評判の韓国ドラマを観始めたのに、なかなか夢中になれず、「もう少し観てみようかな」と迷うことも。

ところが、途中から物語がぐっと動き出して、気づけば次の話に手が伸びてしまうんですよね。

そこで今回は、そんな後半から化けたNetflix韓国ドラマBEST10をご紹介します。

※あくまでも、私個人の感想です。

第10位 アビス

『アビス』は、死んだ人を生き返らせる不思議な玉をめぐる、サスペンスにロマンスが入ったファンタジーです。

主人公のチャ・ミン(アン・ヒョソプ)は、結婚を控えていた相手が突然いなくなり、ひどく落ち込みます。

そんなとき、宇宙人が起こした事故に巻き込まれて命を落としてしまうのです。

宇宙人たちは自分たちが起こした事故を何とかしようと、玉の力でミンを生き返らせ、その玉を渡して去ります。

玉の名前が、ドラマのタイトルにもなっている「アビス」です。

ところが、生き返ったミンは以前とまったく違う顔に。

しかもミンは、道で倒れていた男性を助けようと、アビスを使って生き返らせてしまいます。

人を助けたつもりだったのに、その男性は恐ろしい殺人犯でした。

さらに、ミンの幼なじみで検事のコ・セヨン(パク・ボヨン)まで何者かに殺されてしまいます。

ミンはアビスでセヨンを生き返らせますが、セヨンも以前とは別人の顔になっていました。

生き返ったセヨンは、家族や知り合いに会っても、顔が変わっているため「セヨンだ」とは気づいてもらえません。

ミンも以前とは別人の顔になっています。

2人は自分たちに何が起きたのかを確かめながら、セヨンを殺した犯人を探し始めます。

どうですか?序盤は生き返った人の顔が次々と変わるので、混乱しますよね?

それに「普通に宇宙人?」ってなります。

面白くなったのは第8話あたりで、ミンとセヨンに協力する人が増え、犯人の共犯者を捕まえるために、みんなで罠を仕掛けるからです。

それまで別々に見えていた出来事が事件につながり始め、2人が少しずつ犯人に迫っていくところは、続きが気になって仕方がなかったです。

事件の緊張感が増す一方で、長年の幼なじみだったミンとセヨンも、お互いをこれまでとは違う目で見るようになります。

序盤の設定で戸惑っても、2人が力を合わせて事件に向き合い始めるところまで観れば面白くなるドラマです。

ただ、これは個人の感想なので、あなたは第1話から「面白い」と思われるかもしれません。

第9位 恋は飴模様

『恋は飴模様』の主人公は、検事のコ・ジウォン(ハヨン)です。

ジウォンは、実業家でありながら犯罪組織も率いるペク・サンギル(ホ・ソンテ)の不正を調べていました。

ところが捜査中にサンギルたちに捕まり、暴行を受けて記憶を失ってしまいます。

サンギルからジウォンを殺すよう命じられたのが、組織から足を洗おうとしていたチャン・テハ(チョン・ヘイン)でした。

テハにとってジウォンは、学生時代に恋をして以来、忘れられなかった相手です。

学生時代と、テハが裏社会に入った後の2度、ジウォンに助けられています。

テハは「今度は自分が守りたい」とサンギルの命令に背き、ジウォンを生かしました。

そしてサンギルには「命を奪った」と嘘をついたテハ。

その後、病院で目を覚ましたジウォンの前に現れ、「君はコ・ウンセで、僕は君の彼氏だ」と名乗ったのです。

ジウォンをサンギルから隠すため、テハは彼女を別の名前で呼び、自分の故郷である飴村へ連れて行きます。

序盤は、テハの嘘を知らないウンセが「この人は本当に彼氏なの?」と疑いながら、一緒に暮らす姿が中心です。

村の人たちとのやり取りは楽しいのですが、私は少し退屈していました。

ところが、第8話から第9話にかけて、物語は大きく動きます。

サンギルが、ジウォンが生きていて、テハが飴村にかくまっていたことを知ってしまうのです。

テハは彼女を逃がそうとしますが、記憶を取り戻したジウォンは、検事としてサンギルを追っていたことを思い出します。

不正の証拠を探して、彼を捕まえようとするジウォン。

ここから、面白くなってきますよー。

自分が誰なのかを知り、危険だとわかっていても捜査に戻ろうとする姿が頼もしくて、私は一気に引き込まれました。

ジウォンを守ろうとするテハと、自分の手で決着をつけようとするジウォン。

2人がどうやってサンギルに立ち向かうのか気になり、後半からめちゃくちゃ面白くなるドラマです。

第8位 結婚作詞 離婚作曲

『結婚作詞 離婚作曲』は、同じラジオ番組で働く3人の女性が、それぞれ夫の浮気や離婚に直面するドラマです。

30代のプ・ヘリョン(イ・ガリョン)は、夫パン・サヒョン(ソンフン)の浮気を疑っています。

40代のサ・ピヨン(パク・チュミ)は、医師の夫シン・ユシン(イ・テゴン)に大切にされ、幸せな家庭を築いていると信じていました。

50代のイ・シウン(チョン・スギョン)は、長年支えてきた夫パク・ヘリュン(チョン・ノミン)から突然離婚を切り出されます。

どの夫婦にも信じられないような問題が起きますが、特にひどいと思ったのは、サ・ピヨン(パク・チュミ)の夫シン・ユシン(イ・テゴン)です。

ユシンは医師で、家ではピヨンに優しい夫です。

ピヨンも、夫に愛されていると信じていました。

ところがユシンは、妻の知らないところで若い女性ア・ミ(ソン・ジイン)と親しくなっていきます。

前半は他の2組の夫婦もめちゃくちゃなので、なにがなんだかわかりませんでした。

夫たちと浮気相手の出会いが描かれ、妻たちの前で見せていた顔との違いに、だんだん腹が立ってきます。

なかでもユシンは、ピヨンに優しく接する姿を見ているからこそ、「よくそんな顔でシレーっと家に帰れるね」と言いたくなりますよ。

シーズン1では、「えーこれからどうなるのー?」と心をわしづかみにされた状態で、最終回。

ピヨンがユシンの浮気を知るシーズン2に突入です。

それまで信じてきた夫の言葉を、ピヨンはどう受け止めるのでしょうか?

ユシンが言い訳を始めると、私はもうピヨンの代わりに怒りたくて、画面から目を離せませんでした。

そして、30代のプ・ヘリョンの、夫パン・サヒョンの浮気も親まで巻き込んでえらいことになっていきます。

序盤はゆっくりでも、夫たちの秘密が妻たちに知られてからは、次に誰が何を言い出すのか気になって止められなくなるドラマです。

ただ、このドラマは、シーズン3で大幅に主演俳優が交代してしまいます。

それでも、面白いのでぜひご覧になってくださいね。

第7位 皇后の品格

『皇后の品格』の主人公オ・サニー(チャン・ナラ)は、売れないミュージカル俳優です。

皇帝イ・ヒョク(シン・ソンロク)の大ファンで、皇帝との昼食会に参加したことをきっかけに、ヒョクと顔を合わせます。

その後、ヒョクは秘書のミン・ユラ(イ・エリヤ)と密会していた夜、酒に酔って車を運転し、ある女性をはねてしまいます。

警察が事故を調べ始めると、ユラはヒョクのアリバイを作るため、彼をサニーが出演するミュージカルへ行かせます。

ヒョクは実際に公演を観てサニーに近づき、翌日には2人の写真が新聞に掲載されました。

サニーにとっては、憧れの皇帝が自分の舞台を観に来てくれた、夢のような出来事です。

けれど、ヒョクが舞台へ来たのは、サニーに会うためではなく、事故を隠すためでした。

さらに、ヒョクとユラの関係を快く思わない太后は、新聞に載った2人の写真を利用します。

太后はユラをヒョクから遠ざけるため、サニーを皇后に迎えることにしたのです。

サニーは何も知らないまま、憧れていた人と結婚します。

このあたりは、サニーの喜ぶ顔を見るほど、「その結婚、待って!」と言いたくなりました。

宮殿に入ってからも、サニーはヒョクに愛されたいと一生懸命です。

けれど、ヒョクがひそかに会っているのはユラ。

サニーが2人のキスを目撃したときには、こちらまで胸が痛くなりました。

しかし、面白くなるのは、サニーが真実を知ってからです。

自分との結婚が事故を隠すために利用されていたと知り、サニーは皇室への見方を変えていきます。

あれほどヒョクに振り向いてほしかった彼女が、今度は自分で事件の真相を追い始めるのです。

一方、事故で母を失ったナ・ワンシク(テ・ハンホ)も、復讐のために名前と姿を変え、皇室の警護員として宮殿に入り込んでいます。

何も知らずに皇后になったサニーと、母親の敵であるヒョクを追っていたワンシク。

2人の目的が一致してからは、きらびやかな宮殿の中で誰が何を隠しているのか気になり、続きが止まらなくなりました。

序盤のサニーは少し頼りなく見えるかもしれません。

だからこそ、騙されたまま泣いて終わらず、皇室に立ち向かっていく姿が痛快です。

「サニーファイティン!」と、後半は彼女を応援する気持ちで夢中になりました。

第6位 夫婦の世界

『夫婦の世界』の主人公チ・ソヌ(キム・ヒエ)は、病院で働く医師です。

夫イ・テオ(パク・ヘジュン)と息子に囲まれ、仕事も家庭も順調だと思っていました。

ところがある日、出張から帰ったテオのマフラーに、自分のものではない長い髪の毛が1本ついているのを見つけます。

たった1本の髪の毛です。

気のせいかもしれないと思っても、ソヌはどうしても引っかかります。

テオはいつもと変わらない顔で接してくるので、余計に「この髪の毛は誰のもの?」という疑いが消えません。

私も最初は、髪の毛1本でそこまで疑うのかと思いました。

でも、ソヌが調べ始めると、夫の浮気だけでなく、信じていた人たちの嘘まで見えてくるのです。

テオの浮気相手は、若いピラティス講師のヨ・ダギョン(ハン・ソヒ)。

しかも、ソヌが親しくしていた友人たちまで、2人の関係を知りながら黙っていました。

自分だけが知らずに夫や友人と笑っていたのかと思うと、ソヌが誰を信じたらいいのかわからなくなるのも無理はありません。

ソヌはテオの前では浮気に気づいていないふりを続け、裏で弁護士に相談します。

離婚に備えて調べるうちに、テオが家を担保にお金を借りていたことまで判明。

妻を裏切ったうえ、家まで担保にしていたのかと思うと、腹が立って仕方ありませんでした。

やがてソヌは、ダギョンの両親の前でテオの浮気を明かし、夫婦は離婚へ向かいます。

ここまででも十分に激しいドラマなのですが、私がさらに引き込まれたのは、離婚から2年後でした。

ソヌは息子と2人で暮らし、少しずつ生活を立て直しています。

そこへ、ダギョンと新しい家庭を築き、仕事でも成功したテオが町に戻ってくるのです。

しかもテオは、地元の人たちを招いて盛大なパーティーを開きます。

ようやく離れられた元夫が、何事もなかったように近くへ戻ってきたら、落ち着いてはいられませんよね。

「どうして今さら戻ってくるの?」と、私まで嫌な予感がしました。

テオが戻ってから、ソヌの身の回りでは不可解な出来事が続き、病院での立場まで脅かされます。

一方、息子は父親の新しい家庭とも関わり始めます。

ソヌがテオを遠ざけたいと思っても、息子にとってテオは父親です。

離婚しても、2人の関係は終わりません。

前半はソヌと一緒に夫の嘘を暴いていく面白さがあり、後半は「くず夫がどんな風に成敗さされるのか?」「ソヌは息子との暮らしを守れるのか」が気になって、続けて観たくなりました。

テオに言い返すソヌの強さだけでなく、傷つきながらも奮闘する姿に、肩入れしてしまうドラマです。

第5位 九尾狐(クミホ)伝~不滅の愛~

『九尾狐伝』の主人公ナム・ジア(チョ・ボア)は、怪談や不可解な事件を追うテレビ番組のプロデューサーです。

9歳のとき、両親と乗っていた車が狐峠で事故に遭い、ジアだけが助かりました。

両親は遺体も見つからないまま行方不明に。

大人になったジアは、番組の取材を続けながら、両親を探しています。

ある日、結婚式場から花嫁が消える奇妙な事件を追っていたジアは、赤い傘を持つ男イ・ヨン(イ・ドンウク)に出会います。

ヨンは、事故の夜に幼いジアを助けた九尾の狐でした。

ジアは両親の行方を知る手がかりが欲しくてヨンを追います。

一方のヨンも、かつて愛した女性アウムにそっくりなジアが気になり、彼女から離れられません。

序盤は、花嫁の失踪や島で起きる不審死など、不気味な事件が次々に出てきますが、私はもうそれでおなか一杯になり「離脱しようかな?」と考えました。

ただ、ジアが前世の出来事を知ってからくらいから、ちょっとずつ面白くなってきます。

ヨンが愛していたアウムは、ジアの前世だったのです。

しかもジアは、前世でヨンに殺されたことを知り、彼と距離を置きます。

ずっと自分を助けてくれた相手が、かつて自分の命を絶った張本人だったとしたら?

ヨンを信じたい気持ちと、怖くて近づけない気持ちの間で揺れるジアを見て、私も苦しくなりました。

そんなとき、ジアは妖怪によって幻の世界に閉じ込められてしまいます。

そこには、ずっと会いたかった両親がいて、ジアは一緒に幸せな時間を過ごせるのです。

ヨンは彼女を助けようとしますが、同じ妖怪に異母弟のイ・ラン(キム・ボム)も捕らわれていました。

ヨンに助けられながらも、過去の傷から兄を信じきれないラン。

ヨンはジアと弟を救出するために動きます。

さらに後半では、ジアの両親が姿を消した事件にも、ヨンが追っている敵が関わっていたとわかります。

序盤は別々に見えたジアの両親捜し、ヨンの過去、兄弟の確執がつながっていくので、視聴がとまりません。

怖い場面もありますが、このドラマには続編があってそちらもおもしろいのでぜひご覧になってください。

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第4位 ヒップタッチの女王

『ヒップタッチの女王』の主人公ポン・イェブン(ハン・ジミン)は、田舎町ムジンで動物病院を営む獣医です。

ある夜、牛を診察していたイェブンは、流星群の光を浴びます。

それ以来、動物や人のお尻に触れると、その相手が過去に見た光景を見られるようになりました。

自分の身に何が起きたのかわからず、イェブンは能力を確かめようとします。

ところが、人のお尻に触れようとする姿は、周りから見れば怪しいだけです。

バスの中で能力を使おうとしたときには、ムジンに左遷されてきた刑事ムン・ジャンヨル(イ・ミンギ)に見つかり、逮捕されてしまいます。

ジャンヨルは、大きな事件を解決してソウルの職場に戻りたいと思っていました。

イェブンの能力が捜査に役立つとわかると、今度は彼女に協力を求めます。

こうして2人は一緒に事件を調べるようになりますが、序盤はお尻に触ることから生まれる騒ぎが中心です。

私は、その笑いがあまり合わず、途中で観るのをやめようかと思いました。

見方が変わったのは、ムジンで殺害事件がぼっ発したところです。

ジャンヨルは、被害者である知人スンギルの殺害事件を調べ始めます。

さらに別の被害者も出て、静かだった町に連続殺人犯がいるかもしれないとわかるのです。

それまでイェブンの能力は、ちょっと変わった捜査の道具に見えていました。

けれど、犯人を探すために誰かの記憶を見るなら、その相手に触れなければなりません。

相手が犯人だったらどうするのかと思うと、イェブンが人に近づく場面が急に怖くなりました。

町の人たちも互いを疑い始め、顔なじみ同士の何げない会話まで、私は「この人は何か知っているのでは?」と気にするように。

笑いながら眺めていたムジンの町が、少しずつ違って見えてきます。

ジャンヨルに頼まれて捜査を手伝っていたイェブンも、事件が身近に迫るにつれて、手がかりを探そうとします。

序盤には合わなかった能力の設定が、後半では犯人探しの緊張感につながるところが、このドラマの面白さでした。

イェブンとジャンヨルは、町にいる犯人を見つけられるのか。

連続殺人事件が始まってから、私はようやく続きを観る手が止まらなくなりました。

第3位 魅惑の人

『魅惑の人』の主人公カン・ヒス(シン・セギョン)は、囲碁の名手です。

男装して賭け囲碁を打ち、勝ったお金を、清に連れ去られた朝鮮の人々を助けるために使っていました。

もう1人の主人公イ・イン(チョ・ジョンソク)は、朝鮮の王子。

戦争に敗れた朝鮮から清へ人質として送られ、ようやく故郷へ戻ってきます。

兄である王には「清の手先になったのでは」と疑われ、宮廷に居場所がなくて、そんなインが出会ったのが、町で賭け囲碁をしていたヒスでした。

インの悪口を聞いた、ヒスは相手に言い返します。

自分を信じてくれる人がほとんどいないインにとって、その言葉はうれしかったのでしょう。

インはヒスの正体が女性だとは知らないまま、囲碁を通じて彼女と親しくなり、「モンウ」という名を贈ります。

序盤は、インを疑う王や彼を陥れようとする臣下たちの話が続きます。

私は政治の駆け引きが退屈で、なかなか夢中になれませんでした。

やがて、インを失脚させたい勢力が、ヒスと彼女の友人ホンジャン(ハン・ドンヒ)にも罪を着せます。

2人は捕らえられ、インは助けようとしますが、その最中に王が急死。

イン自身も王位をめぐる争いに巻き込まれ、新しい王になります。

ヒスは「王になったインなら助けてくれる」と信じていました。

けれどインは彼女の願いを退け、ホンジャンは流刑地へ向かう途中で命を落としてしまいます。

インが何を考えているのか、ヒスにはわかりません。

大切な友人を失った彼女は、かつて心を許した相手への復讐を誓います。

私が面白いと感じ始めたのはこのあたりからです。

そこから3年後。

ヒスはインから贈られた「モンウ」の名を使い、王の囲碁の相手を選ぶ試験に挑みます。

王の側近になれば、彼を陥れる機会を探せるからです。

一方のインは、死んだと思っていたモンウが目の前に現れ、驚きます。

ヒスを警戒しながらも、囲碁を打つときには、かつて親しくしていたころの距離に戻ったようにも見える。

その様子を見ていると、復讐を決めたヒスの気持ちまで揺らぎそうで、対局の場面から目が離せなくなりました。

インはヒスが女性であることも、彼女が復讐のために戻ってきたことも知りません。

ヒスも、王になったインが何を隠し、誰と戦っているのかを知りません。

囲碁盤を挟んで向き合う2人が、次にどうなるのでしょうか?

序盤は難しく感じた宮廷の話も、ヒスが王のそばへ来てからは、彼女の計画を邪魔する人などが出て来て面白くなりました。

第2位 ウンジュンとサンヨン

『ウンジュンとサンヨン』は、子どものころに出会ったリュ・ウンジュン(キム・ゴウン)とチョン・サンヨン(パク・ジヒョン)が、何度も離れながら大人になっていく物語です。

1992年、ウンジュンの小学校にサンヨンが転校してきます。

勉強ができて、裕福な家に暮らすサンヨンをウンジュンはうらやましく思いますが、顔を合わせればぶつかってしまいます。

それでも一緒に過ごす時間が増え、2人は親しくなっていきました。

ただ、仲良くなっても、自分と相手を比べる気持ちは消えません。

大学で再会したときも昔のわだかまりが残っていて、互いに言えないことが増えるたび、また距離が開いてしまいます。

序盤はこの調子で、大きな事件もなく地味なストーリー展開だったので、面白くなかったです。

親しいからこそ相手の言葉が刺さるのはわかるのですが、せっかく再会したのに、また傷つけ合って離れるのかと思ってしまいました。

時が流れ、映画の仕事に就いた2人は同じ作品の準備に関わるようになります。

撮影を進めるうえで協力しなければならないのに、予算や脚本については意見が合わず、積み重なっていた不満も消えません。

やがてウンジュンはサンヨンと絶交し、2人は長い間、顔を合わせなくなります。

私が夢中になったのは、その後にサンヨンがウンジュンを訪ねてきてからでした。

久しぶりに現れたサンヨンは、重い病を患い、人生の終わりが近いことを告げます。

そして、自分の最後の旅に一緒に来てほしいとウンジュンに頼むのです。

何年も連絡を取らず、最後には絶交までした相手からの頼みです。

ウンジュンがすぐに引き受けられないのも当然だと思いましたし、サンヨンがほかでもないウンジュンに会いに来たことにも、胸が詰まりました。

ここから、序盤にはもどかしく感じた2人の過去が、私の中で違って見え始めました。

何度も傷つけ合ったのに、サンヨンは最後の日々を共に過ごす相手としてウンジュンを選んでいます。

ウンジュンも、頼みを断って終わりにはできず、サンヨンと過ごした時間を振り返ります。

子どものころの憧れも、大人になって口にしてしまった言葉も、今の2人につながっていると思うと、序盤の何げない場面まで思い返したくなりました。

ゆっくりした作品で離脱しかけた私も、最後にサンヨンがウンジュンを頼った理由を知りたくて、後半は引き込まれました。

第1位 フォーハンズ 〜2人のソナタ〜

※2026年9月28日現在、全12話のうちNetflixで配信されている第10話までを観た感想です。

カン・ビオ(ソン・ガン)は、音楽の名門高校に通うピアニストです。

子どものころからコンクールで優勝を重ねてきましたが、世界的に有名な指揮者である祖父カン・スンウン(チョン・ジニョン)には、実力を認めてもらえません。

母を喜ばせたい気持ちもあって、ビオは毎日長い時間練習し、少しのミスも許さずにピアノを弾いています。

そんなビオが学校の控室に忘れた楽譜を取りに戻ると、見知らぬ生徒がその楽譜を見ながら演奏していました。

転校してきたチェ・ジョンヨ(イ・ジュニョン)です。

ジョンヨは、ビオが幼いころ、コンクールで一度だけ負けた相手でもありました。

自分の演奏をあっさり弾いてみせるジョンヨが気になりながらも、ビオは彼を避けます。

ところが、コンクールに向けて指導を受けようとした先生から、ジョンヨと一台のピアノを弾く「フォーハンズ」を条件に出されるのです。

ビオは乗り気ではなかったのですが、一緒に練習を始めると、相手の音を聴きながら弾く面白さを知ります。

ジョンヨもビオと音を合わせ、2人は連弾を披露するようになります。

ビオにとっては、練習の成果や順位を気にせず、ピアノを楽しいと思える時間でした。

ここだけなら、音楽を通じて仲良くなる2人の話として気持ちよく観られたと思います。

ただ、ジョンヨの才能が見えるたびにビオの不安が戻り、母からも厳しく結果を求められるので、私はその繰り返しに退屈してしまいました。

一緒に弾いているときは楽しそうなのに、演奏が終わるとまた比べ合って苦しくなる。

前半は、2人の関係が同じところを行き来しているように感じたのです。

ビオはやがて、ジョンヨと同じ国際コンクールに出場し、今度こそ彼に勝つことを決めます。

ジョンヨもビオに誘われて出場し、2人そろって決勝へ進みました。

決勝に残った出場者は、携帯電話も使えず、外部と連絡を取れない合宿に入ります。

私が続きを止められなくなったのは、このコンクールでジョンヨが突然拉致されてからです。

ビオはジョンヨと競うつもりでここまで来たのに、相手がいないまま優勝することになります。

あれほど欲しかった1位を取っても、ビオは喜べません。

ジョンヨの演奏を怖がりながらも、同じ舞台で弾くことを望んでいたのだと、このときようやく腑に落ちました。

物語は9年後へ進みます。

ビオは人気ピアニストになっていますが、行方がわからないジョンヨを今も捜し続けています。

手がかりを求めて動き続けた末、ビオは指揮者になったジョンヨを見つけるのです。

ずっと捜していた相手が生きていて、しかも再び音楽に携わっている。

うれしい再会になると思ったのに、2人は高校時代のようには話せません。

さらにビオは大きな公演で演奏に失敗し、ピアノを弾くことにも苦しむようになります。

そんなビオにジョンヨは一緒に演奏することを提案しますが、ビオはすぐに応じられません。

前半には繰り返しのように見えた連弾の場面が、ここで効いてきました。

かつてビオはジョンヨの隣で弾く楽しさを知り、同時に彼の才能を怖がっていました。

9年たって再会した2人が、あのころとは違う立場で一緒に演奏できるのか、私はそこが気になって今ではめちゃくちゃハマって観ています。

X→かよよんちゃん