「気になるから、とりあえずマイリストへ」と追加したまま、ほかの作品ばかり観てしまうことってありますよね。

話題の新作を追いかけているうちに、観ようと思っていたことすら忘れていたり。

でも、なんとなく再生してみたら、「どうしてもっと早く観なかったんだろう!」と夢中になることも。

地味そうに見えた物語に引き込まれたり、あまり知らなかった俳優の演技に心をつかまれたりすると、うれしくなりますよね。

今回は、そんなマイリストに眠らせていた韓国ドラマBEST10をご紹介します。

第10位 愛の光

初恋の相手と10年後に再会する『愛の光』。

あらすじを読むと、「切ない恋愛ものが観たくなったら」と、マイリストに入れたままになりそうですよね。

でも、一度離れた2人が、もう一度お互いに近づいていくところにドはまり。

ヨン・テソ(パク・ジニョン)は、弟と一緒に田舎の祖父母の家で暮らすことになり、そこでモ・ウナ(キム・ミンジュ)と出会います。

恋をして、お互いの心の支えになっていく2人ですが、成長するにつれて別々の道へ。

そして10年後、それぞれ違う人生を歩んでいた2人が偶然再会し、昔の気持ちがよみがえります。

ここから注目したいのが、テソのウナへの接し方です。

ウナのことが心配で、力になろうとするテソ。

けれど、2人とも自分の気持ちを整理できず、ついぎこちない態度を取ってしまいます。

昔は心を許していた相手でも、長く離れていると、以前のようには話せない。

心配してくれるのはうれしくても、どこまで甘えていいのかわからないのでしょうね。

テソを演じるパク・ジニョンの演技については、こんな感想が寄せられています。

ジニョンの、静かで繊細な演技が絶妙で上手い。

引用:Filmarks

言葉にならない感情が表情にあふれでているのです。

また、説明が足りず人間関係をつかみにくかったという声も寄せられていました。

ゆったりと進む物語なので、少しもどかしく感じた方もいたようです。

それでも、大人になって再会した2人の初恋が、今度こそうまくいってほしいですね。

第9位 サムダルリへようこそ

済州島を舞台に、故郷に戻った女性と幼なじみの恋を描く『サムダルリへようこそ』。

のんびりした雰囲気に惹かれながらも、「時間ができたら観よう」と、そのままになっていた人もいるのではないでしょうか。

でも、見始めると「傷ついて帰ってきた主人公に、幼なじみたちはどう接するんだろう」と、続きが気になってしまいます。

写真家のチョ・サムダル(シン・ヘソン)は、アシスタントを叱責したことからスキャンダルに巻き込まれ、故郷に戻ることに。

そこで再会するのが、幼なじみで元恋人のチョ・ヨンピル(チ・チャンウク)です。

仕事で成功した姿を見せたかったはずなのに、帰ってきた理由は世間からのバッシング。

昔からの知り合いに顔を合わせるのも気まずくて、身を隠したくなるサムダルの気持ちはわかりますよね。

そんな彼女を、ヨンピルは何かと気にかけます。

けれど、サムダルはそのおせっかいに反発してしまうのです。

ところが、取材のために記者が村までやって来ると、友人たちもサムダルを守ろうと団結します。

そして、ヨンピルのよさが伝わってくるのが、サムダルの母親の健康問題が明らかになるくだりです。

故郷を離れていたサムダルは、母親の不調を知りませんでした。

その間、母親をそばで支えていたのがヨンピルだったのです。

サムダルがいない間も、その家族を気にかけていたと知ると、彼を見る目が変わりますよね。

再会したから急に優しくなったのではなく、会っていない間にもしてくれていたことがある。

そんなヨンピルの思いやりに、ぐっときます。

口コミサイトにも、こんな感想が寄せられています。

泣けて笑えてあたたまるかんじ。

引用:Filmarks

恋愛の進展を楽しみに観ていると、前半は少しゆっくりに感じるかもしれません。

実際に、展開の遅さが気になったという口コミも見られました。

それでも、サムダルが少しずつ元気を取り戻し、そばにいる人たちのこともわかってくると、村で過ごす時間が楽しみになってきます。

「ヨンピルとの恋はどうなるの?」はもちろん、「サムダルはまた写真を撮れるようになるの?」と、仕事の再出発まで応援したくなる作品です。

第8位 良くも、悪くも、だって母親

母と息子の関係を描く『良くも、悪くも、だって母親』。

タイトルを見ると、「泣けそうだけど、観るには気力がいりそう」と、再生するタイミングを迷ってしまいそうですよね。

ところが、見始めると、冷たい検事だった息子が事故に遭い、心が子どもに戻ってしまう展開に引き込まれます。

母親のチン・ヨンスン(ラ・ミラン)は、息子に自分のような苦労をさせたくない一心で、チェ・ガンホ(イ・ドヒョン)を厳しく育ててきました。

やがてガンホは検事になりますが、親子の関係はぎくしゃくしたまま。

そんな中で事故が起こり、2人はもう一度、母と息子として向き合うことになります。

ここで目を奪われるのが、イ・ドヒョンの演じ分けです。

相手を突き放すような大人のガンホと、子どもの心に戻って母親を頼るガンホでは、同じ顔でも印象ががらりと変わります。

口コミサイトでも、表情や目つき、感情の出し方の違いに驚いたという感想が寄せられていました。

事故はつらい出来事ですが、それをきっかけに、離れていた親子が一緒に過ごすようになります。

大人になるまでにこじれてしまった関係を、今度はどうやって築き直すのか。

ガンホの回復と、親子の距離が縮まっていく様子が気になり、続きを見守りたくなります。

さらに、事件の謎を追う面白さや、笑えるやり取りも楽しめます。

事件の解明とコメディが混ざっており、最後まで面白く見れた

引用:Filmarks

親子の場面で胸がいっぱいになったかと思えば、今度は周囲の人たちに笑わされる。

ずっと涙をこらえるだけではない、そんなところも観続けたくなる理由ですね。

ただ、ヨンスンの厳しい接し方には、「そこまでしなくても」と苦しくなるかもしれません。

口コミでも、息子を守ろうとした気持ちは理解できても、その方法が正しかったとは思えない、という複雑な感想が見られました。

母親の事情がわかっても、息子がつらかったことまでなくなるわけではない。

どちらの気持ちも気になるからこそ、簡単には割り切れません。

ラ・ミランとイ・ドヒョンが演じる親子に引き込まれるとても面白いドラマです。

第7位 恋するムービー

チェ・ウシクとパク・ボヨンの共演は気になりつつ、落ち着いた恋愛ドラマは時間があるときに観ようと、後回しにしてしまう作品かもしれません。

でも、恋愛だけでなく、家族への思いや夢が思うようにかなわない苦しさまで描かれていて、登場人物を知るほど続きが気になってきます。

主人公のコ・ギョム(チェ・ウシク)は、とにかく映画が大好きな青年です。

映画のオーディション会場でキム・ムビ(パク・ボヨン)と出会い、彼女に惹かれて近づいていきます。

ところが、距離が縮まった矢先に、ギョムは突然ムビの前から姿を消してしまいます。

それから5年後、映画監督になったムビと、映画評論家になったギョムが再会。

何事もなかったように接してくるギョムに、ムビは心をかき乱されます。

置いていかれたムビの立場なら、今さら何なのと思ってしまいますよね。

それでも、ギョムにも簡単には話せない事情があり、2人の過去を知るにつれて、再会したときの言葉や表情の見え方が変わってきます。

ギョムは人懐っこく近づいていくのに、ムビは簡単に心を開かない。

この温度差のあるやり取りが楽しくて、2人が顔を合わせる場面を待つようになります。

チェ・ウシクの少し力の抜けた雰囲気と、パク・ボヨンのそっけない表情がよく合っているんですよね。

すぐには素直になれない2人が、もう一度相手を知ろうとする過程に引き込まれます。

また、ギョムと兄のコ・ジュン(キム・ジェウク)の関係も、物語の大切な部分です。

恋の場面で見せるギョムと、兄の前で見せるギョムでは、少し印象が違います。

明るく振る舞う人にも、人に見せない心配や寂しさがあるのだと感じさせられますね。

物語が進むと、ムビがギョムの気持ちに寄り添う場面も描かれ、恋人として距離が縮まるうれしさに加えて、つらいときにそばにいてくれる人の大切さも伝わってきます。

もう1組、ホン・シジュン(イ・ジュニョン)とソン・ジュア(チョン・ソニ)の関係も見逃せません。

過去に付き合っていた2人は、映画の仕事を通じて再び関わることになります。

ムビとギョムの恋とは違い、長く一緒にいたからこその甘えや、わかっているつもりだった相手とのすれ違いが描かれます。

好きという気持ちだけでは解決できないこともあるので、こちらの2人には胸が痛くなる場面も多いです。

恋愛、家族、仕事と、それぞれに悩みを抱えた人たちが、少しずつ自分の気持ちに向き合っていく作品です。

派手な展開を期待するより、登場人物の会話や表情をゆっくり追いかけると、そのよさが伝わってきます。

軽い恋愛ドラマだと思って開封したら、家族の場面で思いがけず泣かされるような1本です。

第6位 それでも僕らは走り続ける

陸上選手と翻訳家の恋と聞いても、どんな話なのか想像しにくく、マイリストに入れたままになっていた作品です。

大きな事件で一気に引っ張るというより、登場人物のちょっと変わった会話を楽しんでいるうちに、いつの間にか好きになっていきます。

主人公のキ・ソンギョム(イム・シワン)は、陸上の短距離選手です。

周囲が決めた道を走ってきた彼が、映画字幕の翻訳家オ・ミジュ(シン・セギョン)と出会い、自分自身の気持ちや生き方に目を向けるようになります。

ソンギョムは、整った顔立ちで落ち着いているのに、話してみると少し不思議な人です。

悪気はないのですが、相手が当然わかると思っていることが伝わらなかったり、予想とは違う返事をしたりします。

一方のミジュは、自分の考えを言葉にする人。

そんな2人なので、会話がすんなりかみ合わないことも多いのですが、そのやり取りがおもしろいです。

ソンギョムの魅力は、不器用でも、自分が大切だと思ったことを簡単には曲げないところです。

後輩選手のキム・ウシクが傷つけられた問題では、周囲の対応に疑問を抱き、行動を起こします。

自分の立場だけを守ろうとしない姿を見ると、穏やかそうな印象の奥にある強さに惹かれます。

相手を好きになることと、自分を後回しにすることは違う。

そう思わせてくれる関係なので、2人が気持ちを伝え合う場面を安心して見守れます。

さらに、スポーツエージェンシー代表のソ・ダナ(チェ・スヨン)と、美大生のイ・ヨンファ(カン・テオ)の恋も魅力的です。

強気で簡単には隙を見せないダナに、ヨンファが近づいていくやり取りは、ソンギョムとミジュとはまた違った楽しさ。

ダナに振り回されているようで、ヨンファも言いたいことは言うので、どちらか一方のペースで進まないところがいいですね。

最初は独特な会話のテンポに慣れないかもしれませんが、登場人物の性格がわかってくると、その会話が楽しみになります。

第5位 ナンバーズ-ビルの森の監視者たち-

会計士のドラマと聞くと、専門用語が難しそうで、つい後回しにしてしまいますよね。

でも、この作品の中心にあるのは、大切な人を失った青年が、その死の真相を突き止めようとする物語です。

主人公のチャン・ホウ(キム・ミョンス)は、建設会社の社長に実の息子のように育てられました。

ところが、その会社が倒産し、育ての親も命を落としてしまいます。

納得できないホウは、会社の清算に関わったテイル会計法人について調べようとしますが、周囲の会計事務所は力を貸してくれません。

そこで、自分自身が会計士になり、内部から真相を確かめることを決意。

努力の末、テイル会計法人に初の高卒会計士として入社します。

なぜ、その会社は倒産しなければならなかったのか。

その判断で誰が得をして、誰の生活が奪われたのか。

もちろん、専門用語が出てきて難しく感じる場面もありますが、ホウの気持ちに共感できるので見やすいです。

そして、ホウと深く関わっていく人物が、先輩会計士のハン・スンジョ(チェ・ジニョク)です。

スンジョは、テイル会計法人の副代表ハン・ジェギュン(チェ・ミンス)の息子。

ホウにとっては信用できる相手ではなく、だからこそ、協力していく過程がおもしろいです。

ホウとスンジョが手を組んだときの頼もしさが、この作品の大きな見どころ。

立場も経験も違う2人が、それぞれの力を使って相手の思惑に対抗していきます。

キム・ミョンスのまっすぐな雰囲気と、チェ・ジニョクの落ち着いた存在感もよく合っていますね。

一方で、ハン・ジェギュンは簡単には崩せない相手です。

組織の秘密や情報を握り、大きな力を持つ人物なので、ホウたちが少し近づいたと思っても気が抜けません。

チェ・ミンスの迫力もあって、この人にどう立ち向かうのかと、次の展開が気になります。

また、ホウの指導役になるチン・ヨナ(ヨンウ)との関係には、緊張した物語の中でほっとできる場面も。

復讐や組織の不正だけでなく、職場で出会った人たちとの関係が変わっていく楽しさも描かれています。

数字を武器に、大きな組織の不正へ挑んでいく2人がかっこいい作品です。

第4位 誰だって無価値な自分と闘っている

タイトルを見ただけで、今は少し重いかもしれないと、再生をためらう作品です。

でも、人と比べて落ち込んだり、頑張っているのに結果が出なかったりした経験があると、登場人物の気持ちが他人事に思えなくなります。

主人公のファン・ドンマン(ク・ギョファン)は、映画監督としてのデビューを目指しながら、20年もの時間を過ごしてきた男性です。

周囲の友人たちが監督として活動する一方、自分はなかなか同じ場所に立てない。

そんな日々の中で、映画会社のプロデューサー、ピョン・ウナ(コ・ユンジョン)と出会います。

ウナもまた、仕事のストレスで心をすり減らしている人物です。

ドンマンは、最初から素直に応援したくなるタイプの主人公ではないかもしれません。

言葉が多く、周囲を困らせてしまうこともあり、もう少し違う言い方をすればいいのにと思ってしまいます。

でも、彼が何に焦り、何を恐れているのかがわかってくると、その言動が違って見えてくるんです。

自分だけが取り残されている気がする。

結果が出ないまま時間だけが過ぎていく。

そんな苦しさをうまく隠せず、周囲との関係まで悪くしてしまう姿には、見ていてつらくなるところも。

人には見せたくない嫉妬や劣等感まで描かれるので、きれいごとだけでは届かない言葉が胸に残ります。

ウナとの関係も、それぞれに抱えているものがあり、少しずつ向き合っていきます。

周囲からは扱いづらい人だと思われていたドンマンが、ウナとの出会いをきっかけに変化していくところからどんどんハマりました。

ウナを演じるコ・ユンジョンの、相手の話を聞いているときの表情にも注目です。

ドンマンの言葉の多さに対して、ウナのまなざしや短い返事が印象に残り、2人が同じ場面にいると、どんな会話になるのか気になりますね。

映画業界が舞台ですが、そこで描かれる悩みは特別なものではなくて、仕事で評価されたい気持ちや、誰かの成功を素直に喜べない情けなさ、自分にも何かできるはずだと思いたい気持ち。

身近な感情ばかりなので、登場人物にいら立ったあとで、自分にも似たところがあるかもしれないと思わされます。

重そうだからと眠らせていたら、思いがけず自分の気持ちを代弁してくれる作品に出会えた。

そんな驚きのある1本です。

第3位 TRY ~僕たちは奇跡になる~

ラグビーをテーマにした学園ドラマと聞いて、スポーツに詳しくないからと後回しにしていたら、もったいない作品です。

弱小チームが成長していく姿はもちろん、一度は夢を失った大人が、生徒たちと一緒に立ち上がっていく物語にも引き込まれます。

主人公のチュ・ガラム(ユン・ゲサン)は、ドーピングの不祥事で選手としてのキャリアを失った元ラグビー韓国代表です。

母校のハニャン体育高校に戻り、弱小ラグビー部の監督になりますが、かつてのスター選手だからと歓迎されるわけではありません。

同僚や部員たちから冷たい目を向けられ、監督としての再出発は、信頼を取り戻すところから始まります。

ガラムは、ちょっと変わった行動で周囲を振り回す人です。

大丈夫なのかと心配になる場面もあるのですが、生徒たちに向き合うときは真剣で、その姿を見ているうちに印象が変わってきます。

勝つための練習だけをさせるのではなく、部員が抱える悩みや、うまくいかない理由にも目を向けるんですよね。

最初から何でもできる監督ではないからこそ、生徒たちと信頼を築いていく過程を応援したくなります。

部員たちも、初めはバラバラ。

主力のユン・ソンジュン(キム・ヨハン)がガラムに反発してチームを離れたり、仲間同士でぶつかったりと、試合以前の問題が次々に起こります。

部員を集めても練習場所がなく、新しく迎えた選手にも乗り越えるべき課題があるなど、簡単には前へ進めません。

それでも、一緒に練習して、失敗して、少しずつ仲間のことがわかってくる。

バラバラだった部員たちが、同じ目標に向かって走り始める姿がたまりません。

誰がどんな思いでグラウンドに立っているのかまで気になってきます。

ラグビーのルールに詳しくなくても、仲間につなごうとする必死さや、もう一度立ち上がる姿には胸が熱くなります。

また、ガラムと、母校で再会する元恋人のペ・イジ(イム・セミ)の関係も見どころです。

生徒たちの青春に加えて、過去を抱えた大人たちの再出発も描かれるので、学園ドラマをあまり観ない人にも楽しめると思います。

口コミサイトには、チームへの思いが伝わってくるこんな感想も寄せられていました。

チュガラムとみんなのワンチームに心打たれすぎて、最後の方かなり泣いてた🥲🥲

引用:Filmarks

最初はガラムの変わった言動に笑っていたのに、気づけば部員たちと一緒に泣いたり喜んだりしてしまう作品です。

「ラグビーの話だから」と眠らせておくには惜しい、笑えて胸が熱くなる青春ドラマです。

第2位 Missナイト&Missデイ

昼は50代、夜は20代の姿になるヒロインと聞くと変わったラブコメを想像しますよね。

その設定に少し戸惑って後回しにしていても、観始めると、昼のヒロインを演じるイ・ジョンウンのかわいさに夢中になってしまいます。

主人公のイ・ミジン(チョン・ウンジ)は、就職を目指して努力を重ねてきた20代の女性です。

ところが、面接に落ちたうえに詐欺に引っ掛かりそうになり、さらに不思議な出来事をきっかけに、昼間だけ50代の姿へ変わるようになります。

夜になれば元の姿に戻るものの、自分では変身を止められません。

そんなミジンが、昼の姿ではイム・スン(イ・ジョンウン)と名乗り、検察庁のシニアインターンとして働き始めます。

このスンが、とにかく魅力的。

見た目は50代でも、中身は20代のミジンなので、動きも反応も若々しく、そのギャップに笑ってしまいます。

表情やしぐさから、ちゃんとミジンの気持ちが伝わってくるのもすごい。

チョン・ウンジとイ・ジョンウンという別々の俳優が演じているのに、観ているうちに同じ人として自然に受け入れられるんですよね。

スンの上司になるのは、仕事に厳しい検事のケ・ジウン(チェ・ジニョク)です。

昼は部下のスンとして接し、夜はミジンの姿で顔を合わせるため、同じ相手なのに関係がまったく違います。

ジウンの前で変身しそうになったり、片方の姿で知ったことをもう片方では知らないふりをしたりと、秘密を守るためのごまかしにもハラハラします。

昼と夜で違う関係を築いていくおもしろさが、この作品の魅力です。

恋が進めばうれしいのに、距離が近づくほど秘密を隠すのは難しくなる。

また、笑える変身騒動の一方で、ミジンの就職への思いには切なくなるところも。

長く準備を続けてきたのに仕事が決まらず、自信をなくしていたミジンが、スンとして働くことで自分の力を発揮していきます。

与えられた難しい仕事をこなし、周囲から頼られるようになる姿を見ると、それまでの努力も無駄ではなかったのだと思えて、うれしくなりますね。

さらに、このドラマは恋愛とコメディだけでは終わりません。

ミジンが殺人犯と遭遇したことで、事件の捜査にも関わっていきます。

ジウンが追う事件には不審な点が重なり、職場の人物にも疑いが向くなど、観ている側も誰を信じてよいのかわからなくなってきます。

さっきまでスンの言動に笑っていたのに、急に怖くなって画面から目が離せない。

この切り替わりがあるので、恋の行方だけでなく、事件の真相も気になって次の話へ進んでしまいます。

イ・ジョンウンの愛らしさに笑い、ミジンの頑張りに共感し、事件の行方に引き込まれる作品です。

第1位 白雪姫には死を~BLACK OUT

タイトルから重そうな印象の「白雪姫には死を」。

実際、気軽に楽しめる明るい話ではないのですが、もう第1話から「えーなんで?」の連続なので視聴が止まらなくなります。

物語の主人公は、高校時代に起きた殺人事件の犯人として服役したコ・ジョンウ(ピョン・ヨハン)です。

被害者は、友人だった2人の少女。

現場には大量の血痕が残されていたものの、2人の遺体は見つかっていませんでした。

ところが、当時泥酔していたジョンウには、事件の夜の記憶がありません。

自分が命を奪ったという記憶もなければ、無実だと言い切れる記憶もなく、何が起きたのかわからないまま人生を奪われてしまいます。

出所したジョンウは、過去を忘れて静かに生きようとしますが、故郷で待っているのは厳しい視線です。

事件は終わったことになっていても、本人にとっては何もわかっていません。

周囲から責められながら、自分でも自分を信じ切れない。

この苦しさを演じるピョン・ヨハンの表情が、胸に迫ります。

そして、白骨遺体の発見などをきっかけに、過去の事件が再び動き出します。

この作品で怖いのは、犯人が誰かわからないことに加えて、村の人たちが何を隠しているのかわからないことです。

ジョンウに冷たく接する人も、親しげに近づく人も、その言葉を素直に信じてよいのか迷ってしまいます。

何げない会話や、誰かが一瞬見せた表情まで気になり始める。

「この人は何か知っているのでは」と疑い始めると、村全体が不気味に見えてきます。

物語には、刑事のノ・サンチョル(コ・ジュン)も関わっていきます。

最初はジョンウに疑いの目を向けるサンチョルですが、調べるうちに過去の捜査への疑問が浮かびます。

また、謎が明らかになるたびに、事件の見え方が変わるのもおもしろいところ。

怪しく見えた行動に別の理由があったり、以前の会話が違う意味を持ち始めたりするので、少しわかったと思っても安心できません。

誰が犯人なのかを考えながら、なぜジョンウが犯人にされたのか、周囲はそのとき何をしていたのかまで気になって視聴が止まらなくなります。

本人がどれだけ真実を知りたくても、周囲には事件を掘り返されたくない人がいる。

その中で、記憶のない夜に向き合わなければならない姿を見ると、ジョンウが気の毒でかわいそう。

重い展開が続くものの、俳優たちの演技と、少しずつ真相に近づく緊張感が強く、スリル満点で面白いです。

観始めるまでには気力が必要でも、再生したら先の展開が気になって仕方がなくなるミステリーです。

マイリストに入れたままになっているなら、ぜひ開封して見て下さいね。

X→かよよんちゃん