韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の日本リメイク版では、主人公の名前が「南田南(みなみだ・みなみ)」に変わりました。

原作の回文を残した名前だと分かるものの、「少し言いにくい」「無理に作った違和感を感じる」と戸惑う声もあるようです。

そもそも、ウ・ヨンウは韓国語でどのような回文になっているのでしょうか?

今回は、南田南という名前に違和感んを感じてしまう理由や原作の自己紹介、日本語字幕の工夫について詳しく紹介します。

南田南の名前は言いにくい?原作ファンから戸惑いの声

日本版の主人公が「南田南」だと発表され、SNSではさまざまな反応が見られました。

「回文になっていて面白い」「原作の設定をきちんと残している」と好意的に受け止める声がある一方で、名前の響きに戸惑った人もいるようです。

南田南って言いにくい…

引用:Xより

「ウ・ヨンウを日本人の名前へ変えるのは当然」と分かっていても、「南田南(みなみだ・みなみ)」は少し言いにくく、回文にするために無理やり作った名前のようにも聞こえます。

もともとリメイクを歓迎していない原作ファンにとっては、この名前が最初の引っかかりになりそうです。

名字が「南田」で名前が「南」なので、日本人の名前としてあり得ないわけではありません。

ただ、「みなみだみなみ」と続けて発音すると、「みなみ」という音が重なり、口に出したときに少し言いにくく感じます。

ドラマでは、この自己紹介はすごく早口で、「さすが天才!」と思わせるようなはっきりとした発音で言っています。

韓国版を見ていた人にとっては、「ウ・ヨンウ」という名前とパク・ウンビンが演じた主人公がしっかり結びついている自己紹介。

タイトルを見ただけで、ウ・ヨンウの表情や声、独特な自己紹介まで思い出す人も多いでしょう。

それだけ愛着のある名前が「南田南」に変わったため、まだなじみにくいと感じるのも自然なことかもしれませんね。

ウ・ヨンウが南田南になった理由は?

ウ・ヨンウが南田南に変わった理由について、制作側から詳しい説明は発表されていません。

ただ、日本を舞台にしたリメイク作品であることと、原作の回文を使った自己紹介を残すためだと考えられます。

韓国版の「ウ・ヨンウ」は、韓国語で「우영우」と表記します。

最初と最後に同じ「우」が入り、中央に「영」があるため、前から読んでも後ろから読んでも同じです。

この名前の特徴は、ウ・ヨンウが初対面の相手に自分を覚えてもらうために使う自己紹介へつながっています。

回文は、ウ・ヨンウの個性を表すだけでなく、作品の中で何度も登場する大切な要素です。

日本版で主人公の名前を一般的な日本人の名前に変えてしまうと、この自己紹介が使えなくなります。

そこで、日本人の名前として成立しながら、回文にもなる「南田南」が選ばれたのでしょう。

「南田南」は、漢字で書いても「南・田・南」、ひらがなで書いても「み・な・み・だ・み・な・み」となり、どちらから読んでも同じです。

原作のウ・ヨンウが持つ特徴を、日本語でも分かる形に置き換えた名前だと考えると、制作側が回文を大切にしていることは伝わってきますね。

「ウ・ヨンウ」は韓国語で前から読んでも後ろから読んでも同じ

原作でウ・ヨンウが自己紹介するときに話していた韓国語のセリフは、こちらです。

제 이름은 똑바로 읽어도 거꾸로 읽어도 우영우입니다.
기러기, 토마토, 스위스, 인도인, 별똥별, 우영우.

日本語に翻訳すると、次のようになります。

私の名前は、前から読んでも後ろから読んでもウ・ヨンウです。
雁、トマト、スイス、インド人、流れ星、ウ・ヨンウ。

引用:ASTORY公式YouTube

ウ・ヨンウは韓国語で「우영우」と書きます。

「우・영・우」と、最初と最後が同じ文字になっているため、前から読んでも後ろから読んでも「우영우」です。

さらに、自己紹介に登場する言葉も、韓国語ではすべて回文になっています。

  • 기러기(キロギ):雁
  • 토마토(トマト):トマト
  • 스위스(スウィス):スイス
  • 인도인(インドイン):インド人
  • 별똥별(ピョルトンビョル):流れ星
  • 우영우(ウ・ヨンウ):ウ・ヨンウ

日本語に直訳すると、「雁」や「インド人」「流れ星」は回文ではありません。

ところが、韓国語で文字を見ると、「기러기」「인도인」「별똥별」は、どれも前から読んでも後ろから読んでも同じ並びになっています。

ただ名前を繰り返しているのではなく、その前に並べられた言葉まで、すべて回文でそろえられているのです。

ウ・ヨンウが少し得意そうに、独特のリズムでこの自己紹介をする姿もかわいらしかったですよね。

この自己紹介は単なる言葉遊びではなく、ウ・ヨンウという人物を一度で覚えてもらえる、原作を象徴するセリフの1つになりました。

だからこそ、日本版でも回文の自己紹介を残すために、主人公の名前をどうするかは大きな問題だったと考えられます。

日本語字幕の「キツツキ、トマト、スイス、子猫、南」とは?

韓国版の自己紹介をそのまま日本語に訳すと、「雁、トマト、スイス、インド人、流れ星、ウ・ヨンウ」となります。

しかし、日本語では「雁」「インド人」「流れ星」が回文になりません。

そこでNetflixの日本語字幕では、韓国語の意味をそのまま訳すのではなく、日本語でも前から読んでも後ろから読んでも同じになる言葉へ置き換えられました。

どちらから読んでもウ・ヨンウです。キツツキ、トマト、スイス、子猫、南、ウ・ヨンウ。

引用:ENCOUNT

それぞれをひらがなにすると、回文になっていることがよく分かります。

  • キツツキ:きつつき
  • トマト:とまと
  • スイス:すいす
  • 子猫:こねこ
  • 南:みなみ
  • ウ・ヨンウ:うよんう

「キツツキ」は前から読んでも「きつつき」、後ろから読んでも「きつつき」です。

「子猫」や「南」も同じように、どちらから読んでも読み方が変わりません。

韓国語の「기러기(雁)」が日本語では「キツツキ」に、「인도인(インド人)」が「子猫」に、「별똥별(流れ星)」が「南」に変更されているのですね。

元の言葉とは意味が違いますが、すべて回文でそろえるという原作の面白さは、きちんと残されています。

特に「南」という言葉は、日本リメイク版の主人公「南田南」にも使われています。

制作側が日本語字幕の「南」を意識して主人公の名前を決めたのかは発表されていません。

ただ、原作を日本語字幕で見ていた人にとっては、「南田南」という名前につながりを感じられる部分でもあります。

韓国語と日本語では、同じ意味の言葉を使って回文を作るのが難しいため、翻訳者が意味よりも言葉遊びの楽しさを優先したのでしょう。

ウ・ヨンウの個性と自己紹介のリズムを崩さず、日本の視聴者にも分かる言葉へ置き換えた、工夫の詰まった翻訳だといえますね。

「南田南」の自己紹介はどうなる?

自己紹介の答えは、↑こちらのポスターの中にありました。

私の名前は、前から読んでも後ろから読んでも南田南です。

このあとに「スイス、子猫、新聞紙、トマト、キツツキ」が並んでいます。

ただし、韓国版での並び方は、「どちらから読んでもウ・ヨンウです。キツツキ、トマト、スイス、子猫、南、ウ・ヨンウ。」なので、南のところに新聞紙が入るのでしょうね。

一方で、「ウ・ヨンウ」は短く、リズムに乗せて言える名前でした。

「南田南」は「みなみ」という音が繰り返されるため、実際に口にすると少し言いにくく感じます。

回文としてはよく考えられているものの、ドラマのセリフとして自然に聞こえるかどうかは、芦田愛菜の腕の見せ所と言ったところでしょう。

ウ・ヨンウから南田南への変更に対するうれしい反応

日本版の主人公の名前が発表されると、SNSでは「南田南」という名前に驚く声が次々と上がりました。

回文を残したことを評価する声

原作の自己紹介を知っている人からは、ウ・ヨンウと同じ回文になるように考えられていることを評価する声が見られました。

引用:https://x.com/search?q=%E5%8D%97%E7%94%B0%E5%8D%97&src=typed_query

南田南はクギョファンの回あるかな?あれすっごい好きだったんだよね。だから見てみたい!
リメイクものってだいたいすべってるしコケてるから嫌なんだけど南田南は楽しみ♡

引用:Xより

「日本版の回文名はどうするのだろう」と気になっていた原作ファンにとって、「南田南」は1つの答えになったようです。

韓国人の名前を単純に日本人の名前へ変えるのではなく、回文という大切な設定を残したことから、原作への敬意を感じた人もいるのでしょう。

「南田南弁護士は天才肌」というタイトルを初めて見たときは驚きますが、名前の仕組みを知ると、よく考えられていると感じる部分もあります。

オフィスの場所「駅三駅」も回文!日本版は赤坂の「AKASAKA」?

原作では、ウ・ヨンウの名前や自己紹介に並べられた言葉だけでなく、法律事務所の最寄り駅も回文になっていました。

ウ・ヨンウが働く法律事務所ハンバダは、ソウルに実在する「駅三駅(ヨクサム駅)」の近くにある設定です。

駅三駅は韓国語で「역삼역」と書きます。

역・삼・역

前から読んでも後ろから読んでも「역삼역」です。

ウ・ヨンウはオフィスの場所を聞いたとき、「駅三駅」も回文になっていることに気づきます。

自己紹介で「기러기、토마토、스위스、인도인、별똥별、우영우」と並べたあとに、「역삼역(駅三駅)」まで加わるのも、原作ファンにはおなじみですよね。

そこで気になるのが、日本版で南田南が働く「広川・ハワード法律事務所」の場所です。

SNSでは、日本版のオフィスを赤坂にして、ローマ字の「AKASAKA」を使うのではないかという予想が出ています。

南田南って素敵なネーミングすぎる!オフィスの場所は駅三駅も上から読んでも下から読んでもっていうウ・ヨンウにつながるところだったけど、それはどこにするかな?AKASAKAならローマ字読みしたらピッタリよ。

引用:Xより

「赤坂」をローマ字で書くと、次のようになります。

A・K・A・S・A・K・A

前から読んでも後ろから読んでも「AKASAKA」です。

日本語の「あかさか」は、ひらがなで後ろから読むと同じにはなりません。

しかし、ローマ字の「AKASAKA」であれば、きれいな回文になります。

赤坂にはオフィスビルも多いため、大手法律事務所がある場所としても不自然ではありません。

「南田南」と「AKASAKA」を並べれば、日本版でも名前と勤務地の両方に回文を取り入れられます。

ただし、広川・ハワード法律事務所の所在地が赤坂になるという情報は、2026年8月25日時点で公式に発表されていません。

あくまでも原作ファンによる予想ですが、駅三駅の回文まで日本版へ置き換えるとしたら、よく考えられた案ですよね。

リメイクを歓迎していない原作ファンはなじめる?

韓国版『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、パク・ウンビンの演技も含めて愛された作品です。

原作の完成度が高かったため、そもそも「日本でリメイクしなくてもよかったのでは」と考えている人もいます。

そのような原作ファンにとって、「南田南」という名前は、日本向けに大きく変えられたことを感じさせる部分でもあります。

回文の設定を残したことは理解できても、気持ちの面ではすぐに受け入れられない人もいるでしょう。

ただ、ドラマが始まる前の段階では、まだ名前だけが独立して見えている状態です。

芦田愛菜が演じる南の表情や話し方、周囲の登場人物との関係が見えてくれば、「南田南」という名前に対する印象も変わるかもしれません。

原作ファンが最初に感じた違和感を、日本版の物語と演技でどこまで和らげられるのか。

名前の変更は小さなことのように見えて、実は日本リメイク版への印象を左右する大切なポイントになりそうです。

まとめ

日本リメイク版『南田南弁護士は天才肌』では、主人公の名前がウ・ヨンウから南田南へ変更されました。

ウ・ヨンウは韓国語で「우영우」と書き、前から読んでも後ろから読んでも同じになる名前です。

原作では「기러기、토마토、스위스、인도인、별똥별、우영우」と、韓国語で回文になる言葉を並べた自己紹介も大きな魅力でした。

日本語字幕では「キツツキ、トマト、スイス、子猫、南、ウ・ヨンウ」と置き換えられ、日本語でも回文を楽しめるように工夫されています。

日本版の「南田南」も、漢字と読み方のどちらも前から読んでも後ろから読んでも同じです。

原作の大切な特徴を残そうと考えられた名前であることは伝わります。

それでも、「南田南」は少し言いにくく、回文にするために無理に作った名前のように聞こえる部分もあります。

もともと日本リメイクを歓迎していない原作ファンにとっては、すぐにはなじめない名前かもしれません。

ただ、今はまだ名前と短い映像しか発表されていない段階です。

芦田愛菜が演じる南の表情や話し方、特徴的な自己紹介を見れば、印象が変わる可能性もあります。

「南田南」という名前が日本版の主人公として自然になじんでいくのか、まずは2026年10月19日に放送される第1話に注目したいですね。