胸キュン待ちで終わった韓国ロマンスBEST3!超正直レビュー

韓国ドラマを見るとき、誰しも期待するのが「ここで絶対キュンとくるはず!」という至福の瞬間ですよね。
しかし、設定やキャストは完璧なのに、なぜかラストまで「胸キュン」が不発に終わる作品も。
今回は、面白さは確かなのに「もっと恋愛でときめきたかった!」と、視聴後に正直な肩透かしを食らってしまった作品を厳選しました。
韓ドラファンの皆さんと分かち合いたい、そんな「胸キュン待ち」で終わった韓国ロマンスBEST3をレビューします!
第3位『憎たらしい愛』

物語は、刑事役のイメージから抜け出せないトップ俳優イム・ヒョンジュン(イ・ジョンジェ)と、政治部から芸能部へ異動になった記者ウィ・ジョンシン(イム・ジヨン)を中心に展開します。
最悪の出会いは「深夜の裏口」から始まった

二人の出会いは、ヒョンジュンが極秘で参加していた、ある政治家の隠し資金パーティーの会場裏です。
政治部時代の勘が抜けないジョンシンは、裏口から出てきた人物を「汚職に関わる政治家」だと勘違いし、隠し撮りを敢行。
しかし、そこにいたのは刑事ドラマの役作りのために、あえて人目を避けて場に潜入していたヒョンジュンでした。
ヒョンジュンは「役作りを邪魔された」と激怒し、ジョンシンは「不審な動きをするスターを見つけた」と記事にしようと食い下がる。
これが、二人の泥沼な関係の幕開けです。
なぜ二人はこれほど衝突するのか?
その後、ジョンシンが芸能部に強制異動させられたことで、二人は「取材対象」と「記者」として再会します。
ヒョンジュンは「自分を刑事役の記号として消費するメディア」を嫌悪しており、ジョンシンは「スターという仮面を被った傲慢な男」だと彼を敵視。
「記事を書きたい記者」vs「隠したい俳優」という構図で、顔を合わせれば仕事論を盾に言い合いを繰り返すというわけです。
【ココが惜しい!①】ケンカップルなのに「恋の温度」が上がらない

二人の衝突はテンポこそ抜群ですが、常に「取材対象と記者」という仕事の議論で終わってしまいます。
「言い合い」の後に、ふと相手の人間性に触れて沈黙してしまうとか、去り際にわざわざ振り返って相手の様子を確認するといった、物語が一段落した後の余白の演出が足りません。
【ココが惜しい!②】ヒロインの「記者としての強さ」が壁になっている

ウィ・ジョンシンは、政治部時代に汚職事件を追っていた執念を、そのままヒョンジュンへの追及にぶつけます。
密室での取材シーンでも、ジョンシンは「あなたのアリバイはどうなってるの?」と詰めるばかり。
ここで「そんなに強く言ったあとに、実は相手のネクタイが曲がっているのが気になって目が泳ぐ」といった、隙のある演出があれば、視聴者の心も安心。(笑)
強すぎる「正義感」は、ヒロインの可愛げを隠してしまっています。
【ココが惜しい!③】イ・ジョンジェの「好き漏れ」が足りない!
トップ俳優イム・ヒョンジュンを演じるイ・ジョンジェは、自身のプライドを傷つけられることへの抵抗感が強く、記者を追い払うことに必死です。
第8話の撮影現場で見せる冷徹な表情も、彼なりの防衛本能として理解はできるのですが、ジョンシンを見送る視線に「呆れ」以上の「執着」や「切なさ」がもっと欲しかったです。
第2位『魔法のランプにお願い』

千年以上眠っていたランプの精ジーニー(キム・ウビン)と、感情を持たない女性キ・ガヨン(ペ・スジ)。
この設定、韓ドラ好きの心をくすぐりますよね。しかも脚本は『トッケビ』のキム・ウンスク、演出は『ザ・グローリー』のアン・ギルホ。
さらに、あの『むやみに切なく』以来、9年ぶりのキム・ウビンとペ・スジの共演とくれば、期待するなという方が無理というものです!
なぜこの二人は「胸キュン」に届かないのか?
結論から言うと、このドラマは「恋の甘さ」よりも「願いと欲望」という、ファンタジー特有の哲学的な問いが物語のメインを占めているからです。
【ココが惜しい!①】感情のないヒロインという「壁」
キ・ガヨン(ペ・スジ)の最大の特徴は「感情を持たない」こと。
物語が進むにつれて少しずつ彼女が変化していく様子は、もちろん丁寧です。
でも、私たちが見たいのは、ふとした瞬間に頬を赤らめたり、相手の視線にドキッとしたりする「恋する乙女の顔」ですよね。
例えば、ジーニーにランプの魔法で守られるシーンなど、本来ならキュンとするはずの場面でも、ガヨンはあくまで冷静。
もっと「感情を殺しているはずなのに、視線だけは彼を追いかけてしまう」というような、言葉にできない「恋のノイズ」を強烈に見せてほしかった!
【ココが惜しい!②】「ジーニー様」の余裕が逆に距離感を生む

ジーニー(キム・ウビン)のキャラクターも独特です。
人間を試すような意地悪さや、ミステリアスな空気感はキム・ウビンのハマり役です。
でも、恋愛相手としては「安心感」より「翻弄される不安」が先行してしまいます。
特に、彼が自分の正体を隠してガヨンに近づく第6話付近の展開など、もっと二人の距離がゼロになるような「不意打ちの接近」があれば良かったのに。
どうしても「魔法の力を操る超越者」と「翻弄される人間」という関係性から脱しきれず、大人の恋愛というよりは、不思議な神話を見ているような気分になってしまうんです。
【ココが惜しい!③】豪華キャストゆえの「分散」
ミジュ(アン・ウンジン)やスヒョン(ノ・サンヒョン)といった、演技派で濃いキャラクターたちが次々と登場するのも本作の魅力です。
でも、そのぶん世界観が広がりすぎて、視聴者が一番求めているはずの「ジーニーとガヨンの二人だけの甘い時間」が削られてしまっている印象。
『魔法のランプにお願い』は、ファンタジー作品として非常に質が高く、不思議な余韻が残るドラマです。
ただ、「今日はとびきり甘い恋愛ものが見たい」と思って再生すると、思っていたベクトルとは違う方向に物語が進んでいくことに戸惑うかもしれません。
第1位『初、恋のために』

母と娘、二世代にわたる初恋。これ以上ないほどロマンチックな設定ですよね。
建設現場で働くシングルマザーのイ・ジアン(ヨム・ジョンア)と、その初恋相手で建築設計士のリュ・ジョンソク(パク・ヘジュン)。
そして娘のイ・ヒョリ(チェ・ユンジ)と、花農家の青年リュ・ボヒョン(キム・ミンギュ)。
設定だけ見れば、大人の落ち着いた再会ロマンスと、初々しい若い恋の二段構えで「胸キュン浴び放題」の予定でした。
しかし、「胸キュン」を期待して再生ボタンを押した私たちが、たどり着いたのは「人生の深み」という名の、あまりにも切実で温かい現実。
【ココが惜しい!①】ロマンスの温度が「人生の疲れ」で相殺される

この作品の最大の難関(?)、それはヒロインであるジアンの背負っている人生の重さです。
ヨム・ジョンアさんの演技が凄まじすぎて、彼女が画面に映るたびに「恋」より先に「苦労」と「責任」が透けて見えるんです。
ジョンソク(パク・ヘジュン)との再会シーンも、本来ならドキドキするはずの場面なのに、二人とも「過去の傷」や「現在の生活の悩み」を背負いすぎていて、恋愛というよりは「戦友の再会」のような空気が漂う。
もうちょっとだけ、仕事や子育てを忘れて、ただの「男と女」に戻る瞬間があれば、もっと甘いときめきが生まれたのではないでしょうか。
【ココが惜しい!②】「初恋」の響きと、現実の「生活感」

第7話のトソン村での夕食シーンなど、ジョンソクの優しさが垣間見える場面はいくつもあります。
でも、それが「恋のときめき」ではなく「生活の安心感」として着地してしまうのが、このドラマの罪深いところです。
「明日の仕事はどうする?」「娘の体調は?」といった切実な会話がロマンスを上書きしていき、気づけば視聴者の目線は「二人の恋の行方」から「この人たちが無事に明日を迎えられますように」という祈りに変わってしまいます。
私たちはキュンとしたかったのに、いつの間にかエールを送っている。
そんな現象が起きるのです。
【ココが惜しい!③】若い恋こそ、もっと「甘いスパイス」を!

娘世代のヒョリ(チェ・ユンジ)とボヒョン(キム・ミンギュ)の関係も、期待した「キラキラ感」とは少し違いました。
ボヒョンの爽やかさは素晴らしいのですが、二人とも人生の岐路に立っているため、どうしても自分探しの議論に終始してしまう。
花農場という最高にロマンチックな場所を舞台にしているのに、せっかくの美しい花々も「背景」にとどまり、二人の恋を後押しする「恋の小道具」になりきれていません。
ここで一回、思い切りベタな「予期せぬ雨宿り」や「不意の接近」があれば、この作品の胸キュン偏差値は跳ね上がっていたと思います。
母娘の絆や、一度折れた心が再び立ち上がるまでの過程を描くヒューマンドラマとしては、120点満点。

ただ、私たちの目的は「胸キュン」でした。
タイトルが『初、恋のために』と銘打たれている以上、もう少しだけ「恋」に溺れる時間をサービスしてくれても良かったのではというのが本音です。
気に入ったドラマが見つかるといいのですが、もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。
X→かよよんちゃん













