「設定は最高なのに、なぜか完走するのが大変だった……」そんな風に感じてしまう作品、ありますよね。

人気スターが出演していて王道の要素が揃っていても、不思議と心が置いてけぼりになってしまう。そんな「なぜか夢中になれなかった韓国ラブコメ」を、読者の皆さんの共感ポイントを交えながらご紹介します!

【王道なのにハマれない】なぜか夢中になれなかった韓国ラブコメBEST3!

第3位『ハートビート』

第3位は、テギョン主演の『ハートビート』。

「100年眠り続けた吸血鬼が、あと1日で人間になれるという瞬間にヒロインに起こされてしまう」という、まさにラブコメの王道を行くファンタジー設定です。

期待が高すぎた?「温度差」のワケ

テギョンさん演じる吸血鬼ウヒョルは、カッコいいのにどこか抜けていて、コミカルな魅力が全開!

一方のヒロイン・イネは、現実に疲れ切った超リアリスト。

この「正反対の二人が一つ屋根の下で……」というシチュエーション、本来ならニヤニヤが止まらないはずなのですが、観進めるうちにいくつか「あれ?」と思うポイントが。

  • なかなか上がらない恋愛温度ヒロインが生活に追われすぎていて、ときめく余裕がなさすぎるんです。二人のやり取りは面白いものの、ラブコメとして一番期待したい「キュンとする瞬間」までが、とにかく長い!
  • 要素が盛りだくさんすぎて……吸血鬼の宿命、過去の因縁、現実的な金銭問題、そして四角関係。いろんな要素が詰め込まれすぎていて、物語の焦点がボヤけてしまった印象です。「今は恋の話を楽しみたいのに!」という時に、重い設定や説明が挟まると、少しトーンダウンしてしまいますよね。

テギョンさんの表情豊かな演技は本当に素晴らしく、それだけで観る価値は十分にあります。ただ、「王道ラブコメらしいノンストップなときめき」を期待して見始めると、少し肩透かしを食らってしまうかもしれません。

「設定は面白いんだけど、もっとサクサク恋が進んでほしかった!」……そんな、もどかしさが残る一作でした。

第2位『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』

第2位は、ロウン主演で話題を呼んだロマンス時代劇『婚礼大捷<こんれいたいしょう>』です。

ロウンが演じるのは、科挙に首席合格した超エリートなのに、婚礼中に王女を亡くし、出世の道も恋の道も閉ざされてしまった不運な男、シム・ジョンウ。

そんな彼が、裏で仲人として活躍する未亡人チョン・スンドク(チョ・イヒョン)とタッグを組んで、訳ありな独身男女を結婚させるために奮闘する物語です。

キャラクターは最高!でも「胸キュン」に集中できない理由

理屈っぽくてプライドが高い「堅物男子」のジョンウと、行動力バツグンで世渡り上手なスンドク。この二人の凸凹コンビがぶつかり合う姿は、まさにラブコメの王道!

……のはずなのですが、実際に見てみると、恋愛のドキドキよりも「婚礼ミッション」の攻略や、家門・王宮のドロドロした事情がかなり多めに描かれます。

「早く二人の距離が縮まってほしい!」と期待しているのに、物語の軸がなかなか二人の恋に絞られず、事件解決や制度の説明が続くと、「あれ、今は何のドラマを見てるんだっけ?」と、せっかくの恋愛ムードが少し冷めてしまう瞬間がありました。

「見どころ」が多い

もちろん、ロウンの韓服姿はため息が出るほど美しいですし、不器用な言動にはキュンとします。チョ・イヒョン演じるスンドクも、知恵を使って道を切り開くカッコいい女性として描かれていて、キャラクターの魅力は十分。

ですが、ラブコメとして見ると、「ときめき」よりも「縁談ミッションを遂行するお仕事ドラマ」の印象が強く残ってしまうんです。

政治的な駆け引きや、脇を固める登場人物たちのエピソードが重なることで、二人の恋が進むスピード感が少しスローに感じられたのが、夢中になりきれなかった原因かもしれません。

じっくり派にはおすすめ

『婚礼大捷』は、時代劇としての作り込みが深く、設定自体はとても面白い作品です。

ただ、王道ラブコメ特有の「二人の世界にどっぷり浸かりたい!」という人にとっては、少し説明要素が多く、入り込むまでに時間がかかる構成でした。

「ロウンのビジュアルと、知的なストーリー展開をバランスよく楽しみたい」という時にはぴったりですが、純度100%の胸キュンを求めて見ると、少し肩透かしを食らってしまうかもしれません。

第1位『マンスリー彼氏』

第1位に選んだのは、月額制の仮想恋人サービスという斬新なテーマを描いたロマンティックコメディ『マンスリー彼氏』です。

主人公のソ・ミレ(ジス)が、失恋の傷を癒やすために始めたのは、理想の彼氏をカタログ感覚で選べる不思議なサービス。

設定自体はとっても分かりやすくて、「次はどんなイケメンが登場するの?」とワクワクさせてくれる、期待度満点の滑り出しでした。

魅力的な男性が多すぎ

この作品、とにかくイケメンの宝庫なんです!クール系から癒やし系まで、ラブコメ好きにはたまらないキャラが勢揃い。

でも、そこが少し「落とし穴」でもありました。

王道のラブコメといえば、二人の距離がじわじわ縮まる過程にキュンとするもの。

ですが、このドラマは相手が次々と入れ替わるため、一人の男性にじっくり感情移入する前に、新しい出会いがやってきてしまうんです。

「あ、この人いいかも!」と思っていても、サービスの契約終了や別の候補が登場……。

せっかく盛り上がった恋愛の熱が、一度リセットされるような感覚に陥ってしまう場面もありました。

豪華すぎるカメオ出演が仇に?

また、このドラマの大きな見どころが「主役級カメオ」の多さ。

  • ソ・ガンジュン
  • イ・ジェウク
  • キム・ヨンデ
  • イ・スヒョクなどなど、名前を聞くだけで贅沢すぎる顔ぶれが次々に現れます。

もちろん画面はとっても華やかなのですが、あまりに豪華すぎて「次は誰が出る?」と、ゲスト探しにばかり意識が向いてしまうことも……。

気づけば物語の本筋よりも、「推しメン図鑑」を眺めているような気分になってしまったのが、正直なところです。

じっくり派には「入り込みづらさ」が残るかも

設定は王道、ヒロインも可愛い、そしてイケメン尽くし。

ハマる要素は完璧に揃っているはずなのに、なぜか最後まで夢中になれなかった理由――。

それは、「この二人を全力で応援したい!」という恋愛の軸が決まるまでに、時間がかかりすぎてしまったからかもしれません。

「とにかく目の保養をしたい!」という方には最高の一本ですが、「一途な恋をじっくり見守りたい」というラブコメ派にとっては、少し集中力が分散してしまう、ちょっぴり惜しい作品でした。

まとめ

以上の3作品は、どれも豪華なキャストや斬新な設定など、ヒットする要素は完璧に揃っていました。

しかし、盛り込みすぎた演出や複雑な設定が、かえって「二人の恋」への没入感を妨げてしまったのかもしれません。

王道だからこそ期待値も高くなりますが、純粋に胸キュンを楽しみたい時は、案外シンプルなストーリーの方が心に響くもの。

皆さんも「面白いのに、なぜか最後まで熱中できなかった」という不思議な経験はありませんか?