韓国ドラマを観ていると、「まだ序盤だから、きっとここから面白くなるはず」と期待しているうちに、気づけば最終話までたどり着いてしまうことってありませんか?

今回は、そんな韓国ドラマを3作品選びました。

決して見どころがないわけではなく、笑えるシーンや気になる展開もあるからこそ途中でやめられない。

それでも最後まで「いつ面白くなるんだろう?」という気持ちが消えなかった、個人的なBEST3を紹介します。

第3位『タッカンジョン』

第3位は『タッカンジョン』。

娘ミナ(キム・ユジョン)が、会社に届いた謎の機械に入ったところ、本当にタッカンジョンになってしまうという、とんでもない設定から始まります。

ここまでは「こんなドラマ初めて!」と興味をそそられました。

しかも父ソンマン(リュ・スンリョン)と、ミナに片思いしているペクジュン(アン・ジェホン)が、たくさんのタッカンジョンの中から「どれがミナ?」と必死になる展開。

一度ほかのタッカンジョンと混ざって冷蔵庫に入れられ、「まさか食べられた?」と大騒ぎする場面まであって、序盤はこのくだらなさが結構おもしろいです。

ところが、その後も謎の機械を追っていくうちに、機械に執着するユ・インウォン博士やユ・テマンが登場し、話はどんどん予想外の方向へ。

さらに機械そのものの正体や過去まで掘り下げられ、「これは最後に全部つながって、ものすごく面白くなるやつかも」と期待してしまいました。

でも、終盤になってもシュールさはまったく収まらず、むしろスケールはさらに大きくなっていきます。

序盤の「娘を人間に戻す」というシンプルな話から、気づけば「そこまでいく?」という世界へ。

アン・ジェホンの派手な黄色い服や独特な歌、リュ・スンリョンとの真顔の掛け合いなど、笑えるところは確かにあるのですが、個人的には最後まで作品のテンションについていけませんでした。

全10話と短いこともあり、「次こそ面白くなるかも」「最後を見れば全部納得できるかも」と、そのまま完走。

でも最終的には、「最初から最後まで本当にこのノリだった!」という感想に。

ハマる人には唯一無二の作品だと思いますが、私にとってはまさに「いつか面白くなるだろう」と最後まで観てしまった韓国ドラマでした。

第2位『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』

第2位は『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』。

主人公キム・ナクス(リュ・スンリョン)は、大企業に25年間勤め、部長まで上り詰めた会社員です。

ソウルに持ち家があり、妻と息子もいて、自分では「これこそ成功した人生」だと思っています。

ところが、会社では自分より後輩が先に昇進し、期待していた役員への道も雲行きが怪しくなっていきます。

それでも「自分は会社に必要とされている」と信じたいキム部長。

プライドが高く、若い部下の考え方にもなかなかついていけない姿を見ていると、「こういう上司いるなあ」と思う場面もありました。

そしてついには、本社から地方の工場へ異動させられてしまいます。

これまで本社で部長として働いてきたキム部長にとって、工場での毎日はまったくの別世界。

なかでもおもしろかったのが、昼食の時間になった瞬間、工場の社員たちが一斉に食堂へ走り出すシーンです。

さっきまで普通に仕事をしていたのに、昼休みになった途端みんな猛ダッシュ。

キム部長もその勢いに巻き込まれていくのですが、「そんなに急ぐ?」と思わず笑ってしまいました。

重たい話が続く中で、こういう妙にリアルでくだらない場面が入ってくるところは、このドラマのおもしろさでもあります。

ただ、工場ではこれといった仕事も与えられず、キム部長にとってはかなり屈辱的な日々。

それでも会社を辞めようとはしません。

25年間積み上げてきたキャリアも、大企業の部長という肩書も簡単には手放せないからです。

「そこまで会社にしがみつかなくても……」と思う一方で、会社員として長年生きてきたキム部長にとって、会社を辞めることは自分の人生そのものを否定するような感覚なのかもしれません。

さらに工場では、会社から社員を整理するための仕事まで任されることになります。

ここまでくると、「さすがに何か大きく変わるのでは?」と期待。

会社での立場が少しずつ崩れていくたびに、「ここから面白くなるかも」と思って観ていました。

ただ、派手な事件やスカッとする逆転劇が続くタイプではなく、中年会社員のプライドや会社への執着、家族とのすれ違いをじっくり描いていく作品なので、個人的にはゆっくりに感じました。

リュ・スンリョンの演技はさすがで、最初はキム部長にイラッとするのに、見ているうちに「この人なりに必死なんだよな」と少しずつ見方が変わってくるところは印象的。

昼食の猛ダッシュのようにクスッと笑える場面もあるので、決して退屈なだけではありません。

それでも私は、「次こそ大きく動くかも」「もう少し観たらハマるかも」と思いながら、そのまま最後まで観てしまいました。

第1位『再婚ゲーム』

第1位は『再婚ゲーム』。

夫を失ったソ・ヘスン(キム・ヒソン)が、超上流階級向けの結婚相談所レックスで、夫を破滅に追い込んだチン・ユヒ(チョン・ユジン)と再会するところから物語が動き始めます。

夫の愛人だったユヒは、自分の欲しいものを手に入れるためなら手段を選ばないタイプ。

一方のヘスンは、最初からお金持ちとの再婚を狙っているわけではなく、ユヒへの復讐のためにレックスの世界へ入っていきます。

この設定を知った時点では、期待しました。

超富裕層しか相手にされない結婚相談所で、財力や家柄、肩書までランク付けされ、その頂点にいるブラック会員を女性たちが奪い合う。

そのブラック会員として登場するのが、ゲーム会社の代表イ・ヒョンジュ(イ・ヒョヌク)。

「これは女同士のドロドロした争いがどんどん激しくなっていくのでは?」と思いますよね。

実際、仮面をつけて行われるレックスのパーティーなど、いかにも何か起こりそうな場面もあり、序盤はワクワクしました。

ヘスンとユヒが同じ場所にいるだけで、「いつ正体を暴くの?」「ここで反撃する?」と期待してしまいます。

ところが、個人的には思っていたほど復讐がスカッと進まない。

ファッションもあまり洗練されてないようなイメージ。

ユヒが次々と仕掛けてくるのに対して、ヘスンはなかなか決定打を打てず、ヒョンジュとの関係や、ヘスンの学生時代の恋人チャ・ソクジン(パク・フン)まで絡んでくる展開です。

復讐ドラマとして観始めたのに、恋愛、再婚、財閥、親子関係などいろいろな要素が入ってくるので、「もう少ししたら一気に面白くなるだろうから頑張ろう」と期待しながら観ていました。

特にユヒは強烈。

ヘスンの夫との関係だけでも十分なのに、その後も自分の立場を守るために嘘を重ね、邪魔になる人物を次々と追い込んでいきます。

ここまで悪役がはっきりしていると、普通なら「早くやり返して!」となるのですが、その爽快感がやってこない。

全8話なのでテンポよく進んでいるのでしょう。

ところが、私は意外と長く感じました。

キム・ヒソンとチョン・ユジンの対決、イ・ヒョヌクのセレブ感など見どころはあるし、「次の回こそ何か大きなことが起こるかも」と思わせる力もあります。

だからこそ途中でやめられず、気づけば最終話まで完走。

復讐、欲望、上流階級の婚活という韓ドラらしい材料はそろっているので、こういうドロドロ系が好きならハマる人もいると思います。

ただ私の場合は、「これだけ材料がそろっているんだから、いつかものすごく面白くなるはず」と期待し続けたまま最後まで観てしまった作品。

今回のテーマで選ぶなら、迷わず第1位は『再婚ゲーム』です。

もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん