好きになれないヒロイン?『太陽の末裔』カン・モヨンが賛否を呼ぶ理由!

『太陽の末裔』は、紛争地ウルクを舞台に、軍人と医師という立場の違いから生まれる衝突やロマンスが描かれています。
その一方で、視聴者のあいだではヒロインのカン・モヨンについて「イライラする」「苦手」「どうしても好きになれない」という声も少なくありません。
この記事では、カン・モヨンがなぜ「苦手」「嫌い」と言われがちなのか、その具体的な理由と「共感できる点」までまとめていきます。
カン・モヨンというキャラクターの基本設定
まずは、胸部外科医カン・モヨン(ソン・ヘギョ)がどんな人物として描かれているのか整理してみます。
彼女は、コネのない普通の家庭に育ち自分の努力だけで医師になった、才能も努力もある外科医という設定です。
病院では、医局の政治に翻弄されて教授の椅子を逃し続け戦力としては重宝されるカン・モヨン。
要職は回ってこない「損な役回り」ばかり。
そんな中、美人医師としてテレビ出演したことがきっかけで病院の看板医師になることに。
VIP担当に回されるあたりは「生々しい現実」を感じる描かれ方でした。
プライベートでは、特殊戦司令部のエリート軍人ユ・シジン(ソン・ジュンギ)と出会った時から惹かれながらも、軍人という職業に対する不安から一度ははっきり別れを選びます。
仕事に対してはシビアで、命に対しては「何より尊いもの」と信じていて、その価値観がユ・シジンとの恋を何度も止めてしまう人間像です。
「苦手」「嫌い」と言われる主な理由
ここからは、実際のレビューや個人ブログで挙がっていた意見をもとに、カン・モヨンが「苦手」「嫌い」と言われる理由を見ていきましょう。
1. 素直にならない態度にイライラ
一番多かったのが「素直じゃなさすぎてイライラする」という声でした。
ユ・シジン(ソン・ジュンギ)に惹かれているのは視聴者から見ると明らかなのに、彼女はストレートな言葉を頑なに飲み込んでしまいます。
レビューでも
太陽の末裔面白いけどカン先生の素直にならない感じイライラする
初回はヒロインの印象最悪でイライラ
最初の女主人公の態度が悪すぎて好きになれない……人の話はちゃんと聞けよイライラしてくる
カン先生が全然素直にならないのはイライラした
引用:chocoママの韓国ドラマROOM
こういった感想が並んでいました。
ユ・シジンは、あれだけ分かりやすく好意を示してくれて、ピンチの時には必ず駆けつけてくれて命がけで守ってくれる人です。
それでもカン・モヨンは、からかうように冷たくあしらったり、本音を認める一歩手前で引き返す。
そのやり取りが何度も繰り返されるので、「そこまでこじらせる?」と疲れてしまう。
恋愛に慎重になる気持ちは分かりますが、何度もユ・シジンの真剣さを見たあとでも、彼の気持ちを茶化すような応対を続けてしまう。
そんな姿に、視聴者の苛立ちにつながっているのだと思います。
2. 人の話を聞かないように見える言動
次に多かったのが「人の話を聞かない」「状況を読まない」と感じられる行動です。
とくに序盤、救急医としての現場では優秀なのに、ユ・シジンに対しては、自分の感情だけを優先して早口で責め立てるシーンが目立っていました。
先ほどのレビューにも「人の話はちゃんと聞けよイライラしてくる」という一文がありましたよね?
相手の事情を聞く前に怒りを爆発させてしまう姿に、視聴者はストレスがたまっていきます。
ユ・シジンの任務は、軍人ゆえに口外できないことも多く、説明しにくい立場にいます。
カン・モヨンはそこを理解する前に「命を軽く見ている人」と決めつける。
話を最後まで聞かない人と向き合うのは嫌ですよね。
だからこそ、視聴者はカン・モヨンの「聞かない」「決めつける」場面が続くと、どうしてもモヤモヤが積み重なってしまうのでしょう。
3. オーバーリアクションとコメディ寄りの演出
一部の視聴者は、カン・モヨンのリアクションが「大げさに感じる」「感情移入より先にツッコミが出る」と指摘しています。
軍事や災害医療という重たいテーマと並行して、ラブコメ的なノリで彼女が騒いだり転んだりします。
ソン・ヘギョのコミカルな失敗はあまり見たことがなかったのでそのギャップが気になる人も多かったようです。
個人ブログでも
カン・モヨンにはたびたびイライラしつつも、ソン・ヘギョだから許す…みたいなシーンが多々ありました
引用:nothing hurt
と書かれていて、キャラクター単体ではなく「ソン・ヘギョだから見ていられた」というニュアンスが正直だなと感じました。
演出としては、しっかり者なのに空回りしてドジも踏む、少しお茶目なヒロイン像を目指したのでしょう。
ところが、視聴者によっては「うるさい」「落ち着きがない」と映ってしまう部分もあったと思います。
4. 医師なのにこのファッション?
医療ドラマとして見た時に、カン・モヨンの服装や行動に「リアリティがない」と指摘するレビューも目立ちました。
とくに海外レビューやランキング系サイトでは、紛争地や災害現場にも関わらず「ショートパンツ」「サンダル」といった格好で登場する点にツッコミが入っています。
軍人と医者の壮大なロマンスのために紛争地なのにイチャイチャしてたり、ソン・ヘギョ演じるモヨンがショートパンツだったり(衛生的に多分ありえない・・)、災害支援にサンダルで行ったり、感動よりツッコミが先にきてしまった。
引用:みんなのランキング
医師という職業に求められる「現場感」や「危機管理」は大事ですよね。
しかし、ファッションやラブコメ演出のために軽く扱われているように見えると、どうしてもヒロインに対する信頼感が揺らぎます。
医師としての実力がある設定なのに、その描かれ方が軽妙すぎる場面が続くと、視聴者の中で「仕事はできるのに行動が軽すぎる人」として印象が固まってしまうのです。
だからこそ、災害現場でのショートパンツ姿や、恋愛モードの軽口が強く出すぎると、命を扱うプロとしての信頼が失われました。
5. ユ・シジンとの「釣り合い」
ユ・シジンは、作品の中でほぼ欠点が見当たらないレベルの「完璧な男性」として描かれています。
任務では冷静で勇敢、恋愛では一途で優しく仲間思いでユーモアもあって、どの場面でも判断がブレません。
そんなユ・シジンから一身に愛される相手がカン・モヨン。
そんなカン・モヨンが、「釣り合いが取れていない」と感じる視聴者も少なくないようです。
ある個人ブログでは、ソン・ヘギョについて
最低評価からスタートしたカン・モヨン株は最終回くらいには50%程度には回復しましたが、やはりソン・ヘギョが苦手って気持ちを上まわるほどは好きになれませんでした。
界隈の人たちがソンソンカップルの尊さを熱く語ってても、波に乗れなかったのは寂しかったです…
引用:きょんちのうち
という率直な感想も書かれていました。
見た目の好みは完全に個人差なのでここを断言はできません。
ただ「完璧に近い軍人」×「素直じゃなくてイライラさせる医師」という組み合わせが、視聴者によってはアンバランスに映ることは確かだと思います。
「あんなにできた人が、どうしてここまで振り回してくる相手を選んだのか」という疑問が、少しずつ積み重なってしまう感覚も分かる気がしました。
カン・モヨンに共感できる・評価されている点
ここまで「苦手」「嫌い」と言われる理由を見てきましたが、その一方でカン・モヨンを評価する声もたくさんあります。
ここからは、「ここは共感した」「かっこいい」と感じた点も含めて、彼女の良さに触れていきます。
1. 努力でキャリアを切り開いてきた等身大の女性
コネのない一般家庭出身で、ひたすら努力して医師になったという設定は多くの視聴者にとってリアルに響く部分だと思います。
学歴や家柄ではなく、自分の実力で上に行こうとして何度も「壁」にぶつかる姿は、職場での評価や昇進に悩む30代〜40代の女性にも重なるところがありました。
病院の理事長に逆らって出世のチャンスを逃してしまう展開も、「空気を読まない」ではなく「理不尽に妥協しない人」として描かれています。
実際、ドラマの中でカン・モヨンが軍隊の体質について「柔軟性のない組織」と批判する場面もありました。
旧態依然とした男社会に対して、自分の言葉で意見を言える女性像として評価するレビューも上がっていたようです。
2. 命に対する価値観が一貫している
カン・モヨンは「命を超える価値はない」と信じていて、医師としてその信念を貫こうとします。
ユ・シジンの仕事が「命令次第で人を殺すこともある軍人」である以上、恋心があっても葛藤してしまうのは彼女の価値観からすると自然な反応です。
物語の後半では、製薬会社の利益追求を批判するダニエルたちの姿勢に同調し、人間より利益を優先する行動をはっきりと否定していきます。
ここは、医師としてのヒューマニズムに立脚した成長として捉えられていて、単なる「わがままなヒロイン」ではなく価値観を深めていく人物として評価されています。
私は、家族の健康を日々気にしている立場として、命の重さをここまで真っ直ぐに言葉にしてくれるヒロインは、やはり心強いと感じました。
軍人であるユ・シジンと衝突しながらも、最終的には「国家より人間を優先する」という彼の決断とも響き合っていく構図も、ドラマの大きなテーマにつながっています。
3. 「人間らしさ」として愛されている
一部の視聴者にとってイライラの対象になっている、カン・モヨンのドジな一面やオーバーなリアクション。
別の視点では「完璧すぎないからこそ親しみやすい」と愛されてもいます。
あるレビューでは
しっかりしているのに目を離すと何をしでかすかわからないそんなドジっ娘要素も必要。
ソン・ヘギョでなければ演じれなかったのも。
カン・モヨンにはたびたびイライラしつつも、ソン・ヘギョだから許す…みたいなシーンが多々ありましたもの。
引用:nothing hurt
と書かれています。
仕事面では頼りがいがあるのに、恋愛になると急に不器用になって空回りする、そのギャップにぐっとくる人もいるのでしょうね。
私自身も、完璧で隙がないヒロインより、弱さや思い込みで失敗してしまう姿に「分かる」と思ってしまうことが多いです。
カン・モヨンのイライラポイントは、裏返すと「人間らしさ」にも見えるとも言えます。
「カン・モヨンが好きな人」「苦手な人」
ここまでのレビューや設定を踏まえて、カン・モヨンがどういう視聴者には響きやすくて、どういう視聴者には苦手意識を持たれがちなのかを整理してみます。
カン・モヨンが響く視聴者
- 職場で損な役回りをしがちで「実力はあるのに評価されにくい」と感じている人
- 権力や理不尽に対して、多少不利でも自分の考えを言いたいと感じている人
- 完璧ではない、弱さも含めて成長していくヒロインが好きな人
こういう視聴者にとって、カン・モヨンは「言いたいことを言ってくれる」「不器用だけど頑張る女性」として心に残るキャラクターになるのだと思います。
カン・モヨンを苦手に感じやすい視聴者
- パートナーや友人には「話を最後まで聞いてくれる人」を強く求めている人
- 恋愛ドラマでは、素直で可愛げのあるヒロインを求める人
- 医療ドラマにリアルさや専門性を期待している人
こちらの視点で見ると、カン・モヨンの「素直じゃなさ」「オーバーな反応」「服装や行動の軽さ」が、どうしても目についてしまいます。
「苦手」「嫌い」という感想につながるのも仕方ないのかもしれません。
まとめ
カン・モヨンが「苦手」「嫌い」と言われるのは、彼女が極端な悪役だからではなく、むしろ「等身大の欠点」をたくさん抱えているからだとわかりました。
素直になれない、決めつけで怒ってしまう、仕事はできるのに恋愛になると空回りする、そんな姿に、自分の弱さを見ているようでモヤモヤする人も多いのではないでしょうか。
その一方で、コネに頼らず努力でキャリアを築こうとする姿勢や、理不尽な権力に対して意見を曲げないところは、同じ女性として励まされる部分でもあります。
ユ・シジンのような「完璧な男性」と並べて描かれたことで、どうしても比較されて厳しい評価を受けがちなカン・モヨン。
欠点も含めて「人間くさいヒロイン」として記憶に残るキャラクターだと、私は感じました。
もしこれから『太陽の末裔』を見直す機会があれば、「イライラするところ」だけでなく、その裏にあるカン・モヨンの不器用さや価値観にも少し目を向けてみてください。
また少し違って見えるかもしれません。


