物語に彩りを添える愛嬌たっぷりのキャラクターたち。見た目はパーフェクトに可愛いのに、なぜか推せない。

そんな「惜しいヒロイン」たちを独断と偏見でランキング形式にまとめました!

王道のモテ要素や庇護欲をそそるルックスを備えているにもかかわらず、視聴者や読者の心をどうしても掴みきれない彼女たちの魅力(と少しのモヤモヤ)を徹底解剖。

共感間違いなしのキャラクターたちを、早速カウントダウンしていきましょう!

第3位『花より男子~Boys Over Flowers』クム・ジャンディ

第3位は、『花より男子~Boys Over Flowers』のクム・ジャンディです。

ク・ヘソン演じるジャンディは、明るくて表情も豊かで、ヒロインとしてのかわいらしさは十分あります。

それなのに、なぜか最後まで好きになれませんでした。

その理由は、原作の牧野つくしのイメージとの違いが大きかったように思います。

そもそも原作の「つくし」という名前は、華やかな花というより、道端に生えている素朴でたくましい植物のイメージ。

お金持ちばかりの学校に通う、ごく普通の女の子(どちらかというと貧乏)で、踏まれても負けない雑草のような強さが魅力のヒロインです。

日本版で井上真央が演じたつくしには、その素朴さや庶民っぽさが自然に感じられました。

生活するのに手いっぱいで、恋愛どころではないのです。

だからかわいく見せることよりも、気が強くて泥くさく、それでもまっすぐ生きている女の子という印象が強かったんですよね。

ただ、花沢類にはちょっとした恋心が芽生えるのですが。

一方、韓国版のジャンディは、ク・ヘソン自身の華やかさもあって、どうしても「かわいらしいヒロイン」という部分が前に出て見えました。

表情や仕草にも、素朴な女の子というより、かわいく見せようとしている印象を受ける場面があります。

もちろんジャンディは韓国版独自のキャラクターなので、原作とまったく同じである必要はありません。

ただ、『花より男子』のつくしを知っているからこそ、「もう少し雑草っぽさがあってもよかったのに」と感じてしまいました。

その一方で、イ・ミンホ演じるク・ジュンピョは、原作の道明寺を思わせるあの強烈なくるくるヘアまでしっかり披露。

「道明寺に似せようと努力したんだな」と分かるビジュアルだっただけに、ジャンディとの原作再現度の差が余計に目立った気もします。

ただ、あのヘアースタイルは不自然でした。

韓国版のビジュアルは、日本の原作へのリスペクトを感じません。

だけど、なせかイ・ミンホには「できるだけの努力をしてくれてありがとう」と感謝こそしましたが、嫌悪感は感じませんでした。

このように、ジュンピョはすんなり受け入れられたのに、ジャンディだけは最後まで「牧野つくしというより、クム・ジャンディという別の女の子を見ている」感覚が残りました。

それでも、ク・ヘソンのコミカルな演技やエネルギッシュな表情は韓国版の良さです。

原作とは違うヒロインとして見れば、ジャンディらしい魅力もしっかりあるキャラクターでした。

第2位『赤い袖先』ソン・ドクイム

第2位は、『赤い袖先』のソン・ドクイムです。

イ・セヨン演じるドクイムは、聡明で明るく、笑顔もとてもかわいらしいヒロイン。

それなのに、最後までどうしても好きになりきれませんでした。

一番引っかかったのは、イ・サンを拒み続けるドクイムの気持ちが、最後までよく分からなかったことです。

モデルとなった宜嬪成氏は、史実でも正祖の承恩を拒んだことで知られています。

ところがドラマでは、ドクイムが側室になることをためらう大きな理由として、「王の女性になれば自分の人生を生きられなくなる」という思いが描かれました。

宮女仲間との関係が変わってしまうことや、それまで持っていた自由を失うことも、ドクイムにとっては大きな問題として描かれています。

ただ、ここが個人的には最後までしっくりきませんでした。

もちろん、側室になれば立場も生活も大きく変わります。

それでも、もともと宮中で生きる宮女として描かれているドクイムが、そこまで強く「自由を失いたくない」と拒絶するなら、その恐怖や覚悟をもっと強く感じさせてほしかったんですよね。

そもそも宮女に自由があるのかも気になります。

しかも、イ・セヨンの演技を見ていると、ドクイムはどう見てもサンに惹かれているように見えます。

サンを見る目や一緒にいるときの表情には恋心があふれているのに、いざサンが気持ちを伝えると頑なに拒む。

そのため、「サンは好き。でも側室にはなりたくない」という葛藤よりも、「好きなの?嫌なの?」という曖昧さのほうを強く感じてしまいました。

ここをイ・セヨンがもう少しはっきり演じ分けていたら、印象はかなり違ったと思います。

サンを愛している幸せと、側室になることへの恐怖。

その2つが同時に存在していることがもっと伝われば、ドクイムが拒み続ける姿にも感情移入できたはずです。

ジュノ演じるイ・サンの恋心がとても分かりやすく伝わってきただけに、余計にドクイムの感情がつかみにくく見えてしまいました。

ただ、『赤い袖先』がドクイムを単に王に愛される女性として描かず、一人の女性としての選択を描こうとしたことは、この作品の魅力。

イ・セヨンの明るく愛らしいドクイムも印象的で、好きにはなれなくても最後まで気になるヒロインでした。

第1位『花郎<ファラン>』アロ

第1位は、『花郎<ファラン>』のヒロイン、アロです。

Ara演じるアロは、明るくて表情豊かで、かわいらしいヒロイン。

ただ、『花郎』を見ていて最後まで気になったのが、ヒロインなのに周囲の登場人物の中に埋もれてしまっているように感じたことです。

アロをめぐって想いを寄せるのは、パク・ソジュン演じるソヌと、パク・ヒョンシク演じるジディ。

どちらも存在感が強く、物語の中心に立つ魅力的な男性です。

だからこそ、見ているうちに「あれほどの2人が、ここまでアロを好きになる理由は何だろう?」と思ってしまいました。

もちろんアロには、明るさや優しさ、芯の強さがあります。

ただ、ソヌとジディのキャラクターがあまりにも華やかで、それぞれに背負っているものも大きいため、恋愛の中心にいるはずのアロの存在感が弱く見えてしまうんですよね。

特に印象に残ったのが、ジソ太后です。

キム・ジス演じるジソ太后は、登場シーンから圧倒的な存在感がありました。

美しさだけではなく、王を守る母としての強さや怖さ、権力者としての威厳もあり、画面に出てくるだけで目を奪われます。

ヒロインではないジソのほうが「この人をもっと見たい」と思わせるほど輝いていました。

ファンの間では、今でも「ジディオンマ」と呼ばれて親しまれています。

それだけに、アロがソヌとジディという2人の中心に立つ場面でも、ヒロインとしての特別感があまり伝わってきませんでした。

「この女性だから2人とも惹かれたんだ」と思わせる何かが、もう少し欲しかったです。

恋のライバルになる男性2人はそれぞれ強烈な魅力を持っているのに、その間にいるヒロインは普通に見えてしまう。

これが、『花郎』のアロをかわいいと思いながらも、どうしても好きになれなかった一番の理由でした。

ただ、Araの明るくコミカルな演技は、男性同士の争いや王位をめぐる緊張感が続く『花郎』の中で、空気をやわらげる役割もしっかり果たしていました。

ヒロインとしての華やかさより、親しみやすさを持ったアロだったからこそ生まれた魅力だったのでしょう。

もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん