韓国ドラマのリメイクが発表されると、楽しみな気持ちよりも「この作品だけは、そのままにしてほしい」と思ってしまうことがあります。

ストーリーを日本向けに置き換えることはできても、主演俳優の魅力やキャスト同士の相性、作品独特の空気まで再現するのは簡単ではありません。

そこで今回は、人気俳優が役にぴったりで、別のキャストでは想像しにくい韓国ドラマBEST3を紹介します。

日本でリメイクするには、かなり難しい作品ばかりです。

第3位『キング・ザ・ランド』

第3位は『キング・ザ・ランド』です。

財閥の御曹司ク・ウォン(イ・ジュノ)と、ホテルで働くチョン・サラン(ユナ)の恋を描いた王道ラブコメ。

ストーリー自体はシンプルですが、このドラマの魅力はイ・ジュノとユナの相性のよさにあります。

サランに出会ってから少しずつ表情が変わっていくク・ウォンと、仕事では笑顔を絶やさないサラン。

2人が並んだときの華やかさや、恋が始まってからの甘い空気まで含めて、『キング・ザ・ランド』が完成しているように感じます。

特にイ・ジュノが見せる、クールなのに嫉妬すると余裕がなくなる演技は、別の俳優で同じ魅力を出すのが難しそうです。

ホテルを舞台にした御曹司との恋という設定はリメイクしやすそうに見えますが、キャストの魅力に頼る部分が大きい作品。

日本版が制作されても、比較されるのはストーリーより、イ・ジュノとユナが作り上げた特別な雰囲気でしょう。

この2人を超える組み合わせを見つけるのは難しいため、できればリメイクせず、韓国版のまま大切にしてほしいドラマです。

第2位『わたしの完璧な秘書』

第2位は『わたしの完璧な秘書』です。

仕事は完璧なのに、私生活は驚くほど不器用なヘッドハンティング会社のCEOカン・ジユン(ハン・ジミン)。

そんなジユンを支えるのが、仕事も家事も育児もこなす秘書ユ・ウノ(イ・ジュニョク)です。

このドラマを日本でリメイクするのが難しそうな理由は、何といってもイ・ジュニョクが演じたウノの魅力。

ジユンの曲がった襟をさりげなく直したり、バッグを投げる場所に収納ケースを用意したりと、必要なことを先回りして整えてくれます。

さらに料理上手で、娘の髪を結んだりマニキュアを塗ってあげたりする姿も自然。

ただ親切なだけではなく、相手の弱い部分まで静かに受け止める包容力がありました。

ハン・ジミンが演じるジユンも、冷たいCEOでは終わりません。

ウノの前で少しずつ力を抜き、恋をするとかわいらしい表情を見せるようになるため、その変化に引き込まれます。

派手な事件よりも、2人の距離がゆっくり近づく空気を楽しむ作品だからこそ、キャストの相性が何より大切。

設定だけを日本に置き換えても、ハン・ジミンとイ・ジュニョクが作り出した落ち着いた大人の雰囲気まで再現するのは難しそうです。

第1位『恋は命がけ』

第1位は『恋は命がけ』です。

幽霊が見える財閥令嬢チョン・ヨリ(パク・ウンビン)と、幽霊が大の苦手な検事マ・ガンウク(ヤン・セジョン)が、協力して殺人事件の真相を追うオカルトラブコメです。

ヨリが素手で相手の手に触れると、その相手にも幽霊が見えるようになるのが、このドラマの大きなポイント。

なかでも注目したいのが、ガンウクを演じたヤン・セジョンです。

事件を追うときは正義感の強い検事として頼もしいのに、幽霊が現れた途端に慌ててしまう姿がなんともかわいらしい。

ヨリの後ろに隠れるほど怖がりながらも、彼女を放っておけず、少しずつ距離を縮めていきます。

これまで落ち着いた役や影のある人物を演じる印象も強かったヤン・セジョンが、本作ではコミカルな演技を思い切り見せてくれました。

情けない表情や慌て方まで自然で、怖がれば怖がるほどガンウクが魅力的に見えてきます。

その一方で、ヨリが危険な目に遭えば迷わず助けに向かい、検事として事件の真相にも真剣に向き合います。

普段のかわいらしさと、いざというときの格好よさ。

その振れ幅をヤン・セジョンが絶妙に演じているからこそ、ガンウクという人物に引き込まれるのでしょう。

この役を日本で別の俳優が演じても、ヤン・セジョンとどうしても比較されてしまいそうです。

さらに、ホラー、事件捜査、コメディ、恋愛という異なる要素を自然につなげるのも簡単ではありません。

ヤン・セジョンのコミカルな演技と胸キュンの両方を超えられる俳優を見つけるのは難しいはず。

無理にリメイクせず、ヤン・セジョンが演じたガンウクや、パク・ウンビンのチョン・ヨリを韓国版のまま楽しみたい作品です。