韓国の恋愛ドラマが気になっていても、切ない展開が続く作品や話数の多い作品は、少し身構えてしまうことがあります。

そんなときに選びたいのが、笑える場面と胸キュンを一緒に楽しめるラブコメです。

今回は、恋愛ドラマ初心者でも入り込みやすく、個性的な主人公たちの掛け合いが楽しい韓国ラブコメBEST3を紹介します。

第3位 100日の郎君様

『100日の郎君様』は、記憶を失った世子イ・ユル(ド・ギョンス)が、庶民の女性ホンシム(ナム・ジヒョン)と夫婦になる時代劇ラブコメです。

物語の始まりは、世子イ・ユルが国中の独身男女に結婚を命じたことでした。

日照りが続く原因は、結婚していない男女がいるからだと考えたイ・ユルは、一定の年齢を超えた独身者を全員結婚させるよう命令します。

村で最年長の独身女性だったホンシムも結婚を迫られますが、好きでもない男性と結婚するつもりはありません。

そこでホンシムは、ウォンドゥクという婚約者が兵役から帰ってくるのを待っていると、とっさに嘘をつきます。

そんななか、イ・ユルは命を狙われ、襲撃から逃れる途中で大ケガを負って記憶を失います。

倒れていたイ・ユルを助けたのが、ホンシムの養父ヨン氏でした。

ヨン氏は、記憶を失ったイ・ユルをホンシムが待っていた婚約者のウォンドゥクだと思い込ませ、2人を結婚させます。

こうして、自分が世子だという記憶をなくしたイ・ユルは、ウォンドゥクとしてホンシムと暮らし始めることになりました。

このドラマで特に笑えるのが、ウォンドゥクの驚くほどの生活力のなさです。

宮殿では身の回りのことをすべて家臣に任せていたため、薪を割ることも、わらじを編むこともできません。

村人から仕事を頼まれても、まともに働けず、ホンシムから「役立たず」とあきれられてしまいます。

さらに困ったことに、ウォンドゥクには庶民の金銭感覚もありません。

貧しい暮らしをしているのに、高価な布団や家具を勝手に買い、代金はツケ払い。

家計をやりくりするホンシムを怒らせても、本人は悪いことをしたという自覚がゼロ。

生活費を稼がなければならない場面でも、力仕事はできず、簡単な雑用にも苦戦します。

それでも字が読めるという意外な能力を生かし、恋文を代筆する仕事では才能を発揮。

庶民としては不器用なのに、言葉遣いや立ち居振る舞いには育ちのよさがにじみ出てしまうところも面白いです。

何もできないのに態度だけは偉そうで、少しでも気に入らないことがあると「不愉快だ」と言い出すウォンドゥク。

しっかり者のホンシムに叱られながら、少しずつ人を思いやるようになる姿がかわいく見えてきます。

笑える新婚生活のなかで2人の距離がゆっくり縮まっていくため、時代劇に慣れていなくても楽しめるラブコメです。

第2位 素晴らしき新世界

『素晴らしき新世界』は、朝鮮時代に悪女と呼ばれたカン・ダンシム(イム・ジヨン)が、現代を生きる無名女優シン・ソリ(イム・ジヨン)の体で目を覚ますファンタジーラブコメです。

王の側室だったダンシムは、身に覚えのない罪を着せられ、毒を飲まされて命を落とします。

ところが、再び目を開けると、そこは300年後のソウル。

しかも、自分とそっくりな売れない女優ソリとして生きることになります。

ダンシムが現代の常識をまったく知らないところが、このドラマの面白い部分です。

服装は現代風なのに、話し方や立ち居振る舞いは朝鮮時代の側室そのもの。

周囲の人を家来のように扱い、気に入らない相手には「その汚い口を動かすでない」と堂々と言い放ちます。

本人は大まじめなのですが、周囲から見ると、突然時代劇の演技を始めた変わった女性です。

そんなダンシムの姿が動画で撮影されると、「時代劇の悪女が憑依したようだ」とSNSで話題になります。

無名だったソリが、本人に演技をしている自覚がないまま注目されていく展開も笑えます。

特に面白いのが、財閥の御曹司チャ・セゲ(ホ・ナムジュン)との初対面です。

ダンシムは車にはねられそうになり、運転していたセゲと大げんかになります。

言い争うだけでは終わらず、そばにあった花輪から、セゲは葉を、ダンシムは花を抜き取り、お互いの顔をたたき始めます。

冷たい財閥御曹司と、朝鮮時代から来た気の強い悪女が、花と葉を持って本気でたたき合う姿は、まるで子どものけんかです。

ロマンチックな出会いとはほど遠いのに、2人とも一歩も引かないため、最初から相性のよさが伝わってきます。

上品に振る舞っていたダンシムが、怒ると容赦なく反撃するところも痛快。

現代の常識が通じないダンシムと、お金と権力で何でも解決してきたセゲ。

顔を合わせるたびにぶつかる2人ですが、少しずつ恋の気配が。

難しい設定を深く考えなくても笑える場面が多く、恋愛ドラマ初心者でも入り込める作品です。

第1位 今からショータイム

『今からショータイム』は、幽霊が見える人気マジシャンのチャ・チャウン(パク・ヘジン)と、正義感の強い警察官コ・スルヘ(チン・ギジュ)が一緒に事件を解決するファンタジーラブコメです。

チャウンは派手なマジックで観客を驚かせていますが、実は手品の裏方に幽霊を使っています。

空中に物を浮かせたり、大きな道具を動かしたりしているのは、チャウンが雇っている3人の幽霊社員。

観客からはチャウンが奇跡を起こしているように見えますが、舞台裏では幽霊たちが重い道具を運び、汗だくになって働いています。

チャウンは涼しい顔でポーズを決めているだけ。

ショーが終わると、働かされた幽霊たちが残業や待遇について文句を言い始めます。

幽霊を怖がるどころか、社員として雇い、給料や福利厚生まで用意している設定が面白いです。

幽霊社員は、まじめなナム・サングン部長(チョン・ソギョン)、力仕事を担当する元ヤクザのマ・ドンチョル課長(コ・ギュピル)、機械やITに強いカン・アルム(パク・ソヨン)の3人。

性格がまったく違う3人が、チャウンに不満をぶつけながらも協力する姿は、本当の会社員のようです。

チャウンとスルヘの出会いも、最初から笑えます。

ひったくり犯を追いかけていたスルヘは、犯人と同じヘルメットを持っていたチャウンを見つけ、犯人だと勘違いします。

スルヘは人気マジシャンを前にしても遠慮せず、いきなりチャウンを取り押さえようとします。

チャウンがどれだけ違うと説明しても、スルヘはまったく聞く耳を持ちません。

人と関わることを避けたいチャウンと、一度思い込んだら止まらないスルヘ。

初対面から言い争う2人のテンポがよく、恋が始まる雰囲気はほとんどありません。

さらに笑えるのが、チャ家に代々仕えてきた守護神チェ・ゴム(チョン・ジュノ)です。

威厳のある将軍の姿で現れたため、怖い人物かと思いきや、現代の生活にすぐなじみ、K-POPに夢中になります。

チャウンに善い行いをさせて徳を積ませようとしますが、その判定方法は、扇子に表示される得点。

チャウンがスルヘを助けるたびに得点が上がるため、チェ・ゴムは2人を何とか近づけようと余計なお世話を始めます。

チャウンとスルヘの恋をひそかに応援し、都合よく解釈して喜ぶ姿は、威厳のある将軍とは思えないほどお茶目です。

最初はスルヘとの捜査協力を嫌がっていたチャウンですが、危険を恐れずに人を助ける彼女を見て、少しずつ態度が変わります。

幽霊たちに頼りきりだったチャウンが、スルヘを守るために自分から動く場面は、素直にかっこいいです。

事件捜査や前世の因縁も描かれますが、幽霊社員たちのにぎやかなやり取りが重い空気を和らげてくれます。

笑えて、しっかり胸キュンもあり、最後には幽霊たちまで好きになっているラブコメです。