最初は顔を合わせるたびにケンカばかり。

韓ドラあるあるの最悪の出会いなんだけど、そんな2人の恋は、見ていて楽しいですよね。

強気な態度の裏に優しさが見えたり、本音でぶつかりあうからわくわくします。

今回は、ケンカするほどお似合いに見えてくるNetflixの韓国ドラマを10作品選びました。

第10位 九尾の狐とキケンな同居

『九尾の狐とキケンな同居』は、人間になりたい九尾の狐と、言いたいことをはっきり言う女子大生が、ひょんなことから一緒に暮らし始めるラブコメです。

九尾の狐は、韓国の物語に登場する、9本の尾を持つ伝説上の狐。

999歳の九尾の狐、シン・ウヨ(チャン・ギヨン)は、ウヨは、玉に人間の精気を集め、青く染まれば人間になれると信じています。

999歳のウヨにとって、その玉は長年の願いをかなえるために欠かせないものなのです

そのために人間の精気を集めてきた玉を、ある日、女子大生のイ・ダム(イ・ヘリ)が偶然飲み込んでしまいました。

玉を取り出す方法が見つかるまで、2人は同居することになりました。

ウヨはダムの身を守るため、寅年の男性に近づかないことや、お酒と鶏肉を控えることなど、次々にルールを決めます。

ウヨの真面目な注意にダムが言い返すやり取りは、つい笑ってしまいます。

最初は玉のために一緒にいる2人ですが、顔を合わせてはぶつかるうちに、相手のことが気になり始めます。

ダムがウヨを「オルシン」(ご年配の方への敬称)と呼ぶところも面白くて、999歳の大人が子供のように調子を崩されるのも、この組み合わせのかわいいところ。

遠慮なく言い合える2人が、ふと優しい顔を見せる瞬間にきゅんとします。

第9位 この恋は不可抗力

『この恋は不可抗力』は、先祖代々続く呪いに苦しむ弁護士と、その呪いを解く鍵を握る公務員が出会うラブコメです。

弁護士のチャン・シンユ(ロウン)は、体調に不安を抱えているうえ、血のついた赤い手が自分に触れてくる幻にも悩まされています。

その不可解な出来事が、彼の家に長く続く「呪い」です。

一方、公務員のイ・ホンジョ(チョ・ボア)は、古い祠の撤去を担当することに。

その場所でシンユと出会い、祠から見つかった木箱の持ち主がホンジョだと知らされます。

箱の中には、願いをかなえる術などが書かれた古い本が入っていました。

この本なら呪いを解けるかもしれないと考えたシンユは、ホンジョに協力を求めます。

けれど、事情を知ったばかりのホンジョには、シンユほどの切迫感がありません。

シンユが木箱の話を持ち出して迫っても、ホンジョは自分の考えをはっきり返します。

必死なシンユと、簡単には押されないホンジョのやり取りが、まず楽しいところ。

さらにホンジョが片思いの相手を思って恋の術を試すと、思いがけずシンユがその術に関わる水を飲んでしまいます。

急にホンジョが気になり始めても、シンユはそれを自分の本心だと認められません。

「術のせい」と言いながら距離を詰めてくるシンユに、ホンジョが戸惑い、言い返す。

そのちぐはぐな駆け引きが、2人の恋を面白くしています。

第8位 キング・ザ・ランド

『キング・ザ・ランド』は、笑顔が苦手なホテルの御曹司と、笑顔を大切にして働くホテル従業員のラブコメです。

イギリスで過ごしていたク・ウォン(イ・ジュノ)は韓国へ帰国し、家族が経営するキングホテルの本部長に就任します。

一方、チョン・サラン(イム・ユナ)は、子どもの頃から憧れていたキングホテルで働く従業員。

お客様に笑顔で接するサランですが、ウォンはその笑顔を「作り笑い」だと感じ、どうにも好きになれません。

サランはウォンを迷惑な客だと勘違いしたことがあり、その相手がホテルの本部長だったと知って驚きます。

ウォンはサランに自分の前では笑わないよう告げますが、サランにもホテル従業員として笑顔で接する理由があります。

上司が相手でも、ただ黙って引き下がらないサランの返しが気持ちいいです。

最初は顔を合わせるだけで互いに引っかかっていたのに、一緒に仕事をするうちに、ウォンのほうがサランを目で追うようになります。

サランからのメッセージを待って落ち着かなくなる姿には、思わず笑ってしまいました。

いつも余裕のあるウォンが、恋になると不器用になるところを、イ・ジュノが表情で見せてくれます。

サランもウォンを「感じの悪い本部長」と思ったままではいられなくなり、2人の言い合いは少しずつ甘いやり取りに変わっていきます。

笑顔をめぐってぶつかった2人が、一緒にいるときには自然に笑えるようになる。

その変化が楽しくて、ケンカするほどお似合いだと感じる作品です。

第7位 社内お見合い

『社内お見合い』は、親友の代わりに出たお見合いで、自分の会社の社長と出会ってしまうラブコメです。

食品会社で働くシン・ハリ(キム・セジョン)の親友、チン・ヨンソ(ソル・イナ)は、父親が決めるお見合いを嫌がっています。

ヨンソは以前にもハリに代役を頼み、相手から断ってもらっていました。

今回、ハリは断るつもりでしたが、近所でのトラブルによる弁償金が必要になります。

そこで、ヨンソが提示した80万ウォンの謝礼を受け取るため、もう一度代役を引き受けました。

ハリの役目は、ヨンソになりすまして相手に嫌われ、お見合いを終わらせること。

ところが席に現れたのは、ハリが勤める会社の社長、カン・テム(アン・ヒョソプ)でした。

逃げ出したくてもお金が必要なハリは、覚悟を決めて作戦を続けます。

濃いメイクと目立つ服で現れたハリは、暑いと言って上着を脱ぎます。

さらにブランド品を赤ちゃんのような愛称で呼び、自分の胸には「サマンサ」と「レイチェル」という名前をつけて、整形に大金をかけたかのように話します。

ここまで言えば、相手も帰りたくなるはず。

ハリの必死な演技には笑ってしまいますが、テムはほとんど動じません。

テムは祖父が決めるお見合いに、これ以上時間を使いたくないので、ハリをヨンソだと勘違いしたまま、結婚を申し込みます。

お見合いをぶちこわしたいハリと、話を早く決めたいテム。

その後、お見合いに来た女性が本物のヨンソではないと分かっても、テムとハリの縁は切れません。

テムは祖父への対応のために恋人のふりを頼み、ハリは会社の社長に自分の正体がばれないよう、気を張り続けます。

冷静に話を進めるテムと、そのたびに慌てて切り返すハリ。

最初はかみ合わない2人の会話が、少しずつ恋の駆け引きに変わっていくところが面白いです。

第6位 このエリアのクレイジーX

『このエリアのクレイジーX』は、出会うたびに言い合いになる男女が、互いの事情を知って少しずつ近づいていくラブコメです。

ノ・フィオ(チョン・ウ)は怒りを抑えることが難しく、精神科に通っています。

イ・ミンギョン(オ・ヨンソ)も、過去のつらい経験から人を強く警戒し、同じ医師の診察を受けています。

2人が出会ったのは、雨の日でした。

フィオは雨の中で壊れた傘を拾って使い、建物に着いてから閉じようとして指をけがします。

うまく閉じられず、いら立って傘を踏みつける姿をミンギョンが見て、怖がったのです。

そのフィオが同じエレベーターに乗ろうとすると、ミンギョンは持っていた傘で彼を追い払います。

フィオは突然傘で突かれて腹を立てますが、ミンギョンは怖い男性から身を守ったつもりでいます。

出会いから、2人の受け取り方がまるで違うのです。

ミンギョンは、エレベーターでフィオに会ったときから彼を怖い人だと思い、後をつけられているとも勘違いしていました。

その後、ミンギョンは駐車場でフィオの車の近くにいました。

そこへフィオが戻ってきて、自分の車の近くにいるミンギョンを見つけ、「そこで何をしてるんだ?」と声をかけたのです。

フィオは車のそばにいた理由を尋ねただけですが、ミンギョンは以前から彼を怖がっていたため、近づいてきたフィオにさらにおびえます。

しかも、フィオの足首には電子足輪のようなものが見えました。

実際には、フィオが銭湯を出るときに外し忘れたロッカーキーです。

けれどミンギョンは、フィオへのそれまでの誤解も重なって、彼の車の上に逃げてしまいます。

フィオは自分の車を傷つけられたうえ、身に覚えのない疑いまでかけられ、警察署でもミンギョンと言い合いになります。

ミンギョンは本気で怖がっており、フィオもなぜ疑われるのか分からず怒っているので、どちらも簡単には引き下がれません。

それなのに、住んでいる部屋は隣同士で、通院先まで同じです。

もう会いたくないのに、また顔を合わせてしまうところが、この2人らしくておかしいです。

そんな関係が変わり始めるのは、ミンギョンが近所に現れた露出犯に遭遇したときです。

近くにいたフィオが助けに来たことで、ミンギョンは翌日、自分から彼に頼み事をします。

フィオはミンギョンに護身術を教えるようになり、彼女が周囲を警戒する理由にも少しずつ気づいていきます。

ミンギョンもまた、怒りっぽいと思っていたフィオが、自分を守ろうとしてくれる人だと知ります。

顔を合わせればケンカになるのに、困ったときは相手を放っておけない。

このドラマは、途中からチョンウがめちゃくちゃかっこよく見えてしまう、魔法のようなドラマです。

チョウンウのファンの方には申し訳ないのですが、筆者は「応答せよ1994」でスレギ(くず男)のイメージがあったので、「まさかあのスレギにほれてまうなんてー」と思いながらキュンキュンしながら視聴しました。

第5位 わたしの完璧な秘書

「もう会いたくない」と思った相手が、自分の秘書として目の前に現れる。

『わたしの完璧な秘書』は、そんな気まずい再会から始まる大人のオフィスロマンスです。

ヘッドハンティング会社を経営するカン・ジユン(ハン・ジミン)は、大手企業で働く優秀な技術者を、別の会社へ引き抜こうとします。

そこへ現れたのが、技術者と同じ会社の人事担当ユ・ウノ(イ・ジュニョク)です。

ウノにとって、その技術者は長く一緒に働いてきた大切な同僚。

転職の話を止めに来たウノに、ジユンは「その人の能力にふさわしい場所を紹介している」と主張します。

ウノも、仕事には給料だけで決められない価値があると言い返しました。

同じ人の将来を考えているのに、譲れないところが違う。

最初の言い合いから、2人とも仕事に本気なのが伝わってきます。

結局、技術者はジユンが紹介した会社への転職を取りやめます。

ジユンにしてみれば、力を入れていた仕事をウノに止められた形です。

ところがその後、ウノも勤め先を解雇され、知人の紹介でジユンの会社に入ることに。

しかも配属先は、ジユンの秘書でした。

ジユンが「どうして、この人が私の秘書に?」と思うのも無理もないです。

実際、初めのうちはウノを受け入れず、話しかけられてもそっけない態度を取ります。

ウノのほうも、ジユンが仕事の進め方に細かいこだわりを持つため、何をすれば満足してもらえるのかつかめません。

元は仕事の邪魔をした相手と、毎日一緒に働く。

この居心地の悪さが、2人の距離の出発点です。

それでもウノは、ジユンの予定や必要な資料を把握し、少しずつ仕事を支えていきます。

ジユンが忙しさのあまり食事を抜いていると、体調にも気を配るウノ。

秘書の仕事をきちんとこなしたうえで、ジユン本人のことも見ているのが素敵です。

ジユンにも変化が訪れます。

以前はウノの気遣いさえ煩わしく感じていたのに、仕事がうまくいかず表情を曇らせたとき、彼に散歩へ誘われると一緒に歩きます。

最初は仕事への考え方がぶつかり、顔を合わせるのも気まずかった2人が、相手の働き方や優しさを知っていく。

そのじわじわ近づく感じが楽しめる面白いドラマです。

第4位 その恋、断固お断りします

「この人だけは好きにならない」。

そう思っていた相手が、少しずつ気になってしまうのが『その恋、断固お断りします』のおもしろさです。

弁護士のヨ・ミラン(キム・オクビン)は、女性を見下す男性が大嫌い。

芸能人を扱う法律事務所に入ったあと、人気俳優ナム・ガンホ(ユ・テオ)が女性について話すのを聞き、彼にも悪い印象を持ちます。

さらに、ガンホが若い女性にお金を渡して自宅に入れるところを見て、相手が未成年なら助けなければと考えました。

ミランはガンホに近づき、その女性が誰なのか確かめようとします。

ガンホには、すでに担当弁護士のイ・ジンソがいます。

ミランはジンソに共同で担当したいと申し出ますが、その直後、ガンホがいる店にファンが押しかける騒ぎが起きます。

酒を飲んでいて対応できないジンソに頼まれ、ミランが店へ向かいました。

ファンたちを帰らせたあと、ガンホにも共同で担当したいと伝えます。

調べるために近づいたミランを、ガンホは「自分に気があるのでは」と疑うのです。

ここからの2人は、同じ場面にいても考えていることがまるで違います。

ガンホがミランの格闘技の腕前に興味を持ち、新作映画のアクションを教えてほしいと頼むと、ミランは練習を引き受けます。

ガンホは役作りに真剣ですが、ミランの頭には、まだあの若い女性のことが残っています。

練習では、人気俳優のガンホがミランにあっさり倒される場面も。

女性を警戒していたガンホが、自分よりけんかの強いミランに調子を崩される姿が、見ていて楽しいんですよね。

やがて、ミランが心配していた女性はガンホの姪だったとわかります。

それまで悪人だと決めつけていたミランは、気まずい思いをすることに。

一方のガンホも、ミランが誕生日に自分のアクション練習に付き合い、お金や特別扱いを求めないことに驚きます。

「思っていたような人じゃない」と気づくのが、ほとんど同じころなのがいいところです。

その後、ガンホと芸能事務所代表ド・ウォンジュン(キム・ジフン)の関係をめぐる噂が広まり、ウォンジュンはミランに、ガンホの恋人を3カ月演じてほしいと持ちかけます。

恋人のふりを始めてからは、相手を意識させようとするミランと、恋愛作品で人気の俳優らしく彼女を口説こうとするガンホの駆け引きが見どころです。

第3位 隠し味にはロマンス

初対面で自分が大切にしていたところにズカズカ入ってこられたら、相手を好きになるのは難しいですよね。

『隠し味にはロマンス』のモ・ヨンジュ(コ・ミンシ)とハン・ボムウ(カン・ハヌル)は、まさにそんな出会い方をします。

食品会社の後継者争いに勝ちたいボムウは、自分の高級レストランで3つ星を取ろうと必死です。

新しく出す料理とよく似た料理が、全州にある小さな食堂「ジョンジェ」で提供されていると知り、店へ向かいます。

そこでヨンジュが育てた畑の作物をうっかり踏んだうえ、店を買い取りたいと申し出ました。

料理を大切にしているヨンジュに、お金で店を買おうとするボムウ。

ヨンジュが腹を立てるのも、よくわかります。

ボムウは買収を断られますが、ヨンジュの料理を諦められず、もう一度ジョンジェを訪ねます。

そのころヨンジュは、滞納している家賃を1カ月以内に払わなければ、店を出ていくよう大家から告げられていました。

ボムウは家賃を払うと申し出て、再び買収の契約書を差し出します。

しかし、ヨンジュが守りたいのは、自分の店で料理を作り続けること。

店を売るつもりはなく、「投資なら考える」と答えます。

さらに、口先だけで店を支援すると言うボムウを信用できず、「本気なら、まずここで働いて」と条件を出しました。

一方、ボムウも以前の強引な買収が問題になり、仕事を失っています。

別の飲食店を買収する際、店主の息子の弱みを握って店を売るよう迫ったことが、騒動になったのです。

その息子が自殺を図ったと報じられると、ボムウの兄ハン・ソヌ(ペ・ナラ)は、この件を利用して食品会社の役員会でボムウの解任を進めます。

ボムウは会社の役職に加え、自分が経営していた高級レストラン「モットー」を任される立場も失いました。

そんなボムウが、ヨンジュの出した「店で働く」という条件を受け入れます。

ただ、この時点でボムウが欲しいのは、まだヨンジュの料理のレシピです。

2人は店をどうするか話し合いますが、ヨンジュは最後まで簡単には譲りません。

ボムウはまず1カ月、ジョンジェの運営とお金の管理を担当し、ヨンジュは厨房を任されます。

ヨンジュが譲らなかった条件は、「料理と食材には口を出さないこと」。

ボムウもホールの仕事にはヨンジュが口を出さないよう求め、ようやく契約がまとまります。

一緒に働き始めても、ボムウは高い食材費が気になります。

ヨンジュが上質な唐辛子を仕入れようとすると、店の経営を考えるボムウは、やり方を変えようと提案します。

それでもヨンジュは、良い食材を使うことは譲れないと引きません。

今度はボムウが経験豊富な人材を連れてこようとしますが、ヨンジュが選んだのは、近所のクッパ店で長く働いてきたチン・ミョンスク(キム・シンロク)。

店をどう良くするか考えているのは同じなのに、選ぶ答えがことごとく違うのです。

私が好きなのは、ボムウが店のために買った高級テーブルに、ミョンスクがキムチの汁をこぼす場面です。

ボムウは怒って店を飛び出しますが、あとになって、ミョンスクが少しでも売り上げを増やそうとキムチチヂミを作っていたと知ります。

自分が腹を立てた相手も、店のことを考えていた。

その事実を知って戻ってくるボムウを見ると、最初にお金で店を買おうとしたころから、少しずつ変わってきたのが伝わります。

ヨンジュも、ボムウのやり方には何度も反発しながら、彼が店のために動いている姿を見ていきます。

言い合いのたびに、それぞれが何を大切にしているのかわかってくる。

厨房では譲らないヨンジュと、負けずに食い下がるボムウだからこそ、2人が同じ方向を向いたときがうれしいんです。

第2位 ダイナマイト・キス

『ダイナマイト・キス』は、済州島で出会った2人が、仕事先で気まずい再会を果たすラブコメです。

定職に就けずにいたコ・ダリム(アン・ウンジン)は、旅行先の済州島で、以前自分を振った元恋人と再会します。

しかも彼は、ダリムの知人と付き合っていました。

気分を落として酒を飲んだダリムが海辺を歩いていると、崖のそばに立って叫ぶ男性を見かけます。

「飛び降りるつもりでは?」と思ったダリムは、助けようと勢いよく飛びつきました。

ところが、その男性は命を絶とうとしていたわけではありません。

仕事がうまくいった喜びを、海に向かって叫んでいたコン・ジヒョク(チャン・ギヨン)だったのです。

突然飛びつかれたジヒョクとダリムは一緒に倒れ、病院へ行くことに。

助けたつもりのダリムが、ジヒョクにけがをさせてしまう出会いから、2人のやり取りがもう楽しいんです。

その後、ダリムは元恋人の前で見栄を張り、ジヒョクを自分の彼氏として紹介します。

ジヒョクはその元恋人を仕事でスカウトしたかったため、今度は自分から、恋人のふりを続けてほしいとダリムに頼みました。

別々の理由で始めた嘘でしたが、一緒に過ごすうちに2人は本当に惹かれ合います。

そして、キスを交わしてさらに距離が近づこうとした矢先、ダリムのもとに母親が倒れたという電話が入ります。

ダリムは事情を伝える間もなく、ジヒョクの前から姿を消してしまいました。

気持ちが通じたと思った直後に、何も言わずにいなくなる。

残されたジヒョクが、彼女を忘れられないのも無理はありません。

一方、ダリムは母親の治療費と、妹が残した借金を抱え、急いで仕事を探すことに。

育児用品会社が子どものいる母親を募集していると知り、独身なのに夫と子どもがいると偽って応募します。

ようやく採用されたダリムが職場で顔を合わせた上司は、ずっと会いたかったジヒョクでした。

ダリムを捜していたジヒョクも、最初は再会に驚きます。

しかし、彼女が「夫と子どもがいる」と聞いた途端、済州島での出来事がまったく違って見えてしまうのです。

ジヒョクは、夫がいるのになぜ自分とキスをし、デートまでしたのかとダリムを問い詰めます。

ダリムは就職のためについた嘘を明かせず、夫とけんかして旅行に来ていたのだと、その場しのぎの説明を重ねました。

ジヒョクにしてみれば、ダリムが突然いなくなった理由まで「家族のもとへ帰ったから」に思えてしまいます。

怒るジヒョクにも、言い返せないダリムにも事情がある。

その事情を見ている側にはわかるからこそ、2人の言い合いがもどかしくて、目が離せません。

ジヒョクは冷たい上司として振る舞おうとしますが、ダリムが困っていると放っておけない。

ダリムも反発しながら、まだ自分を気にかけてくれる彼の態度に揺れます。

崖では勘違いから始まった2人が、今度はもっと大きな勘違いを抱えて同じ職場で顔を合わせる。

ケンカしながらも相手を好きな気持ちが透けて見えるところが、この作品のたまらないところです。

第1位 素晴らしき新世界

『素晴らしき新世界』は、朝鮮時代から現代のソウルにやって来た女性と、財閥の御曹司が出会うラブコメです。

王の側室だったカン・ダンシム(イム・ジヨン)は、王以外の男性と通じたという、身に覚えのない罪を着せられます。

王から毒薬を飲む刑を命じられ、拒んだものの、無理やり飲まされて処刑されました。

ところが次に目を覚ました場所は、300年後の時代劇の撮影現場。

ダンシムは、売れない女優シン・ソリ(イム・ジヨン)の姿になっていました。

撮影現場を出ても、見慣れない車や建物ばかりで、自分がどこにいるのかわかりません。

混乱したまま車が行き交う道路へ飛び出したところを、財閥の御曹司チャ・セゲ(ホ・ナムジュン)が引き寄せて助けます。

ところが、セゲは、ダンシムが自分の車の前で倒れたことから、事故を装って金を取る「当たり屋」ではないかと疑います。

相手に怒鳴られ、金目当てだと決めつけられたダンシムも、黙っていません。

「バシッ」とビンタで応戦!

命を助けたセゲと、侮辱されたダンシム。

お互いの事情を知らないまま、初対面から激しい言い合いになります。

ダンシムはセゲを平手打ちし、タイミングよくやってきた軽トラの荷台にのっていた大きなヤシの葉を手に取って叩きました。

荷台には、お祝いの札が付いた大きな花飾りが載っています。

開店祝いなどで見かけるような花です。

セゲもその花を手に取って応戦し、ヤシの葉とお祝いの花で叩き合う騒ぎになりました。

大人2人が花を振り回して本気で怒っているのに、見ていると笑ってしまいます。

その後、ダンシムはセゲが現代で力を持つ人物だと知り、もう一度会いに行きます。

知らない時代で生き抜くため、彼を頼ろうと考えたのです。

しかしセゲにとっては、自分を叩いたうえに金を狙っているようにも見える相手。

「そばに置け」と言われても、簡単に受け入れられるはずがありません。

ところがダンシムは、セゲに危険が迫っているのを察知します。

彼が車に乗ろうとした瞬間に引き寄せ、上から落ちてきたマネキンから守りました。

それでもセゲの疑いは消えず、再び会いに来たダンシムが「命を守る」と言っても、金が欲しいならそう言えと突き放します。

腹を立てたダンシムはセゲの足を踏み、警備員に連れ出されながらも言い返す始末。

助けたのに信じてもらえないダンシムと、信じられずに追い返すセゲのやり取りが、なんとも2人らしいです。

やがて、ダンシムの映った動画が話題になったことをきっかけに、セゲは彼女と仕事をするようになります。

顔を合わせる時間が増えても、2人の言い合いは続くのですが、セゲが少しずつ変わっていきます。

済州島での広告撮影中、ダンシムが見知らぬ高齢の男性を助けて道に迷うと、セゲは必死に彼女を捜しました。

見つけたときには抱き寄せて、けがをしていないか確かめるセゲ。

それなのに安心した途端、「勝手な行動をするな」と責めてしまうのです。

ダンシムは、心配してくれたと思ったら叱られたことに傷つき、これからは他人のように接すると告げます。

セゲは仕事中の行動が問題だと言い張りますが、仕事のためだけなら、あんなに必死で捜さなかったはず。

海辺で再び顔を合わせたとき、セゲはようやく、また同じことが起きても彼女を捜しに行くと打ち明けます。

最初は豪快にけんかしていたセゲが、今ではダンシムが無事でいてくれることを何より気にしている。

「好きだから心配した」と素直に言えない2人を見ていると、つい笑いながら応援したくなります。

X→かよよんちゃん