話題作や高評価のドラマをチェックするのも楽しいけれど、なんとなく開封した作品が想像以上の面白さだったときの感動は格別です。

事前の期待値を軽々と超えてくる、まさに「隠れた名作」との出会いこそが韓ドラ沼の醍醐味ではないでしょうか。

今回は、視聴前の予想をいい意味で裏切り、一度観始めたら止まらなくなる中毒性抜群の韓国ドラマを厳選してご紹介します。

あなたの次なる「人生ドラマ」が、ここから見つかるかもしれません。

第3位 鉄槌教師

Netflixで「話題だけど、原作でいろいろもめてるらしいから、面白くなかったらすぐに離脱しよう」と再生したところ、予想以上の面白さに止めどきを失ってしまったのが『鉄槌教師』です。

物語の中心となるのは、問題を抱えた学校へ派遣される教権保護局の監督官ナ・ファジン(キム・ムヨル)。

政治家の息子という立場を利用する生徒や、教師を追い詰める悪質な問題に対し、常識にとらわれない方法で立ち向かっていきます。

本作の魅力は、理不尽な状況をナ・ファジンが次々とひっくり返していく痛快さです。

悪事を働く人物が追い詰められる展開は爽快感があり、「次はどんな問題を解決するのだろう」と、そのまま次のエピソードを再生。

特殊部隊出身のナ・ファジンによる迫力のアクションだけでなく、イム・ハンリム(チン・ギジュ)ら個性豊かな監督官とのチームワークも見どころです。

ただ悪い生徒を懲らしめるだけではなく、学校内の権力関係や教師が抱える苦しさにも踏み込んでいるため、思った以上に重厚な物語になっています。

スカッとする制裁、テンポの速い展開、先が気になる事件がそろった中毒性抜群の1作。

期待せずに観始めた人ほど、「まさかここまで面白いとは思わなかった」と感じる韓国ドラマです。

鉄槌教師の原作炎上騒ぎについて

原作ウェブトゥーン『鉄槌教師』は、体罰や暴力で学校問題を解決する展開に加え、フェミニズムを教える女性教師を過激に描いた表現が「女性嫌悪を助長する」と批判されました。さらに2023年、黒人キャラクターへの差別的な描写や侮辱語を含む第125話が海外で大炎上。北米版は配信中止となり、韓国版も該当話の削除と長期休載に追い込まれました。ドラマ版では問題となった要素の多くが修正されています。

第2位 白雪姫には死を~BLACK OUT

「ドイツのベストセラーが原作ってどんなミステリーなんだろう?」「静かな田舎町が舞台ってことは怪物のような暗いやつ?」などと、なんとなく観始めた筆者。

第1話で、複雑に絡み合う人間関係と次々に判明する事実に引き込まれすっかりハマりました。

高校生だったコ・ジョンウ(ピョン・ヨハン)は、同級生の少女2人を殺害した容疑で逮捕され、遺体が見つからないまま10年間服役します。

しかし、本人には事件当日の記憶がなく、出所後に故郷へ戻ったことで、過去に隠された秘密と向き合うことに。

このシーンは、視聴者もなにがなんだかわからず、「どうなってるの?早く続きを見なきゃ」なんて焦ります。

序盤からあっと言う間に服役して出所という流れに納得がいかない、視聴者。

ドラマは、そんな視聴者のことなんて気にせず、どんどんお話が先に進みます。

10年後に合ったジョンウに対して、同級生たちは相変わらず、不自然な言動や意味深な表情を浮かべています。

さらに、不思議なのが、ジョンウの母親が下働きのようなことをさせられて、町の人から、いじめられていることです。

町の住民たちは、帰って来たジョンウに冷たく接し、拒絶する一方で、事件について触れられることを異常なほど恐れているようです。

町全体が秘密を共有しているような不気味さがなんとも言えません。

ジョンウ以外の人々は、全員が怪しくて憎たらしいところも、視聴がとまらなくなる理由です。

この人たちが、やり込められるシーンが見たい一心で、私はドラマを観続けてました。

そこに、ジョンウと共に事件を追う刑事ノ・サンチョル(コ・ジュン)や、医大生のハ・ソル(キム・ボラ)が加わります。

ここでようやく、過去の証言や捜査の矛盾が少しずつ明らかになっていき、一息つけた次第です。

しかし、このドラマは会話や登場人物の小さな変化だけで緊張感を高めていく演出が見事!

真相に近づくほど新たな疑惑が浮上するため、1話観るたびに「え?そうだったの?もっと知りたい」と次のエピソードへ進んでしまいます。

期待せずに再生した人ほど、緻密な伏線と重苦しい人間ドラマに圧倒される作品。

誰が嘘をつき、なぜジョンウが犯人にされたのかを最後まで見届けたくなる、中毒性の高いミステリードラマです。

第1位 トリガー

「銃をテーマにした重くて堅苦しいドラマなんだろうな」と期待せずに再生したところ、緊張感のある展開とキム・ヨングァンの圧倒的な存在感に引き込まれるのが『トリガー』です。

銃器の所持が厳しく規制されている韓国で、出所不明の違法銃が次々と一般市民へ届けられ、各地で銃犯罪が発生します。

正義感の強い警察官イ・ド(キム・ナムギル)は、謎めいた男ムン・ベク(キム・ヨングァン)と行動を共にしながら、違法銃を流通させた黒幕を追っていきます。

本作の大きな魅力は、銃撃アクションがぶっとんでいて、普通の人がなぜ引き金を引いてしまうのかを描いているところです。

いじめや貧困、職場での理不尽な扱いなど、追い詰められた人々の前に突然銃が現れるため、いつ事件が起きてもおかしくない緊張感が続きます。

そのなかでも強烈な印象を残すのが、キム・ヨングァンが演じるムン・ベクです。

長身を生かした純白のスーツや余裕のある表情がめちゃくちゃかっこよく、楽しそうに笑っているだけでも「深い闇」を感じさせます。

敵なのか味方なのか簡単には判断できず、イ・ドに近づく目的も読めないため、ムン・ベクが登場するたびに物語の空気が一変。

銃撃戦で派手なアクションを見せる一方で、静かな会話の場面では不気味さと色気を漂わせており、キム・ヨングァンの新たな魅力に沼落ちした人も多いことでしょう。

イ・ドとムン・ベクは対照的な考えを持ちながらも、不思議な関係を築いていきます。

2人が協力しているように見えた直後に新たな疑惑が浮かび、誰を信じればよいのか分からなくなる展開も中毒性を高めています。

社会派の重いテーマを扱いながら、銃撃アクションと謎解きのテンポがよく、毎話の終わりには続きが気になる仕掛けが用意されています。

期待せずに観始めたはずが、ムン・ベクの正体と違法銃が配られた目的を確かめたくなり、そのまま最後まで完走してしまう作品。

キム・ヨングァンの危険なかっこよさと、キムナムギルのキレのあるアクション、そして一瞬も気を抜けない展開がそろった『トリガー』は、「期待せずに観たら傑作だった」というランキングの第1位にぴったりです。

気に入ったドラマが見つかるといいのですが、もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん