復讐ドラマといえば、主人公がどん底からはい上がり、悪役を次々と追い詰めていく爽快感が魅力です。

ところが昔のイルイルドラマは、その復讐がなかなか始まらない!

裏切られて、陥れられて、刑務所にまで入れられても、まだ反撃しないことも。

「もう十分やられたでしょ。早く復讐して!」と、イルイルドラマにイライラ。←うまいっ!

今回は、そんな長い長い助走も含めてクセになる「なかなか復讐を始めてくれない韓国ドラマBEST3」を紹介します。

第3位『福寿草』

復讐ドラマと聞くと、序盤から主人公が怒りを爆発させて反撃に出る展開を想像しがちですが、『福寿草』はとにかくそこまでが長いです。

主人公のソル・ヨナ(イ・ユリ)は、ユラ(ユン・アジョン)の策略によって人生を狂わされ、身に覚えのない罪まで背負わされることに。

恋人を奪われ、仕事も失い、さらに次から次へと不幸が重なっていきます。

視聴者は、早い段階から「反撃して!」と言いたくなるのですが、ヨナはなかなか復讐モードに入りません。

そこが、昔のイルイルドラマらしいところ。

悪役のユラがこれでもかというほどヨナを追い詰め、そのたびにヨナが苦しむ展開が延々と続きます。

しかも『福寿草』は全108話。

今のテンポの速い韓国ドラマに慣れていると、「まだ復讐始まらないの?」と思うほど、序盤から中盤にかけてじっくりと恨みが積み上がっていきます。

そして、昔のイルイル復讐ドラマといえば、復讐を決意したあとのイメチェンも見どころです。

それまで比較的おとなしい雰囲気だったヨナも、復讐モードに入るとメイクが濃くなり、ヘアスタイルやファッションまで変わります。

見た瞬間に「はい、ここから復讐始まります」と分かるくらいの変身ぶりで、特に前髪をグイっとあげているところに強い決意を感じました。

ヨナがついに立ち上がった!と視聴者のこころは晴れ晴れ。

イ・ユリの表情も、それまでの弱々しいヨナから一変。

静かに相手を追い詰めていく姿には、「よっしゃー!待ってました」と言いたくなります。

復讐が始まるまでが長かった分、始まってからが面白いです。

『福寿草』は、昔のイルイル復讐ドラマの魅力をたっぷり楽しめます。

第2位『復讐の花束をあなたに』

第2位は『復讐の花束をあなたに』。

タイトルにしっかり「復讐」と入っているのに、本格的な復讐が始まるまでがかなり長いドラマです。

主人公のイ・テプン(カン・ウンタク)は、幼いころの事故によって7歳ほどの知能になった純粋な青年。

ところが、ハン・ユラ(イ・チェヨン)の欲望や策略に巻き込まれ、人生をめちゃくちゃにされてしまいます。

ユラの悪事はとにかく強烈で、観ている側は早い段階から「テプン、早く反撃して」と思うのですが、なかなか復讐にはたどり着きません。

韓国版は全105話。

まずは主人公がこれでもかというほど追い詰められる時間がたっぷりあります。

そして、このドラマがすごいのはここから。

テプンは追い詰められた末、普通なら「助からないのでは?」と思うほどの断崖絶壁から転落。

「さすがにこれは死んだでしょう」と思わせるような状況ですが、なんと生還します。

その事故をきっかけに後天的サヴァン症候群を発症し、天才的な頭脳を持つようになるのです。

7歳ほどの知能だった青年が、断崖絶壁から生還したら天才になっていたという、なかなか豪快な展開。

さらに5年後にはユ・ミニョクと名前を変え、エリート検事となって登場します。

ここまで来て、ようやく「待ってました、復讐開始!」。

『福寿草』では、ヨナが濃いメイクやヘアスタイルで復讐モードに入りますが、『復讐の花束をあなたに』はもっと大がかりです。

名前も変わる。職業も変わる。そして何より、7歳ほどだった知能から天才的な頭脳へ。

昔のイルイルらしい「そこまで変わる?」という豪快な設定ですが、散々テプンがやられてきたのを見ているだけに、この変身がとにかく気持ちいいです。

ユラたちの前に別人のような姿で戻ってきたテプン。

ただテプンの顔は同じなのですが、テプンが別人だと言えばみんなも「別人なんだ」と納得。

天才に生まれ変わったミニョクは華麗に復讐をスタート!

「復讐ドラマを観ていたはずなのに、いつ復讐するんだろう」と思いながら何十話も見続けた視聴者にようやく春がやってきます。

散々イライラさせて、主人公をどん底まで落として、それから一気に反撃させる。

『復讐の花束をあなたに』は、そんな昔のイルイル復讐ドラマらしさを思いきり楽しめる作品です。

第1位『二番目の夫』

第1位は『二番目の夫』。

これも「復讐ドラマですよね?」と何度も確認したくなるくらい、主人公が本格的に反撃を始めるまでが長いです。

主人公のポン・ソナ(オム・ヒョンギョン)は、ムン・サンヒョク(ハン・ギウン)と長年付き合い、息子もいる関係。

ところがサンヒョクは、財閥令嬢のユン・ジェギョン(オ・スンア)の誘惑に負けて不倫関係になり、やがてソナを裏切ってジェギョンとの結婚を選びます。

ここからソナの人生は一気に転落。

愛した男性には裏切られ、ジェギョンからも執拗に追い詰められ、さらに殺人の濡れ衣まで着せられて刑務所へ。

もう十分すぎるほど復讐する理由がそろっているのに、まだ本格的な反撃は始まりません。

昔のイルイルは、とにかく主人公がお人よしなんです。

『二番目の夫』も、ソナがやられて、またやられて、「もうそろそろ復讐してもいいんじゃない?」と思う時間が続きます。

大切な息子まで失うという、あまりにもつらい出来事が起こり、ここまで来ると、視聴者の方が先に復讐したくなるほど。

刑務所に入り、息子まで失ったソナですが、出所後は自分を陥れたジェギョンたちへの復讐を決意します。

また、こちらの夫が頼りない!

さて、いろいろあって、ここからようやく「待ってました!」という展開に。

それまで耐える時間が長かっただけに、ソナが自分を苦しめた相手に立ち向かっていく姿はやっぱり気持ちいいです。

ただし、復讐を決意したからといって、すんなり進むわけではありません。

ジェギョンたちも次から次へと嘘を重ねて逃げようとするので、「もう証拠あるでしょ!」「今度こそ終わりでしょ!」と思っても、なかなか終わらない。

これも昔のイルイルらしさです。

さらに『二番目の夫』は、復讐だけでなく出生の秘密や財閥一家をめぐる秘密など、イルイルドラマのお約束がこれでもかというほど盛り込まれています。

不倫、裏切り、殺人の濡れ衣、刑務所、出生の秘密、財閥、そして復讐。

「全部入ってるじゃん」と言いたくなるほどの濃さです。

さらに韓国では当初120話の予定だったところから延長され、最終的には150話まで放送されました。

復讐を始めるまで長い。

やっと始まったと思ったら、復讐も長くて最近の16話前後の韓国ドラマではなかなかわからない、このとことん引っ張る感じこそイルイルドラマの醍醐味です。

『二番目の夫』は、そんな昔ながらのイルイル復讐ドラマの沼を存分に楽しめる作品です。

もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん