聴者の心をがっちり掴んだはずです。

ところが物語が進むにつれて、彼の復讐があまりにも計画的で冷静、そして淡々としすぎました。

もっと狂気を感じるような、命を懸けた復讐を見たかったのに、ヒウのやり方はまるで実務的正義の遂行という印象。

もう少し心の揺らぎや葛藤が見えたら、ずっと深みが出たでしょう。

“悪の帝王”チョ・テソプがあっけなさすぎる結末

チョ・テソプは、実に強烈な悪役でした。

表向きはクリーンな政治家、しかし裏ではキングメーカーとして暗殺まで指示する冷酷無比な存在。

イ・ギョンヨンの怪演は見事だったと思います。

なのに最終回での“自らの命を絶つ”という幕の下ろし方が、あまりに味気なく法で裁くなり世間の人に本性を明らかにするなどしてほしかったです。

長い闘いの果てに、ヒウがテソプを法や策略で追い詰める構図は理解できますが、視聴者としては「この程度で本当に終わり?」という拍子抜け感が残ります。

特にヒウが直接「復讐を遂げた達成感」を得る場面がないため、積み重ねた16話分の緊張が一気に抜け落ちてしまった印象でしたね。

ヒロインたちの存在感が中途半端

キム・ヒア(キム・ジウン)やキム・ハンミ(キム・ジェギョン)といった女性キャラクターも多く登場しましたが、全体的に「お飾り程度」だったのは否めません。

特にヒアはヒウの理解者として重要な立ち位置にいたはずなのに、恋愛要素としても、戦略パートナーとしても中途半端。

ラストでの婚約発表も唐突で、驚きましたよね?

もう少し関係性を深める描写が欲しかったところです。

ストーリーの余韻と“次なる悪”の登場

最終話で新たに姿を現した帝王グループのチョン・ホリョン会長(ペ・ジョンオク)。

あのワンシーンだけで新しい“闇の世代交代”を匂わせて終わりましたが、これもやはりスッキリしないポイントと言えます。

結果的に「結局悪はなくならない」という現実的メッセージなのか、それとも続編への布石なのかそこが曖昧でした。

イ・ジュンギの演技と瞬間的名場面たち

とはいえ、イ・ジュンギの表情演技はやはり圧巻でした。

冷徹な計算の裏にある“正義への執念”が時折にじみ出る瞬間

特に敵を見据える眼差しには鳥肌が立ったほどです。

個々のエピソードを切り取ると、確かに名場面も多いです。

ただ、それだけに、『アゲインマイライフ』は「正義とは何か」を問いかける壮大なテーマを持ちながらも、復讐劇としては温度が足りなかったと思います。

正義が勝つドラマを見たというより、“優等生が計画的に敵を排除した物語”のような印象が最後まで残ってしまいました。

ただし、“死を越えてでも正義を貫こうとする姿勢”には強く共感できます。

だからこそ、より痛快で、心を揺さぶる復讐劇であってほしかったですね。

視聴者の多くが、きっと同じ思いだったのではないでしょうか。

他にも下記のような意見もありました。

ギリギリまでチョ・テソプが不滅イメージ強すぎて、絶対どこかで生きているでしょ感が拭えずモヤモヤしてしまって笑笑
キム・ヒウはちゃんと復讐したはずだよ…と言い聞かせてる自分がいる。
害悪は後から後から湧いて出るって締め括りなんだろうけど、ワンチャン撫でてるおじさんよく見たらチョ・テソプじゃね!?くらいのカットどっかであっても面白かったかも🤭そしたらシーズン2必要になっちゃうか…

引用:レビューサイトfilmarks

全体的に面白かった。
ラストがもう少し違ったらもっと良かったな。

引用:レビューサイトfilmarks

③トリガー(キム・ナムギル主演)

Netflixで配信されたキム・ナムギル主演ドラマ『トリガー』。

違法銃器を題材にした社会派アクションとして注目を集め、キャストもキム・ヨングァンやキム・シヒョンなど実力派が揃っていました。

にもかかわらず、正直、期待していた復讐の爽快感は感じられませんでした。

銃を持たない正義から「説教」にすり替わった物語

物語は、警察官のイ・ド(キム・ナムギル)が違法銃流通を追ううちに、地下の武器ブローカームン・ベク(キム・ヨングァン)と出会うところから始まります。

かつて義のために動いていたはずのムン・ベクは、社会の不条理に絶望し、自らの正義を貫こうとする。

そんな設定に胸が躍った人も多いでしょう。

ところが、進むにつれて物語の焦点が銃規制や倫理の説教にシフトチェンジ。

ムン・ベクの怒りや悲しみが描き切られず、最終回ではあっけなく「未解決のまま終幕」となりました。

この展開には、釈然としない思いを抱いた視聴者も多いのではないでしょうか。

キャストの熱演は光るのに、脚本がぬるい

キム・ナムギルの演技は、相変わらず深く重みがありました。

正義に疲れ切った警官の瞳の奥の虚無を演じられる俳優は、そう多くないと思います。

一方のキム・ヨングァン演じるムン・ベクも、「壊れた理想主義者」としての狂気を漂わせていました。

にもかかわらず、脚本はその狂気を中途半端に扱ってしまった印象です。

本来ならイドとムンベク、どちらの引き金が正しいのかを突き詰めてほしかったのに、最終回ではどちらも生き延び、問題も解決しないまま。

社会派メッセージを残すつもりだったのでしょうが、結果としては「なんとなく良いことを言って終わった」程度の印象に留まりました。

見ごたえのあるシーンもあった

もちろん、全てが残念だったわけではありません。

集会会場で銃撃が起きるシーンの緊迫感は圧巻で、白煙の中でムンベクが撃たれる場面には思わず息を呑みました。

また、看護師ソヒョン(キム・シヒョン)が犯行を思いとどまるくだりでは、人間の理性と暴力の境界を巧みに描いていたと思います。

ただ、その後の展開があまりに安易。

看護師はこれまでいじめてきた人たちに立ち向かったのでしょうか?

あれほど執拗に視聴者にいじめシーンを見せつけておいて銃を国に返還して終わり。

「なんやねんそれ」と思いました。

銃を使わなくてもいじめに立ち向かったというシーンが観たかったです。

結局このドラマが言いたかったのは何?

銃を持っても、誰も救われない。

と言いたかったのでしょうね。

それは分かるのですが、視聴者が求めていたのは道徳の講座ではありません。

怒りの行方だったはずです。

銃を使った人たちはこれまで理不尽にも迫害されてきた人たちです。

また、幼いころに左目を失ったムンベクが復讐の果てにこんなことをやらかしてしまったのか?

何一つ明確な回答が描かれていない脚本が、この作品の最大の弱点だと思います。

最終話でイドが少年を抱きかかえる場面は確かに美しかったです。

けれど、美しいシーンでなにもかもが終わりにできると思ったら大間違いです。

イ・ドを幼いころから見守ってくれたトミョン派出所の所長チョ・ヒョンシク(キム・ウォネ)の一見にしてもあまりに手ぬるく、痛みや哀しみを掘り下げきっていません。

キム・ナムギルの渋さとキム・ヨングァンの狂気が交錯する瞬間にもっと焦点を当てていたら。

そして、ひとつひとつの復讐劇をもっと丁寧に描いていたら。

銃を使ってしまった人たちのその後が詳しく描かれていたら。

このドラマはきっと伝説になっていたでしょう。

とはいえ、ムンベクが生き延びた結末が次シーズンへの伏線なら、まだ希望はありますね。

続編では、もっと深い闇への本気の復讐を見せてほしいと思います。

こちらのようなレビューもあがっていました。

このドラマはもうキム・ヨングァンの魅力を伝えるプロモーションと言っても過言ではない。2つのペルソナを入れ替える複雑なキャラクターのムン・ベクを完璧に演じてると思う。

その上で無邪気でかわいいヨングァン、やたら深いVネックのセクシーなヨングァン、華麗なガンアクションのヨングァンに出会い、観終えたあとにはすっかりファンになるくらいには一見の価値あり。

引用:レビューサイトfilmarks

でも、あの子は、なぜ、あの場所に
銃をもっていたのか?
なぜ親といなかったのか?
最後に、イ・ド警官が迎えにいったのも
気がかりにはなる。

これ以上に同じ展開は、ちょっと
勘弁してほしいが、次のシーズンがあれば
見てみたい気もする。

引用:レビューサイトfilmarks

まとめ

どの作品も途中までは復讐の火種が燃えてただけに、残念な最終回が余計に悔しいですよね。

でも、そんなハズレも韓ドラの味かも。

次はガチスカッと系でリベンジしましょう!

皆さんの「手ぬるい!」体験もコメント待ってます。

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