韓国ドラマを見ていると、生活は苦しいはずなのに、出勤シーンでは毎回きれいな服と整った髪で出てくるヒロインに目が止まることがありますよね。

物語としては面白いのに、「その服で会社に行くの?」「その状況でそんな高級感が出る?」と感じる場面があると、つい気になってしまう人も多いはずです。

そこで今回は、貧困や苦しい境遇が描かれているのに、服も髪も完璧すぎると話題になった韓国ドラマBEST3をまとめました。

どの作品でどんな違和感が出たのか、当時の反応もあわせて見ていきます。

貧困なのに高級服?出勤で毎回服も髪も完璧!韓国ドラマBEST3!

第3位『千日の約束』

衣装論争の発端

『千日の約束』で問題になったのは、主人公イ・ソヨンの生活設定と劇中で見せる服装や小物の高級感の差でした。

イ・ソヨンは、幼いころから親がおらず、弟を支えながら苦しい生活を続けてきた人物として描かれています。

ところが放送が進むと、バッグ、時計、車、カフェでの過ごし方まで含めて、「この境遇にしては華やかすぎるのではないか」という声が視聴者のあいだで広がりました。

東亜日報は、ドラマ公式ホームページ掲示板に寄せられた視聴者の書き込みを紹介し、生活感とのズレが批判の中心だったと伝えています。

「会長さんにボーナスをもらったら、全部ブランド物を買って着るんですか。服はまだしも、バッグも時計も目立つブランド物です。車でさえ今の設定なら、もっと小型車らしくないといけないのではと思います」

引用:東亜日報

同じ記事では、主人公が高額な保証金の借金を返しながら暮らす設定なのに、新型車やエルメスのバッグのような高級品を持っているのは不自然だ、という反応まで出ていたことが分かります。

つまり視聴者は、単に「きれいすぎる」と感じたのではなく、苦しい暮らしをしてきた人物に見えないことを問題にしていました。

さらにネット上では、「庶民的なキャラクターの服がぜいたくすぎる」「自分だけが違和感を持ったわけではなかった」「協賛の影響ではないか」といった反応も紹介されています。

スエ本人の説明

論争が大きくなると、スエ本人も説明しています。

京仁日報によると、スエは撮影前の時点でスタッフに対して、役に合うように高級ブランドは控えてほしいと頼んでいたそうです。

また、問題になったバッグは海外の高級ブランドではなく、国内ブランドの中からいちばん無難に見えるものを選んだとも話しています。

本人としては役に合わせる意識があったものの、視聴者には十分伝わらなかったことが分かります。

「撮影前に、私が演じる役に没入できるように、高級ブランドは控えてほしいと頼みました。当時私が持っていたバッグは国内ブランドで、いちばん無難に見えるものを選んだんです」

引用:京仁日報

高級バッグ論争の再燃

ただ、この説明で論争が収まったわけではありませんでした。

11月に入ると再び高級バッグが注目されます。

天之日報と釜山日報によると、11月1日放送の回ではスエが約200万ウォンの高級バッグを持って登場したとして視聴者のあいだで高級品論争が再燃しました。

さらに7日放送回でも高級バッグが登場し、「やはり役柄に合わない」という批判が続いたと報じられています。

制作側の反論

その再燃を受けて、制作側も正式に反論しました。

制作陣は、スエの衣装がドラマの没入感を壊すとは考えていないこと、すでに借金は返済済み

しかも出版社のチーム長という立場なら高級品を1つくらい持っていても不自然ではないことを説明しています。

これは、単なる曖昧な擁護ではなく、設定上も完全にありえない話ではないという立場を示した反論でした。

「スエが着ている豪華な衣装がドラマの没入感を損なうとは思わない。借金はすべて返済済みで、出版社のチーム長という設定なので、高級品を1つくらい持っていてもおかしくない」
引用:天之日報

さらに、制作側は視聴者には衣装よりもストーリーに集中してほしいと呼びかけています。

放送初期にも同じ話題が出ていたのに、回を追うごとにまた論争が大きくなったため、現場としても無視できなくなっていたことが伝わります。

「ドラマはドラマとして見てほしい。私たちは、スエが着ている高級な服が視聴者の没入感を大きく損なったり妨げたりするとは思わない。ストーリーにもう少し集中してほしい」

引用:釜山日報

視聴者の受け止め

一方で、視聴者の反応は批判一色ではありませんでした。

「役に合わないのは確かだ」という否定的な声と同時に、

「そこまで不自然ではない」
「ドラマはドラマではないか」
「女優が劇中で高級な服を着るのは珍しいことではない」

といった擁護も紹介されています。

つまり当時の論争は、視聴者全員が怒っていたのではなく設定重視で違和感を持つ人とドラマ的な見せ方として許容する人に分かれていたと見るのが自然です。

第2位『私の夫と結婚して』

変身後の出勤服が話題

『私の夫と結婚して』で話題になったのは、主人公カン・ジウォンの変身後の服装でした。

序盤のジウォンは、病気や裏切りで追い詰められた状態から物語が始まります。

そこから2度目の人生に入って復讐を決めると、髪型も服装も一気に変わり毎回気合いの入った出勤スタイルが続くようになりました。

変身演出としては分かりやすかった一方で、会社員の服装としては派手すぎるのではないかという声も広がりました。

特に韓国では、オフショルダー姿で会社に向かう場面や、同窓会でのドレッシーな装いが「役柄や職場の空気に合っていない」と話題になっています。

批判のポイント

韓国メディアでは、ジウォンの勤務先が保守的な食品会社という設定なのに、ファッション会社でも目立つような服装で出勤していたことが違和感の中心だったと紹介されています。

華やかになったこと自体より、普通の会社員の出勤服として見ると浮いて見えたことが、批判のポイントでした。

「ファッション会社でも目立つ服装だが、劇中の彼女の役は保守的な食品会社の代理。このルックを見て、目を丸くした会社員が多かった」

「誰が同窓会にあんな格好で行くのか」

会社にあんな格好で行く人がいる?

引用:コスモポリタン・コリア

パク・ミニョン本人の言及

この論争は一部の視聴者の反応だけで終わらず、主演のパク・ミニョン本人も後に言及しています。

本人は、序盤の衣装について欲が出すぎた部分があったと認めたうえで、9話あたりからは安定したオフィスルックに戻ると説明していました。

つまり制作側も、変身後の華やかさを強く見せる意図はあったものの、やりすぎに見えた部分があったことは受け止めていたようです。

「9話くらいからはまた安定したオフィスルックで出てきます。次からはもっと細かく気を配って、論争が起きないようにします。実は、演技をしながらそういう論争がなかったわけではないですか。本当に大事に考えていたことなのに、精神状態がそうだったのか。カン・ジウォンの2回目の人生が『毒気』で始まったので、『顔合わせのためのビルドアップではないか』という話もありましたが、私の欲が出すぎました」

引用:Daum配信のSPOTV NEWS

後半の好意的な見方

ただ、この派手さがすべてマイナスに受け取られていたわけではありません。

韓国メディアでは、序盤はやりすぎだと言われた服装も、後半になると復讐モードに入ったジウォンの強さや痛快さを見せる演出として受け止める声があったことも伝えています。

地味で押し込まれていた頃との落差が大きいぶん、反撃が始まったことがひと目で伝わったのは確かでした。

「序盤では会社にオフショルダーを着て行き、同窓会にはドレスに近いワンピースを着て、やりすぎだという指摘もあったが、体に密着したミニワンピースで顔合わせを台無しにしたり、元恋人の結婚式に白いスーツ姿で登場したりする流れは痛快だという意見もある」

引用:Daum配信のOSEN

違和感を持つ声はあっても、その華やかさがカン・ジウォンの変化と反撃を印象づけたのも事実です。

『私の夫と結婚して』は、現実の出勤服として見ると目を引きすぎる場面がありながらも、その分だけ変身と復讐の爽快感を強く残した作品でした。

第1位『ダイナマイト・キス』

後半ほど華やかになる衣装

『ダイナマイト・キス』は、今回のテーマにいちばん近い作品でした。

主人公コ・ダリムは、生活に余裕があるとは言いにくい立場で悩みを抱えながら働く人物です。

ところが会社に入ってからは、服も髪も整った姿が続き、後半になるほどミニスカート姿が目立つようになります。

実際に画面で見ても、オフィスではまず見ない丈感のスカートが続いていて、きれいめ通勤服というより私服寄りのコーディネートが多く見えます。

体のラインが出る細身のニットやカーディガン、首元が大きく開いたトップスまで重なり、働く場のリアリティより画面映えを優先した衣装に見える場面が続きました。

リアリティを欠く服装

特に目を引くのは、コン・ジヒョクの母親に選んでもらった服装です。

そのコーディネートまで「ヘソ出し肩出しミニスカ」で、オフィスではありえない服装も、リアリティを欠く要素として指摘されていました。

きれいに見せる演出としては分かりやすいものの、仕事の場面として見ると少し浮いて見えた人もいたはずです。

ポジティブな見方

一方で、その現実離れした華やかさがあったからこそダリムの変化やラブコメらしい勢いが伝わりやすかったのも確かです。

リアルな出勤服として見ると驚く場面はあっても、ヒロインの魅力を強く押し出す演出としては印象に残る作品でした。

まとめ

今回取り上げた3作品は、どれも設定と見た目のギャップが話題になった韓国ドラマでした。

ただ、その違和感は単なる欠点ではなく、ヒロインの変化や作品の華やかさ、復讐や恋愛の勢いを強く見せる演出にもつながっていました。

リアリティを重視すると引っかかる場面はあっても、だからこそ印象に残るシーンが生まれたのも事実です。

気になる作品があれば、服装の見せ方にも注目しながら見返してみると、また違った面白さが見えてきそうです。

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