韓国ドラマで「ロマンス?いらんかったわ…」って思うほどストーリーが強すぎる3作品!
本筋がサスペンスやサクセス、医療系で、ヒロインと主人公の恋愛パートが蛇足感ハンパない説を検証しちゃいます。
純粋に事件解決やバトルを楽しみたい時にモヤっとしちゃうけど、それでも面白さはピカイチです。
一緒に見てみましょう。
ロマンス必要なかったと思う3作!
①テプン商事

韓国ドラマ「テプン商事」は、1997年のIMF危機を背景に若き社長カン・テプン(イ・ジュノ)が会社の再建に奮闘する姿を描いています。
しかし、この作品におけるロマンスシーン、特にヒロインの存在は必ずしも必要だったのか、疑問を感じずにはいられません。
まず、主人公カン・テプンと経理社員から営業主任に成長するオ・ミソン(キム・ミンハ)とのロマンスが中心に据えられています。
しかし物語全体のテーマである経済危機との戦い、企業再生の困難さという点から見ると、この恋愛要素はドラマの緊張感を散らしてしまっている印象がありますね。
特に、IMF危機のような深刻な背景をもつストーリーには、もっと経営危機の切迫感や人間ドラマのリアリティが求められるはずです。
恋愛が絡むことでやや軽く感じられた部分があったと思います。
また、テプンの周囲には彼の父カン・ジニョン(ソン・ドンイル)や親友ワン・ナムモ(キム・ミンソク)などの人物がとても魅力的でした。
こうした人物関係の葛藤や支え合いこそがドラマの核であるべきではないでしょうか。
エピソードの中で、経理から営業に異動したミソンの努力やナムモとの友情が光るシーンは、ヒロインとの恋愛に比べてよりドラマとしての深みを持っていたのではと思います。
加えて、視聴者としては恋愛要素に頼らず、テプン商事という会社とその社員たちが困難を乗り越えていく姿にもっとフォーカスしたいという気持ちも強かったでしょう。
ロマンスを削ってでも、作品のメッセージ性が際立つほうが、観る者の心に残るドラマになったのでは、そんなふうに感じてしまいます。
ドラマ制作側はバランスを取る難しさを抱えつつも、もっと徹底的に経済ドラマとしての強さを描いてほしかったです。
そうしたら、もっと見応えのある作品になっていただろうと、残念に感じています。
とは言え、ロマンスシーンが好きな方も大勢いるので、個人の感想として受け止めてください。
万人に受けるドラマは難しいですよね。
②医師ヨハン

韓国ドラマ「의사ヨ한」(医師ヨハン)は、天才医師チャ・ヨハン(チソン)の無痛症治療を描いたメディカルストーリーとして秀逸でした。
ところがロマンス要素が入って来たので蛇足感を否めません。
特にヒロインのカン・シヨン(イ・セヨン)が絡む恋愛シーンは、全体の緊張感を削いでしまったと思います。
医療ドラマの本質をロマンスが邪魔した
チャ・ヨハンが無痛症を抱えながら患者の痛みを鋭く感じ取る姿は圧巻で、末期がん患者のソン・ソッキ(イ・ギュヒョン、検事)が苦しむ中、ヨハンの診断が光ります。
ここでシヨンの支えが純粋に医療パートナーとして機能していれば完璧だったでしょう。
でも、急に恋の予感を匂わせる視線交換が入ると、陳腐なラブコメ調にシフトしてしまいました。
シヨンの妹カン・ミレ(チョン・ミナ)絡みの家族エピソードも、第8話あたりでヨハンとの絆を深めるはずが、なぜかロマンスの布石に使われています。
医療ミステリーのテンポが崩れはじめました。
ペインクリニックのフェロー、イ・ユジュン(ファンヒ)やホ・ジュン(クォン・ファウン)のようなサブキャストが支えるチームワークこそ魅力なのに、ヒロイン中心の恋模様が目立ってしまうのです。
恋愛シーンなしで十分輝いたはず
ヨハン(チソン)とソン・ソッキの対立が深まる中、シヨンを排除すれば純粋なサスペンスが加速したでしょう。
病院院長カン・イムン(オム・ヒョソプ)の陰謀や、ヨハンの過去を探るミンレ(キム・ヘウン、シヨンの母)の存在だけで十分ドラマチックです。
ロマンスを削れば、視聴者は痛みと治療のテーマに没入できたはず。
実際、イ・セヨンの演技はすばらしいです。
ただ、シヨンというキャラクター自体がヨハンの天才性を薄めてしまいます。
恋愛抜きでチソンのカリスマを前面に出せば、もっと評価が高かったのではないでしょうか。
その証拠に、「コネクション」はロマンスを一切排除したことですごく面白かったです。
ただ、これは個人の感想に過ぎずドラマの感じ方は人それぞれ違うので「あーそんな人もいるんだ」程度にお読みいただければ幸いです。
③ヴィンチェンツォ

「ヴィンチェンツォ」はソン・ジュンギ演じるマフィア弁護士が悪徳企業と戦うドラマとして、多くの視聴者の心を掴みました。
確かにドラマにはロマンスシーンがいくつか挿入されています。
ですが、正直に言うと、ホン・チャヨン(チョン・ヨビン)というヒロインとの恋愛は物語の本筋にはあまり必要なかったのではないかと思います。
まず、主人公ヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ)が繰り広げる復讐劇やスリリングな法廷バトルに集中した方が、作品全体がもっと引き締まっていたでしょう。
チャヨンは確かに魅力的なキャラクターで、ウサン法律事務所の敏腕弁護士として活躍しています。
しかし、後半になると彼女との恋愛要素がストーリーの流れを緩めてしまう場面が出てきました。
視聴者の多くも、その辺りのロマンスは蛇足に感じたのではないでしょうか。
また、チャン・ジュヌ(オク・テギョン)やチョ・ハンチョル(チョ・ハンチョル)、キム・ヨジン演じるチェ・ミョンヒといったキャラクターたちは、物語の緊張感や複雑な人間関係を鮮明に描き出し、見応えがありました。
とはいえ、恋愛要素がほとんどなくても、このドラマは十分に面白かったはずです。
むしろ、ロマンスが加わることで「え?あの二人そういう仲だったの?」なんて展開のテンポが少し鈍化してしまった印象があります。
さらに、ヴィンチェンツォとチャヨンの関係よりも、ヴィンチェンツォとその周囲の協力者たち、例えばタク・ホンシク(チェ・ドクムン)やホン・ユチャン(ユ・ジェミョン)との絆にフォーカスした方が、物語に厚みが出たのではないかと思います。
こうしたキャラクターと主人公との関係性こそが作品の魅力の本質であり、それを損なわずに活かせたら素晴らしかったでしょう。
時にはドラマにロマンスが必要ない場合もある。
それが「ヴィンチェンツォ」のケースに当てはまったのだと思います。
まとめ
この3作はロマンスなしでも(むしろなしで)名作級の面白さ!
韓ドラの多層的な魅力に改めて惚れ直しちゃいます。
ストーリー重視派は必見です。
ただ今回の恋愛シーンがいらないという説は個人の感想にすぎません。
ロマンスがよかったと感じている人も多数いるはずです。
いろんなとらえ方があるということで軽く読み飛ばしてくださいね。









