韓国ドラマを見ていると、「演技は上手なんだけど、このヒロインはちょっとイメージと違うなー」と感じることがありませんか?

特に原作がある作品では、すでにキャラクターのイメージができているぶん、キャスティングに驚く声が出るようです。

今回は、実際に放送前や放送当時に「イメージと違う」と話題になったヒロインを3人紹介します。

最初は違和感があったのに、ドラマが進むにつれて評価が変わったケースにも注目です。

第3位『コンビニのセッピョル』キム・ユジョン

第3位は、『コンビニのセッピョル』でチョン・セッピョルを演じたキム・ユジョンです。

キム・ユジョンといえば、『雲が描いた月明り』などで見せた、清純でかわいらしいイメージを思い浮かべる人も多い女優。

そんな彼女が『コンビニのセッピョル』で演じたのは、ケンカが強く、好きな男性には積極的にアプローチする、大胆なヒロインでした。

『コンビニのセッピョル』は同名ウェブトゥーンを原作としていますが、原作には露出や刺激の強い描写が多く、ドラマ化が発表された当初から韓国では心配する声が出ていたそうですよ。

制作を担当したイ・ミョンウ監督も、こうした反応を意識していたようです。

「懸念されている部分とはかなり距離のある家族ドラマになった」

引用:YTN

つまり制作側も、原作をそのまま映像化するのではなく、家族で見られるドラマへと方向を変えていたとのこと。

ところが、第1話が放送されると再び厳しい声が上がります。

高校生だったセッピョルが大人の男性に突然キスをする場面をはじめ、家族ドラマとしては刺激が強いのではないかと指摘される場面がいくつもありました。

YTNも初回放送について、

「期待よりも懸念が先に立つ初放送だった」

引用:YTN

と厳しく評価しています。

こうして見ると、「どうしてキム・ユジョンがこのヒロイン?」と感じられた理由は、演技力というより、それまで彼女が持っていた清純なイメージとセッピョルというキャラクターとの差にあったのかもしれません。

さらに、もともとの原作が刺激の強い作品だったこともあり、「キム・ユジョンにこの役を演じさせるの?」という戸惑いが大きかったようです。

ただ、その後のドラマでは原作よりもマイルドに変更され、キム・ユジョンもセッピョルの明るさや愛嬌、ケンカの強さまで生き生きと表現しています。

最初はイメージとの違いに驚いたものの、見ているうちに「これはこれでセッピョルに合っている」と印象が変わった人もいたのではないでしょうか。

第2位『チーズ・イン・ザ・トラップ』キム・ゴウン

第2位は、『チーズ・イン・ザ・トラップ』でホン・ソルを演じたキム・ゴウンです。

『チーズ・イン・ザ・トラップ』は、韓国で人気を集めた同名ウェブトゥーンを原作にしたドラマ。

原作ファンが多かったこともあり、ドラマ化が決まった当初から「ホン・ソルを誰が演じるのか」に大きな注目が集まっていました。

そんな中、キム・ゴウンの出演が決まると、原作ファンからは「イメージが違う」という声が相次ぎます。

聯合ニュースも当時の反応について、次のように伝えています。

キム・ゴウンは原作のかわいらしいホン・ソルとは距離があるように見え、原作ファンは彼女のキャスティングに反発した。

引用:聯合ニュース

原作のホン・ソルは、華やかな美人というよりも、かわいらしさと親しみやすさを持った女子大生として描かれています。

一方、キム・ゴウンはそれまで『ウンギョ 青い蜜』『モンスター』『コインロッカーの女』など映画を中心に、強烈な印象を残す役を演じてきました。

そのため、原作ファンが思い描いていたホン・ソルと、キム・ゴウンのそれまでのイメージがなかなか結びつかなかったようです。

さらに、相手役のユ・ジョンを演じるパク・ヘジンとの組み合わせについても、「2人の雰囲気が合うのか」と疑問視する声が出ていました。

海外の韓国エンタメメディアSoompiも、

多くのネットユーザーがキム・ゴウンのキャスティングに反対し、パク・ヘジンとの相性にも疑問を示した。

引用:Soompi

と伝えています。

ところが、ドラマが始まると評価は大きく変わっていきました。

ボサボサした赤みがかった髪や、大学生活に疲れたような表情、周囲に気を遣いながらも言いたいことはきちんと言う姿など、キム・ゴウンが演じるホン・ソルが「思った以上に原作に合っている」と受け止められるようになります。

韓国メディアでも、放送開始後にはキャスティング論争を吹き飛ばすほどのシンクロ率を見せたと評価されました。

キャスティング発表時には「どうしてキム・ゴウンがヒロイン?」という声まで出ていたのに、実際に始まってみるとその評価をひっくり返した『チーズ・イン・ザ・トラップ』

原作ファンが抱いた第一印象と、実際にドラマで見せた姿のギャップが大きかったヒロインでした。

第1位『宮~Love in Palace』ユン・ウネ

第1位は、『宮~Love in Palace』でシン・チェギョンを演じたユン・ウネです。

今ではチェギョンといえばユン・ウネを思い浮かべる人も多いですが、実は放送前は厳しい声が上がっていました。

『宮~Love in Palace』は人気漫画を原作にした作品で、原作ファンの間ではすでにチェギョンのイメージが出来上がっていました。

ところがヒロインに決まったのは、当時ガールズグループBaby V.O.Xのメンバーとして知られていたユン・ウネ。

しかもユン・ウネにとって、『宮』は本格的なドラマ主演デビュー作でした。

そのため、「原作のチェギョンとイメージが違う」「なぜユン・ウネなの?」とキャスティングに反対する声が相次ぎました。

ユン・ウネ自身も後年、当時についてこう振り返っています。

「当時は“力の強い女”というイメージがあったので、『宮』のキャスティングには反対が多かった。特に原作漫画のファンから反対され、降板してほしいという声まであった」

引用:Soompi

ユン・ウネは当時、バラエティ番組などで力強く健康的なイメージを持たれていました。

一方、原作漫画のチェギョンは、華奢でかわいらしい雰囲気のヒロイン。

ユン・ウネ本人も、原作ファンから「漫画の中の華奢なヒロインのイメージとは合わないと思われていたようだ」と語っています。

さらに、演技経験がほとんどなかったことも不安視された理由の1つでした。

人気原作のヒロインを、女優としてまだ実績のなかったアイドルが演じるということで、放送前には期待より心配の方が大きかったようです。

ところが、ドラマが始まるとその評価は大きく変わります。

天真爛漫で少しおっちょこちょい、それでいて皇太子妃として悩みながら成長していくチェギョンを、ユン・ウネが生き生きと演じました。

そして原作者のパク・ソヒも、放送後のインタビューでユン・ウネを高く評価しています。

「漫画とは微妙な違いがありますが、誰もが愛さずにはいられない笑顔を持った輝く少女を、とてもよく表現していたと思います」

引用:ノーカットニュース

原作者からは、かわいいチェギョンから傷ついたチェギョンまで、役によく合っていたとも評価されました。

放送前には「どうしてユン・ウネがヒロイン?」と降板を求める声まであったのに、ドラマが始まるとチェギョンそのものと言われるほどの当たり役に。

キャスティング発表時と放送後で、ここまで印象が変わったヒロインはなかなかいません。

最初は原作のイメージと違うと言われながら、その評価を演技でひっくり返したユン・ウネ。

今となっては、ユン・ウネ以外のチェギョンは考えられないという人も多いのではないでしょうか。

もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん