これから紹介するドラマはどれも高視聴率で大ヒットしたドラマです。

多くの方が感動し、絶賛している大人気ドラマになります。

しかし、筆者は面白いと感じませんでした。

あくまでも筆者の個人的な感想なので、あなたにとっては傑作だったかもしれません。

その時は「面白くないなんて感じる人もいるんだね」なんて感じで大きな心で温かく見守ってください。

【Netflix】面白くなかった韓国ドラマランキングTOP10!サスペンス篇!

第10位 イカゲーム3

『イカゲーム シーズン3』(監督・脚本:ファン・ドンヒョク)は、あの社会派デスゲームとして世界中を熱狂させたシリーズの完結編。

……のはずでしたが、正直なところ「これはもうシーズン1で終わっておけば良かったのでは?」というのが率直な感想です。

ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)の参加者視点に加え、ファン刑事ジュノ(ウィ・ハジュン)の島探索、そして新たに登場する狙撃手の物語。

視点を増やしすぎた結果、物語がごちゃついてしまいテンポが悪化。

肝心のゲームの緊張感よりも、取って付けたような人間ドラマが前面に出てしまった印象です。

特に終盤は赤ちゃんの登場により展開が読めてしまい、クライマックスなのにまったく盛り上がらず。

ギフンの最期もあっけなく、「あの熱量はどこへ?」と思わず首をかしげてしまいました。

フロントマン/イノ(イ・ビョンホン)の動機も掘り下げ不足で、結局何がしたかったのか不明瞭。

壮大なテーマを詰め込み過ぎた結果、シリーズの魅力だった残酷な社会風刺が薄まってしまったのが残念でした。

意欲は感じるけれど、まとまりきらなかった最終章です。

第9位 悪霊狩猟団カウンターズ2

第9位の「悪霊狩猟団カウンターズ2」(Netflix)は、前作があまりにも完成度が高かっただけに、期待値とのギャップが大きく「面白くなかった」と感じた人が多かったようです。

主人公ソ・ムン(チョ・ビョンギュ)がさらに強くなり、チート級の能力で悪霊を倒していく姿は爽快なはずでした。

ところが、何でもムンの奇跡で片づけてしまう展開には少し白けてしまいました。

ハナ(キム・セジョン)やド・ハナ(ヨム・ヘラン)、カ・モタク(ユ・ジュンサン)といったチームのやり取りもシーズン1のような一体感が薄れています。

行き当たりばったりな作戦が多かった印象です。

新キャラのマ・ジュソク(チン・ソンギュ)やピルグァン(カン・ギヨン)なども登場しました。

しかし、感情の振れ幅が大きく、物語があっちこっちに揺れてまとまりが欠けていました。

個人的には、カン・ギヨンの悪役っぷりはハマり役だったと思います。

アクションは相変わらず迫力満点。

それでも、前作のように心が熱くなる“成長ドラマ”感が薄れたのが残念でした。

いいシーンが散りばめられているだけに、全体のテンポや構成がもう少し練られていれば…と惜しさが残る作品です。

第8位 京城クリーチャー

1945年のソウル(当時の京城)を舞台にしたNetflixドラマ『京城クリーチャー』は、怪物と人間の欲望を交錯させた壮大なスリラー

…のはずが、期待したほど盛り上がらず肩すかしを食った作品でした。

主人公チャン・テサン(パク・ソジュン)とユン・チェオク(ハン・ソヒ)の奮闘は熱いのです。

しかし、ストーリーが長く感じられ、何度も同じ展開を繰り返すような狼少年状態で感情移入しづらいのが正直なところです。

豪華キャストと重厚な映像美に惹かれて観始めたものの、テンポの遅さと説明過多で「いつ面白くなるの?」と思ってしまいました。

さらに、日本統治時代を描く中で登場する日本人役のカタコトの日本語がどうしても気になってしまいます。

リアリティより違和感が勝つ場面も。前田さん役の俳優だけは比較的自然でしたが、

全体的には字幕が欲しいレベルでした。

戦争と怪物、愛と欲望というテーマは壮大で見応えはあるものの、怪物退治なのか家族愛の話なのか焦点がぼやけてしまった印象。

これ、結局どんなドラマだったっけ?と混乱してしまう部分も。

パク・ソジュンやハン・ソヒのビジュアルや演技は文句なしに素敵だっただけに、もう少し脚本に締まりが欲しかった作品です。

第7位 ザ・キング:永遠の君主

第7位は「ザ・キング:永遠の君主」。

筆者はイ・ゴン役のイ・ミンホさんと、チョン・テウル役のキム・ゴウンさんという豪華な組み合わせに期待して見始めました。

しかし、いざ見始めると正直ちょっと残念でした。

パラレルワールドとタイムトラベルを掛け合わせた壮大な世界観は面白いはずなのに、

登場人物たちの感情がなかなか伝わってこなくて、気持ちが入り込めなかったです。

特に、テウル(キム・ゴウン)がいつゴン(イ・ミンホ)を好きになったのかが全くわかりませんでした。

恋愛描写が唐突に感じた印象です。

脚本を担当したキム・ウンスク作家らしい華やかさはあったものの、展開が複雑でした。

ウ・ドファンさんのチョ・ヨンとウンソプの二役だけが唯一の救いです。

クールとコミカルを演じ分ける演技には本当に惹かれました。

見応えはあったけど、心にはあまり残らない作品でした。

第6位 SKYキャッスル

整形外科医の夫カン・ジュンサン(チョン・ジュノ)と娘たちと共に高級住宅街“SKYキャッスル”に暮らすハン・ソジン(ヨム・ジョンア)。

ソウル大学合格を夢に、周囲と競い合う教育地獄を描いた本作です。

「思ったよりハマれなかった」という声も少なくありませんでした。

確かに、社会風刺としての完成度は高いことは認めます。

ただ、全20話という長さに対してテンポの波があり、途中でお腹いっぱいになってしまう人も多かったようです。

特に、完璧主義の母親たちの張り合いが延々と続きます。

後半の展開(ミョンジュの自殺やキム先生の目的)も、やや説明不足と感じる場面がありました。

イ・スイム(イ・テラン)の理想主義や、ヘナ(キム・ボラ)の悲劇も重くのしかかり、

観る側に少々疲労感を与える作品です。

「ペントハウス」などよりドロドロを期待していた人には少し物足りなかったのかも。

とはいえ、キャスト全体の演技力は誰もが認めるほど素晴らしいです。

しかし、華やかな上流社会の裏側を描くドラマとしては、衝撃度よりも説教くささが勝ってしまった印象でした。

第5位 パンチ~余命6ヶ月の奇跡

第5位の「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」は、社会派の重厚なテーマを扱った作品ですが、

全体的にストーリーが重たく、テンポの悪さが目立ちました。

主人公の検事パク・ジョンファン(キム・レウォン)は、出世のためならどんな不正にも手を染める冷徹な男。

そんな彼が突然、余命6ヶ月を宣告され、自らの過去と向き合いながら贖罪を試みるという筋書きです。

対する元妻のシン・ハギョン(キム・アジュン)は正義感の強い検事で、

娘を守るために大きな権力に立ち向かう姿が描かれています。

ただ、物語の核となる「権力闘争」と「復讐の連鎖」はあまりにシリアスで、息が詰まるほど。

イ・テジュン(チョ・ジェヒョン)との駆け引きも緊張感こそありますが、

展開に意外性が少なく、最後まで“先が読める”印象でした。

セリフも政治や法律用語が多く、人間ドラマとしての感情の起伏が少ないのも退屈に感じるポイントです。

個人的には、キム・アジュンさん目当てで観たのですが、ラブラインがほとんどなくて正直物足りませんでした。

彼女は恋愛ドラマでこそ輝く女優さんだと思うので、この作品のような硬派なストーリーでは少し魅力が活かしきれていなかった気がします。

全体としてはメッセージ性は強いけれど、楽しさやカタルシスに欠けるドラマでしたね。

第4位 ブラインド

Netflix配信の韓国ドラマ『ブラインド』は、一見サスペンス要素が満載で期待値が高かったのですが、

いざ観てみるとテンポの悪さと構成の長さが気になりました。

物語は刑事ソンジュン(オク・テギョン)、判事の兄ソンフン(ハ・ソクジン)がメイン。

そして社会福祉士ウンギ(チョン・ウンジ)も加わり連続殺人事件の真相を追うという設定で、出だしは確かに引き込まれます。

ところが、物語が進むにつれて伏線が多い割に、回収の仕方が雑でサスペンスの醍醐味であるどんでん返しもほぼなし。

犯人候補が分かりやすすぎて、ミステリーとしての緊張感が続かないんですね。

16話構成も少々長すぎて、途中で中だるみしてしまうのが惜しいところ。

正直、12話くらいにまとめたらもっとテンポ良く楽しめたと思います。

被害者が加害者となる背景も浅く、社会問題を扱いたいのか復讐劇にしたいのかが曖昧。

デスゲーム的展開も唐突で、リアリティが損なわれてしまいました。

とはいえ、オク・テギョンやハ・ソクジンの演技は悪くないです。

真相を知った上で2周目を観るとまた違う発見があるかもしれません。

ただ、初見では面白くなかったと感じた作品でした。

第3位 庭のある家

※すみません。こちらはNetflixで配信されていません。2025年12月現在Hulu、Leminoで配信中です。

第3位の『庭のある家』は、見始めたときは豪華キャストと不穏な雰囲気にワクワクしたのですが、正直ちょっと期待外れでした。

主人公のジュラン(キム・テヒ)は病院の院長である夫ジェホ(キム・ソンオ)、息子のスンジェ(チャ・ソンジェ)と一緒に、誰もが憧れる庭付きの新居へ引っ越してきます。

最初は幸せいっぱいの家庭に見えるのに、庭のどこかから悪臭が漂い始め、掘ってみたらまさかの“死体の手”が出てくるという衝撃の展開。

そこから夫への疑いが深まり、死んだユンボム(チェ・ジェリム)の妻サンウン(イム・ジヨン)とも関わることになっていきます。

設定はかなり面白そうなのですが、問題はその“テンポ”。とにかくスローペースで、盛り上がりそうで盛り上がらないまま終わってしまうんです。

映像の雰囲気や演出は映画のように美しいのに、肝心のストーリーがどこか薄く感じました。

特にラストは「結局ジュランは罪に問われるの?」「お姉さんの死は何だったの?」とモヤモヤが残る終わり方。

キム・テヒの美しさやイム・ジヨンの狂気漂う演技はさすがで、女優陣の演技を見る分には十分楽しめますが、

スリラーとしての緊張感やカタルシスは物足りませんでした。

全体的に重苦しい空気とゆっくりした展開のせいで、途中から1.25倍速で観たくなるタイプの作品です。

もう少し起伏や勢いがあれば、ぐっと引き込まれる名作になったのになぁ…と惜しさが残りました。

第2位 みんなの嘘

第2位の『みんなの嘘』(原題:모두의 거짓말)は、政治と家族の闇をテーマにしたクライムサスペンスです。

正直ちょっと肩透かし感のある作品でした。

主人公の国会議員キム・ソヒ(演:イ・ユヨン)は父親の死と夫の失踪という二つの事件に翻弄されます。

刑事チョ・テシク(演:イ・ミンギ)とともに真相を追うストーリー。

設定は重厚で「秘密の森」っぽい世界観を期待した筆者。

物語が進むにつれてテンポが鈍く、登場人物たちの嘘が繰り返されるあたりで少し疲れてしまいました。

特にソヒのお嬢様育ち感がちょっと鼻につきます。

序盤は「もう少し落ち着いて!」と画面越しに声をかけたくなるほど。ヨンミン(演:オン・ジュワン)も悪事を企む割には迫力に欠けるかもしれません。

ミステリーとしての緊張感が長続きしません。

毎話ラストに「えっ」と驚かせる展開はあるのに、それ以外が淡々としていて、一気見する面白さには欠けました。

さらに16話という長さのわりに、残虐な描写で無理に引きのばした印象も。

最後の展開も「そこまでしなくても…」と共感しづらいです。

もう少し感情の流れに説得力があれば違ったかもしれません。

「悪に立ち向かう正義」としてのカタルシスが弱かったのが残念です。

第1位 調査官ク・ギョンイ

第1位は「調査官ク・ギョンイ」(Netflix)!

イ・ヨンエさんが《師任堂~色の日記》以来、約4年ぶりに主演したドラマとして話題になったドラマですが、個人的には正直そこまで面白いとは感じませんでした。

まず全体的に映像が暗くて見づらいシーンが多く、せっかくのサスペンス要素が台無しになっている印象です。

元刑事のク・ギョンイ(イ・ヨンエ)が保険調査官として事件を追うという設定は興味を引くものの、

走るシーンや乱闘のテンポが妙に緩く、緊迫感が削がれてしまいました。

さらに、連続殺人犯K(キム・ヘジュン)の行動があまりにも現実離れしていて、途中から「そんなことある?」とツッコミたくなる展開も多くありました。

警察の存在感が薄く、無法地帯のようなストーリー展開にはリアリティが感じられません。

伏線も多いのに最後まで明かされなかった部分が多く、観終わった後にスッキリしないもやもやが残ります。

それでも、登場人物たちのキャラクターやチームの関係性は面白く、どこか憎めない部分もありました。

特にク・ギョンイを演じたイ・ヨンエさんの演技はさすがで、

少しオーバーなリアクションも彼女らしい表現力として成立していたと思います。

演出がもう少し整理されていれば、もっと魅力的な作品になったのではという惜しさが残るドラマです。

まとめ

韓国ドラマは多様なジャンルと深い人間描写が魅力ですが、人気作でも「自分には合わなかった」と感じる作品はあります。

話題性や俳優の人気だけでなく、テンポやトーンの好みが一致するかどうかも楽しめるカギかもしれません。

この記事で紹介したドラマは「私は面白いと思えなかった」のですが、あなたにとっては大好きで大事なドラマかもしれません。

人の好みはそれぞれ違うので、お許しください。