「すごく面白い」「絶対に観てほしい」と聞いて見始めたのに、思ったほどハマれなかった韓国ドラマはありませんか。

俳優の演技には引き込まれても、主人公の行動に共感できなかったり、気になる謎の答えを待つうちに疲れてしまったり。

評判がいいだけに、「みんなは、どこにそんなに夢中になったんだろう?」と気になることも。

今回は、そんな世間との温度差を感じたNetflix韓国ドラマをランキングで紹介します。

第10位 マスクガール

『マスクガール』は、外見にコンプレックスを抱く会社員が、顔を隠したライブ配信で注目を集めるところから始まるサスペンスです。

主人公のキム・モミ(イ・ハンビョル/ナナ/コ・ヒョンジョン)は、幼い頃から人前で歌ったり踊ったりすることが大好きな女性。

大人になっても、人から認められたい気持ちは変わらず、夜になるとマスクを着けてカメラの前に立ちます。

昼間は会社員として働き、夜は視聴者から称賛される人気配信者になるモミ。

この二重生活をいつまで続けられるのか、正体が知られたらどうなるのかと、先が気になる設定です。

ただ、秘密を抱えた配信者の話を期待すると、その後の展開には戸惑います。

モミの同僚で、マスクガールの熱心なファンでもあるチュ・オナム(アン・ジェホン)が、彼女の正体に気づいてしまうからです。

そこからオナムの執着が強まり、物語は殺人や復讐へと進んでいきます。

さらに、オナムの母親キム・キョンジャ(ヨム・ヘラン)が息子を捜し始めると、モミの正体がばれるかどうかだけでなく、執拗に追いかけられる怖さも加わります。

この変化を「予想できなくて面白い」と楽しめるかどうかで、印象が変わりそうです。

外見への劣等感や、配信で褒められる喜びをもう少し見ていたいのに、次々と事件が起こるんですよね。

口コミサイトにも、物語の雰囲気の変化に触れた感想が投稿されていました。

ストーリーのテイストが最初と最後で違いすぎて最初の方のこと思い出せなくなった笑

引用:Filmarks

この投稿者は、登場人物ごとに焦点が移る構成を面白いと評価し、一気に観たとのこと。

だけど、続きが気になることと、観ていて楽しいことは別だとも感じます。

モミだけでなく、その罪によって子供まで苦しむ展開になるため、事件の行方を知りたくても、気持ちは重くなるばかり。

登場人物の人生が壊れていく様子を見続けるのは、なかなか辛い。

それでも、俳優陣の演技には目を引かれます。

特に、息子を捜して執拗な追跡に乗り出すキョンジャは、このドラマの怖さを支える存在です。

口コミでも、序盤の描写には抵抗を感じながら、ヨム・ヘランの演技を高く評価する声が見られました。

ヨムヘランさんの怪演が素晴らしかった!

引用:Filmarks

強烈な人物や、先を読ませない展開には面白さを感じます。

ただ、モミの二重生活に興味を持っていた私にとっては、復讐劇へと広がっていく物語に気持ちが追いつきませんでした。

重い犯罪サスペンスが好きなら、俳優たちの迫力ある演技も含めて楽しめるドラマです。

第9位 100日の嘘

※放送途中のため、序盤についての紹介です。

『100日の嘘』は、自由を手に入れるために朝鮮総督府へ潜入した女性スリが、任務と恋の間で揺れるスパイロマンスです。

キム・ユジョンとパク・ジニョンが主演を務め、機密情報を盗み出そうとする女性が、標的の息子に恋をしてしまう物語。

秘密を隠して近づいた相手を好きになるなんて、正体が知られたときのことを考えるだけでも、ハラハラしますよね。

口コミサイトでは、俳優の演技や日本語のせりふを褒める声がある一方、序盤ではまだハマれていないという感想も見られました。

まだハマれてない
キャストは良いのだが…
これから根気強く観てみるけど、どうなることやら

引用:Filmarks

好きな俳優が出ていても、その人物の恋や任務に気持ちが向くまでには、時間がかかることもあるんですよね。

この作品では、秘密を抱えた恋に加えて、日本統治下の朝鮮を舞台にした政治的な対立も描かれます。

そのため、主演2人の恋の駆け引きを楽しみにしていると、まず時代背景や人物の立場を理解するところで、構えてしまいそうです。

また、口コミで受け止め方が分かれていたのが、日本語のせりふでした。

流暢さや俳優の努力を評価する感想がある一方、聞き取りにくさに触れる投稿も確認できました。

この時代は苦手。日本語も聞き取れたり聞き取れなかったりと微妙。

引用:Filmarks

スパイものは、誰が何を知っていて、何を相手に隠しているのかを追うのも楽しみのひとつです。

だからこそ、せりふが気になってしまうと、人物同士のやり取りに集中できません。

演技の熱量は伝わっても、物語に入り込むまでには少し時間がかかるという点で、序盤の評判との温度差を感じそうです。

もちろん、口コミには「内容はつらいが先が気になる」という声や、第4話の終わりにハラハラしたという感想も寄せられています。

重い時代背景の中で、正体を隠した主人公がどうなるのか。

その緊張感に、続きが待ち遠しくなっている人もいるのでしょう。

今の段階では評判ほどハマれなくても、これからの展開で印象が変わるかもしれません。

特に、キム・ユジョンとパク・ジニョンの演技を楽しみにしている人には、恋する姿だけでなく、危険な任務を背負う姿にも注目したい作品です。

第8位 ドクターX ~白衣のマフィア~

※放送途中のため、序盤についての紹介です。

『ドクターX ~白衣のマフィア~』は、日本の『ドクターX~外科医・大門未知子~』を韓国でリメイクした医療ドラマです。

主人公のケ・スジョン(キム・ジウォン)は、医師紹介所から大学病院に派遣されるフリーランスの天才外科医。

肩書や上下関係に従うよりも、自分の手術の腕で勝負する女性です。

腐敗した病院の中で周囲の反発を受けながらも、難しい症例に挑んでいきます。

権力を振りかざす相手にもひるまず、実力で周囲を黙らせる外科医。

この設定だけでも、スカッとする展開を期待しますよね。

ただ、日本版の痛快さや笑えるやり取りが好きだと、韓国版には少し物足りなさを感じそうです。

口コミサイトでも、キム・ジウォンの役柄を褒めながら、もう少しユーモアがほしいという感想が見られました。

キムジウォンにもう少しユーモア感があると良いのになー欲張って見ています。

引用:Filmarks

この投稿者は、日本版が好きで、韓国版もひとつの作品として成り立っていると評価しています。

好みが分かれそうなのは、スジョンと病院の医師たちが対立する場面です。

第2話には、医師たちがスジョンにささやかな仕返しをする場面も登場します。

手術の実力で勝負するスジョンに対して、周囲は別のところで張り合おうとするわけです。

こうしたやり取りを笑って楽しめれば、スジョンの動じないところが、いっそうかっこよく見えるでしょう。

ただ、患者を救う場面をもっと観たいときには、「また医師同士のいざこざなの?」と思ってしまいそうです。

嫌がらせに耐える時間が続くと、その分、手術で見返す姿でスカッとしたいと思うのは自然です。

また、スジョンの落ち着いた雰囲気も、魅力であると同時に、好みが分かれるところでしょう。

口コミには、無表情で感情をあまり表に出さない役が、キム・ジウォンに合っているという声も寄せられていました。

冷静な主人公が好きなら、表情を崩さずに相手と向き合う姿に引かれるはずです。

ただ、日本版で感じた主人公の勢いや、周囲を振り回すような存在感、ファッショナブルな華やかさを期待すると、同じ『ドクターX』でも印象は変わってきます。

リメイクだからこそ、好きだった面白さを、つい求めてしまうんですよね。

それでも、上下関係に屈せず、腕ひとつで病院の理不尽に立ち向かう設定は魅力的です。

キム・ジウォンの静かな強さを楽しめる人なら、難しい手術にどう挑み、周囲の評価を変えていくのかを見届けたくなる作品でしょう。

第7位 サラ・キムという女

『サラ・キムという女』は、高級ブランドに関わる謎の女性と、その正体を追う刑事を描いたミステリーです。

物語は、サラ・キムという女性の遺体が発見されるところから始まります。

事件を担当する刑事パク・ムギョン(イ・ジュニョク)は、彼女を知る人たちから話を聞きますが、証言を集めるほど、サラがどんな人物だったのかわからなくなっていきます。

その謎の中心にいるのが、シン・ヘソンが演じるサラ・キム。

華やかな高級ブランド「プドゥア」と彼女の過去が、どうつながっているのかも気になるところです。

特に興味を引かれるのは、第2話で別の関係者から話を聞く場面です。

最初に聞いていた人物像とは、まるで違うサラの姿が浮かび上がってきます。

誰かが嘘をついているのか、それともサラ自身が相手によって違う顔を見せていたのか。

同じ女性の話を聞いているはずなのに、人物像がつながらないところに、続きを確かめたくなる面白さがあります。

ただ、「わかったと思ったら、またわからなくなる」という展開が続くため、謎を追う楽しさよりも、話を整理する大変さが勝ってしまうこともありそうです。

口コミサイトにも、構成についてこんな感想が寄せられていました。

時系列が複数行き来する構成な上、次々と新しい登場人物が出てくるので、理解が追いつかない所もありましたが、一気に完走してしまいました。俳優陣の演技も素晴らしかったと思います。

引用:Filmarks

さらに、サラの嘘に驚かされても、その説明に納得できるかどうかは、また別です。

刑事が新しい事実を突きつけても、サラの説明によって話が変わっていく。

その駆け引きを楽しめれば刺激的ですが、証拠を積み上げて真相に近づく捜査を期待すると、なかなか手応えを感じられません。

謎が増えるたびに「次こそ本当のことがわかるのかな」と期待してしまい、また話が覆ると、驚くより先に「今度は何を信じればいいの?」と思ってしまいそうです。

一方で、その駆け引きに夢中になったという感想も。

刑事と「サラ・キム」の頭脳戦のヒリヒリした空気感には、画面に目が釘付けになった。

引用:Filmarks

サラの言葉を疑いながら観ること自体が、この作品の楽しみなのでしょう。

真相が明らかになったときのすっきり感を求めるか、相手の出方を探る会話の緊張感を楽しむかで、印象が変わりそうです。

仕掛けは面白いものの、次々に変わる説明についていくうちに、サラという女性への興味が薄れてしまうと、評判ほどにはハマれないと思います。

それでも、素性のつかめない女性を演じるシン・ヘソンやイ・ジュニョクは魅力的。

「この人の話は、どこまで本当なのだろう」と疑いたくなる存在感が、最後まで真相を追いたくなります。

第6位 セレブリティ

『セレブリティ』は、SNSで一躍有名になった女性が、インフルエンサーたちの嫉妬や争いに巻き込まれていくサスペンスです。

主人公のソ・アリ(パク・ギュヨン)は、注目を集めるにつれて、華やかな世界の裏側を知っていきます。

物語の冒頭では、そのアリがネット上に再び姿を現し、自分の成功と転落にまつわる秘密を明かすと宣言。

彼女に何があったのでしょうか?

きれいな服や豪華なパーティーを眺める楽しさに、秘密を暴くミステリーも加わる。

人気を集める理由はわかるものの、華やかさ以上に、人間関係の険悪さが印象に残る作品です。

特に好みが分かれそうなのは、有力なインフルエンサーたちが集まる「佳賓会」と、アリの関係。

第3話では、メンバーからばかにされて恥ずかしい思いをしたアリが、その後、自身の投稿をきっかけに炎上。

第4話では、謎のフォロワーに助けられて注目され始めたアリに、佳賓会のメンバーたちが怒りを募らせていきます。

アリがどんなふうに成功するのか楽しみにしていても、そのたびに誰かが腹を立てたり、足を引っ張ろうとしたりするんですよね。

こうした争いを「次はどう言い返すの?」と楽しめれば、続きが気になるでしょう。

ただ、張り合う場面が重なると、アリの成功を喜ぶ前に、次の嫌がらせが心配に。

そこが、観ていて疲れるところです。

口コミサイトでも、ファッションを楽しみながら、登場人物の怒りっぽさに触れた感想が見られました。

ヒロインがスタイル良くてファッション素敵で楽しかった。
インフルエンサーすぐキレすぎ。

引用:Filmarks

かわいい衣装やアクセサリー、バッグなどを見るのは楽しいけれど、人間関係が辛い。

そんな感想には、うなずけます。

また、物語が進むにつれて、成功をめぐる競争だけでなく、ネット上の攻撃も大きな問題になっていきます。

顔の見えるライバルとの争いから、誰が味方かわからない怖さへと広がるため、気軽な成り上がりものを期待すると、ずいぶん重く感じそうです。

この展開の変化についても、こんな声が寄せられていました。

セレブ同士の戦いからネットの中傷との闘いにシフトしていたけど、そこの展開が上手くいってなかった気がする。

引用:Filmarks

インフルエンサー同士の見栄の張り合いや、商売での競争をもっと観たい人には、後半の展開が好みに合わないこともあるのでしょう。

何気なく押される「いいね!」が、人気やお金につながる世界。

その中で称賛が攻撃に変わる怖さは、SNSが身近なものだからこそ気になります。

ただ、先を知りたい気持ちより、争いを見続けることに疲れてしまうと、評判ほど夢中にはなれないかもしれません。

それでも、パク・ギュヨンのボブヘアや着こなしは目を引きますし、華やかな成功の裏にある危うさを楽しみたい人には、見応えのある1作です。

第5位 本日も完売しました

『本日も完売しました』は、通販番組のMCと農家の男性が、仕事を通して距離を縮めていくラブコメディです。

主人公のダム・イェジン(チェ・ウォンビン)は、商品の完売にこだわる仕事熱心な女性。

ゴールデンタイムの担当枠を奪われたことから、次のヒット商品を探して田舎町を訪れ、農家のマシュー・リー(アン・ヒョソプ)に協力を求めます。

ところが、マシューの説得は思うように進みません。

番組で成果を出したいイェジンと、簡単には協力してくれないマシュー。

仕事への考え方が違う2人が、どう歩み寄るのか気になる始まりです。

ただ、仕事でぶつかり合う男女の軽快な恋を期待すると、途中から少し重く感じるかもしれません。

第6話では、落ち込むイェジンをマシューが村へ連れ出し、思いがけず同じ屋根の下で過ごすことになります。

仕事の交渉相手だった男性が、自分のつらさを気にかけてくれる。

そんな関係の変化には、2人を応援したくなる温かさがあります。

ところが、気持ちを確かめ合った後には過去に関わる事実が明らかになり、マシューがイェジンを避ける展開へ。

ようやく恋人同士のやり取りを楽しめると思ったところで、また距離ができてしまうんですよね。

口コミサイトでも、期待していたラブコメとの違いに戸惑う感想が見られました。

はじめラブコメだと思って観てたけど、内容がまあまあ重ためだし、ヒューマン要素もあるのに不自然すぎる偶然続きで興ざめ。

引用:Filmarks

また、2人の関係に大きく関わるのが、夜中の電話です。

第3話では、マシューが何度もかかってくる奇妙な電話に眠りを邪魔されます。

その電話は後の展開にもつながり、第9話では、イェジンが深夜に電話をかける理由を知ったマシューが、彼女と距離を置き続けられなくなっていきます。

このつながりを、ロマンチックな縁として楽しめるかどうかも、好みが分かれるところでしょう。

主にスマホ周りのご都合設定にイライラしたが、キャストさんが良くて最後まで観れた。

引用:Filmarks

2人は好きなのに、近づけたり離したりする展開が気になるところが、評判ほどハマれない理由になりそうです。

ただ、口コミには、マシューの優しさや、村の人たちを好きになったという感想も寄せられています。

恋愛だけでなく、人とのつながりに温かさを感じられるところも、この作品の魅力なのでしょう。

テンポのいいラブコメを求めると少し待ち遠しくなりますが、傷ついた2人が支え合う姿をゆっくり見守りたい人には合いそうです。

特に、相手のつらさを放っておけないマシューの優しさは、アン・ヒョソプの魅力を楽しめる見どころです。

第4位 スキャンダル

『スキャンダル』は、朝鮮王朝時代を舞台に、人の恋心を賭けの道具にする男女を描いた恋愛ドラマです。

名家の女性チョ氏夫人(ソン・イェジン)と、そのいとこで恋多き男のチョ・ウォン(チ・チャンウク)。

2人が危険なゲームの標的に選んだのは、貞淑な女性ヒヨン(ナナ)でした。

人を疑うことを知らない女性を誘惑しようとする、なんとも意地の悪い賭けです。

ソン・イェジンとチ・チャンウクの共演なら、視線を交わすだけでも緊張感のある、大人の駆け引きを期待したくなりますよね。

ただ、豪華な出演者に引かれても、登場人物の恋を応援できるかどうかは別でした。

特に引っかかるのは、チョ・ウォンがヒヨンに近づく場面です。

第3話では、彼女の悲しみや信仰心にまで踏み込み、自分に有利な状況をつくっていきます。

その一方で、賭けを始めたチョ氏夫人は、チョ・ウォンの思い通りに事が進むと、いらだちを覚えるように。

第4話では、チョ・ウォン自身も、ヒヨンに対する本当の気持ちを抑えられなくなっていきます。

遊びのつもりだった男が、本気になってしまう。

そこに切なさを感じられれば、物語に引き込まれるのでしょう。

けれど、最初から賭けの事情を知っていると、甘い態度にも「でも、だますために近づいたんだよね」と思ってしまうんですよね。

ヒヨンの気持ちを考えると、チョ・ウォンが本気になったからといって、素直にはときめけません。

口コミサイトにも、出演者や映像を褒めながら、人物に感情移入できなかったという感想がありました。

キャストいいし、衣装や映像もいいのになんかストーリーに全然引き込まれず、誰にも感情移入できずに見るのが面倒になり途中離脱。

引用:Filmarks

美しい場面を眺める楽しさはあっても、誰の幸せを願えばいいのかわからない。

そこが、この作品に夢中になれるかどうかの分かれ目だと思います。

また、秘密の賭けがどんな結果を招くのか気になっても、そこに至るまでを長く感じることもありそうです。

期待して見ましたが、5話までテンポが悪く、離脱も考えてしまいました。

引用:Filmarks

この投稿者は、第6話からは面白くなったとし、ナナの演技も評価しています。

途中で印象が変わるかもしれませんが、そこまで観続けたいと思える人物が見つからないと、少しつらいですよね。

人をもてあそぶ男女が、自分自身の気持ちさえ抑えられなくなる。

そんな展開に、この作品の面白さを感じる人もいるのでしょう。

ただ、恋を応援しながら観たい気持ちが強いと、最後まで登場人物に親しみを持てないかもしれません。

それでも、華やかな衣装に身を包んだ俳優たちが、言葉にしない嫉妬や未練をにじませる姿は魅力的です。

甘い恋よりも、人を傷つけながら自分も傷つく愛憎劇が好きな人には、見応えのある作品でしょう。

第3位 鬼宮(ききゅう)

『鬼宮』は、霊力を持つ女性と、初恋の男性の体に入り込んだ悪神が、王宮に潜む悪鬼に立ち向かうファンタジーロマンスです。

主人公のヨリ(キム・ジヨン)は、生まれ持った霊力を受け入れられずにいる女性。

そんな彼女の初恋の相手ユン・ガプ(ユク・ソンジェ)に、幼い頃から憎んできた大蛇の悪神カンチョリが憑依してしまいます。

目の前にいるのは、好きな人の顔をした、嫌いな相手。

この複雑な関係が、物語の大きな見どころです。

設定を聞くと、ヨリがカンチョリに振り回されるやり取りや、反発していた相手を好きになる過程を楽しみにしたくなりますよね。

ただ、恋の行方が気になっても、悪鬼との戦いに気持ちが乗らないと、なかなか先へ進めない作品です。

ヨリにとって、初恋の人とカンチョリを切り離して考えるのは難しいこと。

見慣れた顔なのに中身が違うからこそ、その言動に戸惑います。

この関係だけでも十分気になるのですが、2人は王宮で起こる怪異にも向き合わなければなりません。

気持ちの変化をもっと観たいところで、悪鬼や呪いの話に戻る。

恋愛を楽しみにしていると、その分、2人の場面が待ち遠しくなるんですよね。

口コミサイトにも、序盤では、すぐに続きを観たくなるほど入り込めなかったという感想がありました。

前半で次の話早くみたい!となかなかならず、離脱しかけたけど無事見終わりました。

引用:Filmarks

面白くなるのを期待して観ていても、そのまま次の話を再生したくなるとは限らないのでしょう。

さらに、ファンタジーの設定をどこまで楽しめるかも、好みが分かれるところです。

大蛇の悪神が人間に憑依し、霊力を持つ女性と悪鬼に挑む。

この世界にすんなり入れれば、恋と怪異の両方を楽しめるはずです。

設定は面白いのに、登場人物と一緒にハラハラするところまで気持ちが追いつかない。

そんな温度差を感じるかもしれません。

途中の長さについても、こんな感想が寄せられていました。

案外長かった、途中ダラダラしてたけど最後ホッコリして終われて良い最終回でした

引用:Filmarks

この投稿者は作品を楽しみ、結末にも満足しています。

それでも途中を長く感じたという点から、最後の満足感にたどり着くまでのテンポは、人によって受け取り方が違いそうです。

悪鬼の見た目に不安を感じながらも、物語に引き込まれたという口コミや、登場人物の魅力を褒める声も確認できました。

怖い場面も含めて世界観を楽しめる人には、恋愛だけのドラマにはない面白さがあるのでしょう。

ただ、ヨリとカンチョリの関係に期待するほど、怪異をめぐる展開が長く感じられることも。

それでも、初恋の人と同じ顔をした相手に、別の感情が芽生えていくという設定は魅力的。

ユク・ソンジェが演じるガプとカンチョリの違いを楽しみながら観られるところは、この作品ならではの良さです。

第2位 終末のフール

『終末のフール』は、小惑星の衝突による滅亡が迫る世界で、残された時間を生きる人々を描いたヒューマンドラマです。

主人公のチン・セギョン(アン・ウンジン)は、元教え子たちを守ろうと奔走する教師。

世界の終わりを止めるすべがなくても、目の前の子供たちが傷つくことには黙っていられません。

第1話から、ある悲劇を経験したセギョンが、悪党への報復のために危険な行動を起こします。

「小惑星が衝突する」と聞くと、脱出のために必死で駆け回る人々や、刻々と迫る危機を想像しますよね。

ただ、この作品で大きく描かれるのは、終末を前にしても続く、人間同士の争いや日々の暮らしです。

壮大な設定から期待した面白さと、実際に描かれる物語には、かなりの温度差を感じます。

例えば、セギョンが立ち向かう相手は、小惑星そのものではなく、混乱した社会で人を傷つける者たちです。

第4話では、自分を脅す相手に対抗するため、仲間と危険な行動に出ます。

その後も、教会の混乱や、不審な施設をめぐる出来事へと話が広がっていきます。

終わりが近いからこそ、人の欲や弱さがむき出しになるという描き方なのでしょう。

けれど、「残りの時間をどう過ごすのか」に興味を持って見始めると、犯罪や隠された事情を追う展開には、少し戸惑ってしまいます。

子供たちを守りたい気持ちは理解できても、次々に起きる問題を整理するうちに、滅亡が迫る緊張感から気持ちが離れてしまうんですよね。

口コミサイトにも、物語のまとまりや、人物の多さについての感想がありました。

おもしろくなかったわけじゃないんだけど、散らばってた感はあった。

引用:Filmarks

この投稿者は、登場人物の多さや、時間が前後する構成にも触れています。

世界が終わる怖さに浸りたいのに、まず話のつながりを理解するのに忙しい。

そこが、物語に入り込みにくい理由になりそうです。

また、子供たちの安全を願いながら観るには、気持ちの重くなる展開も続きます。

第10話では、子供たちを安全な場所へ逃がそうとするものの、脱出用の飛行機が近づくにつれて現場が混乱していきます。

ようやく希望が見えたところで、また不安が大きくなる。

この緊張感を楽しめれば先が気になりますが、救われる場面を待ち続けて疲れてしまうこともあるでしょう。

終末までの日々を描くという視点に、面白さを感じた人もいました。

みんなで終末を迎えるために、終末まで生き抜くためにみたいなのが新しいなと思った。

引用:Filmarks

終わりが決まっていても、今日、大切な人を守ることには意味がある。

そう考えてセギョンの行動を追うと、危険を冒してまで子供たちのために動く姿にも、胸を打たれるものがあります。

ただ、今回は小惑星衝突という設定から期待した面白さと、作品がじっくり描こうとする人間模様が、最後までうまく重なりませんでした。

それでも、未来が見えない中で子供たちを守ろうとするアン・ウンジンの切実な演技は、この物語を支える魅力です。

第1位 おつかれさま

『おつかれさま』は、済州島で育った男女が、さまざまな困難を乗り越えながら家族になっていく人生ドラマです。

中心となるのは、島を出て夢をかなえたい少女エスン(IU)と、誠実な少年グァンシク(パク・ボゴム)。

若い2人の恋から始まり、結婚生活や子育てへと物語が広がっていきます。

口コミサイトには、夫婦や親子の関係に涙した感想が数多く寄せられています。

自分の親の苦労を思い浮かべたり、グァンシクの優しさに心を動かされたりと、家族の姿に自身の人生を重ねて観た人もいるようです。

ただ、「これほど評判がいいなら、きっと夢中になるはず」と期待すると、自分の気持ちとの違いに戸惑うかもしれません。

登場人物の苦労も、家族を大切にする気持ちも理解できます。

それでも、次の話をすぐに観たくなるほどには引き込まれないんですよね。

口コミにも、まさにそんな温度差を感じたという声がありました。

が、正直私は絶賛されていたほどハマりませんでした。

引用:Filmarks

この投稿者は、普通に面白いと思いながらも、途中では少し飽きてしまったと書いています。

好みが分かれそうなのは、エスンとグァンシクに繰り返し訪れる試練です。

例えば、第4話では新婚生活が始まるものの、グァンシクの家族との同居が2人の幸せを阻みます。

その後、仕事や暮らしがようやく落ち着いたと思ったところで、第6話では島を襲う台風によって、再び大きな悲しみに直面します。

幸せになってほしいと願うほど、次の苦難を観るのがつらくなる展開です。

2人が支え合う姿には温かさがありますが、少し安心できたところでまた苦しい出来事が起こると、感動より先に疲れを感じることもありそうです。

泣ける場面が多いからといって、続きを観たい気持ちが強くなるとは限らないと思います。

美しい家族愛の物語。
ただ私には暗くて重くて辛かった。

引用:Filmarks

家族の愛を描いた作品だから、疲れたときにも温かい気持ちで観られる。

そう思って見始めると、予想以上の重さに驚くかもしれません。

また、この作品の良さは、一家の人生を長く見守る中で、少しずつ感じられるものなのでしょう。

暮らしの苦労や家族との衝突を一緒に経験するからこそ、後の何気ない優しさが胸に響く。

その積み重ねを楽しめる人には、登場人物が身近な家族のように思えてくるはずです。

実際に、序盤で一度離脱したものの、再開して高く評価したという口コミも確認できました。

早い段階から夢中になれる展開を求めていると、その良さを感じる前に長く思えてしまいそうです。

世間の「何度も泣いた」「忘れられない」という感想を読むほど、「いい話なのはわかるけれど、自分はそこまでだったかな」と、かえって温度差を感じるんですよね。

今回の第1位にしたいのは、作品への評価の高さと、自分が夢中になれた度合いの差が、それだけ大きかったからです。

それでも、困難な暮らしの中で相手を思い続ける2人の姿は魅力的。

家族の人生をじっくり見守りたい気分のときには、また違った受け止め方もできる作品です。

X→かよよんちゃん